※2018年10月28日更新~画質や運用面について、最新の同価格帯のモデルとの比較を踏まえて再レビューを行いました。

ケンウッドの「DRV-230/320/325」も3モデルは同一の筐体でGPSの有無と付属するmicroSDカードの容量が異なるドライブレコーダーのシリーズです。

なお、発売時期はGPS内蔵の「DRV-320/325」が2016年9月、GPSなしの「DRV-230」が2018年2月となっています。

「DRV-230/320/325」のスペック

「DRV-230/320/325」のスペックは以下の通りです。

DRV-230DRV-320DRV-325
18.02発売16.09発売16.09発売
1920×1080/27.5fps
録画視野角 水平100°
HDR
microSD付属16GB付属8GB付属32GB
microSD最大32GB
GPS非対応GPS内蔵
駐車監視機能
衝撃検知+動体検知
自動起動
内蔵バッテリー25分
専用ケーブル
CA-DR150
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

■「DRV-325」取扱説明書

これらの3モデルの違いは以下の通りです。

・「DRV-230」~GPS非対応・16GBのmicroSDカードが付属

・「DRV-320」~GPS内蔵・8GBのmicroSDカードが付属

・「DRV-325」~GPS内蔵・32GBのmicroSDカードが付属

 

同社のドライブレコーダーとしてはフルハイビジョンのエントリークラスとしての扱いとなり、上位には高解像度モデルの「DRV-600系/800系」が存在しています。

■ ケンウッドのドライブレコーダー 各モデルの特徴をまとめて説明

デザインと付属品について

実機レビュー自体はGPS内蔵の「DRV-320」で実施しています。

デザインについては同社の2015年モデルである「KNA-DR350」と比べると一回り小さくなりましたが、奥行きがそこそこある為、ボテッとした感があります。(写真左側)

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同じくパパゴのコンパクトタイプのドライブレコーダー、「GoSafe 388mini」と比較すると厚みが目立ちます。(写真左側)

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マウントが「KNA-DR350」の使いまわしなので、本体のコンパクトさが生かし切れていないのも残念な点です。

とは言え、取り付けた感じでは「KNA-DR350」よりも随分目立たなく、視界の妨げにもならないようになっています。(写真撮影の為、ミラーを撥ね上げて上げていますが、ほとんどの車種でミラー裏に隠せるでしょう)

2016-09-13-14-22-50

正面から見た場合、厚みはあまり気にする必要もないと思いますので、コンパクトタイプのドライブレコーダーとしての役割はしっかり果たせていると思います。

付属品は以下の通りとなります。

①ドライブレコーダー筐体

②マウント

③miniUSBシガーケーブル

④microSDカード(16GB/8GB/32GB)

画質についての評価

画質については以下のポイントに沿って評価を行いました。

①録画視野角の広さ

②精細感~文字の認識精度

③白潰れ耐性

④夜間の明るさ

⑤夜間のナンバー反射耐性

 

なお、比較対象のモデルはユピテルの「SN-SV40c」(2018年8月)、パイオニア「ND-DVR10」(2016年2月)、TA-Creative「TA-011C」(2017年12月)の3機種としています。

録画視野角について

録画視野角はメーカーによって表記の仕方が異なりますので、水平100°の「DRV-230/320/325」を基準として計測すると、次のシーンでは以下の通りとなりました。

・DRV-230/320/325~水平100°

・ND-DVR10~108~110°

・SN-SV40c~114~116°

・TA-011C~115~117°

 

「DRV-230/320/325」の水平100°は2~3年前はスタンダードな録画視野角でしたが、最近では110~115°辺りがエントリークラスの標準値となりつつあります。

なお、録画視野角は広ければ広いほど事故の際の状況証拠の把握には有利になり、理想は720°の全天球となります。

360度のドライブレコーダーって実際どうなの?

