こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
コムテックの360°ドライブレコーダーは2018年7月に「HDR360G」、2019年12月にその2カメラバージョンの「HDR360GW」が発売されていますが、今回は「HDR360GS」という型番でOPのリアカメラが増設できる単体の360°モデルが発表されています。
最近のドラレコ業界はマルチカメラ化と360°カメラ化の波が押し寄せており、私も先日ABEMA TVでコムテックの「HDR360GW」をご紹介したばかりですし、ユピテルも積極的にこのゾーンの製品を開発しています。
コムテックも360°ドラレコに商機ありと見て、可能な限り360°モデルの選択肢を増やしに掛かっているところかと思いますが、今回は「HDR360GS」の特徴について見てみましょう。
「HDR360GS」のスペック
「HDR360GS」のスペックはこちらの表の通りです。
HDR360GW | HDR360GS | HDROP-28 |
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19.12発売 | 20.07発売 | |
1856×1856/27.5fps/HDR/WDR 1920×1080/28fps/HDR | 1856×1856/27.5fps/HDR/WDR | 1920×1080/28fps/HDR |
LED信号対応 | ||
前:180°×240° 後:水平136° | 前:180°×240° | 後:水平136° |
microSD付属32GB/最大32GB | ||
GPS内蔵 | ||
駐車監視モード | ||
常時録画+衝撃録画(5fps)/自動起動 | ||
専用ケーブル HDROP-014 |
||
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
分かる人にはもう分かってしまったかと思いますが、「HDR360GS」は2カメラモデル「HDR360GW」のバラ売りですね。
ただ、「HDR360GW」をバラ売りすると魅力が半分どころではなく20%くらいまで落ちてしまいます。
…というのは、「HDR360GS」そのものであろう「HDR360GW」のフロントカメラは、先代の「HDR360G」と比べるとHDR化されて白飛びには強くなっているものの、360°ドラレコ全体の中では夜間の撮影能力が劣っているからです。
一方でリアカメラの方は昼夜の撮影能力が非常に高いという結果でしたので、前後セットではそこそこおすすめ出来るものの、おそらく…ですが、360°のフロントカメラ単体での画質はユピテルの最新360°モデル「Q-20P」の方が優れているものと予測しています。
従って現段階では「Q-20P」は未テストではあるものの、「HDR360GS」も単体運用は微妙であると分かっていますので「HDR360GS」は買わない方が良いと思います。
今年はドラレコの新モデルが多いのですぐにはテスト出来ませんが、そのうち「Q-20P」と「HDR360GW」のフロントカメラの比較はやろうと考えています。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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