実機レビュー AKEEYO「AKY-NV-X」前後セパレートカメラのナイトビジョンシステムの評価

※2023年2月8日更新:BSD機能について追記

■【2月8日~発売予定】AKY-NV-X ナイトビジョンシステム 

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

1~2年くらい前からLanmodoやDuovoxなどから車載のナイトビジョンシステムが販売されていますが…

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暗視能力は目を見張るものがありましたが、フロント筐体とフロントカメラが一体化している事から、筐体設置の面での汎用性には課題が残っており、使い勝手はイマイチかなぁ~と感じでおりました。

この位置に設置すると車種によっては保安基準を満たせなくなるケースもありますし、安全な運転に必要な視界をもろに遮る事もあるでしょう。

まあ、あまり細かい事を言ってしまうとモノ作りが出来なくなってしまいますし、車種によっては問題なく設置出来るケースもありましたので、これはこれでアリと言えばアリかな?と評価してましたが、今回ご紹介する「AKY-NV-X」はこのような問題点を解決する為にフロントカメラがセパレート型となった前後2カメラ録画対応のナイトビジョンシステムです。

※2023年2月以降の発売との事

※リアカメラは一般的なスマートミラーのカメラ

「AKY-NV-X」のスペックと特徴

「AKY-NV-X」のスペックはこちらの表の通りです。

AKY-NV-X
12型IPS液晶 1920×480
フロント:1920×1080/30fps
リア:1920×1080/25fps
LED信号対応不明
録画視野角
フロント:水平56°
リア:水平110°
フロントカメラケーブル?m
リアカメラケーブル?m
microSD付属32GB/最大128GB
GPSは外付け付属
駐車監視モード
衝撃検知/自動起動
専用ケーブル
OP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ナイトビジョンシステムとしてのスペック的にはこれと言った特徴はなく、スタンダードなものとなっています。

過去にテストしたナイトビジョンシステムは、Lanmodoは明るさはやや控えめでHDR補正を強めた見え方、Duovoxは明るさ全開で白飛びが出易いものとなっていました。

「AKY-NV-X」では3ピースセパレート化した事による設置の際の利便性の面ではアドバンテージがありますので、後はナイトビジョンシステムとしての明るさと、白飛び防止の補正の完成度が気になるところですね。

ナイトビジョンシステム全体の問題点

本製品をテストする前に、公平な評価を行う為に過去にテストしたLanmodoのVast Proのテスト結果から判明した、ナイトビジョンシステムと言うカテゴリが抱える問題点についてピックアップしておきます。

「AKY-NV-X」が優れたナイトビジョンシステムであるかどうかは、これらの問題点の改善度合いによるでしょう。

車種によらない共通の問題点

・microSDカードスロットが手を入れにくい位置に配置されている上に、かなり奥まで押さなければカードのロック、ロックの解除が出来ない。
・ケーブルが太くコネクタ類が筐体近くにあるので、配線を目立たなく処理するには相当な工夫が必要
・視野角が狭いのでナイトビジョンシステムとしては直進時にしか役に立たない
・画面のブレが大きく、虹色のゴーストが発生する事がある

車種によっては問題点になりそうなポイント

取り付け位置によっては操作性が最悪になる。
・ディスプレイを設置した事により、法令で定められている肉眼での視野が狭められ、保安基準を満たさなくなる事がある(車検通らず)
取り付け位置によっては前方からの視線の移動が大きくなるのでむしろ危険
・取り付け位置によってはディスプレイが小さく見え、障害物が認識しにくい。
・ディスプレイを近付け過ぎると、前方視野との焦点距離の差が大きくなり、見にくくなる。
・ヘッドライトが明るい上に照射範囲が狭い車の場合、白飛びを防止する為に画面内の最も明るい部分に合わせて露出の調整が行われるので、ヘッドライトが当たっていない遠距離が暗くなる(これではナイトビジョンシステムの魅力が半減)

「AKY-NV-X」の付属品とデザイン

「AKY-NV-X」のセット内容はこちらの通りです。

・11.26型ミラー液晶
・ダッシュボード用マウント
・フロントカメラ(ケーブル一体型)
・リアカメラ(車内・車外兼用ステー)
・リアカメラケーブル
・シガー電源ケーブル
・GPSアンテナ
・32GBのmicroSD
・その他取り付け用品
・サンプルの為、説明書なし

フロント筐体のデザイン

一般的なナイトビジョンシステムは、レンズ一体型の8型ディスプレイを採用していますが、「AKY-NV-X」に関してはスマートミラー筐体がベースになっているように見受けられます。

