こんにちは!Omiです。
パイオニアからフロント2.5K+リアフルハイビジョンの2カメラSTARVISドラレコ「VREC-DH300D」が発表されています。
過去の同社の製品には駐車監視向けのモデルはありませんでしたが、本製品は2.5Kの高解像度と新たに追加された常時電源ケーブルを組み合わせる事で、最大12時間の常時録画の継続が可能となった駐車監視向けのモデルと言えそうです。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
「VREC-DH300D」のスペック
「VREC-DH300D」のスペックはこちらの表の通りです。
VREC-DH300D |
---|
21.0?発売 |
フロント:2560×1440/27fps リア:1920×1080/27fps |
録画視野角 フロント:水平112° リア:水平105° |
LED信号対応 |
microSD付属16GB/最大128GB |
microSDフォーマット不要 |
GPS内蔵 |
カメラケーブル6m |
駐車監視モード |
常時録画+衝撃録画/自動起動 |
専用ケーブル(最大12時間) RD-DR001 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
イメージセンサーの型番は表記がありませんが、おそらくフロントは500万画素のSONY「IMX335」、リアは200万画素の「IMX307」辺りが使われているのではないかと予測します。
フロントの「IMX335」は1~2年前からSONYがドラレコ用に強く押しているセンサーですが、高解像度ではあるもののSTARVISセンサーの最大の強みである夜間の撮影能力では200万画素の「IMX291/307」を採用したドラレコには及ばず、ドラレコメーカーの使い方次第で良くも悪くもなるセンサーと言う印象を受けています。
ただ一つ確実に言える事は、200万画素センサーを使った製品よりはナンバー認識精度の面で大きなアドバンテージがあると言う点です。
それ以外の事は実際に使ってみなければ分かりません。
「VREC-DH300D」は駐車監視特化型
「VREC-DH300D」はスタンダードな視野角と高解像度センサーを組み合わせている事から、事故の際の状況認識よりも駐車中のナンバー認識特化型の製品であると言え、万人向けの製品では全くありません。
最近の人気ドラレコはフルハイビジョンのセンサーに水平130°超の録画視野角を組み合わせた広角モデルが中心となっており、パイオニアにもこのような広角モデルとして「VREC-DZ700」が存在しています。
従って「駐車監視を視野に入れていない方には全くおすすめ出来ない製品」であると言えるでしょう。
肝心の駐車監視の仕様はどうなのか?
説明書がアップロードされていませんので、公式プロダクトページから読み取れる情報からの予測ですが、「VREC-DH300D」の駐車監視は「常時録画+衝撃検知」の録画モードとなるようです。
駐車監視の運用には専用ケーブルユニットの「RD-DR01」を使用します。
主な仕様はこちらの通り。
■出力電源電圧:DC5V (最大1.5A)
電圧カットオフ設定 :12V時 11.6V / 11.8V / 12.0V / 12.2V
:24V時 23.2V / 23.6V / 24.0V / 24.4V
■タイマーオフ設定:1時間 / 3時間 / 6時間 / 12時間
衝撃感度は8段階で設定が可能とありますが、これが走行中の感度と共有されているようなら駐車監視特化モデルとしてはアウトです。
毎回駐車監視の度に衝撃感度の変更を要求されるような製品は、運用に無理がありますので駐車監視中の衝撃録画はないと思った方が良いでしょう。
まとめ
以上、「VREC-DH300D」の特徴について解説しました。
明らかな駐車監視特化モデルは最近としては珍しいので面白味はあるものの、パイオニア自体が駐車監視の際のユーザーのニーズをしっかり吸い上げているようには全く思えないので、器用貧乏にならない事を祈ります。
発売日はまだ先になりそうですが、レビューの要望は以下のリンク先の記事から投票をお願いします。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント