実機レビュー「ZDR037」4K相当の360°+リアカメラドラレコの評価!

※2021年4月15日更新~実機レビューについて追記しました。レビュー要望された方は他機種への再投票をお願いします。

LaBoon!!へのレビュー要望に関するアンケート調査
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こんにちは!Omiです。

コムテックから1200万画素のSONY STARVISセンサーを搭載し、800万画素の4K相当で録画を行う360°+リアカメラの2カメラドライブレコーダーが発表されています。

昨年から2021年にかけて、ドラレコ大手各社から360°+リアカメラの2カメラモデルの発売・発表が相次いでいますが、「ZDR037」はケンウッドが「単眼レンズとしては業界最高の解像度!」と謳っていた「DRV-CW560」のスペックをさっくりと抜き去りやがりました(笑)

「ZDR037」のスペック

「ZDR037」のスペックはこちらの表の通りです。

ZDR037
21.02発売
前:2880×2880/17.5fps/WDR/STARVIS
前:2240×2240/17.5fps/HDR/STARVIS
前:2240×2240/27.5fps/HDR
後:1920×1080/27.5fps/HDR/STARVIS
フロント:800万画素STARVIS
LED信号対応
前:180°×235°
後:水平138°
microSD付属32GB/最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃録画/自動起動
専用ケーブル
HDROP-014
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーについては型番の表記はありませんが、SONYの1200万画素、1/2.3型、STARVISのセンサーと謳われていますので、おそらく「IMX412」ではないかと考えられます。

ドライブレコーダーに搭載されているSONYのイメージセンサーごとの特徴
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なお、フロントカメラの録画最大解像度は「2880×2880」となっていますが、この解像度では17.5fpsにフレームレートを落とさなければSTARVIS機能をアクティブに出来ない旨の注意書きがあります。

また、フロントカメラのHDR機能は500万画素以下の解像度でしか有効には出来ません。

ただし、事故の際の状況証拠の確保が主な目的であれば、17.5fpsのフレームレートでも問題はありませんので、基本は「2880×2880/17.5fps/WDR/STARVIS」での運用をおすすめします。

その他、「2240×2240/27.5fps/HDR」での録画も可能で、この解像度でも有効画素数は500万画素となり、ケンウッドの「DRV-CW560」の466万画素を上回ります。

最大解像度の「2880×2880」についてですが、録画視野角が180°×235°に対しての829万画素と言う事ですので、一般的なシングルタイプのドラレコの120~150画素相当の精細感になると考えられます。

おそらくナンバー認識精度は過去のどの360°モデルよりも高いものになる筈ですが、コムテックの製品はビットレートを絞っているものが多いので、この高解像度を殺さないような高いビットレートになっている事を祈ります。

因みにmicroSDカードもコムテックとしては珍しく、128GBまでサポートとなっていますので期待はしても良いでしょう。

セット内容とデザイン

こちらの動画でも概要をレビューしています。

4K×360°でナンバーも読める!?暫定だけど最強360°ドラレコ「ZDR037」

セット内容についてはこちらの通りとなります。

・フロントカメラ筐体
・リアカメラ
・カメラ接続ケーブル(アナログ4極  9m)
・シガー電源ケーブル(3PIN)
・32GBのmicroSDカード
・ドラレコステッカー
・取扱説明書
・その他取付用品

フロント筐体

フロント筐体はスタンダードな箱型2カメラドラレコと比べるとやや大振りですが、先代の「HDR360GW」と比べるとかなり小型化されています。

ケンウッドの「DRV-C750」と比べてもやや小さ目です。

ステーの部分は2つのつまみ式ネジを緩める事で前後、左右に回転させる事が出来るようになっています。

ボタン類はフロントに6つ、液晶サイズはドラレコとしてはスタンダードな2.3型で先代とほぼ同じサイズ

右側面にはmicroSDカードスロット

上側面には電源端子とリアカメラ接続端子が配置されています。

 

リアカメラ

リアカメラは従来の同社の2カメラドラレコとは異なる正方形のコンパクトタイプです。

なお、カメラの向きを固定するマウントのボルトもフロントカメラと同様にツマミ式となっています。

リアカメラ接続ケーブルは、両側がL字の4極アナログプラグ、ケーブル長は9mとなっています。

電源ケーブル

電源ケーブルは最近のコムテックのドラレコと同じく3PINのカプラータイプです。

車内への取付けについて

今回はアクアに「ZDR037」の取り付けを行いました。

フロントカメラはミラー裏に隠してレンズ部分だけを下から出すようにするとスッキリします。

リアカメラのケーブルは9mと長めですので、ミニバンなどの場合でも配線をマット下などに這わせる事が出来るでしょう。

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は3~4秒程度と、2カメラドライブレコーダーとしては非常に速めです。