ただし、録画視野角が広くなると限られた画素数のイメージセンサーで広範囲の動画を取り込む事になり、画面内の明るい場所と暗い場所との明るさの差が大きくなる為、ナンバー認識精度や白潰れ耐性の部分で不利になる傾向があります。

※広視野角、高精細、広ダイナミックレンジ(対応出来る1画面内の明暗差の幅)が理想です。

精細感~文字の認識精度について

特に駐車監視などで重視したいのがナンバーの認識精度に関わる精細感ですが、これはレンズの種類・枚数・録画視野角・イメージセンサーの特性・逆光補正のソフトウェア処理・録画ファイル生成の際の圧縮率などによって左右されます。

ハードウェアのグレードを上げれば諸々のポイントが有利になりますが、価格も上がって行きますので限られたコストの中でどう言った味付けに仕上げるのかが、各メーカーの考え方や技術の蓄積具合が反映される部分です。

現状では全て最高レベルにすると物凄くコストが上がる為、何かを活かして何かを殺すような取捨選択によるバランス調整が行われています。

この4モデルの文字認識精度は以下の画像の通りです。

録画モードはいくつか選択できるモデルもありますが、今回は以下の設定でテストを行いました。

・DRV-320~フルハイビジョンHDR/27.5fps

・TA-011C~フルハイビジョンHDR/30fps

・SN-SV40c~フルハイビジョンHDR/30fps

・ND-DVR10~フルハイビジョンWDR/27.5fps(HDRモードなし)

 

特に「TA-011C」の精細感の高さが目立ちますが、「DRV-320」と「ND-DVR10」はよく似た感じで、にじみや動画の崩れが目立ちます。

白潰れ耐性について

カメラは人間の眼よりも明るの差に対する表現能力が低い為、同じ画面内に極端に明るい場所、暗い場所が存在する状況では、明るい場所が真っ白に白潰れしてしまう傾向があります。

特に強い逆光に晒される暗いトンネルから、出口に向かって走っている状況でこの白つぶれが発生し易くなります。

この白潰れを防止する対策として、HDR(ハイダイナミックレンジ)と言う、通常は1コマ1枚の画像を撮影するところを以下の2枚の画像を撮影する方式が採用されています。

①明るい部分がしっかり映るように全体的に明るさを下げた画像

②暗い部分がしっかり映るように全体的に明るさを上げた画像

 

「ND-DVR10」以外はこのHDR機能を搭載していると謳われたモデルですが、HDR補正の強度についても各社で差が出てきます。

どれもそこまで強く白潰れは出ませんが、WDRモデルである「ND-DVR10」はHDRの「SN-SV40c」、「DRV-320」とそれほど差はなく、「TA-011C」のみが強めの補正が掛かっている事が分かります。

夜間の明るさについて

夜間については街灯が多い場所であったり、ヘッドライトが照射されている範囲内であれば、最近のドライブレコーダーはどれも問題ない明るさを確保できています。

ただし、ヘッドライトの照射範囲から外れた場所の明るさは、歩行者や自転車、小動物の挙動が原因での事故の際に威力を発揮しますし、街灯が少ないような場所での夜間の駐車監視にも有効です。

※相手のナンバー等が点灯していれば普通のドラレコでもナンバーは読み取れるが、イタズラ対策や防犯目的では夜間特化型が圧倒的に有利

この4モデルでは夜間特化型のSTARVIS技術に対応した低照度イメージセンサーを搭載した、ユピテルの「SN-SV40c」が圧倒的に有利ですが、このモデルは同社のSTARVIS対応モデルの中でも高照度時と低照度時の露出の調整が強く、街灯が多い場所では普通のドラレコとそれほど変わりません。

どれもそこまで大きな差はありませんが、以下のような低照度下になると圧倒的な明るさになります。

夜間のナンバー反射耐性

夜間の先行車両へのヘッドライトのナンバー反射耐性については、明るさとトレードオフと言う関係にありますが、一般的にHDR搭載モデルの方がWDRモデルよりは有利になる傾向があります。

自分の車とヘッドライトの高さと、先行車両のナンバーの高さがピッタリあってしまい、かつナンバーの角度などによって光がドラレコ側にガッツリ反射してしまうタイミングだと、どのドラレコであっても読み取り不能になる可能性はありますが、光が少しズレている状況であればHDRモデルや夜間の明るさを抑えてあるモデルであれば読み取り可能になります。

「DRV-320」もHDRモデルなので、反射耐性は低い方ではなく、中華メーカー系のWDRモデルや、ユピテルの常時明るさ特化の「SN-SV70c」だと以下のような見え方になります。

