BLITZのWiFi対応レーダー探知機でコムテック・汎用の無線LAN SDカードを使う方法

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

2021年に電波法の問題からコムテックがレーダー探知機の販売事業から撤退し、2022年には新たにBLITZが市場に参入していますが、これら2社の製品はいずれも韓国のEMT OMEGAがOEM生産したものと見受けられます。

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BLITZの扱うレーダー探知機は、本体のハードウェア・ソフトウェアだけでなく、サーバー絡みのソフトウェアまでコムテックバージョンの流用版となっている事から、コムテックがOEMの仲介を行っていると考えています。

ただし、このような情報は公開されておらず、あくまでも表面上はBLITZオリジナル仕様として販売されている事から、ユーザーにとっては非常にメンドクサイ事になっています。

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ここで言うところのメンドクサイ事は、主にOBDⅡケーブルやその他OP関連の互換性の話になるのですが、その最たるものが無線LANカードの問題です。

そもそも無線LANカードは機種専用

コムテック無線LANカードは、ユピテルとは異なり、全て機種専用となっています。

従って公式には、旧モデル用の無線LANカードは新モデルでは使えない事になっていたのですが、実際にはコムテックが配布しているカードクリエイターを使う事で、汎用の無線LANカードも使えていました。

ユピテル・コムテックのWiFi対応レーダー探知機で社外無線LAN SDカードを使う方法
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BLITZの公式サイトでは、2022年5月の時点では旧コムテックのソフトのBLITZ版を使う事でGPSデータなどのダウンロードは可能ですが、カードクリエイターの方はまだ配布されていないようです。(今後はどうなるか分かりません)

コムテック・汎用のカードも使えたがハードルが高い

BLITZの専用の無線LANカードを買うとそれなりの出費になってしまうので、出来れば手元のカードでどうにかしたいところです。

そこで色々試して見た結果、どうにか専用品以外のカードも使用出来るようになったものの、普通に製品に付属して来たカードのファイルをコピペするだけではエラーを吐いてしまいますので、少々ハードルが高いと感じました。

普通にコピペしても使えない

まず最初に試したのは、BLITZの製品に付属しているカードのファイルを汎用の無線LANカードにコピペする方法です。

こちらが無線LAN機能がない、BLITZの製品付属カードです。(下駄に4GBのmicroSDが挿さっている)

初期状態でのこのカードの中身はこんな感じです。

まずはこの4つのフォルダをコムテックのクリエイターでフォーマットした後のコムテックのカードに丸ごとコピペしたところ…

エラーを吐いて起動しませんでした。

コムテックのクリエイターで作成してからコピペ

次に試してみたのがコムテックのクリエイターで「WSD16G-709LV」用のデータでカードを作成してから、BLITZのデータをコピペする方法です。

作成後のファイル構成はこちらの通りですが、このうちのSD_WLANのみを残して全削除します。

次にBLITZのカードに入っていたフォルダを保存します。

フォーマットベースがコムテック仕様になっているので、これで行けるかと思いきや、またもやエラー。

パーテーションの構成ごとクローンコピーで解決するも

次にフォルダを個別にコピーする方法ではなく、パーテーションの構成ごと丸っとクローンコピーを試みる事にしました。

因みにBLITZのカードもコムテックのカードも、このようにプライマリパーテーションと、2つの未割当領域に分かれています。

・BLITZの4GBのカードの場合には、2GBのプライマリ+11MBの未割当+1.73GBの未割当
・コムテックの8GBのカードの場合には、6GBのプライマリ+11MBの未割当+1.2GBの未割当

と言った形になっていました。

これをパーテーションごとクローンコピーして、このような形に持って行ったところ、正常に起動するようになっています。

・8GBのカードの場合には、2GBのプライマリ+11MB+5.2GB
・32GBの東芝FlashAirの場合には、2GBのプライマリ+11MB+27.8GB

と言った具合に、プライマリ2GB+システム領域?11MBの構成になると、上手く認識されるようです。

因みにBLITZのカードにはアクセスポイントなどが記述されたコンフィグファイルが入っていませんので、クローンコピーしただけではWiFi機能は使えるものの、サーバーにはアクセス出来ません。

これにコムテックのクリエイターで作成したカードに保存される、SD_WLANフォルダのみを加える事で、サーバーにアクセスする事が出来るようになり、正常なデータのダウンロードが確認されました。

なお、SD_WANの中にあるCONFIGファイルには接続先サーバーの情報が記述されています。

[Vendor]

CIPATH=/DCIM/100_WLSD/WLSD0001.JPG
APPNAME=wlansd
APPMODE=5
APPNETWORKKEY=********
VERSION=F19BAW3AW2.00.04
CID=02544d535730384708ccaf167800e501
LOCK=1
UPLOAD=1
APPSSID=COMTEC-AP

