※2018年11月9日更新~最新モデルの「SN-SV40c」、リアへのドラレコ取り付けついて追記しました。

「動車事故の40%は追突事故」によるものと言われています。

事故の際の証拠能力という観点から考えてみると、次に思い浮かぶのは車の後方のリアウィンドウへのドライブレコーダーの設置ではないでしょうか?

最近では煽り運転対策としても注目を浴びているリアガラス設置のドライブレコーダーですが、まず初めにリアガラスにドライブレコーダーを設置した際の効果について考えてみましょう。

リア用 後方のドライブレコーダーの効果について

フロントガラスのみにドライブレコーダーを設置した場合でも、追突事故に遭った際に以下の内容に関しては客観的に証明する事が可能です。

①自分の車が停車している状態であったかどうか

②自分が走行中に急ブレーキや急な車線変更などを行った場合の原因として、前方に人や自転車、犬・猫などの障害物が突発的に出現したかどうか

③自分が走行中に急ブレーキや急な車線変更などを行った場合の原因として、他の車が無理な車線変更を行ったかどうか

④自分が停車していない状態であった場合、後方車両のドライバーがよそ見やスマホいじりなどをしていなかったかどうか

 

上記のように自分の急ハンドルや急ブレーキの原因が、突発的に発生した前方の危険の回避であった場合、過失割威を判断するのにドライブレコーダーは大きな力を発揮します。

ただし、フロントのドライブレコーダーだけでは、後方から極端に車間を詰めて煽られた場合や、極端なスピード違反などの相手の故意や過失が原因となって事故に至った場合の証拠の補助としては力不足だと思います。

相手が危険運転をしていた事が客観的に証明できれば、例えこちらが走行中であったとしても交渉を有利に進める事が可能になりますし、クレイジーな煽り運転の被害に遭った場合には刑事事件の証拠ともなり得ます。

最近は明らかに犯罪であろう煽り運転からの死亡事故や暴力事件の報道が増えており、ドライブレコーダーの動画が決め手になって検挙されていると言ったケースが増えているように感じます。

事件そのものは昔からあったのでしょうが、ドライブレコーダーが普及したお陰で言った言わないの水掛け論でなはくなり、検挙率が上がったかも知れませんね。

リアへのドライブレコーダーの設置は、事故や事件の際の直接的な証拠を確保出来るだけではなく、日本国内でドライブレコーダーのリアへの搭載率が上がる事によって、クレイジーな運転をするドライバーへの抑止の効果も働く事になるでしょう。

フロント+リアの2カメラタイプのモデルを選ぶのも良いが

これから新たにフロントとリアにドライブレコーダーの設置を考えるのであれば、フロントリアの連動型モデルを検討しても良いと思います、

ただし、連動型は価格が高くなる傾向があり、その割にリアカメラの性能が低い上に、2台分の録画データを1台のmicroSDカードに記録する為、長時間の録画には不向きです。

同じコストを掛けるのであれば、録画視野角・明るさ・精細感などの面を考えると単体モデル×2の構成の方が証拠能力が高くなる傾向があります。

前後が撮影できる2カメラドライブレコーダー11選

※最近は2カメラモデルも価格が下がって性能は上がっていますが、コスパ的には単体モデルを組み合わせた方がまだ安い事もあります。既にフロントに単体モデルを設置している場合には、2カメラではなく単体モデルをリアに追加した方が良いと思います。

2カメラタイプのメリットは主に利便性の部分で、フロントのカメラからリアカメラの設定変更や再生が可能である点に集約されます。

取り付けに関しても配線の取り回しなどを考えると2カメラタイプの方が楽になりますね。

ただし、性能や証拠能力の部分になると、同じコストであれば単体モデル×2の方が有利になる傾向が強いです。

リア専用のドライブレコーダーのおすすめの条件

リア専用のドライブレコーダーを選ぶポイントは主に次の3つだと思います。

①録画視野角が広い

②夜間が明るい

③コンパクトで目立たない

 

駐車監視を行う場合や、煽り運転の被害に遭った時に通報しようと考えているなら、駐車監視の利便性や精細感も高い方が良いと思いますが、必須ではないでしょう。

なお、ここでは駐車監視を前提とはしていない為、ナンバー読み取り精度については条件から外しています。

駐車監視を視野に入れるのであれば更にナンバー読み取り精度が高く、特にリアですので駐車監視の出入りに際しての操作が不要なモデルがおすすめです。

リア用のドライブレコーダーに求められるのは幅広い状況証拠

リア用のドライブレコーダーが役に立つ事故のシチュエーションとしては、正面や後方からの衝突以外に側面への接触というものが考えられます。

また、バイクなどが無理なすり抜けで車に接触するようなケースもこれに該当するでしょう。

 

