こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
ドラレコ業界では2017~18年に掛けて、夜間映像の撮影能力に特化したSONYのSTARVIS技術に対応したイメージセンサー、IMX290/291を搭載するドラレコが登場し始め、これより後は夜間撮影能力が大幅に向上しました。
そこから4~5年は、主にSTARVISセンサーのチューニングバランスを見直す事で、ドラレコの画質向上が進んできましたが、ここ1~2年ぐらいではそれも頭打ちになってしまった印象を受けていました。
そこで登場したのが、2022年にリリースされた、SONYの新しい規格であるSTARVIS 2に対応したイメージセンサー群です。
この記事では、2023年以降に増えるであろう、STARVIS 2に対応したイメージセンサーを採用したドラレコについてご紹介します。
STARVIS 2では、夜間の明るさはそのままに、従来の弱点とされていたダイナミックレンジの面が強化されていると謳われており、大幅な画質の改善が期待出来ます。
「ZDR045」コムテックの人気No.1の系譜 スタンダードドラレコ
「ZDR045」は、2017年に発売された同社初の2カメラドラレコ「ZDR-015」の系統の最新モデルです。
同系統は、ここ数年で「ZDR-015」→「ZDR025」→「ZDR035」と年次の改良が加えられて来ましたが、何れもど真ん中のスタンダードクラスのドラレコとして常に一番人気を誇って来ました。
イメージセンサーには、200万画素のSTARVIS 2対応センサー「IMX662」を採用しています。
「ZDR035」には弱点と言う弱点はありませんでしたが、明るさの面でドラレコ全体の中でトップクラスと言う立ち位置ではありませんでしたので、STARVIS 2に対応する事でチューニングの幅が広がった「ZDR045」には、大きな期待が掛かっていましたが、実際はそれほどではないと言う結果でした。

「A139 Pro」VIOFOの業界最高スペックの4K、3CH対応モデル
VIOFOは中国のドラレコ専業メーカーですが、「A139 Pro」は、まだ日本向けには発売されていませんが、2023年以降のVIOFOのフラッグシップモデルとなるフロント4K録画に対応した、3CHモデルです。
4Kモデルはその解像度の高さによる精細感ばかりが注目されがちですが、フルハイビジョンセンサーと比べると光を取り込む能力が大きく劣りますので、夜間の撮影能力に問題が出る事が多いのですが、本機に関してはイメージセンサーを1/1.8インチ(標準的なドラレコの2.4倍程度の大きさ)としています。
これにより、従来の4Kモデルの弱点であった、夜間撮影能力の低さを克服しています。
加えて3CH対応と言う事で、広範囲の状況証拠を捉える能力も高くなっていますので、総合力では2023年の最高評価となる可能性を秘めた製品です。
※現行ファーウェアでは、昼間の逆光時の黒潰れが気になる。
まとめ
以上、STARVS 2に対応したイメージセンサーを採用したドラレコを2機種ご紹介しました。
2023年は更に対応機種が増えると思いますので、随時更新します。
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