これはどう見てもコムテックサーバーにデータを取りに行くもので、BLITZ版では異なるサーバーにデータを取りに行く可能性がありますね。

取りに行くデータも微妙に違っている可能性もありますし、この使い方自体が規約に反する可能性もあるので、全て自己責任でお願いします。

コメントでBLITZの純正カードはこのような記述になっていると教えて頂きました。このように書き換えた方が無難でしょう。

CIPATH=/DCIM/100_WLSD/WLSD0001.JPG
APPNAME=wlansd
APPMODE=5
APPNETWORKKEY=********
VERSION=F15DBW3BW4.00.03
CID=02544d535731364754d5f2fd7b014301
LOCK=1
UPLOAD=1
APPSSID=COMTEC-AP

クローンコピーは有料ソフトを使用した

今回のクローンコピーには、以前から使用しているEaseUSを使用しました。

何年か前は無料で使えていたのですが、今は有料になっていますのでこのソフトを使用するのはハードルが高いですね。

無料でこのような事が出来るソフトが見つかれば追記します。

こちらのAOMEI BackUpperでは、11MBのシステム領域らしき部分が再現できず、エラーは出ないものの、画面が真っ暗になり起動出来ませんでした。

コメント

  1. 水野 より:

    有益な情報ありがとうございます。
    709LVも所有していますが、311Rも買いました(無線SDカードは純正品をセットで購入)。
    OBD2ケーブルもブリッツの物を買いましたが、これはコムテックと同じ物かと思われますね。
    私は2021年モデルのアウディS5スポーツバックを所有していますが、どちらのOBD2ケーブルも「13番・ISOモード」で動作しています。

    クローンソフトは「EaseUS」を使用したとのことですが、「AOMEI BackUpper」ではどうでしょうか?

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      水野様
      似たような機能っぽいですね。
      後日試してみます。

  2. 水野 より:

    書き忘れました。
    ブリッツのSD_WANカードのコンフィグは下記のように記述されています。
    これを見る限り、コムテックのサーバーを利用しているようですね。

    [Vendor]

    CIPATH=/DCIM/100_WLSD/WLSD0001.JPG
    APPNAME=wlansd
    APPMODE=5
    APPNETWORKKEY=********
    VERSION=F15DBW3BW4.00.03
    CID=02544d535731364754d5f2fd7b014301
    LOCK=1
    UPLOAD=1
    APPSSID=COMTEC-AP

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      水野様
      見たところバージョンとCIDが違ってますが、BLITZの製品を使う場合にはこっちに書き換えるべきなんでしょうね。

      • ゆきすけ より:

        はじめまして。
        車の乗り換えに伴いレーダー探知機の購入を検討中に、貴ブログに辿り着きました。
        現状セルスターの無線LANでの自動更新が便利なので次もそのようにしようと思いつつ、
        他社の更新事情はどうなのかなと覗いた所、受信性能や興味深い記事が多く非常に参考になりました。

        お礼として、本記事でお悩みの内容の参考となるかもしれない技術的な情報を投稿させて頂きます。
        あくまで技術的内容のみで、ライセンスや使用許諾を未読なので合法なのかは未確認です。
        例:SDカードの中身のデータの複製がNG等が良く有るパターン。

        さて、本記事の本題である起動するSDのコピーの作成に失敗した理由は簡単です。
        AOMEIでも「パーティションバックアップ」ではなく「ディスクバックアップ」を使い、
        その際、オプションから空き領域に見える領域も含めた完全なバックアップを行う「完全なバックアップ」をしてみてください。
        「使用済み領域のみ」や「未使用セクタは省略」や「インテリジェントセクターバックアップ」といった文言のオプションは不完全なコピーとなり起動しない可能性が高いです。
        復元の際も「アライメント調整」や「パーティションサイズの変更」といった文言のオプションは有効にしてはいけません。

        その他のフリーツールとして、ディスクイメージの読み書きに特化した
        DD for Windows https://si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows
        Win32 Disk Imager https://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1067836.html
        のようなツールでも大丈夫かと思います。

        イメージ作成時は読み書きを間違えると大変なのでオリジナルはSDのツメを読み取り専用位置にして、
        ツールを使ってイメージファイル化し、イメージファイルは大切に保管しておくことをお奨めします。
        イメージファイルさえ残ってれば、BLITZのRadar SD Creatorの代わりになります。

        以下は、当方が考えるコピーしたSDカードが起動しない技術的な予想や、CONFIGの中身解説、コムテックがFlashAirしか使えない理由の想定される理由等のオマケ長文です。
        興味が無ければ読み飛ばして頂いて結構です。
        また該当製品を触った事も所持した事もありませんので、派手に間違っている可能性があります。

        ファイルコピーでは起動しない理由ですが、恐らく先頭の空白の11MBは「未使用の領域」ではありませんし、唯一のパーティションの後ろも「未使用の領域」ではない可能性が非常に高いです。

