※2019年1月4日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

コムテックは車好きの方であれば必ず知っているであろうレーダー探知機の3大メーカーのうちの1社ですが、以前ははニッチ市場であったドライブレコーダーもサーキットなどでの走行動画撮影用を主とした用途として随分昔から販売しています。

一般車両へのドライブレコーダー設置のブームは2014年のケンウッドの市場参入から始まりましたが、ケンウッドが強力なブランドイメージを使い、お手頃価格で購入できるスタンダードモデルを大量に投入して事で2014~2016年半ばまでは、コムテックも他の老舗メーカーと同様に市場でのシェアを落としていたように見受けられます。

2016年以降は地道なマーケティングでユーザーの細かい需要を拾い、多品種で様々な機能を持った商品の展開を継続した事、テレビCMなどでブランドイメージを向上させた事、レーダー探知機との連動機能を強化した事などが原動力となって、2017~2018年に掛けては人気No.1のドライブレコーダーメーカーになっているようです。

ただし、モデル数が非常に多い為、その違いがなかなか分かりにくいと言う問題点もありますし、カスタムショップ向けに生産されているモデルなども含めるとキリがないくらい取扱いモデル数が多いです。(笑)

ここではドライブレコーダー市場の中心となっているフルハイビジョン以上の解像度のモデルのうち、一般店・量販店向けに販売されている現行モデルをグレードごとに紹介します。

なお、コムテックはモデルごとに駐車監視のシステムが全く異なる為、駐車監視システムの違いについては以下のページで説明しています。

分かりにくいコムテックの駐車監視について機種別に解説

エントリー~スタンダードドライブレコーダー

コムテックのドライブレコーダーでエントリー~スタンダードクラスは2016~2018年に発売された次の5モデルが現行品となっていますが、2018年モデルとそれ以前のモデルでは設計思想が大きく異なりますので、ここでは2016~2017年の旧コンセプトモデルと、2018年の新コンセプトモデルに分けてご説明します。

なお、2018年モデルが旧モデルを全ての面で凌駕している訳では無く、旧モデルはドラレコとしての実用性を極限まで重視しているのに対し(簡単に言うと景色なんて綺麗に撮れなくて良いぜって考え方)、2018年モデルでは実用性をやや落として景色の撮影能力を重視しています。

従って場合によっては新モデルよりも旧モデルを選んだ方が良い場合もありますね。

2016~2017年モデル

2016~2017年モデルは以下の「ZDR-012」「ZDR-013」「ZDR-014」の3つのモデルが該当します。

ZDR-012ZDR-014ZDR-013
16.06発売17.02発売16.11発売
1920×1080/29fps/HDR/WDR
全国LED信号
録画視野角
水平108~109°
録画視野角
水平120°
microSD付属8GB
microSD最大32GB
GPS非対応GPS内蔵GPSレーダー探知機から吸い出し
駐車監視モード
常時録画+衝撃検知
自動
専用ケーブル
HDROP-05
専用ケーブル
HDROP-09
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

この3モデルは、視野角やGPSの有無などの差はありますが、画質がソックリですのでおそらく使用されている基幹パーツの構成が共通している部分が多いのでしょう。

どれも同じグレードの他社製品と比べると視野角が10%程度広めなのが最大の特徴であり、人気の要因であると考えられます。

このうち「ZDR-013」については液晶を搭載しない非WiFi対応のドライブレコーダーですので、ほぼコムテックのレーダー探知機との連動を前提に生産されているモデルと言えます。

「ZDR-012」

「ZDR-012」は2016年の6月に発売されたGPSなしのフルハイビジョンエントリーモデルですが、当初15,000円程度で販売されていたののの、発売から半年経った12月に一気に価格が10,000円程度まで下がり、そこから1年以上の長い期間に渡ってバカ売れしていたコムテックの主力モデルです。

現時点ではユピテルのエントリーモデルや、同社の2018年モデルに押されて人気は落ちており、価格も以前より10%程度上がっていますので目立たない存在になりつつありますが、価格が1万円を切った時には購入を検討したいところです。

