※2023年1月5日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2021年から2022年に掛けて、ドラレコ業界では3~4カメラや360°カメラを組み合わせたマルチカメラ化が一気に進んだ感があり、録画視野角と画質の面で優れた製品が目立つようなりました。
ただ、その中でも液晶サイスが大きい見易さを優先したものや、WiFiに対応させてスマホでの操作や動画の視聴を前提とする事で、本体をコンパクト化した製品などがあり、細かいユーザーの嗜好に合わせて製品も増えて来ました。
そこでこの記事では、コンパクトな液晶なしのWiFi対応のドライブレコーダーのうち、現状で主流となっている2カメラ以上の製品についていくつかご紹介します。
VIOFO「A139」
VIOFOの「A139」は2021年に発売されたWiFi対応の液晶なし3カメラドライブレコーダーです。
3カメラともにSONYの夜間特化型STARVISセンサーを搭載し、フロントカメラは2.5Kの高解像度とVANTRUEの「N4」によく似た仕様で、全体の状況認識、ナンバーの認識精度とも非常に高めとなっています。
※「N4」は2ピースセパレートだが、「A139」は3ピースセパレート構造なので、フロントカメラの設置の汎用性はこちらの方が高い。
VANTRUEのPCビュワーの性能を考えると、ドラレコとしての実用性で「N4」を上回る事は難しいと考えていますが、VIOFOのドラレコには景色撮影能力が高い製品が多いので、美しく綺麗な映像を撮影した方向けの製品になりそうです。

「A139 Pro」VIOFOの4K最新旗艦モデル WiFi対応の3CH
「A139 Pro」は、2023年以降のVIOFOのフラッグシップモデルとなるフロント4K録画に対応した3CHモデルです。
4Kモデルはその解像度の高さによる精細感ばかりが注目されがちですが、フルハイビジョンセンサーと比べると光を取り込む能力が大きく劣りますので、夜間の撮影能力に問題が出る事が多いのですが、本機に関してはイメージセンサーを1/1.8インチ(標準的なドラレコの2.4倍程度の大きさ)としています。
これにより、従来の4Kモデルの弱点であった、夜間撮影能力の低さを克服しているものと考えられます。
加えて3CH対応と言う事で、広範囲の状況証拠を捉える能力も高くなっていますので、総合力では2023年の最高評価となる可能性を秘めた製品です。

BlackVue「DR750X Plus」
BlackVueはドラレコ先進国の韓国から、グローバル向けにWiFi対応ドラレコを専門に販売している特化型メーカーです。(韓国内ではほとんど売っていない)
「DR750X Plus」は前後にSONYのSTARVIS技術に対応したイメージセンサーを搭載した夜間特化型モデルで、前後の視野角は水平110~120°と標準+アルファの広さとなっています。
また、WiFi以外にもアクセスポイントを経由したクラウド遠隔操作・監視にも対応しており、OPのLTEモジュールやインナーカメラを追加する事で、3カメラでの録画とアクセスポイントなしでの遠隔監視もサポート可能になる、防犯・当て逃げ目的での駐車監視にも特化した製品です。
少し変わった特性ですが、遠隔監視に興味がある方はこちらを検討されると良いでしょう。

Garmin「47Z」と「mini2」
GARMINは言わずと知れたアメリカのGPSメーカーでガジェットメーカーとしては抜群の信頼性を誇ります。
同社の「47Z」は2019年6月に発売された、WiFiとBluetoothでネットワークを構築する2カメラドライブレコーダー「46Z」の2021年向けの後継機ですが、このネットワークリアカメラ相当の単品モデル「mini2」を2台まで追加する事で、最大で4台の構成が出来ます。
※「47Z」自体は液晶付きのフロント筐体+サブカメラの「mini2」のセットですが、液晶なしにこだわるなら「mini2」を2~3台組み合わせると良いでしょう。
3台構成の場合には3台目を車内向きに、4台構成なら左右のクォーターガラスに外向きに取り付けるなど方法でユーザーの要望に合わせて撮影範囲を調整する事が可能です。
本機はSTARVISセンサーを採用している訳ではありませんが、ソフトウェアによるチューニング技術が優れており、昼間の白飛びを抑えながら夜間も比較的明るく撮影できるのが特徴です。

ユピテル「Y-400di/SN-TW90di」
ユピテルは他社がドラレコ市場に参入する以前からWiFi対応モデルを展開している国内メーカーの先駆者ですが、現行品の最新WiFiモデルはこちらの「Y-400di/SN-TW90di」となります。
・「SN-TW90di」指定店モデル
いずれも性能・機能面では同一で液晶を搭載しない円筒タイプです。
画質の面では比較的新しいSTARVIS機なので画質はまずまず良いと思いますが、韓国系メーカーのOEM生産と思われる「Y-300R」の系統の方が画質が良いので、「Y-400di」はユピテル内での最高クラスの画質ではありません。
各種安全運転支援機能や、リアカメラデジタル機能など、付加機能はそれなりに充実しています。
なお、これらのモデルはタイムラプスによる駐車監視のみに対応している為、駐車監視向けのモデルではありません。

まとめ
以上、WiFi対応の液晶なしのドライブレコーダーについていくつかご紹介しました。
最近はWiFiモデルも高画質化、多機能化が進んでいますのでガジェット好きな方は是非検討してみて下さい!
コメント
液晶無しといえば、3年前のモデルではありますが、PIXYDA PDR800FRは現代の目線で見るといかがでしょうか?
リアル店舗では見かけなくなりましたが、今でもソニー損保などが優待割引を行っていることを思うと、ある程度は安定感があるものと思量されるのですけども。
ka様
視野角の狭さと、カメラ数が2つと少ない点を除けば良いと思いますよ。
2018~2020年くらいまでは1番にお勧めしていた製品です。
https://car-accessory-news.com/pdr800fr/
新車を購入し、速攻で会社の駐車場でドアパンチの被害に2度会いました。(助手席のドア)
そこで、ドアパンチ対策で、360度か、3点カメラのドライブレコーダーを購入しようと考えております。
おすすめありますか?
あどろ様
この辺から選ばれると良いと思います。
https://car-accessory-news.com/parking-360/