こんにちは!LaBoon!!編集長鈴木朝臣です。
数年前にKバンドを用いたMSSSによるスピード違反の取締が開始されてから、レーダー探知機各社ともこれを探知する製品の販売を始めましたが、Kバンド探知に漏れなく付いて来たのが頻発する誤警報です。
コカ・コーラの人感センサー自販機による誤報
最近の自販機は環境への配慮から人感センサーで電力を制御するタイプが普及しているようですが、コカ・コーラーアプリ対応の自販機はは全て人感センサーを搭載しているようです。
これらは24GHz帯の電波を飛ばして動体検知を行っているようですが、レーダー探知機が探知するKバンド24.1GHzと非常に近い周波数のようですので、レーダー探知機が取り締まりのレーダー波と誤認しやすくなっています。
因みにこの自販機のセンサーモジュールの種類は不明ですが、自販機に使われるドップラーセンサーは24GHz帯が一般的で、富士通では以下のようなセンサーコンポーネントを生産しています。
注3)デフォルトでは24.11GHz、24.15GHz、24.19GHzの3チャンネル対応となっております。
お客様のご要望に合わせて最大11チャンネルまでのカスタマイズ対応が可能です。
24.10GHzにもカスタマイズ出来そうですが、Kバンドの取締りレーダー波と周波数が丸被りする可能性もありそうです。
※日本で使用されているセンシスの小型オービスMSSSのレーダーモジュールの電波周波数は24.15GHzである模様です。丸被りする自販機の周波数もありますね。(最近ではMSSS側も周波数を調整出来る事が判明)
こちらはレーダー探知機が自販機の動体検知用の電波を取締レーダー波と後にして警報している様子です。
ブリッツ(旧コムテック製品)は、24.15GHzの誤報切り分けを実装済みだが?
Kバンドの取締りに使われる24.15GHzはコカ・コーラの動体検知自販機や、マツダ車の後方検知に使われているものと同じらしく、電波を切り分けて警報するのが困難だった状況ではあるのですが、2021年世代のブリッツ(旧コムテック製品)の一部からは、自販機やマツダ車のレーダーを誤報として切り分けられるようになりました。
ただし、2023年モデルではMSSSの調整周波数に対応させた事で、再び誤報が増える結果となりました。
2023年10月時点での誤報チェックの結果
LaBoon!!では都内の周回路において、各社のレーダー探知機の誤報の出方を継続的にチェックしており、2023年10月時点での最新の結果は以下の通りとなります。
■10キロあたりの誤報回数
特に条件を定めなければブリッツがおすすめ
このような誤報の傾向から2023年モデルのレーダー探知機としてはブリッツ製品をおすすめしているのですが、以下のユピテルの誤報カット機能を有効に使える環境である方の場合には、ユピテル製品がおすすめになりそうです。
ユピテル Iキャンセル機能
ユピテルのレーダー探知機には、別の日に同じ位置で警報が鳴ると、その場所は自動でキャンセルポイントとして登録される「Iキャンセル」機能が搭載されています。
同じ場所に何度もドライブに出かける人向け
この「Iキャンセル」機能は、初めて走る場所では機能しません。
同じ場所を2回以上通った場合にのみ、誤報ポイントが自動でキャンセルポイントとして登録されますので、近場のドライブやツーリングに行きつくしてしまい、毎年同じルートを通り、同じ場所に行ってるような人には、ブリッツよりもユピテルの方がおすすめになりそうです。
逆にそれほどドライブの頻度が高くなく、同じ場所にはほとんど行かない方にはブリッツ製品がおすすめです。
なお、ユピテルの「Iキャンセル」機能は、機種変更の際には当然の事ながら再学習が必要です。
私の場合には昨年からこのような活動を始めており、近場のツーリングポイントは1年で行きつくしてしまいました。
従ってツーリングに使用する車ではユピテル製品、それ以外の車ではブリッツ製品を使用しています。
※機種変更の際に「Iキャンセル」ポイントも引き継げるようにして欲しいですね。
マツダ車とつるんで何度もツーリングすると、キャンセルポイントが大量登録されます
このところ、ユピテルのレーダー探知機をツーリングに使用する車で使いまわしているのですが、仲間内にマツダ車がいると、彼らの前方を走らない限り、延々と誤報がなり続けます。
そして、同じ場所を彼らと複数回走ってしまうと、次々にキャンセルポイントが登録されてしまい、最早レーダー探知機としての役割を果たさなくなる事があります。
コメント
マツダ車の周波数なんとかして欲しいですね。高速でびっくりします。(^^;
ホントそうですね。