※2019年初頭の段階では、どうもメーカーも小売側も2018年モデルの販売に力を入れている感じがします。

「ZDR-012」は最近のドライブレコーダーの中では、筐体がやや大振りでコンパクトさはなく、精細感も高い方ではないですし画質も綺麗な方ではないのですが、水平録画視野角108~109°とこのクラスでは広めの視野角がおすすめのポイントですね。

実用性重視で余分な機能を容赦なく切り捨てた特徴のはっきりしたモデルです。なお、「ZDR-012」でも駐車監視は可能ですが、今時のドラレコに比べると運用が面倒で設定も複雑になりますので、駐車監視を視野に入れるなら上位モデルか2018年モデルを選んだ方が良いでしょう。(価格的にも差がほとんどない)

コムテック エントリークラスドライブレコーダー「ZDR-012」のレビュー、評価

「ZDR-014」

「ZDR-014」は「ZDR-012」にGPSを内蔵させ、駐車監視の利便性を極限まで追求したモデルです。

コムテックのドライブレコーダーで駐車監視を考えるなら、価格がかなりお手頃になっているこのモデルから検討するのがおすすめです。

視野角も水平120°と「ZDR-012」よりも1割程度広くなっていますが、おそらくレンズやCMOSセンサーなどの核となるパーツは「ZDR-012」と共用していると思います。(画質が似ている)

従って、コンパクトではなく精細感も高い方ではないですし画質も綺麗な方ではないのですが、このクラスでは最大の視野角と駐車監視の利便性を徹底的に追及した、実用性の高い構成となっています。

コムテック「ZDR-014」の評価、レビュー

「ZDR-013」

「ZDR-013」は液晶なしのドライブレコーダーで、コムテックのレーダー探知機との連動を使用の前提としているユーザーの間口の狭いモデルです。

対象となるユーザー層は少ないものの、レーダー探知機メーカー3社のうち、もっともドライブレコーダーとレーダー探知機の連動性、ドライブレコーダー単体の実用性、コストパフォーマンスの3つが優れている事から他のモデルと同様にかなりのカテゴリーキラーとなっています。

なお、このモデルは発売から2年以上が経過しており、そろそろ次期モデルの発表が期待されますが、コムテック的には間口の狭いこのカテゴリーよりも、一般受けするスタンダードグレードを優先して開発しているようですので、新モデルはしばらく出ないかも知れません。

レーダー探知機相互通信ドライブレコーダー「ZDR-013」の評価、レビュー

2018年モデル

エントリー~スタンダードクラスの2018年モデルは、「ZDR-022/024」の1系統にまとめられており、GPSの有無で差別化が図られています。

ZDR-022ZDR-024
18.08発売18.09発売
1920×1080/29fps/HDR
LED信号対応
録画視野角
水平118°
microSD附属8GB
microSD最大32GB
フォーマット不要
GPS非対応GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃検知
クイック衝撃録画
タイムラプス
自動起動
専用ケーブル
HDROP-09
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

旧モデルとは筐体周りから内部パーツまで、完全に変更されており、マウントを含めると縦長デザインから横長に変更されています。

画質の特徴に関しては比較テストの結果、以下の変更点が認められました。

①録画視野角が水平118°

②夜間がかなり明るくなった

③ナンバーの認識精度が上がった

④フォーマット不要で通常運用の手間が省かれた

⑤白潰れ耐性が落ちた

⑥夜間の先行車のナンバーが、ヘッドライト反射により読み取りにくくなった

 

一方で価格面ではGPS非対応の「ZDR-022」に限り、旧モデルよりも安く販売されているケースが目立ってきましたので、GPSにこだわらなければ駐車監視を考えているユーザーもこのモデルから検討した方が良さそうです。

久々のモデル更新~コムテック エントリークラスドライブレコーダー「ZDR-022/024」のレビュー・評価

ハイエンドドライブレコーダー

コムテックのハイエンドクラスは2016~2018年と毎年進化を遂げており、2016年モデルは既に廃盤扱いとなっていますので、現時点では以下の2017~2018年モデルがおすすめです。