リアウィンドウにドライブレコーダーを設置すれば、後方からの衝突の状況は押さえる事が出来ますが、視野角が狭いものだと側面が全く見えない為、フロントとリアのドライブレコーダーを合わせても死角が大きくなってしまいます。

こちらの動画は水平視野角132°のコムテック「HDR-352GH」と100°のケンウッド「DRV-320」の動画を重ねて視野角を比較したものです。

 

随分と録画される範囲に差がある事がお分かり頂けるでしょう。

相手の車のと自分の車の全長にもよりますが、フロントもリアも視野角が狭いドライブレコーダーの場合、完全に横に並ばれると全くカメラの視界に収まらなくなってしまいます。

また、駐車監視を考慮しない場合の精細感に関してはそれほど重要ではないかと思います。

なぜなら、追突された後に当て逃げされるようなケースはかなりのレアケースとなるからです。(事故と言うより事件ですね)

従って、リアに設置するドライブレコーダーについて最優先すべきは、事故の際の客観的な状況説明に使用すると言うの本来の目的を考えると、視野角の広さを最優先に考える方が良いと思います。

最近はかなり明るいモデルも増えてきた

リアにドライブレコーダーを設置した場合、夜間の後方に光源が少ないシチュエーションでは、ほとんどのドライブレコーダーが真っ暗に近い状態で録画されますので、なるべく明るいものを選びたいところです。

 

2017年末から2018年に発売されているものの中では、光源の少ない状況下でもそこそこ明るく映るモデルも出てきています。

特にリアに濃いスモークが貼ってある場合にはかなり暗くなる事と予測されます。(どれ位の透過率でどれくらいの明るさになるかと聞かれても、周囲の状況によりけりですし、全く分かりません)

従ってリアスモーク車のリアガラスにドラレコを設置する場合には、とにかく少しでも明るい物を選ぶ方が無難であると思って下さい。

リアウィンドウに大きいものを付けたくない

リアウィンドウにドライブレコーダーを設置する場合、出来るだけ広範囲の状況を動画に収めるならば出来るだけルーフ寄りの位置を選ぶ事になります。

サイズが大きいドライブレコーダーだとかなり野暮ったい感じになってしまいます。

屋根が低い車だと後部座席の真ん中に人が座れなくなる恐れもありますね。

これはその車の形に左右されますが、なるべく高さのないものを選んだ方が見栄えが良く、邪魔にもなりません。

これでも小さい方とは言えませんので、理想はこれくらいの大きさです。

ただし、上の写真は2カメラタイプのリアカメラなので、単体モデルだとここまで小さいものはありません。

サイズの面を優先して考えるとユピテルの円筒タイプが有力候補になると思います。

リア設置用のドライブレコーダーのおすすめモデル

リア設置用のドライブレコーダーの条件として、最初に以下の3点を挙げました。

録画視野角が広い

夜間が明るい

コンパクトで目立たない

 

2018年初頭までは、上述の3つの条件に全て合致するものは残念ながら今のところ見つかりません…と記載していたのですが、この条件を満たすモデルがようやく発売されました。

視野角が広く夜間が明るく、コンパクトなドライブレコーダー

ここでは2018年3月現在では最大視野角の水平132°の録画視野角を持つ2つのモデルを紹介します。

なお、ここで紹介している比較動画については全て薄い純正スモークが入ったランエボ10でテスト撮影を行ったものです。

ユピテル「SN-SV70c」

ユピテルの「SN-SV70c」はWiFi搭載の円筒型コンパクトモデルで、夜間の録画に強いSONYのSTARVIS技術対応の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」と搭載しています。

暗くなればなるほど、他のモデルとの明るさの差が開き易いというテスト結果が出ており、おそらくスモークの入った車で夜間に最も明るい動画を撮影できるのがこのモデルかと思います。

