ドラレコ DRY-WiFiV5cを防犯、駐車監視カメラ化する方法

駐車監視機能がついていないドラレコを、モバイルバッテリーを使用して強引に防犯、駐車監視カメラにする方法を紹介します。

2年前から韓国製の「COWON AW1」をフロントとリアに各1台ずつ装着していたのですが、今後は色々と走行動画を編集したりする予定なので、2015年9月現在で最も画質が良いと思われるユピテルの「DRY-WiFiV5c」を購入しました。

DRY-WiFiV5c

目的はある意味後付けで本当は新しいのが欲しかったから買っただけです…アホだから。

という訳で、取り付けや評価について書いておきます。

DRY-WiFiV5cには駐車監視録画機能がない

この「DRY-WiFiV5c」というドラレコは、画質や拡張性の面ではかなりハイスペックなモデルですが、こと「駐車監視機能」については全くダメ、そもそもユピテルのドラレコは全て「遊びの要素」を重視していますので、「駐車監視機能」は最初からついていませんし、ユピテルのコンセプトとしては「駐車監視?何それ?」といった所なのかも知れません。

個人的には何かを捨てても「遊び」を追求するユピテルの姿勢が大好きですので「DRY-WiFiV5c」を購入したのですが、遊びついでに「DRY-WiFiV5c」の「駐車監視機能」も充実させちゃおうと思い、色々調べて実装してみました。

DRY-WiFiV5cの駐車監視機能も充実させちゃおう大作戦

かなり昭和な感じのタイトルをつけてしまいましたが、昭和生まれのバブル期青春真っ盛り、就職は大氷河期という波乱万丈の人生を送ってきた団塊ジュニアですので仕方ありません。

ドラレコの駐車監視システムのタイプ

ドラレコの駐車監視システムはいくつかタイプがあって、最もスタンダードなのが本体に30分程度分の録画に対応できるバッテリーを搭載しているものです。

このタイプの駐車監視システムは、衝撃センサーやモーションセンサーで動体を感知して録画を行いますが、あくまでもショッピングセンターなどでの買い物中の当て逃げ対策で、長時間の録画には対応していません。

更に長い時間の録画を行う為には、駐車中にも車のバッテリーに給電させるタイプのドラレコが必要になります。

「COWON AW1」などには、ドラレコ本体にバッテリーの電圧を検知して自動で録画を停止する機能が備わっています。

例えば12V(ユーザーが設定)を下回ったら録画を停止するという具合です。

この場合の録画時間は、バッテリーに依存しますので一概にどれくらいとは言えませんが、結構長く録画できる場合もあります。

DRY-WiFiV5cには「電圧検知型の給電システム」を後付けする

さて、「駐車監視」という概念が全くない「DRY-WiFiV5c」ですが、「電圧検知型の給電システム」を使えば、どんなドラレコでも駐車監視録画が出来ると言えば出来ます。

例えばこんな製品です。

サンコー ドライブレコーダー用バッテリー給電システム
サンコー ドライブレコーダー用バッテリー給電システム

注)上記の製品は販売が終了しています。1年以上使用し続けても不具合は発生していませんが、もっと便利なものが出ているので追加購入しています。

■ 汎用品の常時電源ケーブルを使用して、ドライブレコーダーの駐車監視を行う方法

ドラレコのシガープラグをソケットに差し込んで、電源はヒューズから取りますが、キーを回して通電するアクセサリーのヒューズではなく、常時通電しているルームランプなどのヒューズから取ります。

配線はピラーを通してフロントガラスのドラレコ設置位置に引き込むだけですので、設置は至極簡単です。

配線をルーフパネルの中に押し込んでおけば見た目もスッキリします。

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これだけでも駐車監視録画は可能ですが、更に長時間の録画に耐えうるシステムを構築してみました。

ちょっとめんどくさいけど…。

長時間録画には専用バッテリーが必要

ドライブレコーダーは電気で駆動しますから、電源がなければ動かん訳です。当たり前だけど。

以前、色々車載バッテリーについて調べてみましたが、これというものがありませんでした。

車載というより、モバイルバッテリーが理想なのですが、ドラレコは車の12Vの電圧をシガープラグ内で5Vに変換して本体に供給しているわけで、シガーソケットが付いている携帯型のバッテリーとなると、めっちゃ重くて高いやつしかありません。

そんな理由でモバイルバッテリーを積むことは諦めていたのですが、なんと…この「DRY-WiFiV5c」の電源差し込み口はPCで操作を可能にする為に、microUSBケーブルに対応しているのでありました。

