こんにちは!Omiです。

2019年は今後主流となるであろうと言われている、天下り臭の強い「東京航空計器株式会社」(防衛相や自衛隊からの天下り多し)製のレーザー式取締り機に対応したレーザー探知機が話題になっており、久しぶりに3社でガチの殴り合いをしている状態が続いています。

もっぱら世の中の関心はそれぞれのメーカーのレーダー探知機の「レーザー探知能力」に集まっているようですが、YouTubeに動画をアップしても同じ動画に対して①ユピテルは誤報が多いからクソである、②やはりユピテルの探知能力が最高!、③セルスターはKバンドが探知出来ないからクソである、④誤報が少ないセルスター最高!、など様々なご意見を頂いています。

人によってレーダー探知機に求める要素が違いますので、様々な意見があって当然ですし、メーカーのイメージや好き嫌いもあるでしょう。(好みだけの話なら私はユピテルの製品が一番好きですし)

 

最も簡単にレーダー探知機を選ぶ方法は「好みで決めてしまえ!」ですが、この記事ではじっくり考えて選びたい方向けに動画で説明しきれないような細かい部分も含めて、それぞれレーダー探知機のメーカーごとの仕様や特徴の違いについてまとめておきます。

GPSの測位機能

GPSの測位機能は3社のレーダー探知機を同時に搭載、運用しいる限りではユピテルが最も優れ、次にセルスター、コムテックの順であるように感じます。統計データは拾ってないのであくまでも私の感覚ですが、各社の説明書を見るとこのような仕様となっています。

ユピテルの測位機能

ユピテルの最新一体化モデル「A360α」が拾える衛星は「GPS」「みちびき」「グロナス」「ひまわり」「GAGAN」「GALILEO」の6種類、最大で84基です。(コムテック78基)

■「A360α」取扱説明書

GPSレーダー探知機の要となるGPSの測位機能については随分前から変わっていません。

マップマッチングシステム(GPS、Gセンサー、ジャイロセンサーと地図情報を照合して位置修正)

②Gセンサー・ジャイロセンサー・気圧センサーの3センサーで進行方向と高度の変化を計測

③クイック測位(6日間まで、前回電源をOFFにした時刻と自車位置の情報を基に、GPS衛星の位置を予測して再起動時の測位を早くするシステム)

④OBDⅡ車速検知(GPS電波を受信出来ないトンネル内でも正確な車速情報を検知)

おそらくユピテルのレーダー探知機は、マップマッチングシステムにもあるように警報アルゴリズムに道路の概念が存在し、無駄な警報を出さない工夫がなされているように感じます。(あくまでも体感)

フルマップレーダースキャンに対応していないコムテックは警報アルゴリズムに道路の概念が存在せず、進行方向と距離のみで警報対象を選別しているような警報の出方です。

コムテックの測位機能

2019年の最上位モデルの「ZERO 807LV」が拾える衛星は「GPS」「みちびき」「グロナス」「ひまわり」「GAGAN」「GALILEO」の6種類、最大で78基です。

■「ZERO 807LV」取扱説明書

こちらも同様に測位機能については随分前から変わっていません。

①G+ジャイロシステム~説明書には「本製品は走行中に衛星の受信が出来なくなった場合、『G+ジャイロシステム』によって自車位置の検出を行います。」との記載があります。

ユピテルのように地図を認識したマップマッチングシステムはないと思いますので、警報対象周辺で方向転換すると、対象の位置が前後左右に飛びやすい事を体感しています。

②OBDⅡ車速検知~トンネル出口オービス警報はトンネル手前での警報のみとなる旨の注意書きがありますが、OBDⅡアダプター接続時には1キロ・500m手前での警報を行います。

③最速GPS測位~コムテックの最速GPS測位はユピテル同様に衛星の位置を記憶して移動軌跡を計算するものですので仕組みはユピテルと同様のようです。

ユピテルが6日間の有効期間に対して、コムテックも同様に6日間までとなっています。(旧機種では短かった)

ユピテルとの測位システムの違いをまとめると以下のポイントのみとなりそうです。

①地図の概念がないので、測位の精度が落ちる可能性が高い

セルスターの測位機能

2019年の最上位モデルの「AR-W86LA」が拾える衛星は「GPS」「みちびき」「グロナス」「GALILEO」の6種類、最大で81基です。

「ひまわり」「GAGAN」は非対応ですが、ユピテルの84基に次ぐ多さ、コムテックの78基を上回っています。

■「AR-W86LA」取扱説明書

こちらも同様に測位機能については随分前から変わっていません。

①センサーはGセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサーの3種類

②超速GPS~説明書には「自車位置を素早く役10秒で測位するので~」とあります。セルスターの超速GPSも72時間までは衛星の位置を記録して計算が可能で、再測位が早くなるとの事です。(ユピテルとコムテックは144時間まで)

