動体検知(モーションセンサー)対応のおすすめドライブレコーダー

※2022年11月13日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

ドライブレコーダーの駐車監視の録画方式には、メーカーや個別のモデルによって様々なものがあります。

このうち、長時間の駐車監視との相性が良いのが、動体を検知して必要な時間だけ録画を行う「動体検知」(モーションセンサー)という録画モードになります。

最近はニュース番組の報道などでも「録画方式によっては映らなかったのではないか?」とも考えられる、当て逃げの瞬間映像などが流れていますが、そのようなケースであっても衝突の瞬間を捉える事が出来る可能性が高いのが、「動体検知」による駐車監視です。

自転車による当て逃げ対策にも有効なドラレコの駐車監視の録画方式は?
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そこでこの記事では、動体検知による駐車録画のメリットとデメリットを解説した上で、動体検知による駐車監視モードを搭載したドライブレコーダーをいくつか紹介します。

駐車監視モードの録画方式は5種類

まず最初に押さえておきたいのが、各社のドライブレコーダーには概ね次の5つのパターンの駐車監視モードの録画方法があるという点です。

・常時録画+衝撃検知
・動体検知+衝撃検知
・動体検知のみ
・衝撃検知のみ
・タイムラプス

もう少し細かく見て行くと10種類くらいのモードがあるのですが、それをここで説明しても分かりにくくなるだけなので、ここでは触れずに個別のモデルの紹介の時に説明します。

更に詳しく駐車監視の仕様の種類を知りたい方は、以下の記事を参照してください。

■ 駐車監視機能が優秀なおすすめドライブレコーダー

おそらくこのページをご覧になっている方は、動体検知によって駐車監視を行うモデルを探している事かと思いますので、動体検知についてのみ詳しく説明を行います。

動体検知のメリット

まずは動体検知のメリットとデメリットを押さえておきたいところですが、動体検知のメリットは以下の4つのポイントになります。

・当て逃げの際に衝突前から衝突後の状況まで漏らすことなく録画が出来る

・当て逃げ以外にもイタズラの現場も押さえる事が出来る
・センサーの感度次第では無駄な録画を抑えることが出来る

・衝突があった際に、併せて衝撃検知録画も行うモデルなら衝突の動画が探し易い

動体検知のデメリット

一方で動体検知のデメリットは以下の4つのポイントです。

・消費電力が走行中の常時録画と大差ないくらいに大きい

・感度が高過ぎると常に録画され続けてしまい、感度が低過ぎるとぶつかる瞬間まで反応しない可能性もある
・最適な感度にしていても、雨が降ると常時録画状態になってしまう

・録画ファイル数が増えるので衝突動画を探すのに時間が掛かる

※動体検知は常に内部メモリに一時データを展開しながら待機していますので、待機中にも走行時の常時録画の70~90%程度の電力を消費します。

ここでは一般的な動体検知モデルのメリット・デメリットを列挙しましたが、個別のモデルで随分と感度や使い勝手が変わってきます。

これらの特徴や運用方法は、メーカーや発売時期によってある程度共通していますので、ここではメーカー別に動体検知モードを搭載したドライブレコーダーを紹介しつつ、運用面の使い勝手などについて解説を加えます。

ケンウッドの動体検知モデル

ケンウッドの大部分のドライブレコーダーは、動体検知+衝撃検知の録画方式に対応しています。

該当機種は以下の通りです。

ケンウッドのこれらの製品は、専用の常時電源ケーブルを使用した上でエンジンOFF後に5分間の振動を検知しない事を以って自動で駐車監視モードに入りますので、一見すると便利な機能です。

ところがケンウッドの動体検知モードは長時間の監視には向いていません。

というのは、動体検知と衝撃検知のいずれも上書き可能な駐車監視フォルダに保存され、その駐車監視フォルダに割り当てられる領域が10分、または10ファイルまでとごく限られたものとなっているからです。

1~2時間程度の短い時間の駐車監視であれば問題ないかと思いますが、数時間以上の監視では上書きが頻発する可能性がありますので、動きが多い場所での長時間の監視には向いていません。

ユピテルの動体検知モデル

従来のユピテルのドライブレコーダーは、タイムラプスモードで駐車監視を行う製品が主流でしたが、2020後半から2021年以降に発売されている製品の中には動体検知に対応しているものもあります。