動画の再生方法について

「DRV-230/320/325」はドライブレコーダーの液晶画面、パソコンの専用ビュワー、パソコンの汎用動画再生ソフト、スマホなどので動画の再生が可能でした。

動画のファイル形式は「MP4」動画のコーデックは「H.264」、音声コーデックは「IMA ADPAM」となっています。

パソコンの専用ビュワーでの再生

パソコンでの再生については、以下の専用ビュワーで地図やGセンサー情報などの表示が可能です。(GPSなしの「DRV-230」については地図は出ないか思います。

■ ROUTE WATCHERⅡ

動画枠のパソコンでの画像取り込みが出来ないので、モニターを写真撮影しました。

このビュワーは基本的な操作しか出来ないスタンダードなもので、早送りは1.5・2倍速、スロー再生は1/2・1/4速が選択可能ですが、動画のデジタルズームなどは出来ません。

因みに…ケンウッドのこの系統のminiUSBモデルと、パイオニアの「ND-DVR10」の系統のminiUSBモデルについては、動画やGPSのログの保存方式が同じであったり、シガーケーブルも同じ物だったりしますので、中国の同じ工場の運営会社で作っているのでは?と感じます。

多分、再生ソフト類も工場に丸投げしてると思います。(以下パイオニアのビュワーでケンウッドの製品も再生出来ます)

ソックリ過ぎる!でもなぜかパイオニアのビュワーは画面キャプチャーで動画枠が消えないという怪…。

■ パイオニアビューアーソフト「Driving Viewer」

これ、パイオニアがパクったと言うより、工場側が提供しているものだと思います。(機能面もほぼ同じ)

 

有名メーカーでも3芯ケーブルの12V機のドラレコ技術は元は韓国、2芯ケーブルの5VのUSBタイプはアクションカメラから派生して来ているので中国です。

ケンウッドもパイオニアも、おそらくもともと欧米向けのアクションカメラやドラレコなどを生産している工場を抑えてるんじゃないですかね~。

3芯のモデルと2芯のモデルでは工場を変えている筈です。(中国系のメーカーで3芯はほぼないですし、韓国系はほとんど3芯)

なので12V機を作っているメーカーは韓国、5V機のメーカーは中国の工場とのお付き合いが深いと言う事になります。

あんまり業界の裏を書き過ぎると、そのうち抹殺されるかも知れないのでこのくらいにしておきます。(嘘)

PC汎用ビュワーでの再生

Cの汎用ビュワーでの再生に関しては、Win 7→10にアップグレードしたPCのメディアプレイヤー12で可能でしたが、音声コーデックがIMA ADPAMになっているからなのか、音声が再生されませんでした。

Quick Time Playerであれば音声も再生されます

スマホでの再生について

スマホでの再生については、iPhone 7、Android端末ともに問題なく可能でした。(メーカーサポート外なので自己責任でお願いします)

iPhone 7での再生は以下のカードリーダー機能付きのモバイルバッテリーを使用しました。

ドライブレコーダーの動画をスマホで再生 Remax RePower 10000mAh

Android端末では内蔵カードスロットがあるものはそちらでも問題ないと思いますが、カバーを外したりと面倒なので以下のカードリーダーを使用しています。

駐車監視の仕様について

「DRV-230/320/325」は25分の内蔵バッテリーを搭載していますが、充電にそこそこ時間が掛かりますし、本格的に駐車監視を行う場合には以下のタイマー&常時電源ユニットケーブルが必要です。

この「CA-DR150」は車両側との接続は、赤(ACC)・黄(常時電源)・黒(アース)の12Vの3芯構造ですが、途中で12V→5Vへの降圧を行い、ドライブレコーダー側には+と-の2芯の出力になっています。

従ってドライブレコーダーには給電用の電力以外は供給されませんので、エンジンオフ→即時に駐監視起動、と言った具合にはなりません。

エンジンオフでは「CA-DR150」のタイマーのカウントとカットオフ電圧の監視が開始されるだけです。

駐車監視の出入りは振動検知で判断

「DRV-230/320/325」が駐車監視ん入る際の判断基準としているのは、エンジンのや走行時の振動です。

一定時間これらの振動がないと自動的に駐車監視モードが立ち上がります。(自動起動をオンにしておけば)

また、内蔵バッテリーによる駐車監視については、ドライブレコーダーへの給電が停止する事で開始されます。(設定をオンにしておけば)

駐車監視の終了についても、エンジンのや走行時の振動となりますので、場合によってはHVやEV車などでは5分くらい走行しないと駐車監視モードが自動解除されない事があります。

