※2019年3月16日~現状に合わせて記述を見直しました。
セルスターはユピテル・コムテックと同様に、現在のようにドライブレコーダーが一般化する数年前から法人・個人向けのモデルを販売しています。
ここ1~2年の流れでは録画視野角と駐車監視の解像度の面で、他社の同価格帯のモデルと比較してパフォーマンスが落ちる為、あまり積極的に紹介してきませんでした。(価格が高いのはディーラー系のOEM生産のベースモデルが多いからだと思います)
ただ、最近のドラレコ市場の流れで、今まではカテゴリーとして設定していなかった①操作性重視や②micoroSDカードのフォーマット不要機能などの2つのカテゴリーにはめ込んで行くと特に年配者向けにおすすめ出来そうなモデルが多いと感じています。
※2016年末以降に徐々にこれらの機能を搭載したモデルが増えているので旧モデルはこれに該当しません。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
タッチパネル搭載の操作性重視&microSDフォーマット不要の1カメラモデル
2017年以降のセルスターの箱型スダンダードモデルは、タッチパネル操作がベースとなっています。
2017~2019年モデルでは以下の3つのモデルがこれに該当します。
CSD-750FHG | CSD-670FH | CSD-660FH |
---|---|---|
18.0?発売 | 17.01発売 | |
1920x1080/30fps/HDR | ||
LED信号対応 | ||
録画視野角 水平116° | 水平116°(仕様上は107°となっている) | |
microSD付属16GB | ||
microSD最大64GB | ||
microSDフォーマット不要 | ||
GPS内蔵 | GPS内蔵 | GPS非対応 |
駐車監視機能 | ||
常時録画のみ 常時録画+衝撃検知 動体検知+衝撃検知 | 常時録画+衝撃検知 | |
専用ケーブル GDO-10 |
||
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「CSD-660FH」「CSD-670FH」
このうち、2017年モデルの「CSD-660FH」「CSD-670FH」については、ベーススペックは同様ですが「CSD-670FH」はGPS内蔵で本体サイズが若干幅広型となっています。
夜間特化の低照度センサーを搭載していますが、録画視野角は水平108°とこの価格帯では狭い方になりますので、操作性の点を考慮しないのであれば同価格帯のコムテックの「HDR-352系」「HDR-751G」の方がドラレコとしての基本性能、駐車監視の利便性の点で上回りますので、あくまでも操作性を重視するユーザー向けに特化したモデルと言えます。
また、これらの系統はmicroSDカードのフォーマットが初回以外は不要になるメンテナンスフリーとなっていますので、年間を通じて一切の操作をしたくないと考えていたり、年配の家族の車向けにドライブレコーダーの購入を検討しているユーザーにおすすめのモデルとなります。
「CSD-750FHG」
2018年モデルの「CSD-750FHG」については、アイコンのデザインなどに変更はありますが、操作系に関しては2017年モデルとほぼ同様のものと思われます。
録画視野角に関しては2017年モデルよりも広めの水平116°、夜間動画についてはSONYの夜間特化型STARVIS対応のイメージセンサー使用、microSDカードもメンテナンスフリーとなっています。
録画視野角が他社の最上位モデルよりも10%程度狭い点、価格がまぎれもない最上位である点などから、おすすめし易いモデルとは言い難いのですが、タッチパネル操作+メンテナンスフリー+低照度センサー使用のモデルは他にはないのも事実ですので、コスト度外視で機械系に弱いドライバーが運転する車に設置するには最適であるとも言えますね。
2カメラタイプ
セルスターの一般ユーザー向けの2カメラドライブレコーダーは以下の「CSD-690FHR」「CSD-790FHG」となります。
CSD-690FHR | CSD-790FHG |
---|---|
17.11?発売 | 18.06発売 |
フロント:1920×1080/30fps/HDR リア:1280×720/30fps | フロント:1920×1080/30fps/HDR リア:1280×720/30fps |
LED信号対応 | LED信号対応(フロントのみ) |
録画視野角 フロント:水平116° リア:水平97° | 録画視野角 フロント:水平116°(実測) リア:水平105°(実測) |
microSD付属16GB | microSD付属16GB |
microSD最大64GB | microSD最大64GB |
microSDフォーマット不要 | |
GPSレーダー探知機吸出し | GPS内蔵 |
レーダー探知機連動 | - |
安全運転支援 | |
駐車監視モード | |
常時録画のみ 常時録画+衝撃検知 | 常時録画のみ 常時録画+衝撃検知 動体検知のみ 動体検知+衝撃検知 |
自動起動 | 自動起動 |
専用ケーブル GDO-10 |
|
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「CSD-690FHR」
「CSD-690FHR」は本体の裏表に2つのレンズを搭載した2カメラモデルですが、CMOSセンサーにドライブレコーダーとしては最上級グレードと思われる裏面照射型のExmor Rを使用しています。
フロントカメラの水平録画視野角は116°となっており、ナイトビジョンモードも搭載していますので走行中の証拠能力はそこそこ高いように思われます。
