※2019年7月27日更新~2カメラ運用を前提に内容を見直しました。

ドライブレコーダーの駐車監視については、外出先で週に1~2時間程度しか使用しないケースから、自宅や職場の駐車場でもガッツリ監視したいと言うケースまで、カーライフのスタイルごとに様々な要望があります。

12時間を超えるような長時間の駐車監視をしたいと言う要望をお持ちの方の中には、前後2カメラでの監視を前提としている方が多いようです。

従ってこの記事では、2カメラドラレコ、または前後に別々の2台のドラレコを装着して、12時間を超える駐車監視を検討している方向けに、おすすめのドラレコと電源の供給方法についていくつかご紹介します。

長時間の駐車監視は意外とハードルが高い

ドライブレコーダーで12時間を超える駐車監視を行う事は意外とハードルが高く、以下の2点が長時間の駐車監視の障害となります。

①車のバッテリーが長時間の電力をドライブレコーダーに供給できない

②microSDカードの容量が不足し、必要な動画が上書記されてしまう

車のバッテリーでどれくらいドラレコが駆動する?

駐車監視の為にバッテリーがドラレコに供給出来る電力量は、バッテリーの最大容量や充電具合、劣化具合によって大きく数値が異なります。

例えばトヨタプリウス50系の最新モデルの場合、電装品に電流を供給する補器バッテリーとしては以下の物が推奨されています。

※純正品のスペック未確認ですが「BOSH」では以下が対応品

この「SLK-5K」というバッテリーの給電能力がどれくらいなのかと言うと、20時間で54,000mAh(12V)の電流が供給できる程度です。

おそらくこの数値を見ても何が何だかサッパリ分からないと思いますので、軽く数字の見方を説明しますが、上の表の見出しに「20時間率容量」と書いてありますよね。

バッテリーの給電能力については、大電流を一度に流すよりも少しづつ微電流を流した方がトータルの電力と電流量は大きくなります。

ここで記載されている「20時間率容量」とは20時間で容量が空になる程度の放電流量で放電し続けた場合には54Ahの電流が流せますと言う意味です。

「Ah」とは蓄電量を表す単位で、1Aを1時間流し続けると1Ahとなります。

従って54Ahと記載されている場合には12V/2.7Aの電流を20時間流し続けると、54Ah分の電流が供給されてバッテリーが使用不能になりますと言う事になります。

Ahの表記は分かりにくいので、Whに直すと54Ah×12V=648Whになります。(1Whは1Wのガジェットを1時間動かせる電力量)

 

平均的な2カメラのドライブレコーダーの駐車監視中の消費電力は4W程度になりますので、12時間動かすと48Whの電力量という事になりますね。

ドライブレコーダーの消費電力についてのまとめ

新品のバッテリーだと648Whの容量なので随分余裕があるようにも見えますが、走行時間の割りに駐車監視の時間が長い場合には蓄電量が徐々に減少し、最後は駐車監視不能な状態に陥ります。

車の鉛バッテリーはそれほど充電効率が良くないので、1時間運転しても充電される電力量は20~30Wh程度になります。

また、ドライブレコーダーの駐車監視をしていない状態でも、コンピューター類などの消費電力が0.5Wくらいはある筈ですので、何もしなくても1日で12Wh程度の電力を消費する事になります。

従って2カメラのドラレコで1日12時間の駐車監視を継続するならば、2~3時間は走らないとダメという事になりますね。

仮に2~3時間の走行時間を確保出来たとしても、バッテリーの寿命が縮み易くなり、半年~1年で使用不能になる事もあるそうです。

給電時間の問題を解決する方法

車のバッテリーを傷めずに最も簡単にコストを掛けず、長時間の駐車監視を行う方法は、大容量のモバイルバッテリーの使用が挙げられます。

ただし、最近はモバイルバッテリーの普及率が上がり少ながらず発火・爆発事故が発生していますし、モバイルバッテリーは炎天下の車内などでの使用を想定して作られたものではないので、安全対策は自己責任でお願いします。

