※2018年11月17日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

ドライブレコーダーの予備電源にはリチウムイオンの内蔵バッテリー、コンデンサに蓄電するスーパーキャパシタ、その他ボタン電池を採用しているモデルも少数ながら存在します。

そもそもこれらの予備電源は、事故などの際に電源が遮断された状況下でも録画中のファイルが壊れないように保護する為であったり、カレンダーや各種設定情報などを保持する為に存在しています。

ただ、2014~5年ごろから一部のドライブレコーダーの中に、比較的容量が多き目の予備電源をリチウムイオン電池で確保し、短時間の駐車監視用に当てようとする流れが見られ、ケンウッドやパイオニアなどを中心に内蔵バッテリーを搭載したモデルが主流になった時期がありました。

リチウムイオン内蔵バッテリーのメリットとデメリット

キャパシタやボタン電池に対するリチウムイオン電池のメリットは、比較的大容量が実現可能である点ですが、リチウムイオン電池は単位体積当たりの容量が大きい物ほど破裂や発火などの危険性が指摘されており、過去にユピテルのドライブレコーダーで設定保持用のリチウムイオン電池の液漏れや破裂などの問題が発生し、リコール案件に発展した事もあります。

まぁ、電池自体はユピテルが生産している訳では無く、工場が電池メーカーから仕入れているものかと思いますが、リチウムイオン電池で外れのロットを引いてしまうと上記のような危険が発生する事から、ユピテルに関しては2016年以降のモデルはほぼキャパシタ電源に移行しています。

※同社はドラレコ用の外部電源も取り扱っていますが、リチウムイオンよりも大型で充電・放電効率の悪い「ニッケル水素電池」が採用されています。

ユピテル マルチバッテリー「OP-MB4000」の取り付け、使い方

また、リチウムイオンの中でも効率を落とした安全性の高い製品もありますので、全てのリチウムイオンが「危険」と言う訳でもありません。

ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

実際のところ、最新のケンウッドの一部のモデルやパイオニアのほとんどのモデルでは内蔵のリチウムイオンを使用して駐車監視を行う仕様となっています。

充電式内蔵バッテリータイプのドライブレコーダーのデメリット

これらのドライブレコーダーのメリットは、特に難しい配線なしに車のバッテリーを傷める事なく気軽に駐車監視が可能な点ですが、デメリットとしては監視可能な時間が20~50分程度と短く、バッテリーの充電にも1~3時間とかなり時間が掛かる点が挙げられます。

2018年時点でのドライブレコーダーの駐車監視の仕様の主流は、専用の直結ケーブルを用いて駐車中も車のバッテリーから給電するタイプのものとなっています。

駐車監視に特化したおすすめドライブレコーダー 2018年版

従って外出の際には毎回駐車監視を行うような使い方をするのであれば、内蔵バッテリーによる駐車監視を行うタイプではなく、車のバッテリーから給電するもの、または外部電源を使用する方法がおすすめですが、ここでは走行時間が比較的長く、駐車監視はオマケ程度に可能であれば良いと考えている方向けに、充電式の内蔵バッテリーを搭載したドライブレコーダーを5つ紹介します。

充電式内蔵バッテリータイプのドライブレコーダー

最近は内蔵バッテリータイプのドライブレコーダーは減っていますが、あまり古いものを紹介してもしょうがないので、2016年以降に発売されたモデルのみに限ります。

ケンウッド「DRV-230/320/325」

ケンウッドの「DRV-230/320/325」は内蔵バッテリーによる20分の駐車監視が可能な、フルハイビジョン、水平録画視野角100°の同一筐体を使用した兄弟モデルで、それぞれ以下のような違いがあります。

①「DRV-230」~GPS非対応・16GBのmicroSDカードが付属

②「DRV-320」~GPS内蔵・8GBのmicroSDカードが付属

③「DRV-325」~GPS内蔵・32GBのmicroSDカードが付属

 