操作系のボタンにはそれぞれの役割が印字されており、液晶部分がルーフに対して垂直に近くなるようなデザインにとなりましたので液晶が見易く、インターフェイスも分かり易いと言う印象です。

液晶に表示されるライブビュー映像はこちらの中から選択が可能です。

・半天球の魚眼
・半天球部分の前後2分割
・半天球部分の前方だけ
・半天球部分の後方だけ
・リアカメラだけ
・半天球部分の前方+リアカメラ
・半天球部分の前後2分割+リアカメラ

なお、フロントカメラの画質はこちらの3つからの選択式

・2880×2880/17.5fps/WDR/STARVIS
・2240×2240/17.5fps/HDR/STARVIS
・2240×2240/27.5fps/HDR

リアカメラはHDR固定となります。

※実際の操作の様子は動画で解説しています。

4K×360°でナンバーも読める!?暫定だけど最強360°ドラレコ「ZDR037」

動画の再生方法について

動画再生は左側のボタンで①魚眼と②前後分割表示③リア単体から選ぶ事が可能ですが、液晶サイズが2.3型と一般的なドラレコと変わらないので、再生動画の視認性は良くありません。

なお、microSDカードに保存された録画ファイルはPCの汎用ビュワーでも再生出来ますが、フロントが魚眼ですので原則としては専用ビュワーを使います。

PCの専用ビュワーはこちらのページからダウンロードが可能です。

■「ZDR037」専用ビュワー

基本はこのようにフロントカメラ、リアカメラ、Google Mapの3つの枠が表示される形となります。

フロントカメラの動画表示はマウスポインターで拡縮と視点を動かすVR表示、視点が固定の前後分割表示、視点が固定の魚眼表示の3つから選びます。

再生しているウィンドウの動画をダブルクリックする事で、映像を全画面表示にする事も可能です。

虫眼鏡のアイコンをクリックすると、動画の任意の場所を拡大表示する事も出来ます。

再生速度は1/4から4倍速の範囲で調整が可能です。

ドラレコのビュワーとしては多機能な部類に入りますが、最近注目されている明るさの調整などの機能はありません。

主な機能はこちらの通りです。

・2カメラ同期再生
・映像の拡大
・再生速度の変更
・地図への走行軌跡の表示
・速度の表示
・Gセンサーグラフの表示
・上下左右反転再生

※実際の再生の様子は動画で解説しています。

4K×360°でナンバーも読める!?暫定だけど最強360°ドラレコ「ZDR037」

ドライブレコーダーとしての画質について

今回は「ZDR037」のフロントカメラ・リアカメラの画質をこちらの3つの製品と比較しました。

・コムテック「HDR360GW」
・ケンウッド「DRV-C750」
・VANTRUE「N4」

比較ポイントはこちらの5つの項目です。

・録画視野角
・逆光補正能力
・ナンバー認識精度
・夜間の明るさ
・暗視能力
ZDR037比較動画

フロントカメラの動画比較

フロントカメラの録画映像の比較結果はこちらの通りです。

「ZDR037」のフロントカメラの画質設定は「800万画素相当の17.5fps/WDR/STARVIS」、リアカメラは「フルハイビジョンの17.5fps/HDR/STARVIS/明るさ最高」です。

ZDR037の比較動画

録画視野角について

フロントカメラ部分については、この4機種のうち「N4」のみが半天球ではなく一体型2カメラですので視野角が狭くなっていますが、その他の3機種はほぼ同等です。

・「ZDR037」:(水平180°×垂直117.5°)+(水平180°×垂直117.5°)
・「HDR360GW」:(水平180°×垂直120°)+(水平180°×垂直120°)
・「DRV-C750」:(水平180°×垂直120°)+(水平180°×垂直120°)
・「N4」:(水平108°×垂直60°)+(水平122°×垂直69°)

