※2019年5月12日更新~YAZACOの2カメラドラレコ「YA-660」について追記しました。

ドライブレコーダーや家電、その他電子デバイスに詳しくない方はご存じないかも知れませんので念の為にお断りしておきますが、日本国内で流通しているこれらの製品はそのほとんどが中国製です。

日本の大手有名メーカーでも基本的にはOEMと言う形で中国で生産を行っているケースの方が圧倒的に多く、ユピテル・コムテックの一部製品・セルスターなどに関してはほぼ100%国内の工場を使用しています。(生産地は基本は組み付けなどの最終工程を行った国ですので、パーツ類は海外製)

※セルスターについては100%国内生産だったかと思いますが、韓国系のメーカーが関わっている製品もあるっぽいです。

つまり、ほとんどのメーカーはドライブレコーダーの組み立てを中国の工場で行っている訳です。(iPhoneなどもそうですが)

因みに韓国メーカーの製品は中国ではなく、韓国で生産しているものが多いようです。

…という訳で、中国製云々の話をしてもあまり意味がないので、ここでは中国メーカーの製品、いわゆる企画も生産も中国の会社や工場が行っているドライブレコーダーについて述べておこうと思います。

こう言った製品を一般的には「中華ドラレコ」と呼んでいるかと思います。

世界の工場は深センエリアに集中している

深セン市は中国の広東省に位置する香港の北にある経済特区で、中国のシリコンバレーと呼ばれています。

ファーウェイやシャオミなどの有名メーカーもほとんどがこの深セン市に本拠を構えていますが、現在世界的に起きている大きな流れはANKERなどのようにこのエリアに本拠を置いて電子デバイスの企画を行い、Amazonなどのグローバル展開しているネット通販で、メーカーが直接商品を販売する形態が急速に拡大しているという事です。

日本メーカーのドライブレコーダーは価格が高くなりがち

日本のメーカーであれば工場から出荷された製品は一次卸・二次卸などを経由して小売店に納入され、店頭で販売されますので最終売価が高くなりがちです。

また、品質管理やサポートをしっかりやる為にはそれなりのコストも掛かりますし、テレビCMなどの広告宣伝費もバカにならないでしょう。

日本のメーカーはリスク回避の為に様々な販路を抱えています。

例えばドライブレコーダーであれば家電量販店、カー用品量販店、ディーラー、車関連のカスタムショップ、または法人に直接営業を掛けて売り込む形態もあります。(販路が多岐に渡る為、小売価格の統制もされています)

いずれにせよ、様々な経費が最終売価に乗っかってきますので、仮に全く同じハードウェア・ソフトウェアの物を生産する前提で考えた場合、実店舗で売られている日本メーカーの製品よりも、Amazonなどのネット通販で売られている中国メーカーの製品の方が圧倒的に安くなります。

最近ではそれに加えて今まで他社の有名ブランドを生産していた中国の工場が、自社で企画を行いブランドを立ち上げて、それを各国のAmazonで直販する形態が増えています。

中国直販メーカーの特徴

中国メーカーのドライブレコーダーを選ぶ上で注意しておきたいのは、気を付けないと外れを引く可能性があるという事です。

例えばAmazonで販売されているものを見ても、ブランド名が聞いたことがないものもあると思います。

その中には個人レベルに近い形でどこかの工場からドライブレコーダーの完成品を仕入れて、それをAmazonで販売しているものもあり、その中には当然品質・性能の悪いものも存在します。

つまりメーカー直販ではなく、個人輸出・販売を行っている形態です。これが一番当たり外れが大きいパターンとなります。(良いものもあるが駄物もある)

逆に品質はある程度安定していると感じるのが、そこそこ規模の大きい中国のメーカー、例えばANKER、AUKEY、AUTO VOX、VANTRUEなどです。

このうちAUKEYは前述のようにANKERなどのように電子デバイスの総合企画メーカーが中国の工場を使ってOEM生産させているケース、AUTO VOX、VANTRUEなどに関しては工場がブランドを立ち上げたケースと見受けられます。

この4社の製品は使用した限りかなり品質・コスパは高いと感じています。

AUKEYについてはドライブレコーダーの事業自体がまだ立ち上がって日が浅い事から、やや粗削りな部分が感じられますがこれから急速に改善されるでしょう。

XiaomiもYIテクノロジーのブランドでアクションカメラではかなりの実績がありますが、ドラレコについては出来はイマイチで手抜きをしている印象です。

YIテクノロジー WiFi対応ドライブレコーダーのレビュー、評価

中国直販メーカーの強み

これらの中国直販メーカーの強みは、ANKERがその方法で急速に成長したように、価格の優位性に加えてメーカーが直接ユーザーからのクレームを受ける事で企画・開発担当へのフィードバックのスピードと改善のスピードが速くなり得るという点です。

