ドライブレコーダーが購入時から起動しない、または今まで正常に動作していたものが起動しなくなった、と言う話を時々耳にする事がありますが、ガジェット類に詳しくない方はそれが不良や故障であるのか、それとも取り付けや運用面の問題であるかの原因の切り分けが難しいのではないかと思います。

因みに過去に100台以上のドラレコのテストをして来ましたが、新品時に起動すらしないと言うような悲しい状況に陥った事はありませんが、使用環境が原因で一時的に電源が入らなくなるようなモデルはありました。

この記事ではドライブレコーダーの電源が入らない時に疑ってみるべき原因と対策についてご説明します。

ドライブレコーダーの電源が入らない時に考えられる原因

ドライブレコーダーの電源が入らない、または入らなくなった時に疑われる原因を大きく分けると以下の5つになりなす。

①ドライブレコーダーに挿入したmicroSDカードの故障

②内蔵バッテリーの充分不足

③熱暴走対策としての保護

④ヒューズ切れなどの問題

⑤取り付け時の配線処理や接続の問題

⑥ドライブレコーダー本体の故障、またはファームウェアの不具合

 

①~⑤までに問題がないようであれば、残念ながらそれは⑥のドライブレコーダー本体の故障である可能性が極めて高くなります。

microSDカードの故障

microSDカードの故障で電源が入らないようなケースはほとんど起こり得ず、大抵の場合にはカードが死んでいても電源は入ります…がエラーメッセージを吐いたり、何も音が出ずに録画が開始されない状態となるケースが多いです。

ただ、ごくまれにmicroSDカードが原因で電源すら入らなくなるモデルもありますので、ドライブレコーダーに電源が入らない場合にはまずmicroSDカードを抜いてからエンジンを掛け直してみましょう。

それでも症状が改善されないようなら次に進みます。

内蔵バッテリーの充分不足

最近のドライブレコーダーにはリチウムポリマー電池を搭載した内蔵バッテリーで録画中のデータを保護するモデル、またはコンデンサに微量の電気を蓄えるキャパシタタイプの2種類のモデルが存在します。

キャパシタタイプのモデルの場合にはこう言った不具合は発生しにくいですが、内蔵バッテリータイプでは駐車監視などでバッテリーを使い切ってしまうと、エンジンを掛けてもある程度バッテリーが充電されるまで電源が入らないものもありました。(最近は内蔵バッテリーで駐車監視を行うモデルが少ないので、レアなケースではあります)

こう言った場合には充電されるまでしばらく待つしかありません。(5分くらい)

熱暴走対策としての保護

これは夏場に起こり得る現象で最近のモデルではあまり見られませんが、ドライブレコーダーを含む全ての電子機器は熱に弱く、夏場の炎天下で直射日光を当て続けたり、サンシェードなどでドライブレコーダーの周囲の空間を塞いでしまうと、熱暴走による基盤の焼け付きを防ぐ目的でドライブレコーダー保護機能を働かせて電源を落とします。

最近のドラレコはエアコンがついている状態であれば大丈夫かと思いますが(昔のドラレコはエアコンが付いていても落ちる事はあったが)、炎天下で駐車した後にエンジンを掛けても電源が入らない事があるかも知れません。

そう言った場合にはエアコンをつけて車内が冷えるのを待つしかありません。

ヒューズ切れなどの問題

シガープラグタイプの電源ケーブルが付属するドライブレコーダーの場合、何かの表示に異常な電流が流れて本体を破損させないようにプラグ部分にヒューズ管が入っています。

私の場合にはドラレコのヒューズ管は切れた事がないですが、ドラレコのプラグを挿しているシガー分配器側のヒューズ管が切れていた事があります。

ドライブレコーダーのシガープラグの形状はメーカーやモデルによって様々ですが、大抵の場合には分解はそれほど難しくはなく、キャップなどを回せば簡単に分解可能です。

上の画像のガラス部分がヒューズ管ですので、これを取り出して中のヒューズが切れていないか確認してみましょう。

かなり細いのでちょっと見えにくいですが…。

もし、ガラス管内のヒューズが切れているようであれば、ヒューズ管を交換する事で電源が入るようになるでしょう。

なお、ヒューズ管にはアンペア数の指定がありますが、多分ドラレコ用は2Aではないかと思います。

因みにシガープラグではなく、直結ケーブルを使用している場合にはケーブルの途中のカバー内にヒューズ管が仕込まれています。

ケーブル内のヒューズについては過去にヒューズ電源取り出しケーブルのヒューズ管が切れていた事はあります。

元のヒューズが切れている可能性もありますね。

取り付け時の配線処理や接続の問題

取り付け時の配線処理や接続に問題があった場合、業者に取り付けをお願いしているようだと自分では原因は切り分けられないと思います。(自分で取り付けた場合にはエレタップやギボシの接触を確認しましょう)

まぁ、余程特殊なお願いをしているのでなければプロは単純なミスなどしないと思いますので、製品の不良を疑って見るべきでしょう。

因みにレアケースではありますが、過去にドラレコ付属の純正ケーブルの絶縁が不充分で、ショートしていたと言うご報告も頂いた事があります。(取り付けではなく、ケーブルの不良)

ドライブレコーダー本体の故障、またはファームウェアの不具合

これは消去法でしか特定できない原因ですので、ここまでに説明した何れのケースも当てはまらないようであれば、自信を持ってドライブレコーダーの故障やファームウェアの不具合であると考えてよろしいかと思います。

メーカーのサポートに状況を報告すれば、代替品を送って貰えたり修理に応じてくれるでしょう。

ドライブレコーダーが起動しない時に疑うべき原因と対処法のまとめ

以上、ドライブレコーダーが起動ない場合の原因と対処法についてご説明しました。

なお、メーカーサポートに問い合わせを行う場合には、ここで説明した内容をまとめて状況を報告すると話がスムーズに進むでしょう。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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