アクアの場合には至近距離の信号もしっかり映る上、リアもガラスの上の方まで撮影範囲内に入っています。

360°ドライブレコーダーとしては必要充分でこれ以上は意味のない視野角だと思います。

逆光補正能力について

本機は800万画素の撮影モードでは「HDR」補正には対応せず、「WDR」となります。

トンネル内ではやや白飛びは出やすい部分はあるものの、実用上は問題のないレベルでした。

屋根付き駐車場での視認性もまずまず良好です。

ナンバー認識精度について

「ZDR037」の最大の差別化ポイントは、従来の360°ドラレコの致命的な弱点であったナンバー認識精度の改善です。

800万画素4K相当の高解像度録画によるナンバー認識精度の高さは、360°モデルではない2.5Kの「N4」には全く及ばないものの、通常のシングルドラレコで言うところの100~150万画素相当の精細感は確保されています。

走行中のナンバー認識は厳しいものの、衝突するような至近距離の車のナンバーは昼間であればほとんど確実に読み取りが可能です。

一方で少し離れた車のナンバーは読み取り出来ません。

また、夜間は露出を最大限に上げるような調整が入っている為に白飛びが出る上、暗い場所では高感度ノイズが強く出るのでナンバーの読み取りには全く期待出来ません。

従来の360°モデルと比べると劇的な改善が見られるものの、手放しでおすすめするにはあと2世代くらいの進化を待つ必要があるように感じました。

夜間の明るさについて

夜間のネオンと街灯が多い市街地では「HDR360GW」と比べると車内・車外とも随分明るく映っています。

ネオンが減ってくると明るさは落ちますが、従来機種と比べると非常に明るく、このクラスの半天球モデルとしては最も明るい製品と言えます。

おそらく、セルスターの「CS-360FH」と「N4」の中間の明るさですが、改めて「CS-360FH」との比較を行う時間は取れないので、2021年に発売が予定されている「CS-360FH」のリアカメラ付きバージョンの「CS-360FHT」が発売された後に比較を実施予定です。

暗視能力について

暗視能力については従来機種に比べると進化は見られるものの、3カメラの「N4」には遠く及びません。

従って夜間も含めてのイタズラ対策には向いていないように思います。

実機レビュー VANTRUEの3カメラSTARVISドラレコ「N4」の評価
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リアカメラの動画比較

リアカメラの録画映像の比較結果はこちらの通りです。

リアカメラの設定はHDR/STARVIS/17.5fps/明るさ最大としました。

録画視野角について

録画視野角については仕様表のレンズ視野角と同等の水平138°で、「HDR360GW」とほとんど同じでした。

スタンダードな2カメラドライブレコーダーのリアカメラの録画視野角は水平110°台ですので、「ZDR037」は最も広い部類に入ります。

ただし、360°カメラに追加するリアカメラは視野角よりもナンバー認識精度を重視したいところなので、広ければ良いと言うものではありません。

逆光補正能力について

トンネル内での逆光補正については白飛び、黒潰れが最も効果的に抑えられており、これが2021年モデルのコムテックのリアカメラのベースとなりそうです。

ナンバー読み取り精度について

ナンバーの読み取り精度は「HDR360GW」と概ね同程度ですが、いずれも視野角が広いのでフルハイビジョンクラスとしては最低の部類に入ります。

夜間はにじみが出ますが、「HDR360GW」と比べると改善が見られます。

夜間の明るさについて

夜間のネオンが多い市街地での明るさは「HDR360GW」と同様に必要充分なものとなっています。

暗視能力について

街灯が少ない場所では「HDR360GW」より一格上の明るさで、2カメラドラレコのリアカメラとしては最高レベルです。

後続車接近お知らせ機能について

「ZDR037」の安全運転支援機能は後続車接近お知らせのみとなっており、おそらくこちらは「ZDR025」のものと同等であると予測されます。

※お知らせを行った上でイベント録画も可能

改めてテストはしませんが、「ZDR025」の後続車接近お知らせについてはこちらの動画で他社製品と比較を行っています。

DRV-MR8500 安全運転支援機能テスト

西日本LED信号の見え方について

「HDR360GW」の録画フレームレートは17.5/27.5fpsですので全国のLED信号も同期することなくしっかり映る筈です。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ
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駐車監視について

「ZDR037」の駐車監視モードは、「HDR360GW」ではなく通常の2カメラモデルの「ZDR025」に準ずる仕様でこちらの通りとなります。

ZDR037
録画方式衝撃クイック録画/常時録画+衝撃録画/タイムラプス
Gセンサー感度専用に0.02G~0.3G
乗車時キャンセル1分/3分/5分
降車時キャンセル1分/3分/5分
復帰時イベント告知あり
タイマー0.5/1/3/6/9/12/24h/常時ON
カットオフ11.7/11.8/11.9/12.0/12.0/12.1/12.2V