■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー

因みに東京消防庁の報告によると平成23年から28年11月までの間にリチウム電池関連の火災が65件発生しており、モバイルバッテリーやスマホの普及に伴って件数は急上昇しています。

このうち、モバイルバッテリーが原因となるのが12件だそうです。

最近はドライブレコーダーの駐車監視用の専用バッテリーとして、以下のような製品も販売されていますので、安全面を重視する方はドラレコ専用品がおすすめです。

ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL「EN6000」「EN12000」

2カメラドラレコが24時間駆動可能な、ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」の実機レビュー

microSDカードの容量はどれくらい必要なのか?

何らかの方法で上述の電源の問題をクリア出来たとしても、次に問題となるのがmicroSDカードの容量不足です。

フルハイビジョンクラスの1カメラドラレコであれば、走行時の録画モード1時間当たりのデータ使用量は6GB、2カメラであればその2倍の12GB程度になります。

各容量ごとの録画データの保存時間は以下の通りで、これを超えると古い動画が上書されて消えます。

①フルハイビジョン2カメラで32GBのカードを使用~2.5時間

②フルハイビジョン2カメラで64GBのカードを使用~5.0時間

③フルハイビジョン2カメラで128GBのカードを使用~10.0時間

④フルハイビジョン2カメラで256GBのカードを使用~20.0時間

ただし、ドライブレコーダーの駐車監視の録画方式には、以下のいずれか、または複数の組み合わせが存在しますので、走行中と同じだけの容量を使用する訳ではありません。

①常時録画(使用する容量が最も多い)

②衝撃検知(使用する容量が最も少ない)

③動体検知(使用する容量は節約できる)

④タイムラプス(使用する容量はかなり節約できる)

流石に2カメラタイプとなると、駐車監視を常時録画だけで行うモデルはほぼありませんので、現実的には衝撃検知・動体検知・タイムラプスのいずれか、または複数の組み合わせとなります。

従って長時間の駐車監視が可能な2カメラドラレコは、かなり選択肢の幅が広くなります。

主要メーカー2カメラドラレコの駐車監視の録画方式

主要メーカーの2カメラモデルの駐車監視の録画方式は以下の通りとなっています。

コムテック

・「ZDR-015」「ZDR026」~衝撃検知/常時録画+衝撃検知/タイムラプス

これら2モデルの「常時録画+衝撃検知」のうち、衝撃検知に関しては衝撃の前後一定時間の動画を切り取ってイベント扱いとします。

駐車監視のタイマー設定は時間無制限も選択可能ですし、当て逃げ対策として考えるのであればmicroSDカードはサポート範囲内の32GBでも問題ないでしょう。

■ コムテック 2カメラドライブレコーダー「ZDR-015」のレビュー、評価

■ コムテック STARVIS対応 前後370画素2カメラドライブレコーダー「ZDR026」のレビュー・評価

ユピテル

・「DRY-TW7500d」「DRY-TW8500d」「DRY-TW9100d」「SN-TW80d」

ユピテルの2カメラドライブレコーダーの駐車監視は、1秒間に1コマ撮影のタイムラプスとなりますので、microSDカードの容量の面では問題ありませんが、組み合わせる専用の常時電源ケーブルのタイマー上限が12時間となっていますので、12時間を超える監視を行う場合には社外品の外部バッテリーへの直接接続が必要になります。

■ ユピテル2カメラドライブレコーダー「DRY-TW9100d」のレビュー、評価

■ ユピテル STARVIS対応2カメラドライブレコーダー「SN-TW80d」のレビュー、評価

ケンウッド

・「DRV-MR740」「DRV-MP740」

ケンウッドの2カメラドライブレコーダーは、動体検知+衝撃検知、または衝撃検知のみの駐車監視が可能ですが、この2つの録画ファイルは同じ領域に保存され、サポート範囲の32GBのmicroSDカードでは10分のデータしか残せません。

