※2019年7月3日更新~実機レビューを追記しました。

最近、YAZACOの夜間特化型2カメラドラレコの「YA-660」の実機テストを行ったばかりですが、同社からフロントSTARVIS対応モデルの「YA-670」が発売されています。

このモデルはフロントのイメージセンサーがSONYのSTAVIS対応「IMX307」、リアが非STARVISの「IMX323」となっており、ユピテルの「DRY-TW9100d」とは真逆のような構成になっています。

個人的にはリアSTARVISのが良いんじゃね?と思わなくもありませんが、フロントのレンズのF値が1.4との表記が見られますので、フロントの明るさがどれほどの物なのかが気になりますね。

「YA-670」のスペックと特徴

「YA-670」のスペックは以下の表の通りです。

YA-670

■ 楽天市場「YA-670」
■ Yahoo!ショッピング「YA-670」
19.05発売
フロント:1920×1080/28fps/WDR
リア:1920×1080/28fps
録画視野角
フロント:水平116°
リア:水平97°
LED信号対応
microSD付属32GB
microSD最大64GB
GPSマウント内蔵
駐車監視モード
動体検知
手動起動
専用ケーブル
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「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

基本的な仕様は「YA-670」と似通っており、レンズ視野角は前後とも対角170°と記載されています。

HDRの記載は見受けられますが、「YA-660」のHDRは白飛び防止と言うよりも画面内に暗い部分を作らないような調整となっていますので、日本のメーカーのHDR補正とはちょっと異なる感じかも知れません。

GPSについては板状のマウントに内蔵されているタイプとなり、フロント液晶は比較的大き目の3.0型のIPSですので、液晶の視認性は高そうですし、マウントの高さがない為に車内でもそれほど自己主張しなそうなデザインですね。

セット内容とデザイン

実機を購入しましたのでレビューを追記します。

こちらの動画でも概要をレビューしています。

セット内容については以下の通りとなります。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ(ケーブル0.5m)

③カメラ接続ケーブル(アナログ5.5m)

④miniUSBシガーケーブル

⑤PC接続用USBケーブル

⑥マウント内蔵GPSアンテナ

⑦32GBのmicroSDカード

⑧ドラレコステッカー

⑨取扱説明書

⑩その他取付用品

フロント筐体デザインは合理的で無駄がなく、3.0型の大型液晶を搭載している割には場所と取らず、上手くまとめられています。

GPSマウントを外すとこのような金属端子が顔を出します。

筐体上部にはリアカメラ接続ポートとminiUSB電源ポート

向かって左側にはmicroSDカードスロットが装備されています。

カメラ部分は上下には角度調整が出来ますが、横方向には動きません。

リアカメラについては他社の2カメラモデルに比べてコンパクトな円筒タイプとなっており、0.5mの4PINケーブルが一体化しています。

車内への取付けについて

今回も2カメラドラレコテスト車両の初期型リーフに「YA-670」を取り付けました。

無駄の少ないデザインですので液晶の大きさの割にミラーに全隠し出来る為、見た目はスマートです。

リアカメラに関しては天地の反転機能はなく、ケーブルは運転席側から飛び出る形となります。(以前は鏡像の表記がありましたが、正像)

サイズ的にはリアカメラとしてもコンパクトな部類に入ります。

インターフェイスについて

インターフェイスについては「YA-660」とほぼ同じですが、ボタンの数がやや少ない為、録画モード→静止画モード→再生モードの切り替えはメニューボタンの長押しが必要になります。

インターフェイスについては少々分かり仕様の為、以下の動画で説明しています。

 画質について

画質については以下の6モデルとの比較を行いました。

①ユピテル「DRY-TW9100d」~リアのみSTARVIS

②ケンウッド「DRV-MR740」

③コムテック「ZDR-15」

④パパゴ「GoSafe S70GS1」~フロントのみSTARVIS

⑤AUKEY「DR02D」

⑥YAZACO「YA-660」

比較したポイントは以下の5項目です。

①録画視野角

②ナンバー読み取り精度

③トンネル出口での白飛び耐性

④夜間のナンバー読み取り精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

「YA-670」のレンズ視野角は前後ともに対角170°との表記がありますが、録画視野角の実測値はフロント:水平116°、リア:水平97°でした。

【フロント】

【リア】

今回比較している全モデルの録画視野角一覧は以下の通りです。(狭い順)