※手動での駐車監視の出入りも可能

駐車監視の録画方式

駐車監視の録画方式については、以下の3通りです。

①動体検知+衝撃検知

②動体検知のみ

③衝撃検知のみ

 

駐車監視中の動体検知、衝撃検知の録画ファイルは、いずれも「Parking」フォルダ内に保存され、駐車監視の復帰時には告知はありますが、動体検知と衝撃検知を一緒くたに告知しますので、実質的には告知なしと変わらないかと思います。

また、動体検知と衝撃検知は同じ領域に保存される為、衝撃検知の動画が、動体検知の動画で上書きされる事もあります。

microSDのサポート範囲は32GBまでですが、この容量で駐車監視動画は15分までしか保存できません。

自己責任で128GBまで容量アップしても、60分までとなりますので、動体検知を使用するなら心許ない録画時間と感じます。

また、衝撃検知のみの録画設定であれば長時間の監視が可能となりますが、衝突前の動画は映らなくなります。

「CA-DR150」のタイマーとカットオフ電圧の仕様

「CA-DR150」は以下のディップスイッチの設定で、タイマーとカットオフ電圧の調整を行います。(この部分が結構デカいです)

・タイマー設定~電源オフ・6・12・24時間

・カットオフ電圧設定~12.0V・12.2V・12.4V・12.6V

■ 「CA-DR150」取扱説明書

駐車監視の運用手順

駐車監視の運用の手順は本体の設定で出入りを自動に設定しておくのが楽です。

この場合には以下の手順となります。

◆駐車監視を頻繁に行う場合

①駐車監視は自動起動に設定しておき、エンジンオフで一定時間経過すると自動で駐車監視に入る

②エンジンオンで常時録画に戻る(エンジンの振動で戻りを判断しているようなので、ハイブリッドやEVの場合には動き出さないと戻らない場合も)

③動体検知、衝撃検知のいずれかがあれば、駐車録画ありの告知が入る

③駐車監視をしない場合には本体電源ボタンの長押しで電源オフ

 

◆駐車監視をたまにしか行わない場合

①駐車監視は自動起動に設定、ケーブルユニット「CA-DR150」のタイマーをオフに設定しておき、駐車監視を行う時だけ、ケーブルユニット「CA-DR150」のタイマーをオンにする。

②エンジンオフで一定時間経過すると自動で駐車監視に入る

③エンジンオンで常時録画に戻る(エンジンの振動で戻りを判断しているようなので、ハイブリッドやEVの場合には動き出さないと戻らない場合も)

④動体検知、衝撃検知のいずれかがあれば、駐車録画ありの告知が入る

⑤ケーブルユニット「CA-DR150」のタイマーをオフに戻す

外部電源を使用した駐車監視について

外部電源を使用した駐車監視では「UPS300」を使用して実施しました。

今回は「UPS300」との接続には「CA-DR150」を使用せず、純正付属のシガーケーブルを使用しました。

結果は11時間で電源が落ちており、ドラレコとしてはほぼスタンダードな電力消費量かと思います。

「UPS300」についてLaBoon!!で卸売りを始めました。以下のTA-Creativeさんを通しての販売になりますが、こちらでお買い上げ頂けると幸いです。(税込み・送料込みだと価格的には他より安いかと思います。)

■ 「UPS300単品」LaBoon!!提携店舗販売ページ

■ 「UPS300」+「家庭用ACアダプター」セット LaBoon!!提携店舗販売ページ

 

また、モバイルバッテリーと汎用のminiUSBケーブルで使用する事で問題なく駐車監視が可能でした。(パススルー給電時も特に不安定な動きはなし)

使用可能なmicroSDカードの最大容量について

microSDカードは32GBまでがサポート範囲内ですが、以下のものを使用し、1時間程度の録画・再生に異常は見られませんでした。

「DRV-230/320/325」の総評

「DRV-230/320/325」のまとめとしては、ケンウッド製品で車内アクセサリーを統一したい方、またはケンウッドファンの方にはおすすめですが、発売から2年が経過し、もともとハイスペック志向ではないモデルなのでドラレコの性能としてはかなり微妙になっています。

従って価格で選ぶなら同価格帯のモデルでもっと高性能なものが良いと思いますし、ケンウッドのモデルを…、と言うことなら同社の他のモデルも検討してみては如何でしょうか?

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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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