◆2~3カメラ
・Y-300R系統
・Y-4K
・Y-3000
◆360°+リアカメラ
・Q-30R/ZQ-30R

いずれも128GBまでのmicroSDカードをサポートしており、容量的には充分ではありますが、ユピテルの動体検知モデルはエンジンのON/OFFや振動の有無などを検出して自動で駐車監視モードには入らず、ボタンの長押しで動体検知のスタート、終了の操作を行う必要があるのが最大のデメリットです。

セルスターの動体検知モデル

セルスターのドライブレコーダーは、動体検知モードを含むこちらの4つの駐車監視モードに対応しています。

・常時録画のみ
・常時録画+衝撃検知
・動体検知のみ
・動体検知+衝撃検知

主な該当機種はこちらの通りです。

◆360°+リアカメラ
・CS-360FH
・CS-361FHT

なお、セルスターのドライブレコーダーの駐車監視モードは、容量節約の為に録画画素数が以下の様に強制的に落とされてしまいます。

・400万画素→100万画素
・200万画素→30万画素

従って駐車監視目的であれば、同社のドライブレコーダーはおすすめしません。

カーメイトの動体検知モデル

カーメイトのドライブレコーダーでは、以下の製品で動体検知+衝撃検知による駐車監視に対応しています。

この製品は360°カメラの他に前後2カメラが付いた3カメラモデルですが、駐車監視の仕組みは複雑でこのようになっています。

①前後録画:3カメラで最大12時間、5.2fpsで動体検知と衝撃検知の前10秒間+後30秒間の状況を録画
②後録画:360°カメラのみで48時間、5.2fpsで動体検知と衝撃検知の後の2秒後から30秒間の状況を録画

「DC4000R」の駐車監視モードはこれら①②の組合せを選択する事になります。

①の前後録画のみで可能なタイマー設定:30分/1時間/3時間/6時間/12時間(最大で概ね46Whの電力を消費)
②の後録画のみでのタイマー設定:48時間まで(概ね77Whの電力を消費)
③前後録画+後録画でのタイマー設定:前後録画3時間+後録画24時間(概ね50Whの電力を消費)
④前後録画+後録画でのタイマー設定:前後録画12時間+後録画6時間(概ね56Whの電力を消費)

3カメラによる最大駐車監視時間が12時間までの制限がありますが、この時間内であれば最強の駐車監視モデルと言えるでしょう。

ダクション360D「DC4000R」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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VANTRUEの動体検知モデル

VANTRUEのドライブレコーダーはほぼ全ての製品でタイムラプスモードの他、動体検知モードもサポートしています。

◆2カメラ
・X4S
・M2
・N2S

◆3カメラ
・S2

VANTRUEのこれらの製品は、専用の常時電源ケーブルを使用した上でエンジンOFF後に5分間の振動を検知しない事を以って自動で駐車監視モードに入ります。

※2022年以降は、新たに発売された3芯ケーブルにも対応し、エンジンに連動して駐車監視モードの開始・終了を行うようになりました。

VANTRUEからタイマ―機能付きの降圧ケーブル発売
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VIOFOの動体検知モデル

VIOFOの最近のモデルの駐車監視の仕様はほぼ共通となっており、以下の8つのモデルには全て動体検知+衝撃検知による駐車監視モードが搭載されています。

◆3カメラ
・A139 3CH

VIOFOのこれらのモデルも専用の常時電源ケーブルと合わせて使用する事でエンジンのON/OFFに連動して駐車監視の出入りを行います。

microSDカードは256GBまでサポートされていますし、400万画素~800万画素の高解像度モデルが多いので全般的に駐車監視と相性の良いメーカーと言えるでしょう。

 BlackVueの動体検知モデル

BlackVueは韓国のグローバル向けのドラレコメーカーで、年間40億円近くの売上(日本1位のコムテックの1/3弱)を誇ります。

クラウド対応で遠隔監視が可能な点が最大のセールスポイントとなっており、動体検知や衝撃検知を行った際にはスマホのアプリに告知を送り、スマホの映像を遠隔地から確認可能ですのでリアルタイムの遠隔監視が可能です。