その他の性能や機能は2016年段階でのスタンダードで、これと言った特徴はありません。

他社の同価格帯のドライブレコーダーとガチで比較すると性能的にやや厳しい部分がありますが、廉価なケンウッドのモデルが欲しいと考えている方におすすめです。

ケンウッド エントリークラスドライブレコーダー「DRV-230/320/325」のレビュー・評価

パイオニア「ND-DVR10」「VREC-DH400」

パイオニアの「ND-DVR10」「VREC-DH400」は年度による型番変更の為、同一モデルで2つの型番が存在しますが、中身は全く同じ物です。

これらはフルハイビジョンの解像度に内蔵GPSを搭載、水平録画視野角105°、業界最高の50分の内蔵バッテリーによる駐車監視が可能なのが売りのモデルで、動体検知と衝撃検知による駐車監視を行います。

ベースが2016年前半に発売されたモデルなので最近のドライブレコーダーと比べるとスタンダードクラスではサイズがやや大き目です。

内蔵バッテリーの満充電には3時間程度掛かります。

パイオニア エントリー~スタンダードクラスドラレコ「VREC-DH400」「ND-DVR10」のレビュー、評価

パイオニア「ND-DVR20」「VREC-DH600」

パイオニアの「ND-DVR20」「VREC-DH600」は前述の「ND-DVR10」の上位モデルに当たります。

同様に年度による型番変更の為、同一モデルで2つの型番が存在しますが、中身は全く同じ物です。

ベースとなる「ND-DVR20」は2017年9月に発売され、フルハイビジョンを超える「2304×1296」の高解像度に対応し、水平録画視野角は下位モデルよりもやや広めの105°となっています。

内蔵バッテリーは同様に50分間の録画が可能で、その他フロントガラスの映り込みを軽減する偏光フィルターが附属します。

「ND-DVR10」よりも解像度・視野角などの基本性能が上昇していますし、フロントガラスの映り込みを抑える変更フィルターも標準で付属します。

また、賛否はあろうかと思いますが、急加速・急減速・急ハンドルなどの異常な挙動を検知した場合には自動で録画を行いますので、自分以外の第三者(例えば初心者や高齢ドライバー、運転の荒い配偶者)の運転特性を客観的に評価する事も可能かと思います。

「ND-DVR10」に比べると確実にパワーアップしているモデルです。

パイオニアがスタンダードタイプドライブレコーダー「VREC-DH600」を発表

「ND-DVR30」「VREC-DH700」

「ND-DVR30」「VREC-DH700」は「、前述のND-DVR20」「VREC-DH600」から偏光フィルターをオプション扱いにする代わりに、バックカメラなどの外部入力の映像を2カメラ目としてダブル録画を行うモデルです。

目の付け所はなかなか良いと思いますが、バックカメラの映像を分岐させてドラレコに取り込む為にはカーナビの脱着が必要になりますので、サイバーナビや楽ナビを新規購入時に合わせて取り付けるのがおすすめですね。

パイオニアの2カメラ録画可能なドライブレコーダー「VREC-DH700」

アーキサイト「X-RUN M7」

アーキサイトの「X-RUN M7」は2017年3月に発売された「2560×1440」の高解像度に対応したハイエンドドライブレコーダーです。

GPSは内蔵していませんが、水平視野角118°を誇り幅広い証拠能力とナンバー認識能力を兼ね備えています。

駐車監視は動体検知・衝撃検知のいずれかで行い、内蔵バッテリーで40分間の駆動が可能です。

アーキサイト「X-RUN M7」のレビュー、評価

充電式内蔵バッテリータイプのドライブレコーダーのまとめ

以上、充電式内蔵バッテリータイプのドライブレコーダーを5つ紹介しました。

このうちケンウッドの「DRV-230/320/325」については、専用の常時ケーブルを使用する事で長時間の駐車モードでの駆動も可能となっていますので、とりあえず本体だけ購入してみて、もっと長い時間駐車監視を駆動させたいのであれば追加で常時電源ケーブルを購入するという手もアリかと思います。

もう少し長い時間の録画を行いたいのであれば、外部電源を使用するモデルや車のバッテリーから給電するモデルを選んだ方が良いでしょう。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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