こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
コムテックからHDRの型番を冠する、過去の製品とは全く異なる技術を採用した2カメラドライブレコーダー「HDR801」が発表されています。
「HDR801」は久々のハイエンド高画質モデルらしい
2カメラドライブレコーダーはフルハイビジョンクラスの製品が市場のシェアが最も高いカテゴリーになりますが、このクラスでは最近発売されたケンウッドの「DRV-MR570」が、最もバランスに優れた高画質となっています。

コムテックの製品としては、スタンダードグレードの「ZDR035」がまずまずの高画質であり、万人向けの定番商品的な位置付けになっています。
その一方で上のグレードであるはずの「HDR965GW」に関しては、ディーラー向け製品のベースモデルとなっている事から、画質を落とした品質重視の特性でしたので、画質面では本来下のグレードである筈の「ZDR」>ハイエンドの「HDR」と言うような状況が長く続いてきました。
これは過去数年間変わらない状況でしたので、今後もこの体制で行くかと思いきや、今回発表された「HDR801」では、従来の製品とは全く異なるマクセルの技術を使った「Recolize」と言う方式が採用されているようです。(イメージセンサーなどのハードウェアではなく、ソフトウェア補正だと思います)
確かに上の画像を見ると夜間がかなり明るく映っていますね。
ぱっと見の明るさや見え方は、セルスターのSTARVISモデルに近い感じですが、HDR補正もしっかり効いていて、ヘッドライトが反射したナンバーもそれなりに読み取れそうな印象を受けました。
イメージセンサーはOmnivison製ですが、最近では同社のセンサーもSONYと同様に低照度下での撮影に特化した製品も出て来ているようです。(PureCel®Plus-Sと言うらしい)
私の過去の経験から、センサーの能力を100%引き出せる前提であれば、SONYセンサーが一番だと感じていますが、そういう製品はぼぼありません。
なので、例えばOmnivisonの能力を80%まで引き出す前提なら、SONYセンサーの能力を70%までしか引き出せていない製品よりも高画質になると言えそうです。
※センサーの能力はドラレコの画質を決める一つの要素であって、それを活かすも殺すも、企画者とエンジニアの腕次第です。
「HDR801」の動画を見る限り、そこいらのSTARVIS機よりもずっと高画質の様に感じます。
「HDR801」のスペック
「HDR801」のスペックはこちらの通りです。
HDR801 |
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22.07発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR リア:1920×1080/27.5fps/HDR |
レンズ視野角 フロント:水平130° リア:水平130° |
LED信号対応 |
microSD付属32GB/最大128GB |
フォーマット不要 |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
衝撃クイック録画/常時録画+衝撃録画/タイムラプス |
自動起動 |
専用ケーブル CDOP-01P |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
録画視野角は前後ともに水平130°程度と、2カメラドラレコとしては必要充分なレベルです。
駐車監視の仕様は、「HDR963GW」などと同じ、クイック衝撃録画なしの「常時録画+衝撃検知」、タイムラプスモードの選択式となります。
安全運転支援機能は外された、ピュアな画質追求モデルですが、そのうち「HDR901」などの型番でこれらがサポートされた上位機種も出て来るかも知れませんね。
レビューはそのうち実施しますが、秋口になるかも知れません。
コメント
こんにちは。
限られた映像ですが、画質に関してはかなり期待できそうですね。
レビューを期待していますが、ケンウッドのDRV-MR570や
ユピテルのY-4Kとの比較に興味があります。
HCR32様
おそらく素の動画では「HDR801」が一番でしょうね。
VANTUREのPCビュワーでの処理をドラレコ側で行っているようなものと予測しています。