        先頭の11MBには、容量が小さいので機種情報や、SDカードの容量、プログラムの保存場所等、最低限必要な情報だけが記録されている可能性が高いです。
        コムテックのレーダー探知機は、別機種のSDカード挿入時には、「SDカード異常」で起動が止まるのではありませんか?
        ファイルをコピペで起動しなかったパターンは、実際は正常に起動し、正常に別機種のSDカードが刺さっているので、正常に「SDカード異常」を表示して起動停止している可能性が高いです。

        そして、パーティションの後ろの未使用の領域にもデータがあると予測した理由は
        https://www.e-comtec.co.jp/0_etc/etc/20170706.html
        にて、Windowsからフォーマットダイアログが出るという告知です。

        おそらく、フォーマットするか聞かれるパーティション(恐らく現行パーティションの後ろ)に、レーダー探知機のプログラムやGPSデータ等が格納されています。
        しかし、Windowsがフォーマットするか聞くようになってしまったので、フォーマット事故防止の為に「データは有るのに、パーティションは無い」状態に変更(例えばパーティションIDを0x00に変更して未使用に見せかけただけとか)した可能性が有ります。
        その状態で、唯一のパーティションを拡張すると、実際にはプログラムやGPSデータが保存されているのにも関わらず、
        何もないように見えるのでデータを上書きしてレーダー探知機のプログラム本体やGPSデータを破壊してしまい、
        起動しなくなったり、最悪レーダー探知機が故障してしまいます。

        ですから、残念ですがパーティションを拡張せず、標準添付と同じ実質4GBのSDカードとして利用するのであれば、問題が起きない可能性が高いです。
        拡張したい場合は、先頭11MBの内容を重点的に比較してみれば恐らく解るかと思いますが、得られるメリットがほぼ無いので……

        また、CONFIGファイルですが、内容を誤読されております。
        詳細はFlashAirリファレンスをお読みください: https://flashair-developers.github.io/website/docs/api/config.html

        ざっと説明しますと、CONFIGのAPPSSID=COMTEC-APは、COMTECのサーバーに繋ぐという意味ではありません。
        APPMODE=5との合わせ技により、COMTEC-APというSSIDのアクセスポイントへ自動的につなぎに行くだけです。
        ※この設定、レーダー探知機が正常に起動するまでや、PCに刺している間、
        SDカードの中身を電波が届く第三者に勝手に読み取られる危険性が有るような気がします。
        APPMODE=5をAPPMODE=2に変更しても動作に問題がないのであれば、APPMODE=2に変更しておく事をお奨めします。
        動作に支障が有る場合は、APPMODE=5のまま、APPSSID=COMTEC-APとAPPNETWORKKEY=********を別の適当な値に変えておいた方が安全でしょう。
        APPSSIDの変更などで動作に支障が有る場合、SD上に他人に見られて困る写真や音声等のファイルを置かない事を強くお勧めします。

        VERSIONはFlashAirのファームウェアのバージョンであり、おそらくコムテックがデータ作成時に使用したFlashAirの物です。
        使っているFlashAirの世代が違うので異なるだけであり、書き換える必要性はありません。
        CIDに関しては機種別で固有の値を振ってロックさせる可能性もありますが、別機種のCIDでも動いたとの事なので厳密な用途に使ってない可能性が有ります。

        纏めると、CONFIGは下記内容だけで動く可能性が有ります。
        (LOCK=1によって初期設定完了済みにし、APPNAME=でPCやスマホから接続する際の名前をコムテックが想定想定する物に合わせ、
        カードの中身を他人に見られないように無線LAN子機(必要時まで待機)モードで起動。
        UPLOAD=1の必要性は未検証ですが、無くても動く可能性があります。)

        [Vendor]

        APPNAME=wlansd
        APPMODE=2
        LOCK=1
        UPLOAD=1

        また、コムテックがユピテルと異なりFlashAirしか使えない理由も触れておきます。
        無線LAN対応SDカードを利用するレーダー探知機はiSDIOという仕組みにより制御していると思われます。
        その為、無線LAN機能だけなら、FlashAirと同様にiSDIOに対応したez Shareなど非FlashAirでも動く可能性が理論上あります。

        しかし、コムテックのファイルを見ますと、mobileフォルダにHTMLファイルが入っているように見えます。
        コムテックのレーダー探知機にはスマホのブラウザを使って設定変更などが出来るの機能があるのではありませんか?
        その機能の実現の為にFlashAir固有の機能(command.cgi/op=130,131の共有レジスタの読み書き操作)を使って、
        スマホのブラウザとレーダー探知機間でデータのやり取りしていそうに思われます。
        その為、iSDIO対応の無線LAN対応のSDカードであってもFlashAirしか使えないように制限していると思われます。

        • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

          ゆきすけ様
          専門的な解説ありがとうございます!
          参考になりました。

          AOMEIでのバックアップについては、のちほど設定を変更して試してみます。

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