HDR-352GH
HDR-751GHDR852G
17.01発売18.02発売
1920×1080/29fps/HDR/WDR2560×1440/29fps/WDR
2304×1296/29fps/WDR
1920×1080/29fps/HDR
全国LED信号
録画視野角
水平130~132°
録画視野角
水平130~132°/HDR
水平144°/WDR
microSD付属8GBmicroSD付属16GB
microSD最大32GB
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃検知常時録画+衝撃検知
衝撃検知のみ
自動起動
専用ケーブルの有無はセット型番による専用ケーブル
HDROP-014
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

なお、このグレードは駐車監視目的での導入が多い為、型番の最後に「P」の付いた駐車監視用の専用ケーブルがセットになったモデルが人気のようです。

「HDR-352GH」の系列

「HDR-352GH」はGPS内蔵のフルハイビジョンモデルで、水平録画視野角132°の超広角で強烈なHDR補正が特徴的な2017年発売のハイエンドモデルです。

現時点でもHDR補正に関しては業界全体でも最高レベルに位置しており、広い録画視野角と合わせて事故の際の状況証拠を抑えると言う部分ではトップ3に入りますが、筐体が最近のハイエンドモデルと比べると大きく、駐車監視の仕組みや操作がやや複雑で面倒であると言うデメリットがあります。

この系列にはGPS非対応でレーダー探知機連動の「HDR-351H」と、駐車監視用のケーブルがセットになった「HDR-352GHP」と言う型番が存在します。

駐車監視の利便性が弱点となりますので、駐車監視を考慮するのであれば、次に紹介する2018年モデルの「HDR-751G」の系列のモデルをおすすめします。

コムテック「HDR-351H」「HDR-352GH」「HDR-352GHP」のレビュー、評価

「HDR-751G」の系列

「HDR-751G」は上記の「HDR-352GH」系の駐車監視の利便性を向上させ、筐体をフロントガラス密着型でドライバーの運転時の視野を完全させたモデルです。

録画視野角と画質の特徴は「HDR-352GH」系と全く同じですので、イメージセンサーやHDR補正などは同様のシステムを使用しているものと推察されます。

駐車監視の利便性と証拠能力、走行時の状況証拠能力などの総合評価では非常に高レベルでバランスが取れた構成となっていますので、駐車監視を検討している方はこのモデルを軸に考えてみても良いでしょう。

なお、末尾に「G」の記号がある「HDR-751GP」は駐車監視のケーブルがセットになったモデルとなります。

コムテック 2018年モデルドライブレコーダー「HDR-751G」のレビュー、評価

「HDR852G」

「HDR852G」は、上記の「HDR-352/751」の系列とは全く異なる設計思想のモデルで、現時点では業界No.1の水平144°以上の録画視野角と「2560×1440」の超高解像度を誇る最上位モデルとなります。

「HDR852G」はスペックだけを見ると物凄い事になっているのですが、「HDR-352/751」と比べると解像度は上がっているものの、録画視野角がさらに広くなった事も影響してか、ナンバー認識精度では劣り、HDRモードでは録画視野角が「HDR-352/751」と同等の水平132°程度に落ちてしまいます。

一方で景色などの撮影に関しては「HDR852G」の方が得意で、広い録画視野角と合わせてドライブ動画などの撮影には向いているかと思いますが、価格もまだまだ高めですので万人におすすめ出来るモデルではありません。