お馴染みのボタン配置。

microSDカードスロットは筐体上部に配置。

ケーブル類は筐体裏から1本にまとめられたものが途中で分岐しています。

マウントは他社のナイトビジョンとベース部分は同じです。

フロントカメラ

フロントカメラはこシステムの肝となる部分ですが、通常のドラレコのカメラの何倍も深い奥行きとなっています。

リアカメラのデザイン

リアカメラは同社のスマートミラーと全く同じデザインで、車内・車外兼用のマウントが付属します。

mのリアカメラの接続ケーブルは前後4PINタイプとなっており、リバース信号用の赤い入力線が出ています。

電源ケーブル

電源ケーブルはこちらのシガーケーブルが付属します。

「AKY-NV-X」の取付について

今回はアクアのダッシュボード手前側に「AKY-NV-X」を取り付けました。

カメラはフロントガラスに貼り付けています。(天地の反転が出来ないようなので、ダッシュボードには立てられない)

まず、従来のナイトビジョンが抱えていた、筐体が運転に必要な視界を遮るケースの問題点はクリア出来ています。

以下、従来型ナイトビジョン(前方の視界が遮られ、保安基準を満たさない可能性あり)

なお、これはどのナイトビジョンシステムでも同様ですが、筐体をダッシュ手間、またはダッシュボード上に設置する関係で、配線の処理には工夫が必要になるでしょう。

リアカメラは一般的なスマートミラーと同様に、リアスポ下に取り付けています。

「AKY-NV-X」のインターフェイスについて

「AKY-NV-X」は筐体のベースがスマートミラーですが、ソフトウェアは「AKY-V360S」のものと同系統と見られます。

操作系に関しても、他社のナイトビジョンがボタン式であるのに対して、タッチパネル・音声コマンド操作となっており、操作性は良好です。

液晶ディスプレイでの動画再生

動画の再生に関しては比較的大きな範囲でのウィンドウ再生となりますので、視認性は良好です。(前後個別再生)

「AKY-NV-X」のナイトビジョンシステムとしての見え方

今回は比較するナイトビジョン製品がありませんでしたので、単品インプレッションのみになります。

ナイトビジョンシステムとしての絶対的な明るさに関しては、過去にテストしたLanmodo Vast Proよりやや明るく、暗視状態での高感度ノイズが少ないクリアな映像だと感じました。

これらのナイトビジョンシステムの特徴としては、暗くなればなるほど露出が上がり、暗視能力が高まる点が挙げられますが、過去にテストした製品よりも暗視能力が高いと感じました。

こちらのシーンは近くに街灯がなく、肉眼では左側のガードレールがうっすら見えるかどうかの明るさですが、ナイトビジョンの方はヘッドライトを点けなくてもどうにか走行出来そうな明るさです。

対向車のヘッドライトの白飛びについて

実は「Vast Pro」の後に、「AKY-NV-X」と同等程度の明るさのDuovoxのナイトビジョンシステム「Duovox Pro」をテストしていたのですが、こちらは明るさの面では優れていたものの、対向車のヘッドライトの絞りが全く効かず、却って危険を感じた為、レビューをボツにした経緯があります。

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「AKY-NV-X」の方は、明るいだけでなく対向車のヘッドライトもしっかり絞れており、好印象です。

肉眼の1/4サイズ見え方

また、これは「AKY-NV-X」に限らず全てのナイトビジョンシステムに言える事ですが、ディスプレイに映る映像は前方を肉眼で見た場合と比べてかなり小さくなります。

・縦、横とも1/2サイズくらい、面積では1/4程度

因みに以下の写真では先行車がそこそこ大きく映っているように見えますが、

これはスマホのレンズの焦点距離の特性が関係しており、近いものが広がって見え、遠くのものは狭く見えている状態で、実際に運転席に座ってモニターを見た状態では、先行車は肉眼の1/4程度の面積に見えます。

 

以下は過去にナイトビジョンシステム全体の課題です。

夜間では確かに「AKY-NV-X」を通した映像の方が全体が明るく見えるのですが、液晶サイズの関係で私の感覚では肉眼よりも明らかに発見が早くなるという結論には至りませんでした。

とは言え、シチュエーションによってはヘッドライトの外側も明るく見えるケースもありますので、その場合には「AKY-NV-X」のディスプレイをちょくちょくチェックしていれば肉眼よりも早く歩行者や自転車を認知出来る可能性もあります。

ここだと肉眼では視認が難しいかも知れないですが(AKY-NV-Xでもちっこいです)

ここまで来ると肉眼でも余裕で見えます。

ヘッドライトが届かない部分に人がいても相当小さくしか見えない事は確かですので、いかに視線を動かさずに「AKY-NV-X」のディスプレイを見れる位置に設置するかがポイントかと思います。

「AKY-NV-X」のスマートミラーとしての見え方

「AKY-NV-X」のスマートミラーとしての見え方はまずまず良好でした。(昼間はディスプレが少し暗いかも)

見た感じでは「AKY-V720S」などと同じカメラ、同じ見え方のように感じました。

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「AKY-NV-X」のバックカメラとしての使い勝手

「AKY-NV-X」はリアカメラ接続ケーブルの赤線をバックランプのプラス線に接続する事でバックギアと連動して映像をこのように切り替える事が出来ます。(ガイド線の位置調整は不可)

