※2019年6月12日更新~2019年向けに全面的に内容を見直しました。

どうせドライブレコーダーを取り付けるなら「高画質なドラレコを選びたい!」と言う要望が多いようですが、同じカメラであってもドライブレコーダーとアクションカメラ、一眼レフなどでは「高画質」への考え方が異なります。

一眼レフであればボケ効果や色彩豊かで明るくキメの細かい写真が高画質と言えますし、アクションカメラの場合にはそれに手振れ補正や動画の滑らかさが加わります。

では、ドライブレコーダーに求められる「高画質」とはどんな基準で考えるべきなのでしょうか?

ドライブレコーダーの高画質の基準は?

ドライブレコーダーにアクションカメラと同様に景色の撮影能力の高さを求めるのは、限られたごく一部のガジェット好きの少数派ユーザーだけです。(ある意味マニア)

このような場合には色彩表現や動画の滑らかさに注目したいところですが、ほとんどの一般ドライバーがドライブレコーダーに期待しているのは、事故が起きた際の周囲の状況認識と、当て逃げや煽り運転の被害に遭った際のナンバーの読み取り能力になります。

このような理由からLaBoon!!では各モデルの個別レビューの際には以下のポイントに沿って評価を実施しています。

①録画視野角の広さ

②ナンバーの認識精度の高さ

③逆光補正の精度と夜間のナンバー認識

④夜間の明るさ

⑤暗視能力

なお、暗視能力については、夜間のイタズラなどの防犯を意識した駐車監視を行う場合に有効になる項目となります。

ここではドライブレコーダーに求められるべき5つの能力について挙げていますが、全ての能力がNo.1であるものはありません。

従って初めに各項目別に優れたモデルをいくつが紹介しつつ、最後に総合的におすすめとなるものをピックアップします。

録画視野角が広いドライブレコーダー

録画視野角の広さは横方向から相手車両が飛び出してきた場合や、2車線以上の道路を走行していて幅寄せされた場合などの証拠を捉える能力に大きく影響します。

このような観点から考えると360°モデルが最も状況証拠を捉える能力は高いと言えますが、その反面でナンバーの読み取り精度が一部を除いて絶望的に低くなりますので、ここでは360°モデルは掲載しません。

360°ドラレコについて興味のある方は以下のまとめ記事をご参照下さい。

360度ドライブレコーダーの最新事情

360°モデル以外で録画視野角が広いドラレコを上から5つほど挙げると以下の通りとなります。

①水平144°~コムテック「HDR852G」

②水平138°~ユピテル「WD310」「DRY-ST1700c」「DRY-ST2100c」

③水平132°~コムテック「HDR-751G」「HDR-352GH」

④水平132°~ユピテル「SN-SV70c」

⑤水平132°~ケンウッド「DRV-830」

⑥水平131°~コムテック「HDR203G」

このうち全体的なバランスが悪い事から「高画質」とは言えないのが以下の2系統になります。

②水平138°~ユピテル「WD310」「DRY-ST2100c」/「DRY-ST1700c

⑥水平131°~コムテック「HDR203G」

残った4つのモデルの特徴は以下の通りです。

 HDR852GHDR-751G
HDR-352GH
SN-SV70cDRV-830
録画視野角水平144°水平132°水平132°水平132°
ナンバーの認識×
逆光補正×
夜間の明るさ
暗視能力
景色撮影

コムテック「HDR852G」

「HDR852G」はコムテックの単体モデルのドラレコの中でも最新・最上位に当たり、水平144°の業界No.1の録画視野角を誇り、各種安全運転支援機能も充実しています。

録画解像度も「2560×1440」の高解像度に対応しており、スペックだけ見れば業界No.1に近いのですが、同社の「HDR-751G」などと比べると逆光補正能力、夜間の明るさなどで劣り、その分景色の撮影能力に優れています。

コムテック超広角・超高解像度ドライブレコーダー「HDR852G」のレビュー、評価

コムテック「HDR-751G」「HDR-352GH」

コムテックの「HDR-751G」「HDR-352GH」は画質は全く同等のデザイン違いのモデルになります。

型式的には2017~2018年発売とやや古くなりつつあるモデルではあるものの、視野角・逆光補正・ナンバー認識・夜間の明るさのどれも標準以上と、ドラレコの実用面だけを考えると非常にバランスの良い仕上がりとなっています。

個人的には2017~2018年のドラレコ王です。(笑)