どちらかと言うと趣味用途も含めてのドラレコ導入を検討している方向けかと思いますね。

コムテック超広角・超高解像度ドライブレコーダー「HDR852G」のレビュー、評価

2カメラドライブレコーダー

コムテックの2カメラドライブレコーダーは、現時点では2017~2018年に掛けて発売された以下の2モデルとなります。

ZDR-015HDR-951GW
17.08発売18.04発売
フロント:1920×1080/29fps/HDR/WDR
リア:1920×1080/29fps
フロント:1920×1080/29fps/HDR/WDR
リア:1280×720/29fps
録画視野角
フロント:水平116°
リア:水平119°
レンズ視野角
フロント:水平120°
リア:水平108°
LED信号対応
microSD付属16GB
microSD最大32GB
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃検知
衝撃検知
タイムラプス
自動起動
専用ケーブル
HDROP-09
専用ケーブル
HDROP-014
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

「ZDR-015」

「ZDR-015」は2018年にダントツでNo.1の人気を誇った2カメラドライブレコーダーで、2カメラモデルとしてはお手頃な価格とバランスの良さが魅力のモデルです。

ドライブレコーダーの事を何も分からない人におすすめしても、価格も含めて大外れしないと言う安心感があり、2カメラモデルとしては標準よりも大分広めの水平録画視野角(フロント:116°、リア:119°)、夜間の明るさ、白潰れ耐性の高さのバランスがかなり素晴らしいと感じます。

細かい事を言えば、精細感が低く駐車監視を第一目的で考えると微妙ではありますし、景色は全然綺麗に撮影出来ませんが、バランス型の2カメラモデルとしては最もおすすめし易いモデルですね。

コムテック 2カメラドライブレコーダー「ZDR-015」のレビュー、評価

「HDR-951GW」

「HDR-951GW」は2018年に発売された、コムテックとしては最新の2カメラドライブレコーダーです。

「ZDR-015」の発売からあまり間を開けずに発売されているのでどうかと思ったのですが、このモデルはサブカメラに赤外線LEDを搭載した、車内撮影に特化したモデルとなっています。

因みに車外に向けて赤外線を照射すると、ガラスに反射しますのでやらない方が良いと思いますが、用途的にどちらかと言うとタクシーや教習車向けとなりそうですので、個人向けのモデルとしてはちょっと微妙な位置付けかと思います。

コムテックドライブレコーダー2018年モデル第二弾「HDR-951GW」発表

360°ドライブレコーダー

コムテックは大手のドライブレコーダーメーカーとしては、360°モデルの発売はユピテルに後れを取っていますが、2018年7月に「HDR360G」と言うモデルが発売されています。

HDR360G
18.07発売
1856×1856/29fps/WDR
CMOS 500万画素
LED信号対応
録画視野角 180°×240°
microSD付属8GB
microSD最大32GB
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃録画?(5fps)
自動起動
専用ケーブル
HDROP-014
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ぶっちゃけ、360°ドライブレコーダー自体がまだまだ発展途上にあり、価格がかなり高めで駐車監視の運用を考えるとかなり微妙です。

ただし、その中でも「HDR360G」は他社のハイエンドモデルの半額以下となっていますので、おそらく量販店の店頭などではそこそこ売れているかも知れません。

個人的にはまだまだ頑張って欲しいと感じる部分が多々あるモデルと感じますね。

コムテック 360°ドライブレコーダー「HDR360G」のレビュー、評価

360度ドライブレコーダーの最新事情

コムテックのドライブレコーダーのまとめ

コムテックはここ2年間くらいは押しも押されぬ、ドラレコメーカーとしては人気No.1の地位を維持しており、どのモデル他社との差別化が出来ているポイントを備えています。

夜間特化型モデルはありませんし、景色撮影に特化したモデル「HDR852G」くらいしかありませんが、ドラレコの実用面を考えればもっともおすすめし易いメーカーとなります。

エントリークラス・スタンダードクラスであれば「ZDR-022」、ハイエンドなら「HDR-751G」、2カメラは「ZDR-015」を軸に考えて、他社モデルと比較検討するのが手堅い選び方かと思いますね。

久々のモデル更新~コムテック エントリークラスドライブレコーダー「ZDR-022/024」のレビュー・評価

コムテック 2018年モデルドライブレコーダー「HDR-751G」のレビュー、評価

コムテック 2カメラドライブレコーダー「ZDR-015」のレビュー、評価

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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