また、レンズ可動域も360°ですので垂直なリアガラスへの設置でも問題はないでしょう。

ユピテル WiFi対応 スーパーナイトビジョンドラレコ「SN-SV70c」のレビュー、評価

コムテック「HDR-751G」

コムテックの「HDR-751G」は、ユピテル「SN-SV70c」と同等の水平132°の録画視野角と強烈な補正がセールスポイントのモデルです。

明るさそのものは「SN-SV70c」の方が高いが、ナンバーの認識精度では「HDR-751G」の方が上と言う結果になっています。

なお、リアに「HDR-751G」を設置する場合には明るさを最高設定にした方が良いと思われます。(昼間は全体的に白っぽくなるが)

HDR-751Gはレンズの角度の上下調整範囲が狭い為、ほぼ垂直のリアウィンドウへ取り付ける場合には、レンズが狙った方向に向けられない可能性もあります。(まぁ、リアガラスの上の方に付ける分には大抵の場合問題なさそうではありますが)

※レンズはこれ以上は上には動きません。

コムテック 2018年モデルドライブレコーダー「HDR-751G」のレビュー、評価

明るくコンパクトなドライブレコーダー

録画視野角の面では「SN-SV70c」「HDR-751G」には全く及びませんが明るさだけでは以下のモデルもかなり特異な面があります。

ユピテル「SN-SV40c」

「SN-SV70c」は録画視野角が最大級に広く、夜間も超明るいのが魅力ではありますが、価格もかなりアッパーなのがネックで、リア用としてはちょっと敷居が高いと感じる方もいるかも知れません。

そんな方におすすめなのが、エントリークラスのSTARVIS対応モデル「SN-SV40c」です。

「SN-SV40c」の録画視野角は水平115°と「SN-SV70c」よりも2ランクほど狭く、以下のように明るさの特性は「SN-SV70c」とはやや異なる部分もあります。

①比較的ライトが多い場所ではかなり明るさは絞られる

②暗い場所では「SN-SV70c」よりもやや明るくなる

 

一定以上の明るさの場所では、STARVIS非対応のドラレコの方が明るくなる事もありますが、なかなか真っ暗にはなりにくいのが「SN-SV40c」の最大の特徴と言えます。

また、レンズ可動域も360°ですので垂直なリアガラスへの設置でも問題はないでしょう。

ユピテル STARVIS対応エントリードライブレコーダー「SN-SV40c」のレビュー、評価

AUKEY「DR02」

AUKEYの「DR02」は2017年末に発売されたエントリーモデルになりますが、録画視野角は水平107~8°とスタンダード+アルファではあるものの、明るさは全ドライブレコーダーの中でもトップレベルの次のクラスにランクインします。

価格は1万円以下でそこそこコンパクト、CMOSセンサーはExmor IMX323と最近では良く見る構成ですが露出と補正のバランスが非常に素晴らしく、夜間でも価格に見合わない明るさを発揮します。(明るさるさ設定の変更が可能なので、最高に設定した方が良い)

イメージセンサーの特性である程度以上の明るさでは非常に明るいですが、街灯がほとんどないような場所では真っ暗になりますので、暗いところで明るくなる「SN-SV40c」とは全く逆の味付けとなっています。

レンズ可動域はそこそこ広く、垂直面にも取り付け可能です。

AUKEYドライブレコーダー「DR02/DR02D」の修正モデル発売

明るさは普通だがコンパクトなドライブレコーダー

こちらは価格を抑えてコンパクトなモデルを導入したい方向けです。(明るさはドラレコとしては標準+アルファだが、スモーク車では暗いかも

最近は2カメラでも後方カメラにSATRVIS対応のイメージセンサーを搭載しているモデルも増えていますので、以下のモデルはあくまでもコストを抑えたい人向けです。

AUTO VOX D6PRO

AUTO VOXの「D6 PRO」はWiFi対応モデルの中でも、本体側の操作なしでスマホのみのWiFiアクセスポイントの設定でいつでも接続が可能な希少なドライブレコーダーです。

視野角も水平110°、パナソニックCMOSセンサー搭載で夜間も明る目(スモーク車で「SN-SV70c」「HDR-751G」「DR02」と比べるとかなり暗いが、ドラレコ全体の中では明るいモデル)です。