なお、リアカメラの映像範囲は上下に調整が可能ですが、バンパーは映りません。

バックランプのプラス線との接続方法は一般的なバックカメラの場合と同様です。

■ バックカメラの取り付け手順

スマートミラーのバックカメラ機能には全般的に人によっては使いにくいと感じるような問題点もありますので、バックカメラ機能について真面目に考えている方はこちらの記事にも目を通しておいた方が良いでしょう。

ミラー型ドラレコのバックカメラ連動機能について
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「AKY-NV-X」の後方障害物検知機能(BSD)について

本製品にはこのような後方障害物検知機能(BSD)が搭載されています。

設定・キャリブレーション方法は説明書を参照して下さい。

■AKY-NV-X説明書(初版)

この手のスマートミラーのBSDとしては、予想外にしっかり機能しています。(誤報も少ない)

うるさく感じる場合には、警報速度を50km以上に設定しましょう。

「AKY-NV-X」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について

ドライブレコーダー画質は、現行ではかなり明るい部類に入るコムテック「HDR801」と次のポイントについて比較しました。

・録画視野角
・ナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ

録画視野角について

録画視野角については、水平視野角130°のコムテック「HDR801」と比較しましたが、「AKY-NV-X」は水平58°の狭角です。

視野角が狭くドラレコ機能は補助的なものとなりまっすので、他のドラレコとの併用をおすすめします。

昼間のナンバー読み取り精度について

「HDR801」はドラレコとしては極端に録画視野角が狭いので、ナンバー認識精度は高めです。

夜間のヘッドライトが反射したナンバーの読み取り精度は、強い補正が入った「HDR801」と同様にしっかりHDR補正が効いており、最高に近い読み取り精度の高さでした。

夜間の明るさについて

夜間の明るさが「AKY-NV-X」の最大の特徴ですが、明るい市街地では明るさそのものに大きな差はありません。

一方で、暗視能力については暗くなればなるほど「HDR801」との差が大きくなり、やはり通常のドラレコの性能の範囲には収まりきらない、規格外の性能となっています。

いずれにしても視野角の問題から、ドラレコとしては単体ではなく他のモデルとの併用をおすすめします。

リアカメラの映像について

リアカメラの映像は「AKY-V720S」と同等と考えらえます。

「AKY-NV-X」のフレームレートとLED信号の映り方について

「AKY-NV-X」のフロントカメラのフレームレートは30fpsですので、西日本エリアのLED信号が同期して数秒間消えてしまう可能性がありますが、ドラレコとしては補助的に使う前提であれば何ら問題はないでしょう。

ドライブレコーダーで信号は点滅して映った方が良い?
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PCでの動画の再生方法について

専用のPCビュワーはこちらからダウンロードが可能です。

■ AKEEYO専用ビュワー

ビュワーを起動すると製品登録を促されますが、今回はサンプル版の為かコードが弾かれました。

このビュワーは「Z3GT」同じ物のようですので、以下記事を参考にして下さい。

※ビュワーのインストール、コード入力が上手く行かない場合には、直接メーカーに問い合わせて下さい。(こちらではサポートしかねます)

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駐車監視について

「AKY-NV-X」の駐車監視モードは、OPの3芯ケーブルを使用しての衝撃検知モードであるとメーカーから聞いています。

その仕様だとこちらでテストする意味がほとんどないので、今回はテストしていません。

衝撃を検知してから、数秒後に録画を開始するパターンかと思います。

「AKY-NV-X」の総評

最後に「AKY-NV-X」の総評です。

「AKY-NV-X」の良い点

こちらは従来のナイトビジョンシステムの問題点を解決していると評価できる点です。

・画質が安定しており、夜間映像が鮮明化、白飛びの処理も強い
・スマートミラー筐体を流用する事で、タッチパネル操作に対応、使い勝手が向上した
・カメラがセパレート化した事で、筐体設置位置の自由度が増した

「AKY-NV-X」の問題点

・ケーブル類が多いので、筐体の設置位置を考えると配線を目立たなく処理するには相当な工夫が必要
・視野角が狭いのでナイトビジョンシステムとしては直進時にしか役に立たない

従来型のナイトビジョンシステムが抱えていた問題点は、概ねクリア出来ていると考えられますので、ナイトビジョンシステムの購入を検討されてる方のうち、性能や使い勝手を優先する場合には本製品がおすすめです。

■【2月8日~発売予定】AKY-NV-X ナイトビジョンシステム 

コメント

  1. ナカダ より:

    ナイトビジョン滅茶苦茶気になってるので記事有難いです。
    ただ、個人的に欲しいのは後方の映像が抜群に見やすいミラー型のナイトビジョンなので早く出て欲しいところです。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      ナカダ様
      本機のスマートミラー機能は、それほど優れたものではなく、標準的と感じました。

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