また、ハナから広告費をほとんど使わないので(例えば当サイトで紹介している記事は無料です)、ガンガン製品をリリース出来る上、販路が世界中にある為、製品が売れない場合には他の売れる国で販売する事も可能です。

日本のメーカーは国内で販路を分けてリスクを取っていますが、中国メーカーはグローバル市場でそれを行っています。

中国直販メーカーの弱み

これらのメーカーは価格の優位性を最重要項目と捉えており、従って基本的には日本に代理店も駐在員も置きません。

アマゾンのフルフィルメントセンターに製品を納入して、あとはウェブ上でユーザーとやり取りを行います。

従って本当の意味でのカスターマーサービスは機能していません。

日本のメーカーの場合電話対応で細かく不具合の聞き取りをした後に製品を送り返してメーカーで現品確認後に良・不良の判断を行うところ、中国直販メーカーの場合には日本語が正確に伝わらない事もあるようで、良・不良に関わらずクレームがあった場合にはとりあえず新品と交換するという手法が目立つように感じます。

電話窓口がないので、ウェブでのやり取りが出来ない人はカスタマーはないと思って下さい。

また、日本向け専用の製品はほぼ存在せず、グローバル向けの日本語版と言った位置付けの製品になりますので、ドライブレコーダーのメニューや説明書の翻訳が怪しい場合もあります。

従ってそういうのが苦手な人は日本のメーカーの製品を選んだ方が良いでしょう。

「説明書などいらん!」と言うような、いじって操作を覚える系の人には最も相性が良いと思われます。

中国・中華製のおすすめドライブレコーダー

上述のように中国メーカーのドライブレコーダーは玉石混淆なので、選ぶ側の選球眼が必要になってきます。

ただし、自分のドライブレコーダー導入の目的を考え合わせて、その目的に近いものが見つかった場合には国内メーカーに比べるとコスパはかなり安くなると言うメリットが大きいように思います。

ここでは前述の大手メーカーのうち、価格と性能のバランスが非常に良いと感じる、ANKER、AUKEY、AUTO VOXのドライブレコーダーのうち、特におすすめ出来るものをご紹介します。

スタンダードなフルハイビジョンクラスに関しては、企業努力により国内メーカーの製品もかなり価格が安くなっている為、ここでは紹介せずに以下の記事で特集しています。

1万円程度のコスパが高いドライブレコーダー おすすめ8選+3

WiFi対応のコンパクトドラレコ

中華メーカーのWiFi対応モデルはamazonなどでかなり多くの製品が出回っていますが、そのほとんどは日本国内での使用に必要な技適認証を受けていません。(ドラレコを使用するだけなら問題ないですが、WiFi機能を立ち上げると犯罪になります)

多くの中華業者はそれを知りつつ、または知らずにこう言った製品を販売していますが、ここで紹介する製品については技適認証を受けています。

AUTO VOX「D6 PRO」

AUTO VOXの「D6 PRO」は円筒タイプで液晶を搭載しない筐体を採用した希少性の高いモデルです。

日本向けに生産されているものは、パナソニック製のイメージセンサーを搭載しており、ドラレコ全体の中では明るさ・逆光補正・ナンバー認識精度などのバランスが優れていると言う特徴を持っています。(海外向けではパナソニック以外のイメージセンサーの個体もある)

レンズ部分の可動範囲も広く軽量コンパクトである為、設置場所の汎用性が高く、見た目もスタイリッシュですので、リアガラスに設置するユーザーも多いようです。

「AUTO・VOX」WiFi対応ドライブレコーダー「D6 PRO」のレビュー、評価

ANKER「ROAV C1」

ANKER「ROAV C1」は最近国内で増えている板状マウントを採用したフロントガラス密着タイプです。

この板型マウントは以前からグローバル市場では珍しくありませんでしたが、国内でもコムテックやパイオニアなどが採用した事で一般的になりつつあります。

「ROAV C1」はイメージセンサーにSONYのExmor IMX323を採用しています。(ドラレコ用にSONYが開発した廉価センサーだが、基本性能と調整対応力が高い)

このIMX323は価格が安いので様々なメーカーが採用していますが、ソフトウェア面を極めるとドラレコに最適な力を引き出せる対応力の高いセンサーです。

ただ、ソフトウェアでの画質調整を適当にやるメーカーの製品では宝の持ち腐れ状態になっているモデルも多く見受けられ、開発思想と調整技術がモロに出やすいイメージセンサーかと思います。

 

