パパゴ「GoSafe 268」の評価、レビュー

※パパゴ「GoSafe 268」を使用してみましたので、レビューを追記しました。

PAPAGO!JAPANから、7月28日に最新ミラー型ドライブレコーダー「GoSafe 268」が発売されています。

SONYのExmorを搭載しているとの事ですので、画質はかなり良さそうです。

同社のミラー型ドライブレコーダーには2015年モデルの「GoSafe 372」がありますが、「GoSafe 268」と「GoSafe 372」との違いについてなどを中心に見て行きます。

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デザインはほぼ同じか?

両方とも実物が手元にありませんので、画像での比較になりますが、デザインの面では「GoSafe 372/268」は全く同じもののように見受けられます。

もともとミラー部分に後続車のヘッドライドの光を軽減する防眩加工が施されていましたので、この辺りも「372」の仕様を引き継いでいるようです。

液晶の大きさも2.7インチ、変形と滲みに強いガラスレンズ使用に関しても「372」と同様です。

機能面では速度超過警告が追加されている

PAPAGO!のドライブレコーダーには、速度制限標識を読み取って警報を発するモデルが多いのですが、「GoSafe 268」にはオプションのGPSアンテナを装着する事により、読み取った制限速度に対する速度超過にも警報を発します。

直近に発売された「GoSafe 520」の標識の読み取りに関しては、ドライブレコーダーのこの手の機能としてはかなり精度が高く、実用的です。

普段、何気なく40キロ制限の道路を50キロ程度で走行している際にも警報が発せられますので、うっかり10数キロオーバーによる検挙の抑止が充分期待できます。

※道幅が広いので50キロ制限と思い込んでいた道路が40キロ制限だった事を改めて認識させられた事があります。

【GoSafe 520の速度制限標識の読み取り】

 

画素数は350万→200万だが、CMOSセンサーが強化

そもそも「GoSafe 372」を使用したことが無いのですが、このモデルは350万画素のCMOSセンサー、「GoSafe 268」は200万画素のSONY Exmor CMOSセンサーを採用しています。

それで画質がどう変わったかは両モデルを同条件で比較する他はないのですが、おそらく「GoSafe 268」は「GoSafe S30PRO」と内部的にはかなり似たモデルではないかと思います。

「GoSafe S30PRO」も200万画素のSONY Exmor CMOSセンサーですが、HDRなし、「GoSafe 268」はHDRありとなっています。

イメージ的には「GoSafe S30PRO」に近い画質になるのでしょうか?

【GoSaSafe S30PRO高速道路 】

 

何れにしても、ミラー型ドライブレコーダーの中では画質的には最高峰になるのではないかと思います。

付属のmicroSDと最大容量がアップ

付属のmicroSDカードは8GBから16GBに、使用可能なメディアの最大容量は32GBから64GBへとアップしています。

ミラー型のドライブレコーダーの購入を検討しているのであれば、一番おすすめ出来るモデルになるかも知れません。

「GoSafe 268」を使用してみました

実際に「GoSafe 268」、「GoSafe 372」を使用してみましたので、評価、レビュー報告をおこないます。

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「GoSafe 268」は「GoSafe 372」の後継機ではない

「GoSafe 268」の購入を検討している方は、おそらく「GoSafe 372」も視野に入れていると思いますので、先に「GoSafe 372」のレビューを確認して頂いた方が良いと思います。

■ パパゴ「GoSafe 372」のレビュー、評価

まず初めに「GoSafe 268」は「GoSafe 372」とそっくりで、ボタンの色以外の外観上の違いはありません。

ミラーとしての性能や使い勝手も「GoSafe 372」と同様です。

基本スペックは「GoSafe 268」のCMOSにSONYのExmorが使用されている点、付属microSDカード、最大対応容量の違い意外には、どこが変わったのか良く分かりませんでした。

使用してみて感じたのは「GoSafe 268」は「GoSafe 372」の改良版ではなく、別系統のモデルであるという点です。

「GoSafe 268」のスペック詳細

「GoSafe 268」のスペック詳細は以下の通りとなります。

GoSafe 372V3GoSafe 268
20.01発売16.07発売
1920×1080/30fps/HDR
LED信号対応
録画視野角
水平80°
録画視野角
水平110°
microSD付属32GB/最大64GBmicroSD付属16GB/最大32GB
GPSはOP
駐車監視モード
動体検知/手動起動
タイムラプス/手動起動
専用ケーブル
A-JP-RVC-1/A-JP-RVC-3A
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

