※2018年11月15日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

最近はドライブレコーダーの人気が中華メーカーの格安系と、日本メーカーのハイエンドモデルに二分化していると感じますが、ドライブレコーダーを選ぶ上で日本製にこだわっている方もいらっしゃると思います。

私自身は業界の裏側をかなり深く知っている為、日本製である事にさしたる魅力は感じていませんが、保証期間が長いと言う数値で比較が可能なメリットも存在しています。

今の中国工場は品質的には随分良くなっている

そもそも、キャノンやニコンなどの大手カメラメーカーの工場も中国やタイなどにかなり前から移動が始まっており、最近ではその流れが一巡し、中国の工場の精度や人件費が高くなった事やデジカメ全体の市場規模が縮小した事で中国からの撤退が始まっています。

日本工場への回帰という流れもありますが、これは中国の工場の品質の問題ではなく、コストが合わなくなってしまった為で、新しく作られる日本の工場は精度と言うよりも自動化に主眼を置いた高効率という点で差別化されているようです。

日本や欧米などのメーカーが中国工場から撤退した為に、空いた工場ではそれらのメーカーの技術を残したまま自社ブランドのドライブレコーダーなどが生産されていたり、日本の大手メーカーのドライブレコーダーを生産しているところもあります。

ドライブレコーダーはパソコンなどの電子機器と同様に、基盤(マザーボード)の上にCPU(演算装置)、メモリ(一時的にデータを保存する装置)、イメージセンサー(映像を取り込む装置)、レンズなどが組み合わさって作られています。

もっと詳しく知りたい人は以下の記事を参照してください。

ドライブレコーダーの仕組みと画素数、解像度のお話

工場でやる事はパーツの組み付け

先ほど説明したマザーボードやCPUなどの組み合わせはチップセットなどど呼ばれていますが、これらはさほど多くのメーカーがある訳ではなく、イメージセンサー、レンズなども同様です。

従ってある程度のカスタマイズは行いますが、使用されている核となるパーツは一から作り込む訳ではなく、市場で出回っているものを組み合わせてドライブレコーダーを作ります。

工場にこれらのパーツが集まって組み付けを行う訳ですね。

そこにははんだ付けやネジ締めなどの作業が発生しますし、ズレてしまうと画質に影響が出る事もありますので、工場の管理精度や工員さんの熟練度はもちろんドライブレコーダーの品質に大きな影響を及ぼすものではあります。

ただし、中国の工場の中でも日本や欧米のメーカーの製品を作り続けてきたところもありますし、そのような工場は既に高品質な物作りの仕組みが出来上がっています。

従って中国の工場で作られたドライブレコーダーの品質が、日本製のものよりも100%劣るとは言えません。

とは言え、工員さんに支払う給料が安かったり管理・教育制度が確立していない事で工員さんの練度が低い工場も中にはあります。

そういう工場にオーダーを入れると安くはなりますが、品質が安定せずに不良品の発生率が上がる事もありますので、日本と中国の工場の品質の平均値を考えると当然日本製である事の安心感はありますね。

日本製のドライブレコーダーはセルスターのみか?

コムテックとセルスターは安心の日本製であることを製品に謳っていますが、それ以外の大手メジャーどころは基本は中国製です。

※最近はコムテックも韓国製などのモデルも出てきているようです。

ケンウッドやパイオニア、ユピテルも以下の通りです。

ドライブレコーダは中国製・韓国製・台湾製が多く、中国だからダメと言う図式は成り立ちませんが(ドライブレコーダーだけでなく、エレクトロニクス関係の組み立て工場はあまり日本に残っていない)、日本製の安心感を信じる気持ちも分かりますのでここでは日本製のコムテック・セルスター中から2カメラモデルを紹介します。

※ユピテルは2カメラではありませんが「DRY-ST6000d」など単品によっては国内で生産しているものもあります。

■ ユピテル「DRY-ST6000d」のレビュー、評価

その他のメーカーで「これは日本製と書いてあるよ」と言うものがあればご指摘頂けると幸いです。

コムテック「HDR-951GW」

コムテックの「HDR-951GW」は2018年4月に発売されたリアカメラがセパレートタイプの2カメラドライブレコーダーです。

リアカメラのに関してはフロントガラスに内向きに設置する前提のようで、どうも車内撮影の用途を重視しているような記述が見られます。

HDR系なので他の同系列のモデルと同じような強烈な逆光補正と夜間の明るさがあればなかなか実用性は高いと思いますが、今のところその実力は未知数です。

コムテックドライブレコーダー2018年モデル第二弾「HDR-951GW」発表

セルスター「CDS-690FHR」

セルスターのCSD-690FHRは最近1台のドライブレコーダーの筐体の前後に各1つずつのカメラが付いたモデルです。

フロントカメラの録画視野角はそころこ広く、夜間特化型のSTARVIS対応イメージセンサーを搭載しています。

車内側のカメラは赤外線対応となっており、夜間でも車内が明るく撮影出来ますが、車外向けのカメラではないので、周囲の状況を記録するのには不向きかと思います。

セルスター2カメラドライブレコーダー「CSD-690FHR」発表

セルスター「CSD-790FHG」

セルスターの「CSD-790FHG」は2018年8月に発売された2カメラ別体タイプのドライブレコーダーです。

フロントカメラはフルハイビジョンSTARVIS対応の夜間特化型カメラ、リアに関してはハイビジョンの非STARVISカメラです。

画質に関してはスペックやハードウェア構成を考えるとイマイチですが、タッチパネル操作が可能なフォーマットフリーモデルですので、操作性や分かり易さの面ではなかなか高評価のモデルです。

