※2021年1月7日更新~2021年向けに内容を見直しました。
こんにちは!Omiです。
この記事では初めてレーダー探知機の購入を検討している方、または久しぶりレーダー探知機の機種変更を検討している方向けにレーダー探知機を選ぶ際に考えておきたいいくつかのポイントついてご説明します。
レーダー探知機はここ数年で多機能化が進んでいますが、人によっては不要と感じる機能も増えている事と思いますので、自分にとってどこまでの機能が必要かを見極めて下さい。
もくじ(クリック・タップで移動できます)
レーダー探知機の基本機能
レーダー探知機の取締り回避に関わる主な機能は次の2つです。
①オービスやネズミ捕りなどの警察の取締りの際に発せられる「レーダー波」「レーザー」を探知して警報を発する機能
②登録されたGPSデータに基づいて、過去に取締りが行われた地点の周辺で注意を促す機能
レーダー探知機の主要メーカーであるユピテル・コムテック・セルスターとも、この仕組み自体は同じですが、メーカーによって探知可能なレーダーの周波数が異なります。
・ユピテル:レーザー、Xバンド、Kバンド(24.1GHz)
・コムテック:レーザー、Xバンド、Kバンド(24.1GHz)
・セルスター:レーザー、Xバンド
ポイントはセルスターのレーダー探知機は、移動式小型オービス(センシス社のMSSS)で使用されるKバンド(24.1GHz)の電波は受信しないと言う点です。
従って取締り探知能力を重視する場合にはセルスターは外して考えた方が良いと言う事になります。
レーザー探知距離の傾向
数年前から本格的にな運用が開始された移動式の小型オービスですが、現在までの主流は東京航空計器製のレーザー式です。
レーザー式のオービスに対するレーダー探知機各社の対応は2019年に開始され、2020年までに急速にブラッシュアップされていますが、最新モデルでの比較ではメーカー間でこの様な短距離の差が出ています。
・コムテック:250~300m手前地点で警報
・セルスター:150~250m手前地点で警報
従って取締り探知能力を重視する場合にはセルスターは外して考えた方が良いと言う事になります。
レーダー探知距離の傾向
取締りに使われるレーダー波の周波数にはこちらの2種類のものがあります。
②2016年から小型オービスでの運用が開始されたKバンド
まずは従来式のXバンドに関しては、各社とも3~500m手前付近から警報と、探知距離は安定して長くなっておりこれは差別化ポイントにはなりません。
一方で移動式小型オービス(センシス社のMSSS)で使用されるKバンド(24.1GHz)については、セルスターが受信出来ない他、ユピテル・コムテックの各製品の間にもそれなりの探知距離の差があります。
最新モデルではユピテルの「LS700」、コムテックの「ZERO 708/808LV」が安定的に比較的長距離からの警報が可能という結果が出ています。
誤報の多さについて
レーダー探知機は従来から自動ドアのセンサーなどに反応して誤警報が出る事がありましたが、2017以降のKバンド(24.1GHz)に対応した製品では、自動販売機の動体検知で使用する電波、マツダ車などで使われる安全装備の電波も誤警報として拾うようになってしまい、全体的に誤報がかなり増えました。
※Kバンド(24.1GHz)を受信出来ないセルスターは誤報が少ない
最近の各社の主力モデルの10キロあたりの誤報回数はこちらの通りですので、セルスター以外の製品を選ぶとこの程度の誤報は受け入れる必要があります。
なお、ユピテルの製品には二度目に通ったポイントでは誤報を自動でキャンセルする機能が備わっています。

その他の機能
その他、レーダー探知機には以下の様な付加機能があります。
①WiFi通信機能
②フルマップレーダースキャン機能
③静電式タッチパネル操作
④ドラレコ連動機能
WiFi通信機能
WiFi通信機能では主にスマホのテザリングを使用して自動でGPS・取締り情報の更新が可能です。
その他、手動でユーザーが登録した取締りポイントをユーザ間で共有する機能、コムテックのみは前述の通り自動でレーダー探知ポイントをクラウドサーバー経由で周囲のユーザーに拡散送信する機能があります。
こちらの機能については以下の記事にて説明しています。

フルマップレーダースキャン機能
ユピテルとほぼ全モデルとセルスターの一部のモデルは、取締やGPSポイントを地図上に表示するフルマップレーダースキャン機能が搭載されています。
この機能はコムテックには搭載されておらずレーダー探知機としての必須機能ではありませんが、警報自体は現在走行している道を右左折した道路の分も含めて発せられますので、どの位置に警報対象が存在しているのかが把握し易くなります。
この機能はユピテルとセルスターで若干異なる部分があり、コムテックは地図の存在しないレーダースキャンで対応しています。
詳細に関しては以下の記事をご参照下さい。

静電式タッチパネル操作
ユピテルのほとんどのモデルと、コムテックとセルスターの一部の上位モデルは、感度の良い静電式のタッチパネルを搭載しています。
かつてはリモコンがレーダー探知機の操作方法では一般的でしたが、最近は操作性や利便性を重視した物が増えています。
詳細に関しては以下の記事をご参照下さい。

ドラレコ連動機能
コムテックとセルスターの一部のモデルではドライブレコーダーと連動するモデルや、バックカメラの映像を入力し、バックギアと連動して後方映像に切り替えるモデルが存在しています。
機能詳細については以下の記事をご参照下さい。


さらに、ドラレコ連動型ではなくレーダー探知機筐体にドラレコ機能が内蔵されたモデルも発売されており、最新モデルではドラレコ機能・レーダー探知機機能ともになかなか洗練されて良い感じとなっています。
レーダー探知機の選び方のまとめ
以上、レーダー探知機を選ぶ上で最初に考えておきたいポイントについてご説明しました。
現状ではレーザー探知が必須条件になっていますので、以下記事にて個別製品をご紹介しています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)

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