西日本LED信号には対応していませんが、リア用ならあまり関係ないのかな?とも思いますね。

「AUTO・VOX」WiFi対応ドライブレコーダー「D6 PRO」のレビュー、評価

リアガラスへのドラレコの取り付け方法について

リアガラスへのドライブレコーダーの取り付けは、車種やどこまで綺麗に仕上げるかで全く難易度が異なります。

ハッチバックやサイドエアバッグなどがついている車の場合には色々面倒なので業者さんにお願いしちゃった方が良いかも知れません。

工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

とりあえずざっくりとリアガラスへの取り付け方法を説明すると以下のような感じになります。

リアガラスにドライブレコーダーを設置した場合にの保安基準への適合について

リアガラスへの遮蔽物の設置に関する保安基準は存在しません。極端な話、透過率0%のスモークを貼っても車検には通るという事になります。

従って設置位置に関しては、ドライブレコーダーに映る範囲がベストになるように調整した方が良いでしょう。

設置位置はなるべく電熱線を避けてワイパーの拭き取り範囲に

見た目の問題を考えると、なるべくであればリアガラスの上端にドラレコを設置したいところですが、車種やドラレコの機種によってはリアワイパーの拭き取り範囲に入らなかったり、電熱線がもろに映り込んでしまう事があります。

また、マウント部分が電熱線に被るのもあまりよろしくはないと思いますので、この条件をクリアしつつなべく上の方に設置します。

ハッチバックは配線の処理が厄介かも

ハッチバックの場合にはハッチにはエアバッグは仕込まれていないと思いますので、パネルの内側に配線を押し込んでも良いと思いますし、見た目の問題をクリアできれば配線止めなどでパネルに固定しても良いかと思います。

ただし、ハッチを開けた時の為にケーブルの緩みが必要なので、場合によってはハッチから車内側にケーブルを引き込むゴムのチューブに通さないと配線が宙ぶらりんになる事もあります。(笑)

このチューブを通す為には周辺のパネルを全外しする必要がありますので、頻繁に機種変更する私はやりません。(ずっと固定するならやりますけど)

車内に配線を引き込んだ後は

配線を車内に引き込んだ後は、ケーブルをヒューズ電源のある前方に這わせることになりますが、業者さんにお願いする場合には経路のパネルを全部外して配線を隠す事になろうかと思います。

※以下ケンウッドの2カメラモデル「DRV-MR740」のインストールマニュアル

上を這わせた方がケーブルは短くて済みますが、サイドエアバッグなどの絡みもあってこの経路となっているのでしょう。

電源ケーブルが寸足らずになるかと

2カメラモデルの場合にはカメラ接続ケーブルは6~9m程度の長さになりますが、ドラレコの電源ケーブルの長さは通常3~4m程度ですので、シガープラグの部分が普通の場合はグローブボックスまで届かないと思います。

よしんば届いたとしても、この部分をどこに隠すんだ?と言う話になりますね。

サイドの下方のパネル内に収納出来れば良いですが、出来ない車の方が多いのではないか?と感じます。

こう言った場合にはケーブルをマット下に這わせて接続部分を助手席や運転席の下に持ってくるか、トランク周辺で接続するか?と言った形になろうかと思うのですが、何れにしてもヒューズボックスからシガーソケットまでのケーブルの長さは通常だと1mくらいになると思いますので、ソケット側がそこまでは届かない可能性も出てきます。

という訳でいずれかの方法でケーブルの延長が必要になります。

ケーブルの延長方法

ケーブルの延長方法については、miniUSB・microUSBタイプの5V機であれば以下のような汎用USBケーブル、延長ケーブルを組み合わせる事でドラレコ側のケーブルをグローブボックス辺りまで引き込む事が可能なケースがあります。

ただし、ケーブルを長くすると銅線やコネクタ部分の抵抗値が上昇し、ドラレコに供給される電圧が降下して再起動などの不具合が出るケースもあろうかと思います。

※ユピテルのドラレコは汎用のminiUSBを使用しただけで再起動を繰り返す事がある。

また、以下のようなシガーソケットの延長ケーブルを使用する事で、5V/12V機に関わらずケーブルを延長する事が可能となります。

ただし、この場合にもケーブル以外の部品を複数経由する事で電圧が下降する可能性はゼロではありませんので、出来るだけ抵抗を上げずにケーブルを延長したいなら、ヒューズ電源とシガーソケットの間に以下のような銅線を挟んで延長した方が良いのではないか?と感じます。

まぁ、ケーブルが伸びれば少しは抵抗が増えますが、この方法が一番マシであろうと言う事です。

あとは出来るだけ目だない位置にシガー接続部分を隠せ…と言うことになりますね(笑)

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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