①KENWOOD「DRV-MR740」★★~F:水平100°、R:水平100°、計:200°

②YAZACO「YA-670」★★★~F:水平116°、R:水平97°、計:213°

③AUKEY「DR02D」★★★~F:水平107°、R:水平107°、計:214°

④PAPAGO「GoSafe S70GS1」★★★★~F:水平98°、R:水平131°、計:229°

⑤コムテック「ZDR-015」★★★★~F:水平116°、R:水平119°、計:235°

⑥YAZACO「YA-660」★★★★★~F:水平120°、R:水平120°、計:240°

⑦ユピテル「DRY-TW9100d」★★★★★~F:水平117°、R:水平127°、計:244°

「YA-670」の録画視野角はフロントはまずますですが、リアがこの中で最も狭いモデルとなっています。

ただし、リアも広ければ広いほど良いですが、右左折時の横方向からの衝突の際に広い視野角が重要になるのはフロントの方ですので、視野角の重要度はフロント>リアとなります。

ナンバー読み取り精度について

フロントカメラはSONYのIMX307と言うイメージセンサーを使用していますが、比較的コントラストが強く出ており、フルハイビジョンモデルの中ではケンウッド「DRV-MR740」、パパゴ「GoSafe S70GS1」と同様に非常にナンバーの読み取り精度が高くなっています。

【フロントカメラ】

リアについてはコムテックの「ZDR-015」と同様にアナログ接続の為、ややにじみの感じられる画質ではあるものの、視野角が狭い為にナンバーの読み取り精度は高めになっています。

【リアカメラ】

この7つのモデルに敢えて序列を付けると、フロント・リアともに以下の通りとなります。

①最も高いグループ★★★★★~「DRV-MR740」、「GoSafe S70GS1」、「YA-670」

②フルハイビジョンモデルとしては高いグループ~★★★★「YA-670」、「DR02D」、「DRY-TW9100d」

③フルハイビジョンモデルとしては標準以下~★★★「ZDR-015」

トンネル出口での白飛び耐性について

STARVISモデルは、全般的に夜間が明るく映る反面、白飛びに弱いと言う問題点を抱えています。

「YA-670」についても例外ではなく、トンネル出口での白潰れは強く出るタイプです。

日本メーカーのHDRモデルと比べると違いがはっきり分かりますが、中華メーカーのWDRモデルはほとんどがこんなもんですし、実用上はそこまで問題のあるレベルではないでしょう。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間のヘッドライトが反射した状態でのナンバーの読み取りについても、STARVISモデルが苦手とするところです。

結果はこの通り。

ヘッドライトの光が最も強く反射している状態では、おそらく「ZDR-015」「DRV-MR740」「ZDR026」以外の2カメラドラレコは全てナンバー読み取り不能になる筈です。

「YA-670」も読み取れませんが、ユピテルの「DRY-TW9100d」よりはマシと言ったところですね。

夜間の明るさについて

さて、今回のテストで「YA-670」の画質のうち、最も特徴的であったのがフロントカメラの夜間の撮影能力です。

明るい場所ではどれもそれなりに明るく映っていますが…

ヘッドライトのみでの走行になるとこの通り!

なお、「YA-670」と「GoSafe S70GS1」以外はSTARVISではありませんが、明るさNo.1が「YA-670」、次点が「YA-660」となっており、「GoSafe S70GS1」は3番手です。

更に暗視に近い状態になると…

なんか暗視能力も「YA-670」がトップで時点がSTARVISではない「YA-660」になってますね(笑)

ただし、「YA-670」のリアカメラは残念ながらそれほど明るくありません。

暗い場所ではそれなりに明るくなるのですが、明るい場所だと他のモデルよりも暗い印象ですね。

西日本LED信号の見え方について

西日本でのテスト撮影は実施していませんが、前後ともに28fpsで出力されていますので、西日本の60HzエリアでもLED信号はおそらく高速点滅して映ると思われます。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視について

駐車監視については動体検知による録画となっていますが、検知はフロントカメラのみです。

リアカメラでは録画されますが動体は検知されませんので、万全を期すのであれば動体検知を使用せず、常時録画モードを継続する運用方法がおすすめです。

なお、駐車監視を行う為には以下のOPの専用ケーブルが必要になりますが、「YA-670」の動体検知はエンジンのON/OFFには連動しませんのでその都度手動での動体検知のON/OFFの操作が必要です。