コムテック 2018年モデルドライブレコーダー「HDR-751G」のレビュー、評価

ユピテル「SN-SV70c」

ユピテルの「SN-SV70c」は2018年に発売された日本メーカーとしては初のSONYの夜間特化型STARIVS技術に対応したイメージセンサーを搭載するドライブレコーダーです。

他のモデルと比較すると夜間の明るさに激振りした特性になっており、ナンバー認識と逆光補正を苦手としています。

従って、事故の際の状況の把握と、夜間の防犯目的の駐車監視に適したモデルと言えるでしょう。

ユピテル WiFi対応 スーパーナイトビジョンドラレコ「SN-SV70c」のレビュー、評価

ケンウッド「DRV-830」

ケンウッドの「DRV-830」は2018年に発売されたバランスタイプの広角・高解像度モデルです。

特性的にはコムテックの「HDR-751G」に似たものとなっており、ナンバーの認識精度ではこれを上回りますが、夜間の明るさや逆光補正能力では「HDR-751G」に劣ります。

従って通常であれば「HDR-751G」をおすすめしているところですが、インターフェイスの分かり易さや操作性の面では「DRV-830」の方が初心者や年配者に優しい作りになっていますので、画質以外の面も考慮する場合には本機も選択肢に入って来るでしょう。

ケンウッド 水平視野角132°の超広角ドライブレコーダー「DRV-830」のレビュー、評価

ナンバーの認識精度が高いドライブレコーダー

ドライブレコーダーを選ぶ上で始めに考えておきたいのは録画視野角ですが、当て逃げや事件に巻き込まれた時にはナンバーの認識精度の高さも重要になって来ます。

ここでは通常の「1920×1080」を超える解像度である2.5K(2560×1440)以上の高解像度を誇るドライブレコーダーを4つご紹介します。

①ユピテル「DRY-ST7000c」~2560×1440

②コムテック「HDR852G」~2560×1440

③ケンウッド「DRV-830」~2560×1440

④VANTRUE「X4」~3840×2160

こちらの4つのモデルの特徴は以下の通りです。

 DRY-ST7000cHDR852GDRV-830X4
録画視野角水平124°水平144°水平132°水平105°
ナンバーの認識◎◎
逆光補正
夜間の明るさ
暗視能力
景色撮影

※コムテック「HDR852G」とケンウッド「DRV-830」については、広角モデルで説明していますのでこちらでの説明は省きます。

ユピテル「DRY-ST7000c」

ユピテルの「DRY-ST7000c」は2017年に発売された「2560×1440」の高解像度モデルで、水平120°台の比較的広めの録画視野角とナンバーの認識精度のバランスに優れています。

最近のモデルと比べると逆光補正や夜間の明るさの面では物足りなく感じるところもありますが、2.5Kの解像度のモデルの中では高いナンバーの認識精度を誇っています。

ユピテル「DRY-ST7000c」のレビュー、評価

VANTRUE「X4」

VANTRUE「X4」は2019年に発売された正真正銘「3840×2160」の4Kの出力に対応した、SONYの800万画素のイメージセンサーを搭載する超高解像度モデルです。

録画視野角はスタンダードな水平105°程度となっていますが、ナンバーの認識は4Kらしく抜群の精度を誇ります。

ナンバー読み取り能力抜群!VANTRUE リアル4Kドライブレコーダー「X4」のレビュー、評価

逆光補正の精度が高いドライブレコーダー

ドライブレコーダーの逆光補正はHDR処理を行っているもののうち、ごく一部のもののみが高い精度を誇っています。

業界自体がHDRと言う表現を敢えて誤用しているきらいがある為、本物の有効なHDR処理を行っているモデルはコムテックやケンウッドの一部に限られます。

個別の機種の補正の精度に関しては以下記事でご説明しています。

ドライブレコーダーのHDR補正の正体

夜間が明るいドライブレコーダー

2018年以降、SONYのSTARVIS技術を採用した夜間特化型のドラレコが増え続けて言います。

結構モデル数が多いのでこのカテゴリーについても別途以下の記事でおすすめモデルをご紹介しています。

夜間が明るいドライブレコーダー15選

まとめ

以上、高画質と思しきドライブレコーダーについていくつかご紹介しました。

全体のバランスで考えればコムテックの「HDR-751G」が鉄板、夜間の明るさ重視ならユピテルの「SN-SV70c」、ナンバーの認識精度ではVANTRUEの「X4」、景色の撮影能力ならVANTRUEの「X4」、コムテックの「HDR852G」が最もニーズにマッチしそうです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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