※2019年12月31日更新~2020年向けに内容を見直しました。

こんにちは!Omiです。

最近はあおり運転からの暴力事件に関する報道が増えている事から360°ドラレコに注目が集まっています。

因みにマスメディアの報道や小売店のセールスなどでは「煽り運転には全方位録画が出来る360°ドラレコが有効です」と言った表現が多く見られ、その様な表現を目にしてGoogle検索でこの記事に辿り着いた方は、何かに騙されてます…たぶん。

360°ドライブレコーダーは有用なアイテムではあるが?

360°ドラレコは煽り運転の証拠を捉えると言う目的には一番向いていません。

何故かと言うと360°ドラレコは全体の状況を幅広く記録する事には優れていますが、解像度が低すぎて肝心の煽り車両のナンバーを捉える事に関しては絶望的なほど役に立たないからです。

360°ドラレコで前方の車のナンバーを認識するなら、6K~8K/1800万~3200万画素以上が必要になり、現在主流である200~400万画素では全く話になりません。

350万画素で軽自動車に取り付けて、ギリギリぶつかるかぶつからないくらいまで寄せて、運が良ければ読み取れるかも知れない…、と言うレベルです。

2019年の常磐道での煽り運転からの暴力事件に対する各県警の動きを見ていると、ナンバーがはっきり分からない車に対しての捜査を期待するのは難しいと言えるでしょう。

壮絶な煽り運転の末に、殴られて鼻血を吹いてる自分の顔だけ映って、相手の車のナンバーや人相が映らなかった…と言う悲惨な事にもなり得ます。

360°ドライブレコーダーがなぜ必要なのかもう一度考えてみよう!

360°ドラレコが得意なのは全体の状況認識、苦手としているのはナンバーの読み取りであり、現状の360°ドラレコが力を発揮するのは、あくまでも事故の際の状況証拠に対してです。

この面では非常に有用ですがナンバーを認識するのが苦手ですので、煽り事件の被害者になった時の証拠としては前後フルハイビジョンの2カメラドラレコに劣ります。

事故の際の状況認識が目的であれば、360°ドラレコがおすすめですが、煽り運転に対する証拠能力に期待するのであれば最近ようやく出回り始めている3~4カメラタイプのドライブレコーダーがおすすめになります。

従ってこの記事では①主に事故対策としての360°ドライブレコーダー、②主に煽り運転対策としての3カメラタイプのドライブレコーダーについて、おすすめモデルをご紹介します。

事故対策としておすすめの360°ドライブレコーダー

360°ドライブレコーダーと一括りに言っても、最近はスタンダードな360°×1レンズタイプ、360°×2レンズタイプ、360°+リアカメラなど、様々なモデルが販売されていますが、ここではそれぞれのタイプごとに主要モデルをいくつかご紹介します。

360°×1レンズのコムテック「HDR360G」

コムテックの「HDR360G」はスタンダードサイズの液晶を搭載した比較的コンパクトな360°×1レンズのドライブレコーダーです。

録画解像度は「1856×1856」の340万画素ですのでナンバー認識精度は高くありません。

録画視野角は180°×240°となっていますので前方の信号機と後方のリアガラスもどうにかカバーできる範囲となります。

 

ただし、白飛び耐性は高くなく、夜間も普通の明るさなので街灯の少ない場所だと視認性は良くありません。

また、液晶に出力される動画は録画モードにもよるのですが、360°モードだとこんな感じです。

これがWiFi対応でアプリでグリグリ回転操作が可能で、白飛び耐性も高く夜間も明るければかなり使い勝手が変わっていたかもしれません。

360°ドラレコの中では中堅クラスの性能ではあるものの、逆光補正能力、夜間の明るさともにイマイチで価格もそこそこ高めですが、日本メーカーによる日本製ですので品質や動作の安定感を重視する方におすすめです。

コムテック 360°ドライブレコーダー「HDR360G」のレビュー、評価

360°×2レンズのユピテル「Q-02c」

ユピテルの「Q-02c」は、360°レンズを2つ搭載する720°の全天球モデルです。

イメージ的には以下のような撮影範囲となりますので、映っても意味のない天井も録画されますが、信号が隠れると言う1レンズ×360°ドライブレコーダーの問題点を克服しています。

また、夜間の録画に特化したSTARVIS対応のCMOSセンサーを搭載している為、他のドラレコでは真っ暗になるような照度でもそこそこの明るさを確保できている事が確認されました。

走行録画の出力解像度も「2560×1280」と最も高く、後方のドライバーの詳細な挙動を把握したいという事でなければ、事故対策としては「Q-02c」1台で充分ではないかと私は感じます。(ナンバー認識は不可)

ただし、当機は液晶を搭載せず、WiFiにも対応していないので事故の際の動画の確認が現場では不可能な点がマイナスポイントですね。

運用面に若干の難があると言ったところです。

ユピテル「360°+360°」ドライブレコーダー2018年モデル「Q-02c」のレビュー、評価

360°×2レンズのカーメイト「d’Action 360S」

カーメイトの「d’Action 360S」は360°×2レンズの全天球録画に対応したWiFi対応のドライブレコーダーです。(アクションカメラでもありますが)

