ドライブレコーダーのGPSは必要か?

※2024年5月3日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

最近はGPS内蔵のドライブレコーダーが主流となり、GPS非対応のドラレコはほとんど見かけなくなりました。

ただし、一部のスマートミラーにおいては、GPSアンテナが外付けのOP扱いの製品も見られ、「GPSアンテナは必要か?」と言った趣旨のご質問を頂く事があります。

そこでこの記事では、GPSの必要性についての見解を述べておきます。

ドライブレコーダーのGPSの役割

GPSの必要性を論じる前に押さえておきたいのがGPSの役割ですが、ドライブレコーダーのGPSの役割は主に以下の3点となります。

  • 日時の自動設定
  • 動画上に速度を表示する
  • 専用再生ソフトと合わせて使用する事で走行軌跡を地図に表示する

ドライブレコーダー本体の日時の自動設定

ドライブレコーダーの日時の設定は、GPS非対応のドラレコでは初めて起動した時に行う前提ですが、GPS搭載のモデルの場合にはGPSを補足すると自動で日時の設定を行ってくれます。

ただし、手動での設定は最初の1度だけですのでこの部分での運用面では大きなメリットは大きくはありません。

とは言え、ほとんどのドライブレコーダーは日時の設定を保持する為の専用の電池がある訳ではなく、事故などの際の電源切断時の衝撃録画継続用に搭載されているリチウムバッテリーやキャパシタがこの電池の機能も兼ねています。

これらの電源による設定の保持期間については、メーカーによって差はあるものの、1~2週間と謳われているものが多いようです。

最近リチウムに代わって主流になっているキャパシタ搭載のドライブレコーダーは、ごくわずかな電力しか蓄えていませんが、電池の破裂の危険性がないのが特徴です。

経験上ではほとんどのドライブレコーダーで1ヶ月以上は設定の保持が可能である事を確認出来ていますが、希に電池の接触不良を起こしているようなケースでは(不良品です)、電源を落としただけで設定が飛んでしまう事もあります。

GPS搭載のドライブレコーダーであれば万一設定が飛んでしまったとしても起動時に再度衛星を補足する事で、自動で日時の設定を行ってくれます。

動画上に速度を表示する

GPS搭載のドライブレコーダーは車両の位置情報を元に速度を計算し、その速度を動画上に表示する事が可能です。(非表示にする設定もあるものが多い)

警察のスピード違反の取締りやm事故に遭ってしまった時に動画を確認する事である程度の走行速度が把握出来ますので、事故処理の負担を軽減する事が可能です。

 

ただし、速度を非表示にする機能があるモデルが存在する事からも分かるように、速度が表示されていると自分に都合が悪い事が発生するケースもあります。

それは自分の車が速度超過をしていた場合です。(速度超過をしない人は問題ないでしょう)

因みに車のメーターは、実際の速度よりも3~5%程度速度が高めに表示されますので、メーターの表示とGPSに記録された速度では若干異なります。

60キロ制限でもメーター読みで62~3キロであれば速度違反にはならないケースが多いという事です。

逆に10キロオーバーで検挙された時には、メーター読みでは15キロ弱はオーバーしていた事になりますので、一般的に考えられているほど情状酌量の余地はないかも知れません。

 

また、いざ事故があった際に仮に自分が速度超過をしていなかった、または危険を察知して減速などを行った際にも注意しておく事があります。

それはGPS対応のドライブレコーダーは厳密にはリアルタイムに速度を反映させて記録しているのではないという点です。

実はGPS自体が速度を検出してる訳ではなく、GPSによって補足された位置情報の差を移動時間を考慮してドライブレコーダーが速度を割り出していますので、衛星の秒間の補足回数によっては実際の減速から、動画に記録された速度情報が更新されるまでに若干のタイムラグが発生します。

この特性を知らずに言われるがままに動画を提出してしまうと、危険回避行動が遅かったと判断されてしまう可能性が出てきます。

この点に関してはGPSを利用しての速度記録の特性をユーザー側が把握して、反論できるようにしておくか、専門の弁護士などに相談する方法も考えられます。

※自分に過失が少ない状況なのであれば情報量は多い方が良いですが、過失が大きい時はこの限りではないかも知れませんね。

走行軌跡を地図に表示する

こちらは主に趣味的にドライブレコーダーを使用する人向けの機能かとは思いますが、専用の再生ソフトがあるモデルに限っては走行軌跡と動画を連動させて表示される事が出来ます。

ドライブ動画を視聴したり、編集する事があるようなケースではGPSは搭載されていた方が楽しみ方の幅が広がります。

GPSは内蔵のものと外付けのものがある

ドライブレコーダーのGPSは、カメラの筐体に内蔵されているものと、外付けのGPSユニットが搭載されているものがあります。

外付けのGPSユニットはカーナビに付属しているものと同様の、ケーブルが付いた小型のユニットです。

ピンの太ささえ合えば、ドライブレコーダーのメーカーが違っても対応してしまう事も多いのですが、内蔵タイプと外付けタイプのどちらが良いかと言えば、出来れば内蔵タイプの方が取り付けや見た目のスマートさの面で好ましく感じますね。(メカ的には内蔵させるとノイズが発生したりする事もあるので、作る方としては外付けの方が楽という噂も…)

ドライブレコーダーのGPSの必要性のまとめ

以上、ご説明した通り、ドライブレコーダーのGPS機能は絶対に必要なものではありませんが、有った方が安心の機能であると言えるでしょう。

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