セルスター2カメラドライブレコーダー「CSD-790FHG」のレビュー、評価

日本メーカーだが日本製ではない2カメラドライブレコーダー

以下の2カメラドライブレコーダーは、日本メーカーですが生産地は海外となっています。

ユピテル「SN-TW80d」

ユピテルの「SN-TW80d」は2018年8月に発売された指定店舗専売の2カメラモデルです。

前後ともに録画視野角が水平127°の超広角で、フルハイビジョンのSTARVIS対応の夜間特化型ハイエンドモデルとなります。

LED信号対応となっていますが、西日本ではLED信号同期による数秒間の消灯が確認されており、液晶なしのWiFiタイプの為、東日本在住でスマホ等を使い慣れたユーザーにおすすのモデルです。

なお、「SN-TW80d」の生産地に関しては中国となります。

ユピテル STARVIS対応2カメラドライブレコーダー「SN-TW80d」のレビュー、評価

ユピテル「DRY-TW9100d」

ユピテルの「DRY-TW9100d」は「SN-TW80d」のフロントカメラを水平録画視野角117°の非STARVISセンサーに変更し、録画ファイルの構成の制御を変更した2カメラドライブレコーダーで、リアについてはフルハイビジョンのSTARVISセンサーを搭載した一般店舗向けモデルです。

フロントカメラの暗視能力は高くありませんが、夜間のヘッドライト点灯時には非STARVISモデルの中では最も明るくなるような調整が施されており、西日本エリアでのLED信号も0.3~0.5秒間隔で点滅して映りました。

走行中の状況証拠の把握能力は高いので、防犯目的の駐車監視を考えないのであれば西日本エリアユーザーにはこちらの方がおすすめです。

なお、「DRY-TW9100d」の生産地に関しては中国となります。

ユピテル2カメラドライブレコーダー「DRY-TW9100d」のレビュー、評価

ケンウッド「DRV-MR740」

ケンウッドの「DRV-MR740」は前後フルハイビジョンのスタンダードな2カメラドライブレコーダーです

本機は2カメラモデルの中では録画視野角が最も狭い部類に入り、夜間の明るさもそれほどありませんが、比較的逆光補正に強いソフトウェア処理が施されており、ナンバー認識精度も昼夜ともに高いのが最大の特徴のモデルです。

なお、「DRV-MR740」の生産地に関しては中国となります。

コムテック「ZDR-015」

コムテックの「ZDR-015」は2017年8月に発売されたスタンダードな2カメラドライブレコーダーです。

リアについてはアナログ接続で、フロント・リアともにフルハイビジョンにしては精細感は低いものの、①夜間のそこそこの明るさ、②白潰れ耐性の高さ、③夜間のヘッドライトが反射したナンバー認識精度の高さ、④駐車監視の利便性の高さ、⑤2万円台前半の価格の安さの5つの特徴があり、現時点では国内で最も売れている2カメラドライブレコーダーとなっています。

なお、「ZDR-015」の生産地に関しては韓国となります。

コムテック 2カメラドライブレコーダー「ZDR-015」のレビュー、評価

スマートレコ「WHSR-510」

スマートレコは「BMW」「アウディ」「プジョー」「シトロエン」「アルファロメオ」「ボルボ」などの輸入車ディーラーなどを中心に純正OP指定となっている2カメラドライブレコーダーです。

本機はフロントがフルハイビジョン、リアがハイビジョンと最近の2カメラドラレコに比べると精細感、録画視野角、夜間の明るさでは劣るものの、液晶タッチパネルと駐車監視の利便性の高さがセールスポイントのモデルです。

なお、「WHSR-510」の生産地に関しては韓国となります。

スマートレコ「WHSR-510」のレビュー、評価

SEIWA「PDR800FR」

SEWIAの「PDR800FR」は前後にフルハイビジョンのSTARVIS対応のイメージセンサーを搭載した夜間特化型の2カメラドライブレコーダーです。

本機は液晶と搭載しないWiFi対応の2カメラモデルで、録画視野角は前後ともに水平100°台と控えめですが、他のモデルを寄せ付けない圧倒的な暗視能力を備えています。

駐車監視の利便性も高く、夜間の当て逃げ・イタズラ対策としての駐車監視に特化したモデルです。

セイワ 前後STARVIS搭載 2カメラドライブレコーダー「PDR800FR」のレビュー、評価

なお、「PDR800FR」の生産地に関しては韓国となります。

日本製の2カメラドライブレコーダーのまとめ

以上、日本製の2カメラドライブレコーダーはコムテックとセルスターの3モデルしかないので、合わせて日本メーカーの海外生産のモデルについてもご紹介しました。

海外製であっても日本メーカーであればサポートの面ではしっかりしていると思いますし、それなりに品質管理もなされていると思いますが、保証期間が日本製のモデルは3年になりますのでこの点に魅力を感じる方は日本製のモデルがおすすめです。

■ 前後が撮影できる2カメラドライブレコーダー11選

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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■ 最新版 おすすめドライブレコーダーのまとめ

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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