運用の流れは以下の通りです。

①エンジンOFF前後に本体操作で動体検知モードをON

②車に戻った際に動体検知モードをOFF

③自宅駐車場では電源ボタン長押しでシャットダウン

外部電源「UPS300」を使用した駐車監視について

「UPS300」を使用した駐車監視については、「YA-670」付属のシガープラグを「UPS300」のバックアップポートに接続し、6.5時間の動体検知での監視が可能でした。

■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間6.5時間26時間17時間34時間
満充電180分240分50分100分

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

動画ファイルの再生方法について

動画ファイルの再生については、次の4つの方法でテストを行いました。

①ドラレコ液晶での再生

②PC専用ビュワーでの再生

③PC汎用ビュワーでの再生

④スマホでの再生

ドラレコ液晶での再生について

ドライブレコーダーでの再生については、液晶が3インチと大き目の為、動画の視認性は良好です。

再生速度は-8~8倍の範囲で変更可能、以下動画の中に再生方法の解説アリ。

 

PC専用ビュワーでの再生について

PC専用ビュワーに関しては「YA-660」と同じ物ですので説明を以下記事から引用します。

■ YAZACOの広角2カメラドラレコ「YA-660」のレビュー、評価

PCの専用ビュワーについては以下のページからダウンロードが可能です。

■ YizhanPlayer

発行元が不明のファイルとしてChromeだとセキュリティチェックが掛かりますので、強制的にダウンロードを行います。

インストールの際にも同様にチェックが掛かりますので、これも同様に強制インストールします。

このビュワーでは再生速度の変更は出来ないものの、GoogleMapへの軌跡と速度・座標・Gセンサーグラフの表示、拡大・縮小、前後の同期再生、個別再生、全画面再生などの操作が可能ですので、ドラレコのビュワーとしてはかなり使い易い部類に入ります。

動作も軽いのでこのソフトウェアを作った会社は優秀ですね。(たぶん)

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーについては、Win 7→10にアップグレードしたPCでメディアプレイヤー12での再生が問題なく可能でした。

スマホでの再生について

Android端末ではカードリーダー経由でXPlayerでの再生、iPhoneでの再生については以下のガジェットでの再生が可能でした。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」

仕様外のmicroSDでの録画・再生状況

「YA-670」のmicroSDカードのサポート範囲は64GBまでとなっていますが、以下のカードは「YA-670」のメニューからのフォーマットで1時間以上の録画、再生に問題は見られませんでした。

■ トランセンド128GB Class10

■ 東芝128GB Class10

■ サンディスク200GB Class10

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズに関してはリアカメラケーブルがアナログである為か、他の中華メーカーのドラレコよりは弱めですが、状況によってはアンテナが1本程度減る事があります。

①リーフ+純正ナビ~時々ワンセグになる

②アルファード+2016サイバーナビ~場所によってはアンテナが1本減る

③ランエボ10+2015彩速ナビ~場所によってはアンテナが1本減る

他の中華2カメラはリーフだとフルセグが全く映らないので、それらに比べるとノイズは弱いです。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「YA-670」の総評

「YA-670」の各比較項目をまとめると以下の通りとなります。(5段階評価)

①録画視野角:リアは水平97°と狭めだが、より重要なフロントが水平116°とまずまず広い~★★★

②ナンバー認識精度:ナンバー認識精度は前後ともに非常に高い~★★★★★

③白潰れ耐性:白潰れ耐性は高くはないが、STARVISモデルとしては標準的~★★

④夜間のナンバー認識精度:夜間のナンバー認識精度はリアは高く、フロントは反射で白潰れするが、ドラレコ全体のレベルから見ると高い方である~★★★★

⑤夜間の明るさ~フロントは街灯がある場所、ヘッドライトのみでの走行時、暗視のいずれにおいてもSTARVISモデルの中でも明るい部類に入るが、リアは街灯が多い場所での明るさが絞られる~★★★★

全体としてはフロントは録画視野角も広く、夜間もSTARVISモデルの中でも非常に明るめなので評価は非常に高いですが、リアに関しては視野角が狭くやや暗めです。

従って、リアスモーク車への取付には向いていません。

リアのナンバー認識は高いので明るさだけが残念なところです。

フロント重視で走行中の録画と駐車監視を実施したい方向けのモデルと言えるでしょうか。

■ 楽天市場「YA-670」

■ Yahoo!ショッピング「YA-670」

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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