「d’Action 360S」の最大の見るべきポイントは、ドライブモードで録画した際には全天球を「2880×1440」、フロント部分のみを通常の単体ドラレコと同じフルハイビジョンでダブルで録画できる点です。

これで走行中の最大の弱点は克服された訳ですが、残念ながら駐車監視モードでは4K全天球の録画モードになってしまうので、ナンバー認識は微妙になります。

白飛び耐性や夜間の明るさの面では、スマホとPCビュワーに明るさ調整機能が搭載されていますので、他のドラレコに比べるとかなり良い方かと思います。

また、「ダクション360S」は液晶を搭載しないWiFiモデルですが、アプリの操作性が直観的で分かり易く、機能面でも充実している為、使い勝手の面では全体的にかなり良い部類に入ります。

※以下360°VR動画です。

問題は価格が高すぎて気軽に「おすすめです!」とは言えないところですね。

カーメイト全天球ドライブレコーダー+アクションカメラ「ダクション360S」のレビュー、評価

360°+リアカメラのコムテック「HDR360GW」

コムテックの「HDR360GW」は前述の「HDR360G」にリアカメラをセットにし、前後ともにHDR対応とする事で「HDR360G」の弱点であった昼間の白飛びと、夜間のある程度の暗視能力に対応させたモデルです。

リアカメラは水平136°の超広角フルハイビジョンとなっていますので、後方に関しては通常の360°ドラレコが苦手としているナンバー読み取り能力が強化されています。

「HDR360G」と比べるとあらゆる点で進化していると言えますが、前方車両のナンバーが読み取れないのが玉に瑕です。

価格帯もかなり高いのでこれで、前方車両のナンバーが読み取れないのはちょっと悲しいものがあります。

コムテック360°+リアカメラの2カメラドラレコ「HDR360GW」発売!

煽り運転対策として3~4カメラモデルで全方位を録画

煽り運転の証拠としては、前後左右の幅広い状況だけでなく煽り車両のナンバーも押さえておきたいところですが、この目的にマッチするような製品が2019年の中盤以降にいくつか発売されています。

SONYのSTARVIS×3カメラのMAXWIN「DVR-D022」

MAXWINの「DVR-D022」は前後と車内側向けに3つのカメラを装備した3カメラドライブレコーダーです。

フロントには800万画素、インナーとリアには200万画素のSONYの夜間特化型STARVISセンサーを搭載し、3カメラ録画時には、①フロント「2560×1440」、②インナー「1920×1080」、③リア「1920×1080」の計800万画素での録画を行い、前後左右の幅広い状況と煽り車両のナンバーをしっかり記録する性能の高さを誇ります。

価格帯的にも3万円を切っており、かなりコスパが高いので煽り運転対策としては現時点では最もおすすめ出来るモデルです。

ハイエンドな3カメラSTARVISドライブレコーダー登場!MAXWIN「DVR-D022」

最大4カメラのネットワークドラレコ GARMIN「46Z」と「mini」

GARMINの2カメラドライブレコーダー「46Z」とその追加カメラの役割を果たす「mini」は、最大で4カメラまでのBluetoothとWiFiによるネットワークの構築が可能な過去にないタイプのネットワークドラレコです。(全て200万画素のフルハイビジョン)

それぞれのカメラにはUSB電源からの給電は行いますが、それぞれのカメラを結ぶ物理ケーブルは存在しません。

ベースとなる2カメラの「46Z」と「mini」はそれぞれ単独でも運用可能ですが、「46Z」にコンパクトな「mini」を追加する事で最大で4カメラ環境を構築する事が出来る上、ネットワークの管理や配線の取り回しも他のモデルに比べると容易になっていますので、マルチカメラで全方位録画を考えるのであれば是非とも候補に入れたい逸品です。

4カメラまで追加可能なネットワークドラレコ GARMIN「Dash Cam 46Z」が便利すぎた!

デフォルトで4カメラ録画のスマートミラー MAXWIN「SMDR-B001」

MAXWINの「SMDR-B001」は4カメラ撮影対応のスマートミラー型ドラレコです。

基本セットは前後2カメラとサイドミラー埋め込み式のサイドカメラ×2の4カメラ構成ですが、OPで貼り付けタイプのサイドカメラが用意されており、こちらを使用する事で任意の方向を撮影する事が可能になっています。

スマートミラーとしての機能も優れている多機能モデルです。

4カメラスマートミラー型ドラレコ MAXWIN「SMDR-B001」のレビュー、評価

まとめ

以上、360°の全方位撮影が可能なドライブレコーダーについて、事故の証拠を目的とした360°ドラレコと煽り運転対策を目的としたマルチカメラモデルについていくつかご紹介しました。

これらのモデルはドラレコの中でもそこそこ高いので、なるべく自分の目的に合わせた構成を選ぶようにしましょう!

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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