パパゴ「GoSafe 372」のレビュー、評価より

ミラー型のドライブレコーダー自体のラインナップが少ないのですが、競合モデルは同社「GoSafe 268」、セルスター2モデル、ユピテルの1モデルとなります。

セルスターのCSD-620FH/630FH」は、おそらくレーダー探知機相互通信タイプの「CSD-610FHR」と同じレンズやチップセット、CMOSセンサーを使用していると思われますので、「CSD-610FHR」の画質を参考として考えます。

「DRY-AS380M」については未使用です。

西日本LED信号への対応

「GoSafe268」については初期ロットから西日本LEDに対応しているようです。

パソコンがないのであればファームウェアの更新は難しいので、パソコンがない方には嬉しい対応だと思います。

視野角の違いでドライブレコーダーとしての性格が大きく変わる

この2モデルの性格を分けている大きなポイントが「GoSafe 268」が超広角なのに対して「GoSafe 372」はドライブレコーダーの平均値からみると視野角が狭い点です。

視野角が超広角、文字を拡大した時の鮮明さも超ハイレベルなのが理想ではありますが、これは限られた解像度の中では難しい部分です。

視野角が狭い方が、同じ「1920×1080」の枠の中に映る範囲が狭いので、ナンバーなどの撮影対象が画面一杯に大きく映ります。

【GoSafe 372が内側、CSD-610FHRが外側】

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【CSD-610FHRが内側、GoSafe 268が外側】

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視野角が狭いモデルは広いモデルに比べて光学ズームが効いているのと同じですので、映っているものは大きくハッキリと見えます。

【GoSafe 372とCSD-610FHRの比較】

 

視野角の差以上にレンズの種類や組み合わせの精度の差が出ているようで、「CSD-610FHR」の方は「GoSafe 372」に比べてかなりぼやけていますね。

では「CSD-610FHR」よりも広角で同じ解像度の「GoSafe 268」はどうでしょう?

【GoSafe 268とCSD-610FHRの比較】

これを見る限りは「GoSafe 372」と比べても遜色ないくらいハッキリ映っているように見えます。

「GoSafe 268/372」ともにガラスレンズで高性能なCMOSを使用していますので、他社のフルHDのモデルと比べるとどちらも精細感は高いですし、「GoSafe 268」についてはフルHDのモデルの中では、ミラータイプ以外のドライブレコーダーも含めて、視野角・精細感ともに最高レベルだと思います。

また、「GoSafe 268」の方はSONYのExmorを使用していますので、色目が自然で「美しい」と言った印象です。

 

同じくExmorと搭載しているセルスターの「CSD-610FHR」との違いを見ると、ドライブレコーダーのトータル技術に著しい差があるように感じます。

 

 

「GoSafe 268」はExmorの能力を最大限に活用出来ている

SONYのExmor CMOSセンサーは、色の階調が豊富なのが最大の特徴ではないかと思いますが、「CSD-610FHR」の方は色目もぼんやりしています。

一方で「GoSafe 268」は空の青さや、木々の緑の色の出方がとても素晴らしく、みずみずしさまで感じ取れます。

速度標識の認識率はどれくらい?

パパゴのドライブレコーダーで好評なのが、速度標識の読み取りと警告ですが、この部分では「GoSafe 268」は「GoSafe 372」に比べて読み取り精度が落ちます。

これは同じ解像度の中で広い範囲を撮影しているので、ある程度仕方がない部分ではあると思います。

 

標識が街路樹に隠れているケース、極端な逆光下では読み取り精度が落ちていますが通常の環境下ではそれなりに読み取ってくれます。

一方で「GoSafe 372」に関してはシビアコンディションでもしっかりと標識を認識しています。

 

夜間も明るくハッキリと映っている

夜間に関しては「GoSafe 372」の方は前方の車のナンバーなどはかなりハッキリと映りますが、全体的にはやや暗めな印象でした。

一方で「GoSafe 268」については、全体的に明るめで、視野角が広い為ナンバー等は小さく映りますが、全体的にキレのあるクッキリとしたイメージです。

 

セルスターの「CSD-610FHR」と比較すると、ガラスレンズの効果が良く表れているのが分かります。

 

駐車監視について

駐車監視については、「GoSafe 372」と同様にモーションセンサーによる30fpsでの録画と、1fpsでのタイムラプスの常時録画モードがあります。

 

綺麗…というよりも「美しい」という表現が似合いそうな画質です。

モーションセンサーによる録画は、64GBのmicroSDカードで9.5時間、タイムラプスであれば20~30倍の録画時間になるかと思います。

「GoSafe 268」の総評

画質という面ではフルHDのドライブレコーダーの中では最高レベルだと思います。

視野角が広い為、走行中の状況証拠を残す上では最強に近いですし、標識も6割程度の読み取り率で精細感も他社のモデルに比べれば断然上だと思います。

一方で駐車監視を考えた場合、正面からの衝突に関しては「GoSafe 372」の方が狭い範囲を拡大して撮影している為、「GoSafe 372」に分があります。(標識の読み取り率も90%以上ではないかと思います)

どちらも専用の常時ケーブルでの駐車監視が可能ですが、駐車監視重視なら「GoSafe 372」、走行中の動画が重視なら「GoSafe 268」がおすすめではないかと思います。

個人的にはどっちが好きかと聞かれれば「GoSafe 268」の方だと答えます。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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コメント

  1. ぬぬぬ より:

    30機種比較のところで書かれている駐車モード起動方法ですが、268、372は自動ですか?