③OBDⅡ車速検知

説明書には「GPSを受信できないトンネル内などの場所でもOBDⅡからの車速情報をもとに、速度表示や正確な警告案内を行うことが出来ます」とありますので、ユピテルやコムテックと同様です。

時々自車位置が道路1本分くらいずれる事がありますが、そのうち修正されていますので、ユピテルで言うところのマップマッチングシステム的なものはあるのではないかと推察されます。

体感的には位置ずれの経験がないユピテルの製品よりも測位の安定性は若干劣ります。

無駄な警報のカットと誤報キャンセルの精度

次に各社の無駄な警報のカットと誤報のキャンセルのシステムについて見ていきます。

ユピテルの警報のカットと誤報キャンセルシステム

ユピテルの警報の設定については、誤報や無駄な警報を防ぐために以下のような設定があります。

レーダー受信感度の調整

レーダー波の受信感度を3段階で調節可能で、感度が高い順に①スーパーエクストラ ②エクストラ ③シティとなります。

その他の機能として「AAC」と「ASS」と言う物があります。

「AAC」とは不要な警報をカットする機能です。走行速度が時速30km未満ではレーダー波の受信警報をカットします。(誤報はカットされますが、取締りのレーダー波もカットされる)

「ASS」は速度に合わせて、自動的に①スーパーエクストラ ②エクストラ ③シティのうち、最適な感度を選択する機能です。

両方ともオンの状態である「AAC/ASS」モードでは、以下の表のように段階的にレーダー多波の受信感度が上がっていきます。

時速30km未満では警報を行わない「AAC」のみをオンにすることは可能ですが、その際には感度は最も高い①スーパーエクストラになります。(「AAC/SE」モード」)

更に警報する速度と探知強度レベルを任意に設定できるカスタム設定も用意されています。

※カスタム設定は2019年の秋モデル「LS700」「A360α」から実装されたもので、他社にない機能

誤報キャンセルシステム

Iキャンセル~自動ドアや自販機などで誤報が発生した場所を再度通過すると、自動的にキャンセルポイントが登録され、次回以降は警報をキャンセルします。(キャンセル中とアナウンスが流れる)