駐車監視モードを使用するにはこちらの専用ケーブルが必要です。

エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入り、衝撃感度が最高設定の状態ではドアの開閉の衝撃を検知してイベント録画を行いました。

※実際の駐車監視の挙動はこちらの動画内で解説しています。

4K×360°でナンバーも読める!?暫定だけど最強360°ドラレコ「ZDR037」

なお、駐車監視モードがONの設定のまま自宅駐車場などで電源を落としたい場合には、簡単スイッチを長押しする事で一時的に駐車監視モードの設定をOFFにする事が可能ですが、この操作を忘れてしまう、または面倒だと感じる方にはLaBoon!!企画の駐車監視キャンセルガジェット、「iZONE」との併用がおすすめです。

駐車監視の面倒な操作から開放されるLaBoon!!企画の「iZONE」
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外部電源を使用した駐車監視について

今回は「ZDR037」と専用ケーブル「HDROP-14」を使用して外部バッテリーでの駆動テストを行っています。

UPS400」での駐車監視については、常時録画+衝撃検知モードで5時間の録画が可能でした。

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000/B6AEN12000/B12AiCELL
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh422Wh
駆動時間5時間20時間13時間26時間66時間
満充電180分240分50分100分150分

「ZDR037」の専用ケーブル「HDROP-14」と「MIGHTYCELL」との接続方法はこちらの通りです。

・「MIGHTYCELL」赤線~「HDROP-14」の赤線に接続
・「MIGHTYCELL」白線~「HDROP-14」の黄線に接続
・「MIGHTYCELL」黒線~「HDROP-14」の黒線に接続

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL」

ikeep MIGHTYCELL

MEDIK「UPS400」「UPS500」

microSDでの録画時間について

「ZDR037」の2カメラ常時録画時のデータサイズは、一時間当たり8GB程度となります。

なお、microSDカードの容量は128GBまでサポートされていますが、以下の512GBのカードで2時間以上の録画を行った結果では、不具合は見られませんでした。

 地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズ干渉に関しては、アルファード+サイバーナビの組み合わせで起動テストを行いましたが、フルセグがギリギリ映る場所で電源をオンにしても変化はありませんでした。

ラジオへの干渉も確認できませんでしたが、ノイズ干渉に関しては車種やカーナビ、アンテナの位置により影響が出る場合もありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策
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「ZDR037」の総評

最後に「ZDR037」の総評です。

前年の2020年はコムテック・ケンウッド・ユピテルなどの国内大手3社から似たようなグレードの360°+リアカメラの2カメラドラレコが発売されていますが、これらの3社の従来品と比べると「ZDR037」は以下の2つのポイントで頭一つ分抜け出ています。

・昼間のナンバー認識精度
・夜間の明るさと暗視能力

特に昼間のナンバー認識精度については、当て逃げ対策としての駐車監視と言う目的を考えると必要充分なレベルとなっており、従来の360°ドラレコの弱点を克服したと言えそうです。

ただし、その一方で夜間のナンバー認識精度が極端に落ちると言う問題点を抱えていますので、これでは片手落ちのような気もします。

従って駐車監視を目的とする場合には従来通りVANTRUE3カメラモデル「N4」が最もおすすめ、走行中の状況証拠を重視するなら「ZDR037」が最もおすすめと言った形になり、ケンウッド・ユピテルの同カテゴリーの製品は選択肢から外れます。

なお、今後発売が予定されているセルスターの「CS-360FHT」は、ナンバー認識精度の面では「ZDR037」には及ばないと思いますが、夜間の明るさの面では「ZDR037」以上である可能性が高いので、走行中の状況証拠を重視する場合にはこれらの2択と言う形になりそうです。

360°カメラ部分のみ点数明るさ暗視能力白飛び防止黒潰れ防止ナンバー認識
AKY-V360S20点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
CS-360FH18点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR03716点★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-C75012点★★★★★★★★★★★
Q-20P12点★★★★★★★★★★
HDR360GW11点★★★★★★★★
HDR360G10.5点0点★★★★★★★★

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

「CS-361FHT」騙された、金返せ!と言いたい人が出そうなセルスターの360°+リアカメラドラレコ発表
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