従って動きの多い場所ではガンガン上書きされる可能性があり、問題の動画が消されてしまう可能性があります。

また、録画方式を衝撃検知のみに設定した場合には上書の問題は回避出来ますが、衝突前の動画は確保出来ませんので、これらのモデルは長時間の駐車監視には向いていないと言えます。

■ ケンウッド2カメラドライブレコーダー「DRV-MR740」「DRV-MP740」のレビュー、評価

セルスター

・「CSD-790FHG」

セルスターの「CSD-790FHG」駐車監視は常時録画/常時+衝撃/動体検知/動体+衝撃の中から任意のモードを選ぶ事が可能ですが、駐車監視モードは画角が狭くなり画素数も30万画素に落とされますので、そもそもセルスターのドラレコは駐車監視に向いていません。

■ セルスター2カメラドライブレコーダー「CSD-790FHG」のレビュー、評価

セイワ・THINKWARE・BlackVue・スマートレコ

セイワ・THINKWARE・スマートレコなどの韓国製モデルは、動体検知+衝撃検知の録画モードが選択出来ます。(一部タイムラプスモードあり)

いずれも内部メモリに短時間分の録画データを保存しながら、検知の前後の動画を切り取ってmicroSDカードに正式に保存しますので、コムテックと同様にズバリの問題動画の取り逃がしが起きにくい仕様です。

■ セイワ 前後STARVIS搭載 2カメラドライブレコーダー「PDR800FR」のレビュー、評価

■ THINKWARE F750のレビュー、評価

■ 前後2カメラ SUPER NIGHT VISION対応 THINKWARE「F770」のレビュー、評価

■ クラウド対応ドライブレコーダー BLACKVUE「DR750S-2CH」のレビュー・評価

■ スマートレコ「WHSR-510」のレビュー、評価

パパゴ・VIOFO・YAZACO・AUKEY

パパゴ・VIOFO・YAZACO・AUKEYの2カメラモデルは、動体検知による駐車監視モードが基本となり、YAZACO以外のモデルはタイムラプスモードも選択できます

※VIOFOは1/3/5/10fpsと多彩なフレームレートが選択可能

microSDカードも64~256GBまでと大容量のカードが使用できる物が多く、保存領域は常時録画と共有している為、動体検知の感度が高い場合でも上書でデータが消される可能性は低いです。

■ WiFi対応の4Kの2カメラドラレコ VIOFO「A129 PRO DUO」の実機レビューと評価

■ パパゴ 2カメラドラレコ「GoSafe S36GS1」のレビュー、評価

■ パパゴ STARVIS対応の2カメラドラレコ「GoSafe S70GS1」のレビュー、評価

■ パパゴ ミラー型2カメラドライブレコーダー「GoSafe M790S1」のレビュー、評価

■ YAZACOの広角2カメラドラレコ「YA-660」のレビュー、評価

■ AUKEYドライブレコーダー「DR02/DR02D」の修正モデル発売

その他スマートミラータイプ

昨年から急速に普及が進んでいるスマートミラータイプのドラレコですが、こちらは純正交換タイプは衝撃検知起動、純正ミラーに被せるタイプは動体検知モードでの録画となっています。

※以下は動体検知対応モデル

■ スマートルームミラー型 2カメラドライブレコーダーAUTO VOX「X1」「X2」

■ MAXWIN スマートミラー型2カメラドライブレコーダー「MDR-C002」のレビュー、評価

■ 前後200万画素 スマートミラードラレコ MAXWIN「MDR-C004」発売!

まとめ

以上、ドラレコで長時間の駐車監視を行う方法と、長時間の駐車監視向けのドラレコをご紹介しました。

最近のドラレコは機能面で多様化しており、全てが理想的なモデルが少ないのですが、選択肢の幅は広いので目的に合わせたものを選ぶ事は可能だと思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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