VANTRUE「X4S」の駐車監視の使い方とおすすめ設定について解説

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こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

VANTRUEの「X4S」は、動体検知にて4K+フルハイビジョンの録画が可能な、駐車監視向けの機種ですので、今後は駐車監視についてのご質問が増えてこようかと思います。

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そこでこの記事では「X4S」での駐車監視を検討されている方向けに、「X4S」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「X4S」の駐車監視モードの仕組み

「X4S」の駐車監視モードの仕組みは、ベースは「N4」のものと同様で日本メーカーの一般的な仕様とは異なります。

日本メーカーの一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、コムテックの「ZDR035」のようにエンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「X4S」についてはこの部分の仕様が異なります。

初めにこの部分で躓く方が多いようですが、エンジンのON/OFFを検知する部分では同様ではあるものの「X4S」の場合には電流の流れではなく、こちらのように振動の有無でエンジンのON/OFFを検知します。

・5分間振動を検知しない状態が続くとエンジンがOFFとみなし、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
・振動を検知するとエンジンがONとみなし、常時録画モードに戻る

「X4S」の駐車監視モードの録画方式は、次のエンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの3つのモードからの選択式となります。

※「N4」にあった動体検知+衝撃検知、タイムラプスは削除、タイムラプス(1/5/10/15fps)は駐車監視の外側のメニューに存在

・衝撃検知(衝撃はフロント筐体のみで検知)
・動体検知(前後2カメラで検知/前後2カメラで録画)

なお、衝撃検知のみの録画モードは、衝撃を検知してから数秒後の本体起動となる省電力モードですが、衝撃から録画開始までに結構なタイムラグがあります(10秒以上)ので、このモードの使用はおすすめしません。

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「X4S」の駐車監視行う為に必要な手順

「X4S」で外部バッテリーを使わずに駐車監視を行う場合には、こちらのOPのの駐車監視用2芯ケーブルが必要です。

「N4」用のType Cケーブルは、カットオフ電圧が11.6/12.0Vの選択式ですが、このminiUSBタイプは旧バージョンのカットオフ電圧が11.6Vの固定です。

※miniUSBタイプのスイッチ付き新バージョンも今後発売の予定もあるそう(時期は未確認)

この11.6V固定カットオフのタイプはバッテリー上がりの報告がちょくちょくありますので、長時間の駐車監視には注意が必要かも知れません。

 

指定のケーブルの取り付け方法は

・赤線を車の常時電源ヒューズ
・黒線をボディアース

に接続する事で、「X4S」に常時電力が供給され、駐車監視モードの設定で「オフ」以外のメニューを選択しておくと、5分間の無振動の認識を以って選択したモードに切り替わります。

VANTRUEドラレコの駐車監視バッテリー上がり対策、11.6/12.0Vの2段階カットオフケーブル
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ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に赤線から電力を貰えるような状態になっており、バッテリーの電圧が「11.6V以下」になるまでは、延々と駐車監視を継続する仕様です。

駐車監視用2芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルにはこのように4種類のダブルヒューズが同梱されています。

このダブルヒューズのうち、自分の車に使われているヒューズと同じ形のものを選んで既存の常時電源ヒューズと差し替えますが、その際に車両側に挿さっていたヒューズはこのようにケーブルの下段スロットに挿し込みます。

・赤:常時電源系統のヒューズ

・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

なお、この付属のケーブルのヒューズをスロットに挿しこむ際には、必ずスロットの電流の流れを確認し、このような向きで取り付けます。

スロット電極のIN側(+)が「X4S」に繋ぐケーブルが生えてない方です。

この挿し方とする事で、車両側の電装品に流れる電流はもともと車に使われていたヒューズに流れ、「X4S」に使われる電流はケーブル付属のヒューズを流れて「X4S」に向かいます。

もし、このヒューズの向きを間違えて、スロットのIN側(+)にケーブルがある方を挿してしまった場合にはこのような電流の流れになります。

もともと車両に挿さっていたヒューズに、一旦全ての電流が流れてからその後に車両側と「X4S」のヒューズに分岐しますので、もともと車両に挿さっていたヒューズが切れ易くなりますのでくれぐれもヒューズの向きには注意しましょう。

駐車監視の運用手順

「X4S」で駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定から4つのモードのどれかを選択します。

一度モードを設定しておくと以降は5分間の無振動を検知した事で、エンジンがOFFになったと判断し、自動で予めONに設定しておいた駐車監視モードモードに切り替わるようになります。

※▲ボタン長押しでも駐車監視モードに入ります。

駐車監視モードに切り替わると一定時間ディスプレイに「P」のアイコンが表示され

その後にディスプレが消えます。

駐車監視モード中には、衝撃検知によるイベント録画は行いませんが、ドアの開閉程度の振動を検知すると、常時録画に戻り、5分間は常時録画を継続します。

※衝撃を検知し、駐車監視モードから常時録画に戻る際に10秒程度のタイムラグがあり、その間は録画されないのでこの仕様は問題アリだと思います。

動体検知、常時録画とも、こちらのNORMALフォルダに保存されますが…

動体検知ファイルはファイル名の最後に「P」、常時録画ファイルは「N」と表示されます。

通常の場合、車に乗り込む際のドアの開閉で駐車監視モードは解除されますが、万が一解除されなくても、エンジンを掛けて車を動かすと一定時間で走行時の常時録画モードに戻ります。