サブカメラに関してはタクシーな教習車に搭載されるような解像度と色数を落とした赤外線照射タイプのようですので、後方撮影というよりも車内撮影向きだと思います。
カメラを車内に向けてガラスから車外を撮影する為には、広い録画視野角とかなりの強度の補正が必要になりますので、その補正の強さ次第では車外撮影にも期待はある程度出来るかも知れません。
運転中のスマホいじり、電話などの誤認検挙対策として考えるなら補正の効かない車内撮影もアリかとは思いますが、何れにしても録画視野角が中途半端である事から、マルチカメラの一翼として考えた方が良さそうな気はしますね。
「CSD-790FHG」
「CSD-790FHG」はトヨタ系のディーラーのOEMベースモデルともなっている、同社の2カメラドラレコのハイエンドモデルです。
フロントカメラのベースはSONYの夜間特化型STARVIS対応イメージセンサーと搭載した「CSD-750FHG」と思われ、リアカメラは100万画素のスタンダードなイメージセンサーとなっています。
他の液晶タッチパネルのモデルと同様に、インターフェイスやメニューが年配者向けに分かり易い作りとなっており、フォーマット不要機能と合わせて機械系が苦手な年配者におすすめの2カメラドライブレコーダーと言えます。
1+1のバックカメラ録画モデル「CS-31F」
こちらは2019年の最新モデルとなりますが、「CS-31F」は「CSD-750FHG」がベースらしき、バックカメラの映像を追加で録画する1+1の2カメラドライブレコーダーです。
CS-31F |
---|
19.02発売 |
フロント:1920×1080/30fps/HDR リア:720×480(OP) |
LED信号対応 |
水平録画視野角 116° |
microSD付属16GB |
microSD最大64GB |
フォーマット不要機能 |
GPS内蔵 |
安全運転支援機能 |
駐車監視モード |
動体検知+衝撃検知 |
自動起動 |
専用ケーブル GDO-10 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
操作系は「CSD-750FHG」および2カメラのモデルの「CSD-790FHG」のフロントカメラがベースとなったタッチパネル操作、フォーマット不要機能の搭載で、他のモデルと同様に年配者向けの作りとなっています。
対応するバックカメラはRCAのアナログ出力の物であれば特に指定はなく、付属のケーブルを使用する事で2カメラ分の映像を録画可能になります。
液晶なしのレーダー探知機連動モデル
液晶なしのレーダー探知機連動モデルは、2015年モデルと2016年モデルが各1つずつとなります。
CSD-600FHR | CSD-500FHR |
---|---|
16.12発売 | 15.06発売 |
1920x1080/30fps | |
西日本LED信号非対応の可能性あり | |
録画視野角 水平107° | 録画視野角 水平102° |
microSD付属16GB | microSD付属8GB |
microSD最大64GB | microSD最大64GB |
microSDフォーマット不要 | - |
GPSはレーダー探知機より受信可 | |
レーダー探知機連動 ■ 接続対応表 |
|
駐車監視機能 | |
常時録画+衝撃録画 | |
専用ケーブル GDO-10 | 専用ケーブル GDO-05 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
レーダー探知機との連動性に関しては、2015年の時点で「CSD-500FHR」の発売により、ドライブレコーダーからの動画の取り込みだけでなく、ドライブレコーダー側からレーダー探知機にGPS信号や操作信号を送るなど、双方向の通信を実現しています。
このモデルはHDRなどの逆光対策はありませんでしたが、衝撃センサーによる駐車監視モードも搭載しており、液晶とGPSをレーダー探知機に依存する事で価格もリーズナブルでしたので、2015年時点ではかなり売れていたようです。
2016年5月時点では、業界全体で以下の3つの機能が搭載されているモデルがスタンダードになってきていますが、「CSD-500FHR」にはこれらの機能が無い為、2017年の最新モデルに比べると性能・機能面でやや物足りなく感じます。
「CSD-500FHR」に搭載されていない機能
- 西日本LED信号への対応
- HDRなどの逆光対策
- モーションセンサーによる駐車監視
このうち2017年モデルの「CSD-600FHR」では西日本LED信号への対応とHDRなどの逆光対策が実装されていますので、スペック表記だけ見れば割とおすすめ出来る仕様となっています。
ただし、2016年モデルでかなりぼやけた画像がどれだけ改善されているかは不明ですし、レーダー探知機との連動性を考えるとコムテックの「ZDR-013」と変わりません。
従って、レーダー探知機の部分で誤報が多いコムテック製品が嫌でなければ「ZDR-013」の方をおすすめしますし、レーダー探知機のトータルの機能や性能を考えるのでればドライブレコーダーとの連動モデルは避けて、ユピテルのレーダー探知機を軸に考えた方が良いような気がします。
セルスターのドライブレコーダーのまとめ
以上、2019年のセルスターのドライブレコーダー各モデルについてご紹介しました。
セルスターのドライブレコーダーはタッチパネル操作とフォーマット不要機能の組み合わせが特長ですので、機械が苦手な年配ドライバー、またはドライブレコーダーの操作を一切したくない人におすすめです。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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