BlackVueの主力ドラレコも専用の常時電源ケーブルを使用した上でエンジンOFF後に5分間の振動を検知しない事を以って自動で駐車監視モードに入ります

クラウド対応が標準装備のBlackVueドライブレコーダー各モデルの違いとおすすめモデル
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パパゴの動体検知モデル

パパゴの駐車監視の仕様はほぼ全てのモデルで共通しており、手動でメニューから動体検知をONにするタイプとなっています。

個別に紹介するにはモデル数が多すぎますので、こちらの記事を参照して下さい。

パパゴのドライブレコーダー 各モデルの違いとおすすめモデル
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パパゴのドライブレコーダーは保存領域が細かく区切られておらず、常時録画と共用となっている為、長時間の動体検知を行ってもファイルが上書きされる可能性は低くなります。

ただし、エンジンに連動して動体検知が起動する訳ではありませんので、運用面ではやや使い勝手が悪く、駐車監視を行う際には次のような手動の操作を要求されます。

・動体検知のON~「メニュー」→「動体検知」→「オン・オフ」→「戻る」
・動体検知のOFF~「メニュー」→「ビデオ」→「動体検知」→「オン・オフ」→「戻る」

動体検知のオンオフの際の操作工程が多いのが難点です。

※最新の「GoSafe 490G」では、エンジンのON/OFFに連動して駐車監視モードの出入りを行うようになっています。

「GoSafe 490G」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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動体検知(モーションセンサー)搭載のドライブレコーダーのまとめ

以上、ざっと動体検知に対応したおすすめドライブレコーダーをご紹介しました。

なお、いずれのドライブレコーダーにおいても自宅駐車場などで駐車監視をしない場合には駐車監視のキャンセル操作を行わなければ不要な電力を消費してしまいます。

以前から面倒臭がりの私自身がこの問題をどうにかしたいと考えており、要望も頂いていますので自宅などでの駐車監視のキャンセルを自動化するこのような製品を開発しています。

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
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コメント

  1. 柴夫 より:

    こんばんは。
    動体検知のドラレコを駐車監視専用に利用したいと考えている者です。(運転中は純正が装着済み)
    困っているのが、動体検知による駐車監視の利用時間に制限を設けている商品が多く「12時間、24時間」などが限界の物をよく見かけます。バッテリー上がりのリスク軽減なのでしょうが、当方ポータブルバッテリーで電源をとっており、この制限時間が無い物を探しております。
    本記事では48時間のカーメイトが最長でしょうか。
    目的がスーパーなどではなく、マンションの駐車場にて2~3日使わないこともあるので48時間を超える商品などご存知でしたらご教示頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。

  2. 柴夫 より:

    鈴木様
    早々のご返信ありがとうございます。
    自力で比較しても解決出来なかったので相談して良かったです。購入したいと思います。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      柴夫様
      うっかり言い忘れましたが、N4の動体検知は前後2カメラのみ、S2は未確認です。
      LaBoon!!としては、不確実性のある動体検知よりも、5fps以上のタイムラプスモードでの運用をおすすめします。

  3. しろ より:

    こんばんは。いつも拝見しております。
    質問ですが、コムテックのZDR036に搭載されているドップラーセンサーは、モーションセンサーとは別のモノでしょうか?

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      しろ様
      ドップラーセンサーも広義のモーションセンサーですね。
      一般的なドラレコは動画の影像の動きで録画、ドップラーはレーダーで動きを検知するタイプです。

  4. ねいみ より:

    こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
    「特定のメーカーの製品や対応に関する低評価コメント」に抵触しそうなのでどれかは伏せますが
    記事中に出ている機種の1つを現在運用しています。
    その機種ですが動体検知の機能はあるものの衝撃検知とはほぼ独立しているような設計の為
    駐車監視において実質「動体検知のみ」or「衝撃検知のみ」の2択状態になっています。
    こういう場合ですと管理人様ならどちらを選択しますか?
    ご意見をお聞きしたいです。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      ねいみ様
      この場合には動体検知ですね。
      5fps以上のタイムラプスが最も確実ですが。

      • ねいみ より:

        ご回答ありがとうございます。
        トラブル捕捉の確実性を取るべきという判断でしょうか。
        衝撃検知の方にもそれなりに利点があるので迷っていましたが
        動体検知を軸に今後の運用の方向を固めようかと思います。

        • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

          ねいみ様
          また何かございましたらご相談下さい。

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