これは他社のレーダー探知機にはない機能です。また、反対車線のオービスについては警報をカットします。

コムテックの警報のカットと誤報キャンセルシステム

コムテックの警報の設定については、誤報や無駄な警報を防ぐために以下のような設定があります。

レーダー受信感度の調整

コムテックのレーダー探知機の受信感度は①LOW ②HI ③S-HI ④HYPER の4段階から設定が可能です。

ユピテルの「ASS」と同様に自車速度と連動して感度が切り替わる機能があり、これは「ASC」と表現されています。

時速30km以下での警報のカットについては「LSC」機能と表現されていますが、内容的にはユピテルの「AAC」と同様です。

システムがどうなっているのか分かりませんが、見た目上はユピテルとほとんど同じです。

Xバンド・Kバンドの個別感度設定

コムテックのレーダー探知機には、上記以外にもベースとなる感度をXバンド・Kバンドの個別に2段階で調整する事が可能となっています。

誤報キャンセルシステム

コムテックの誤報キャンセルの仕組みは、以前は「2日間に2回同じ場所でレーダー波を受信すると【キャンセルポイント】としてポイント登録を求める表示が出ていました。

ただし、最新モデルの「ZERO 807LV」では自動での検出機能は廃止されており、キャンセルしたいポイントで直接手動で操作をする必要があります。

運転中の操作は危険ですし、普通は助手席に座っている人もわざわざ操作しませんので、実質的にはキャンセル機能はないに等しいと言えるでしょう。

なお、反対車線のオービスについてはユピテル同様に警報をカットします。

セルスターの警報のカットと誤報キャンセルシステム

セルスターの警報カットと誤報キャンセル設定については、以下の通りです。

レーダー受信感度の調整

レーダーの受信感度については、感度が高い順に①エクストラ ②ウルトラ ③スーパーの3段階から選択する事が出来ます。

低速度帯での警報のキャンセルはコムテックと同様に「L.S.C.」(コムテックはLSC)と表現されており、時速30・40・50・60Kmから選択できます。

誤報キャンセルシステム

セルスターの誤報キャンセルは「自動」の項目が説明書には見当たりません。手動では他社と同様にキャンセルエリアの設定が可能です。

コムテックと同様に運転中の操作は危険ですし、普通は助手席に座っている人もわざわざ操作しませんので、実質的にはキャンセル機能はないに等しいと言えるでしょう。

なお、反対車線のオービスについてはユピテル・コムテック同様に警報をカットします。

GPS・取締検問データの更新について

GPS・取締検問データの更新方法はメーカーによって明確な差があります。

ユピテルのデータ更新

ユピテルの場合には、予めWiFiポイントを設定することで更新データの確認からアップデートまで全て全自動で実行しますので、走行中の自動更新が可能です。

ただし、GPSデータの更新には年間4,950円の会員費とOPの無線LAN内蔵のSDカードが必要になります。

コムテックのデータ更新

コムテックの場合にもOPの無線LANカードを使用する事で自動で無料の更新データダウンロードが可能ですが、GPSデータの更新の際はデータダウンロード後にOKボタンを押す必要があります。

データをダウンロードして更新しない理由が見当たらないのでこれもユピテルの特許が絡んでいるのでしょうか?

セルスターのデータ更新

セルスターの場合には他の2社とは異なり、WiFiモジュールが内蔵されていますのでOPの無線LANなどを必要とせず、全て無料でのデータ更新が可能です。

WiFi接続により、無料でのデータダウンロードが可能ですが、ダウンロード時に確認ボタンを押す必要があります。

これが走行中に出る事が多く、放置すると消えてしまうのが厄介です。

取り締まりポイントのユーザー間共有

GPSに正式登録されていない取り締まりポイントは、3社ともにサーバー上でユーザーによる手動登録ポイントを管理しており、データ更新でそれらのポイントを共有する事が可能だが、コムテックのみは追加でそれぞれのレーダー探知機が受信したレーダー・レーザーの取締り情報を周辺のユーザーに拡散するシステムを実装しています。

ただし、過去のテストではこの自動共有ポイントの誤報登録率が高い事も確認されています。

各種取り締まりに対する探知機能

ユピテル・コムテックは①Xバンドのレーダー式ネズミ捕り、②Kバンドの小型オービスのレーダー式取り締まり、③レーザーによる取り締まりをレーダーアンテナやレーザー受信部で探知する事が出来ます。

一方でセルスターについては②Kバンドの小型オービスのレーダー式取り締まりを探知する事が出来ず、過去の取締り実績によるGPSデータと付け合わせて「疑似レーダー探知」警報を鳴らす仕様となっています。

従って小型オービスのGPSによる警報をOFFにした状態では警報は鳴りません。

ただし、Kバンドを探知出来るユピテル・コムテックの製品もやたらと誤報が多くなってしまう為、誤報が苦手な方にはおすすめしかねる状況も発生しています。

Kバンドの誤報の多くは、このところ急速に普及しているドップラー人感センサー付きのコカ・コーラの自販機が原因となっており、一部の車の安全装備のセンサーも検知してしまう事があります。

Kバンドの探知は今のところ誤報とセットになりますのでなかなか難しいところがありますね。

最近注目のレーザー探知能力に関しては、エスフェリックレンズを採用したユピテルが若干探知距離が長い様に見受けられますが、劇的に…とも言えません。

まとめ

以上、2019年末時点でのレーダー探知機各社の仕様・特徴について解説しました。

ざっくりまとめると

①ユピテル~GPSによる測位・警報の精度は最も高く、Kバンド・レーザーに対する探知距離は他社よりも若干長く、運用面では最も便利で扱いやすいが、もれなくKバンドの誤報がついてくる上、GPSデータの更新にはOPの無線LANカードと年会費も必要になる。

②コムテック~GPSによる測位・警報の精度は最も低く、Kバンド・レーザーに対する探知距離は標準的、運用面ではやや扱いにくく、もれなくKバンドの誤報がついてくる上、WiFiでのGPSデータの更新にはOPの無線LANカードが必要だがPCでの更新は無料。

③セルスター~GPSによる測位・警報の精度は標準的、Kバンドの探知は不可、レーザーに対する探知距離は標準的、運用面ではやや扱いにくいが、Kバンドを探知出来ないので誤報は少ない、GPSデータの更新費は全て無料。

と言った具合になります。

 ユピテルコムテックセルスター
測位精度★★★★★★★★★★★★
誤報対策★★★★★★★
誤報の少なさ★★★★
利便性★★★★★★★★★★★
Xバンド探知距離★★★★★★★★★★★★★
Kバンド探知距離★★×
レーザー探知距離★★★★★★★
更新コスパ★★★★★★★★

どれも一長一短がありますので、迷うなら待ちもアリですね。

その他、コメント欄でも各社の使い勝手についてご意見いただいてます。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ レーダー探知機のメニュー入口

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

この記事が気に入ったらいいね!しよう