※2024年2月6日更新:記事の最後にオープンカーにおすすめの反射に強い爆光スマートミラーについて追記しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
オープンカーはリアガラスが幌と連動した可変式となっているケースが多い為、ドライブレコーダーのリアカメラ、またはスマートミラーのカメラの取り付け位置が問題になるケースが多いようです。(時々ご質問を頂きます)
私が過去に乗っていたコペンでは、スマートミラーのカメラをナンバー上に取り付けてみたり、ウィンドディフレクターにも付けた事があります。
しかしながら、シートが光を反射し易い赤いレザーだった事から、青天の日に屋根を開放すると、車内の反射がきつくなり、最終的にはこの車には向いていないと言う評価をしてスマートミラーを外していました。
今回はコペンの代替車両として購入したNCロードスター、こちらはシートが反射しにくい黒のファブリック素材ですので、拡縮可能なMAXWINのスマートミラー、「MDR-G007」を取り付ける事にしました。

私が購入したNCロードスターにはロールバーが付いている
スマートミラーのカメラは、可能な限り車両の高い位置に取り付けたいところです。
その理由は以下の記事にて解説しています。

幸い、今回のNCロードスターには、後付けのロールバーが付いていましたので、今回はこのロールバーにカメラを取り付ける事にしました。
バーとカメラの間に緩衝材が必要だった
当初は両面テープでカメラをロールバーに貼り付けたのですが、この方法ではエンジンの振動に合わせて、映像がゆらゆらと上下に揺れる現象が発生しました。
そこで、ステーとロールバーの間にこのような扉の防音用のゴムを挟み込み
ホースバンドで固定しました。
こんな感じですね。
あり合わせの材料を使ったので、見た目が微妙ですが。
これで映像のブレは随分軽減されました。(ホースバンドのボルトを締め付け過ぎない事がポイント)
この高さでの見え方はこんな感じです。
反射防止フィルムは必須
このロードスターはシートが黒のファブリックで、内装も黒系ですので、反射には強い条件が揃っているものの、やはり屋根を開けると車内の映り込みが気になります。
オープンカーへの取り付けの場合、反射防止フィルムは必須と言えるでしょう。
これで随分映り込みが軽減され、曇りの日はそれほど問題は感じませんでしたが…晴れるとこんな感じです(全く画面が見えない)
晴れた日の昼間は、ディスプレイを消して通常のミラーとして使った方が良いですね。(割り切って反射防止フィルムは剥がしました)
今回取り付けた「MDR-G007」は、「MDR-A001」「MDR-A002」系に比べると画面が暗く(他社と同様)、屋根を開放すると車内が明るくなるオープンカーの場合、ディスプレイの明るさも重要になりますので、予算に余裕があれば「A001/A002」辺りを選んだ方が良さそうです。

画面の明るさ的には、AUTOVOXの「V5/V5Pro」辺りもそこそこ良かったと記憶しています。(こっちは防眩が弱い)

ミラーがお辞儀してしまう場合の対策
実はこのロードスター、納車の段階ではこのようにルームミラーのボールジョイント受けが割れてました。(古い車ではよくある)
今回は以下の復活剤を使いましたが、今のところスマートミラーを貼り付けてもミラーがお辞儀したり、グラついたりはしていません。

車種特有の事情なのか、エンジンの振動に合わせてミラーが共振する
今回は初めに前述のボールジョイントが割れたミラーを補修して、その上にスマートミラーを被せていましたが、特定のエンジン回転数になるとミラーがエンジンの振動と共振して小刻みに揺れてしましました。
試しに他の車から外してあった純正ミラーと同じ正常品に交換した上でスマートミラーを被せましたが、症状は改善されませんでしたので補修が原因の揺れではなさそうです。
こちらはこのような対策で共振が収まりました。
まとめ
今回のロードスターは、都合よくロールバーが付いていましたので、これを利用して良い具合にカメラの取り付けが出来ましたが、通常に場合にはウィンドディフレクターなどへの取り付けを検討したいところです。
また、ロールオーバーバーがパイプ状になっている車の場合には、このようなパイプ用のマウントを使う方法も考えられますね。(台座の加工は必要)
オープンカーの場合には、カメラの高さの確保、カメラのブレ対策、ディスプレイの反射対策が重要なポイントになりますので、この辺りを上手く調整したいところです。
爆光スマートミラー NEOTOKYO ミラーカム3「MRC-2024」で反射を解決
NEOTOKYOミラーカム3は、同社としては第三世代のスマートミラーですが、純正ミラーに被せるタイプのスマートミラーとしては、2024年2月時点での最高画質の製品となります。
この製品の最大の特徴は、従来から問題視されて来た車内の映り込み対策として、液晶ディスプレイの輝度とカメラの露出を画像のバランスを乱さない限界値まで上げている点です。
カメラの出力画質はスマートミラー業界全体として頭打ちになりつつある中で、ディスプレイの輝度に手を付けた、現時点では希少な製品と言えます。

今回はNDロードスターと基本設計が共通している、124スパイダーでオープン時の見え方を確認しました。
内装に関しては黒レザーですので、ベージュ系の内装よりも反射はしにくい仕様です。
結果はこちらの通りです。
単眼のカメラでディスプレイを撮影すると、露出が合わなかったり反射がきつく見える傾向が強いのですが、ミラーカム3は逆光時でも充分に後方の視認は可能でした。
一般的なスマートミラー(反射防止フィルムあり)ではこのような見え方ですので…
オープンカーで昼間も安定的にスマートミラーを使いたいと言う方は、ミラーカム一択で良いと思います。

MAXWIN「MDR-G014」と比較
MAXWINの「MDR-G014」も爆光と謳われているものの…
体感的な明るさはミラーカム3未満であると感じていましたが、貸出中だったミラーカム3と「MDR-G014」を回収しましたので、両者の見え方を比較してみました。
結果は以下の通りです。
やはりミラーカム3と比べると「MDR-G014」は反射がきつく、オープンカーにはミラーカム3一択であると感じました。
コメント
昨年ミラーカムPro2を購入しました。
当初、普通のルームミラーと同じ見え方になるように調整したところ、後方から太陽が当たる時に反射して全然見えず、失敗したかな?と思いましたが、ネオトーキョーのQ&Aに「反射して見えずらい時はミラーを反射しない位置まで上部等に調整すれば良い」との記述があり、そのようにしたところ、まったく気にならなくなりました。
もちろん普通のミラーとしては使えない(全然違うところを映しているので)のですが、そもそも映像を映しているミラーなので、ちゃんと映像が見えれば良いと思ってます。
実際、普通のルームミラーとして、一切使用していませんし(笑)
ただ、距離感が違うので、取り付けた当初は、まだ全然後ろにいると判断した横の車線の後続車が実際はほぼ真後ろ近くを走行していることがわかり、それからは注意してます。
基本的にスマートミラー全般が普通のミラーとして使う際には向きをずらす前提ですよ。
そうでないと反射で使い物になりませんので。