※衝撃を検知し、駐車監視モードから常時録画に戻る際に10秒程度のタイムラグがあり、その間は録画されないのでこの仕様は問題アリだと思います。

ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作が面倒

「X4S」で駐車監視をする際の一番の問題点は、駐車監視が必要ない場所では電源のON/OFF操作が必要になるという点です。

「X4S」で駐車監視が出来る状態では、常に「X4S」に電力が供給されている事を意味しますので、自宅の駐車場などの駐車監視が必要ない場合には、電源ボタンを長押しして強制シャットダウンする必要があります。

また、この強制シャットダウンを行った後、次回に運転する際にはまた電源を長押しで強制起動させなければなりません。

 

※これは2芯ケーブルを使っている以上、止むを得ない仕様です。

ただし、「iZONE」と合わせて使用する事でGPSで登録したポイントでは自動で電源を落とせますので、この面倒な手順をカットする事が可能です。

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
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駐車監視の消費電力

「X4S」の動体検知モードの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。

・動体検知モード:4.1W

外部電源を使用した駐車監視

上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(動体検知の4.1Wでシミュレーション)

型番B6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間16.7時間33.3時間92.6時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

iCELLと「X4S」との取り付け方法はこちらの2芯ケーブルパターンが該当しますが、OPの降圧ケーブルは必要ありません。

この図のようにエーモンのシガーソケットと「X4S」付属のシガープラグケーブルを組み合わせて接続します。

①「iCELL」OUT赤線~アクセサリー系のヒューズとだけ接続
②「iCELL」OUT黄線~ソケットケーブルの+側に接続
③「iCELL」OUT黒線~ソケットケーブルの-アース側に接続

iZONEとの接続方法

「iZONEとの接続の際には以下のように指定の駐車監視用ケーブルを使用します。(外部電源なしの場合)

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
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「iCELL」、「iZONE」との組合せ

「iCELL」、「iZONE」との組み合わせの場合には、「X4S」付属のシガーケーブルとエーモンのシガーソケットを組み合わせます。

まとめ

以上、「X4S」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「X4S」のレビュー本編については、こちらの記事で解説しています。

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車とカーアクセサリーの研究室

コメント

  1. SIMA より:

    はじめまして

    レビュー記事を読ませていただきX4Sの購入を検討しています。

    駐車監視の仕様について質問させてください。

    自宅など監視が不要な場合その都度強制シャットダウンが必要との事ですが、これはあくまで駐車監視モードがオンになっている時の話という事でよろしいのでしょうか?

    個人的な話ですが平日は自宅と会社の往復のみなので、休日出かけた時だけ駐車監視出来れば良いかなと思ってます。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      SIMA様

      OPのX4Sは常時通電状態となりますので、駐車監視モードをOFFにすると走行中の常時録画を継続します。
      +-の2芯接続なので、エンジンのON/OFFを検知して電源を制御する仕組みはありません。

      従って駐車監視モードをONにした状態ではこのような動作となり

      ・5分間振動を検知しない状態が続くとエンジンがOFFとみなし、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
      ・振動を検知するとエンジンがONとみなし、常時録画モードに戻る

      駐車監視モードをOFFにした状態では、走行中の常時録画を継続します。

      >個人的な話ですが平日は自宅と会社の往復のみなので、休日出かけた時だけ駐車監視出来れば良いかなと思ってます。
      このようなケースではiZONEとの併用がおすすめです。
      https://car-accessory-news.com/izone/

  2. SIMA より:

    ご返事頂きありがとうございます。

    流石に毎回シャットダウンするのは手間がかかりますし、コスト的な問題、あまり機械に詳しくない事もあるので同じくレビューされていたコムテックのZDR035にしようと思います。

    質問にご回答頂いただけでなく、ご提案までして頂きありがとうございました。

  3. たかし より:

    Omi様
    はじめまして。
    動画を拝見させていただき、X4Sの購入を検討しております。

    いくつか疑問点がありましたので教えていただければ幸いです。

    ・駐車監視モードについて
    X4Sの駐車監視モードは衝撃検知、動体検知、低ビットレートの3つだと思いますが、N4のおすすめ駐車監視モードの動画では衝撃検知と低ビットレートはオススメしないとの事だったと思います。
    つまり、X4Sでは動体検知が一番良いと言うことでしょうか。

