※2022年11月28日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
パイオニアはカーナビメーカーとしてはケンウッドに続いて2番目となる2016年にドラレコ市場に参入していますが、ケンウッドと比べてドラレコの開発には力を入れていない期間が長く続き、スタンドアローン型の本格的な2カメラモデルの販売を開始したのは2019年後半からとなっています。
この2019年後半に発表された製品が、自社企画の匂いを強めた「オリジナル第一世代」と言えますが、この世代の製品はソフトウェアの不具合、リチウムイオン電池の不具合など、問題が相次いで発生し、既に終売となってます。
2022年末の時点では以下の4モデルの2カメラドラレコを販売していますが、この記事ではそれぞれの特徴を解説します。
・VREC-DH301D:高解像度モデル
・VREC-DS800DC:カーナビ連動型
・NP1:音声カーナビ・ドラレコ複合ガジェット
WiFi対応モデル「VREC-DZ800DC」
「VREC-DZ800DC」は、2019年7月に発売された「VREC-DZ700DLC」の後継モデル(トラブルが多かった)であるWiFi対応機です。
2022年6月に本機では「VREC-DZ700DLC」のようなトラブルは改善されているおり、画質面でもバランスが取られた広角モデルとなっていますので、目立って悪い点もありませんが、他社の2022年モデルは大幅に画質が改善されていますので、コムテックやケンウッドなどの製品と比べてしまうと、物足りない画質となっています。
また、コムテック・セルスター・ユピテルと、ケンウッドの一部の製品では3年保証の製品が好まれていますが、パイオニアでは1年保証が基本である点もがマイナスポイントになります。
高解像度モデル「VREC-DH301D」
「VREC-DH301D」は2022年5月に発売された、フロント2.5Kの高解像度2カメラドライブレコーダーです。
本機は未テスト品ではありますが、2021年モデルの「VREC-DH300D」のマイナーチェンジモデルで、画質面では同等と考えられる事から、同製品の評価をベースに解説します。
フロントカメラは2.5Kの高解像度、リアカメラはフルハイビジョンでの録画を行い、ナンバー認識精度が通常のフルハイビジョンクラスの2カメラドラレコとしては高めとなっているのがセールスポイントです。
夜間の撮影能力は、最近の製品としてはやや低い部類に入りますので、コムテック・ユピテル・セルスターの3社のハイエンドモデルと比べると見劣りする画質ですが、価格がワンランク安いのが特筆すべきポイントとなっています。
ただし、この3社の主力消費品は3年保証であるのに対して、この製品は1年保証ですので、この価格差はあって然るべきと言えるかも知れません。
従って少しでも画質・機能面で優れている製品をお求めの方にはおすすめしません。
カーナビ連動型2カメラドラレコ「VREC-DS800DC」
「VREC-DS800DC」は2020年12月に発売された、同社の楽ナビ・サイバーナビに連動する3ピースセパレートの液晶なしドライブレコーダーです。
本機は未テスト品ではありますが、ドラレコのスペックとしては、録画視野角は前後ともやや広めの水平125°、夜間撮影に特化したSONYのSTARVISセンサーを搭載、白飛びや黒潰れる為の逆光補正能力も高めのようです。
フロントカメラもコンパクトなセパレートタイプのカメラになっていますので、楽ナビ・サイバーナビを購入予定の方は、合わせて検討してみて下さい。
音声カーナビ・ドラレコ複合ガジェット「NP1」
「NP1」は純粋なドラレコではなく、音声ナビにドラレコ機能がオマケで付いてきたような製品です。
2カメラと言っても、一般的な前後セパレートの2カメラモデルではなく、一体型の筐体の前後にカメラが付いており、車内側を撮影します。
ドラレコ機能の面では夜間の明るいバランス型ですので、音声カーナビ機能に興味がある方はご検討下さい。
まとめ
以上、パイオニアの2カメラドラレコ4機種についてご紹介しました。
カーナビ連動の「VREC-DS800DC」、音声カーナビ・ドラレコ複合ガジェット「NP1」は別として、スタンダードタイプの2機種は他社の競合製品が山ほどありますし、これらと比べると画質面・機能面・保証面で見劣りしますので、画質・機能・保証面で選ぶなら、他社製品を検討された方が良いでしょう。
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