  2. 管理人:omi より:

    ぬぬぬ様、268、372については「動体検知」と「タイムプラス」のいずれかを、駐車時に手動で起動、発車時に手動で解除の流れとなります。

  3. あれあれ より:

    酷評です。私の場合なので気にしないでください。
    オプションのGPSアンテナのケーブルが短くフロントガラスの淵にそってダッシュボード上に設置できません。
    速度制限標識警告は出ますが、GPSアンテナの設置状況のせいか、速度超過警告が出ません。
    ライト点灯忘れ警告の設定があるのですが、明るい街中走行しているためか、出ません。
    スマート常時直結電源コードで電源接続していますが、ドライバー疲労警告の表示が電源を切らないとリセットできません。
    動体検知監視機能で駐車中、検知した冒頭部分が切れて記録されています。車前を通過した歩行者などは辛うじて映りますが、自転車など早い動きのものは映りません。
    出発遅延警告はすごく便利です。
    地デジなどと 電波干渉しにくい設計を採用とありますが、電波の弱い場所では、微妙に干渉しているのがわかります。
    使いこなせていないだけかもですが、動画再生用ソフトは便利ですが、コマ送りやズームができずただ観るだけのものです。
    超広角のレンズの為か、周辺のひずみは大きくセミフィッシュのような印象を受けます。
    画質は昼夜問わず、なめらかで綺麗です。この点は他の機種に勝っているように思います。
    総じて辛口な意見ですが、何かの参考になればと思います。

  4. ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人:omi より:

    あれあれ様、ご意見ありがとうございます。

    酷評という感じでもないかと思います(笑)

    動体検知に関しては、他社モデルも含めて起動時間等の比較を行おうと試みた事はあるのですが、各社感度の設定次第で録画しっ放し状態になったり、全く反応しなかったりと、なかなか同じ条件での比較が出来ていません。

    今後、動体検知に関しても比較記事を作成していこうと思います。

  5. Yusuke より:

    このたび車の買い替えに伴い、はじめてドライブレコーダーの購入を考えていろいろと迷っている中、こちらの記事を拝見するにいたりました。

    どのレビューも詳細で、痒い所に手が届く内容のものばかりで、ここ数日ずっと閲覧させていただいています(笑)

    いろいろと悩みましたが、結局この268を購入することにしました。そこで一つだけ質問があります。

    マンションの駐車場でいたずら被害にあうことがしばしばなので(散歩中の犬のおしっこ被害)夜間も監視したいのですが、こちらの記事で「モバイルバッテリー」の利用に興味があり、コードの付け替えの手間はありますがそうしようと考えています。その記事の中でパパゴ機種の中にこの268は入っていなかったのですが、動作確認の結果などはとられていないでしょうか?

    もしよろしければお教えいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

  6. 管理人:omi より:

    Yusuke様、GoSafe268に関してはモバイルバッテリーでの起動確認は実施していませんが、規格としてmicroUSB・miniUSBタイプのコネクタを採用しているものであれば駆動は可能なはずです。

    今まで10数機種で試していますが、起動しなかったものがありません。

    ただし、夜間に関しては周囲に街灯があるなど、ある程度の光源がないと映りませんので、その点ご了承下さい。

  7. 購入前のあなたへ より:

    268製品は、画質はキレイ?普通だと思います。
    ミラーに被せますが、本体の上部分が動きはめ込みますが、はめ込みづらいです。
    下部分が動くなら、はめ込みやすい。(改良するべき)
    スッキリ見た目を良くした為に電源の差し込み口も差しづらく、SDカードの抜き差しも非常に悪いです。
    せめて、SDカードの設置場所は右横から抜き差しが出来るのに改良するべき。
    駐車監視について常時電源を使用してる為エンジンが掛からない(セルが回らない)気を付けて下さい。バッテリー低下防止機能が付いてますがセルが回せない(本の少しだけバッテリー電電が残る程度、すなわち完全にバッテリー電力が失わない程度の防止機能。
    日本製品ではなく外国製品なので販売代理店なのでアフターサービスも非常に悪いです。
    辛口ですが個人的に購入して失敗しました。
    スッキリ見た目を良くした為に

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