    ・駐車監視モードの動体検知では動体検知後何秒ぐらいで撮影を開始しますか。

    ・駐車監視を使用しない場所では電源を長押ししてシャットダウンさせると思いますが、電源ケーブルを本体から抜くという方法でも可能でしょうか。

    ・動画撮影時のお車のリアガラスは一般的なプライバシーガラスでしょうか。

    お手数お掛けしますがよろしくお願い致します。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      たかし様
      ①X4Sでは動体検知が一番良いと言うことでしょうか。
      現時点ではそうですね。確かタイムラプスも実装予定だったはずなので、実装後はそちらがおすすめになります。

      ②駐車監視モードの動体検知では動体検知後何秒ぐらいで撮影を開始しますか。
      改めて確認しました。
      正確には計測出来ませんが、1秒もしないうちにインジケーターが点灯から点滅に切り替わりました。

      ④電源ケーブルを本体から抜くという方法でも可能でしょうか。
      可能です。

      ⑤一般的なプライバシーガラスでしょうか。
      アクアの純正です。

  4. たかし より:

    Omi様

    回答ありがとうございました。
    タイムラプス実装予定とのことですが、実装された場合はファームアップデートでの対応となりますか。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      たかし様
      ファームアップデートで実装予定と聞いていますが、こまめに連絡が来るわけではないので、時期などの詳しい事は分かりません。
      レビュー実施時期にそのような回答を頂いたと言うところです。

  5. たかし より:

    Omi様
    回答ありがとうございます。

    X4Sのナンバー読み取り能力や専用ビューアーでの明るさ調整など、とても高性能で第一候補なのですがドアパンチ等の不安もあるのでまだ購入できておりません。
    X4Sを購入した場合はタイムラプス実装までは駐車監視は動体検知で利用しようと思います。

    ドラレコ購入までまだ若干の猶予があるのでそれまでOmiさんの動画・ブログでたくさん勉強させていただきたいと思います。

    走行中の事故と駐車監視のどちらもしっかり撮るには複数個(目的別)のドラレコを付けないと難しいのでしょうか?

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      たかし様
      ドアパンチに対しては諦める、と言う事であれば2カメラでも問題ないですよ。
      ただし、新車だとドアパンチのダメージは大きいので、3カメラで監視が理想だと思います。

  6. たかし より:

    Omi様
    回答ありがとうございます。
    やっぱりドアパンチも警戒したいですね。
    走行中・駐車中(ドアパンチ)の両方の撮影を目的とした場合、Omiさんならどの機種のドラレコを選択しますか?

  7. 西本 より:

    X4Sを2台、テスト使用しておりますが、何点か不具合がございましたので、Omi様の方でも検証していただけないでしょうか?最新のファームウェア(VTX4S2D.V31_JP)にアップデート済みです。

    【1】一日中放置して駐車監視モードの動体検知をテスト中ですが、4Kの設定だと、不具合が発生します。最初は問題なく録画されておりますが、数時間後に撮影された動画は全てフリーズした状態で保存されます。vantrueのU3、SanDiskのU3、samsungのU3のSDカードを色々と試しましたがどれも同じ症状が発生しました。
    動体検知で撮影された動画は30秒の長さですが一コマ目でずっとフリーズした状態で映像が流れます。音声のみが問題なく録音されております。
    揺れを感知して駐車監視モードが解除されるとフリーズの不具合もなくなり、また通常通り録画されますが、また駐車監視モードになった際に数時間後フリーズが発生します。
    フロントカメラにバックカメラを繋いで試すと、フロントカメラのみフリーズしており、バックカメラは問題なく撮影できております。
    フロントを2Kの設定にするとフロントも正常に撮影されており、このような不具合は発生しません。
    4Kで撮影したいため困っております。

    【2】時々、設定画面でいくつかの項目が選べなくなる場合があります。

    露光指数:
    本体から設定しようとすると+1.3と−0.3の2つしか選べません。
    wifiでiPhoneから設定しようとすると、+2.0〜−2.0まで表示されておりますが、どれを選んでも+2.0の設定になってしまいます。
    動体検知:
    「高」しか選べません。
    Gセンサーの感度:
    「2」しか選べません。

    これらの不具合は再起動をすることで直る時もありますが、しばらくすると繰り返し不具合が発生します。

    私が持っている製品が不良品で発生する不具合なのか、全ての製品において発生する不具合なのかを検証していただきたいのですが可能でしょうか?
    お手数をおかけしますがよろしくお願いします。

    • ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      西本様
      VANTRUE製品に関しては無償アンバサダーとして関わっており、私が企画・販売する製品ではない為、レビューと簡易なサポートは行いますが、デバッグは負担が大きい為に実施していません。
      ・レビュー:気が付いた不具合は報告
      ・デバッグ:不具合を見つけて検証

      デバッグ作業はiCELLやiZONEなど、自社が企画・開発・販売に関わっている製品においては、徹底して行い、責任も負いますが、VANTRUEアンバサダーはボランティアです。デバッグ検証は負担と責任が大きく、ボランティアの範囲を逸脱しますので、メーカーがコストを掛けて責任を持って実施すべき作業だと考えております。

      従ってこのような案件に関しましては、直接メーカーにお問い合わせ頂きますよう、お願い致します。
      support@vantrue.net

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