「ROAV C1」についてはHDR補正を入れず、明るさとナンバー認識精度重視の調整となっている為、 IMX323の能力を限界まで引き出せている感じではないですが、ありふれている他社のIMX323搭載のWDRモデルに比べると比較的バランスが良い仕上がりになっています。

液晶画面も搭載していますので、スマホで動画の確認をしたいけど操作系は液晶で行いたい人向けのモデルと言えますね。

ANKER WiFi対応ドライブレコーダー「ROAV C1」のレビュー、評価

2カメラドライブレコーダー

最近は中国メーカーの2カメラドライブレコーダーもかなり種類が増えていますが、中国メーカーの2カメラドラレコは地デジへのノイズが強く出ると言うデメリットがあります。

その点はそれほど問題と感じないのであれば、AUKEY、YAZACOと言ったメーカーの製品の以下のモデルがコスパが高くおすすめ地内ます。

AUYEY「DR02D」

「DR02D」はフロントカメラとリアカメラに「IMX323」を搭載していますが、特にフロントカメラが夜間の明るさ特化の調整が施されており、夜間特化型のSONYのSTARVIS技術が採用されたセンサー以外では最も夜間が明るいモデルとなっています。

明るい反面、白潰れ耐性が低いという弱点もあり、リアカメラについてはフロント程明るさ重視の調整はなされていませんので、バランス的にイマイチな部分もありますが、フロント・リアともにナンバー認識精度が高く、動体検知モードも搭載していますので、コスパは非常に高いモデルです。

AUKEYドライブレコーダー「DR02/DR02D」の修正モデル発売

なお、AUKEYの2カメラドライブレコーダーとしては、さらに新しい「DR03」と言うモデルもありますが、こちらはフロントカメラがやや暗めの調整で、白潰れ耐性を上げているようですが、夜間が暗くなりすぎて「DR02D」と比べるとイマイチ?と言った印象です。

AUKEY 2カメラドラレコ第2弾「DR03」のレビュー、評価

YAZACO「YA-660」

YAZACOの「YA-660」は前述の「DR02D」の上位機種のような特性をもったモデルで、SONYのIMX323イメージセンサーを搭載し、前後の録画視野角はいずれも水平120°の広角となっています。

明るさについても「DR02D」を更に上回る調整が施されており、事故や煽り運転の被害にあった際の状況証拠の把握能力に特化しているモデルと言えます。

 

GPSのセパレートアンテナ、32GBのmicroSDカードは付属し、PCの専用ビュワーも中国メーカーとしては非常に多機能で使い易いものとなっており、価格も1万円台後半ですので、コスパに優れたモデルとと言えるでしょう。

YAZACOの広角2カメラドラレコ「YA-660」のレビュー、評価

ミラー型ドライブレコーダー

ミラー型ドライブレコーダーには、バックカメラ兼用の1カメラモデル、スマートミラー型の2カメラモデルなどがAUTO VOXから発売されています。

バックカメラ兼用の2カメラモデルについては、バックカメラの録画機能は存在せず、前方映像のみの録画が可能です。

「AUTO・VOX」2カメラ ミラー型ドライブレコーダー「M6」のレビュー、評価

AUTO・VOX バックカメラ付きドラレコ「M8」発売

バックカメラ機能+フロントのドライブレコーダー機能と言う構成になりますね。

 

AUTO VOXのこれらのモデルに、リアカメラの録画機能をオマケしたのがYOKOOの「YO-550」となります。

このモデルのリアカメラの録画解像度は「720×480」と低めに抑えられているものの、レンズがミラー筐体のセンターに配置されている事で映像を車両の中心に合わせる事が可能となっており、ミラー型モデルとしては価格も非常に安いのが魅力です。

YOKOO バックカメラ付きミラー型ドライブレコーダー「YO-550」のレビュー、評価

スマートミラー型ドライブレコーダー

一方でここ1年くらいであっという間に一般化しつつあるのが、スマートミラータイプの2カメラドライブレコーダーです。

スマートルームミラー型 2カメラドライブレコーダーAUTO VOX「X1」「X2」

こちらは「X1」と言うモデルが基礎になり、リアカメラのロングケーブル付属の「X2」、ルームミラーと交換設置の「X1 Pro」、フロントカメラがミラー下部に設置されて270°回転可能な「A1」など、派生モデルも充実しています。

中国・中華製のおすすめドライブレコーダーのまとめ

以上、中華メーカーのおすすめドライブレコーダーについてご紹介しました。

ここで紹介したモデルは、比較的メーカー規模も大きく、中華メーカーとしては安定感・安心感が高い為、良く分からないブランドや業者が販売しているモデルよりもハズレを引く確率は低く、コスパも高いです。

個人的には専門的にドラレコを開発・生産、販売までを一元化しているAUTO VOX製品が最も注目すべきメーカーだと感じています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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