ドライブレコーダーで撮影した信号がチカチカ点滅する現象について、その仕組みと目的についてご質問を頂いたので説明します。

ドライブレコーダーで撮影した動画を確認すると、信号がチカチカ点滅したりしなかったりと、2種類のパターンがある事が分かりますが、これは一体どういうことなのでしょうか?

信号機には電球式とLED式の2種類がある

従来の信号機は全てが電球式でしたが、2003年ごろから省電力で寿命が長いLED式に切り替えが進んでいます。

LED式の信号機はランニングコストが掛かりませんが、本体に掛かるコストが高い為、切り替えは随時という形で行われており、現状では電球式とLED式の2種類が混在しています。

電球式の場合には常時点灯状態となる為、ドライブレコーダーで撮影しても点滅して見える事はありませんが、LED信号の場合にはドライブレコーダーのフレームレート(1秒間のコマ数)次第でチカチカ点滅する事があります。

なぜLED信号の場合にはチカチカ点滅して見えるのでしょうか?

それはそもそもLED信号が1分間に数十回~百回以上のスピードで点灯・消灯を繰り返しているからです。

従ってドライブレコーダーの(1秒間のコマ数)によっては、消灯したタイミングでもシャッターがきられる事になり、チカチカ点滅して見えるようになります。

LED信号でもチカチカ点滅しない事もある

一方で同じLED信号でもドライブレコーダーによってはチカチカ点滅しない事もあります。

このようなケースでは、数秒間点灯しっぱなし→数秒間消えっ放しと言うような、更に深刻な映り方になる事があります。

もし事故が起こった際にこのような消え方をしてしまうと、自分や相手の信号がどちらも真っ暗になってしまい、折角のドライブレコーダーの証拠能力が半減してしまいます。

なぜこのような現象が起きるのかと言うと、それはLED信号の点滅回数とドライブレコーダーの(1秒間のコマ数)の組み合わせがポイントになります。

これは東日本と西日本ではやや事情が異なるのですが、LED信号の点滅回数は電力の周波数で決まります。

周波数はHzで表現されますが、交流1Hzであった場合には、1秒間に1回、+と-が入れ替わります。

その入れ替わりのタイミングで、ほんの一瞬だけ信号が消灯するのですが、以下の図の黒い部分がLED信号が消えている状態となります。

つまり1秒間に★と2回点灯し、2回消灯する訳です。

東日本の場合には電力周波数は50Hzですので、1秒間に100回の点灯、100回の消灯状態があります。

西日本では電力周波数は60Hzですので、1秒間に120回の点灯、120回の消灯状態がある事になります。

 

例えば東日本でドライブレコーダーのコマ数が25fps(1秒間に25コマ)であった場合、または西日本で30fpsであった場合には、電力周波数が50Hz/60Hzピッタリであれば、LED信号は永遠に点灯状態になるか、または永遠に消灯状態になります。

【永遠に点灯】

【永遠に消灯】

ただし、信号機の電力周波数は50Hz/60Hzピッタリではなく+-0.2Hz程度の誤差があるので、完全に点灯・完全に消灯の状態になる事はほぼありません。

ほんの少しだけ電力周波数が50Hz/60Hzからズレていた場合、それぞれ25fps/30fps(1秒間に25コマ/30コマ)では以下のようなタイミングでシャッターがきられます。

上図のように信号がまだ明るい間はよいのですが、+-の切り替えのタイミングが近づくと、徐々に暗くなり始めて一旦真っ暗になります。

電力周波数の誤差が小さくなればなるほど、矢印の傾斜は緩くなりますので点灯時間・消灯時間ともに長くなります。(長い場合には数秒消える)

これではドライブレコーダーとしての運用上は困りますよね?

その為、最近のドライブレコーダーにはフレームレートを25fps/30fpsから一定値以上ずらして、27~29fpsに設定しているものは増えています。

信号は点滅して映った方が良い

結論としてはLED信号はチカチカ点滅して映った方が良いのですが、参考までに点滅状態の図を示すと以下のようになります。

概ね25fpsと30fpsから1~4fps程度、フレームレートをずらす事でLED信号がチカチカ点滅して映るようになるようです。

これを日本のドラレコ市場では、LED信号対策と呼んでいますね。

なお、30fpsのドライブレコーダーでも撮影を29fps、出力を30fpsにするなどして、LED信号対策を実施しているモデルもありますので、一概にフレームレートだけではLED信号への対策状況を判断できない状況ではあります。

(編集長 Omi)

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