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microUSBケーブルってのは、androidスマホやタブレットの充電やPCとの接続に使うケーブルの事です。

iPhoneのやつとは端末側の形状が違います。

DRY-WiFiV5cは、microUSBケーブルで駆動出来た

microUSBケーブルが刺さるって事は、iPhoneやスマホの充電器から電源が取れるのでは?と思い、試してみるとしっかり駆動してくれました。

USBの電圧は5Vですので、どうにかなりそうだとは思っていたのですが。

因みに電流の方は、充電器によって0.5A~0.9A程度まで幅があります。

DRY-WiFiV5cの純正シガープラグの電流は1.5Aと書いてありますが、メーカーのスペック表だと5Vの5Wとありますから、公表している電流は1A程度なのでしょうが、0.5Aでも問題なく数時間駆動出来ました。

って事は、1A~2A程度給電するモバイルバッテリーでも充分駆動が可能だと考えました。

小さくて安いモバイルバッテリーでの駆動が可能になれば、いくらでも補助バッテリーを搭載する事が出来ます。

ドラレコ用モバイルバッテリー

最近のモバイルバッテリーには、数千円台で10,000mAhという大容量で安価なものが沢山出回っています。

「mAh」というのは電流消費量を表しており、例えば1Aの電流を1時間流し続けられるのは、1A=1,000mAですので、1,000mAhとなります。

つまり、10,000mAhは1,000mAhの10倍なので1Aの電流を10時間流し続ける事が出来るスペックという事になります。

DRY-WiFiV5cは1Aで駆動する為、10,000mAhだと10時間ですが実際の電流の放出量はキャパシティの7割程度というのが標準と言われているので6~8時間程度の駆動時間になるかと思います。

とにかく給電量が大きくて安いものを探しまくった結果、EC Technologyの「22400mAh モバイルバッテリー」に辿り着きました。

EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー
EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー

モバイルバッテリーとしては、かなり大きめでずっしり感がありますが、車のグローブボックスに積んでおく分には全く問題ない大きさです。

【iPhone5 iPhone6との大きさの比較】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

22,400mAhというのも素晴らしいスペックですが、電流のインプット側は2Aでアウトプット側が1A~2.4Aとなっており、充電対象の機器に合わせて自動で流す電流を調整するという優れモノです。

本機に充電しながら給電する事は出来ませんが、このバッテリーからmicroUSBでDRY-WiFiV5cを駆動させたところ、電流は0.5A程度で安定して数時間駆動しました。

22,400mAhなので、40時間くらいは連続駆動してくれるかなと思いましたが、実測したところ17時間程度の録画時間でした。

給電システムと組み合わせて長時間の駐車監視

このバッテリーは充電しながらの給電が出来ませんので、走行時は別系統から電流を供給しなければなりません。

そこで、どうせなら給電システムとモバイルバッテリー2個の組み合わせで長時間の駐車監視を実現する方法を考えてみました。

1系統目は走行時の給電回路で、上述の「サンコー ドライブレコーダー用バッテリー給電システム」を使います。

2系統目は夜間駐車時の給電回路で、「EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー」を2つ使います。

モバイルバッテリーが2個あれば、2日に1回くらい家で片方を充電していればなんとか常時録画が可能になるのではないかと思います。

回路のイメージはこんな感じです。

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運用上は上から降りてきた、ドラレコ本体に接続されているmicroUSBケーブルを走行時とちょっとした駐車時には給電システムの方に繋いでおきます。

自宅などで長時間の駐車になる場合は、モバイルバッテリーの方に繋ぎかえておきます。

これで電源的には延々と録画ができる仕様となりますが、残念ながらmicroSDカードの方が64GBまでの対応となっていますので、実質的な連続録画時間は6時間までになりますね。

一応ユピテルのサイトでは、64GBのmicroSDカードを使用した場合、300Mの録画時間は400分となっていますが、16時間程度の録画が可能でした。

夜間の駐車監視時と昼間の走行時のファイルの大きさが若干違いますが、メーカーが謳っている時間よりもだいぶ長く録画出来ています。

ファイルの大きさは、夜間駐車監視時…165~185M、昼間の走行時…205~225M程度です。

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128GBが使えるかどうかそのうち試してみようと思います。

DRY-WiFiV5cの取り付け

取り付けについては特筆すべき点はないんですが、ピラーを通す配線がかなり増えてきたのでビビり音防止の為に配線の結束をやっておきました。

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グローブボックスの裏は配線がカオスな状態になってますが、とりあえず目に見える部分は綺麗に収まった感じです。

モバイルバッテリーを2個積んでおく必要はあんまりないのですが、家で充電しないでどれだけ持たせられるかという実験もやろうと思っています。

これはメーカーが想定した使用方法ではない為、何か不具合があっても全て自己責任になりますので、ご了承下さい。

■ ドライブレコーダーの取り付け方法

DRY-WiFiV5cの防犯、駐車監視カメラ化に使ったもの

ドライブレコーダー本体以外に、追加で2万円くらい掛かっていますが、遊びで使える上に当て逃げ対策としてはそこまで高いものでもないと感じます。

車へのいたずらや、当て逃げの被害にあえば1回2万円の被害では済まない事が多いと思いますので。

DRY-WiFiV5cの
駐車監視カメラ化に使った物
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合計43,272円

画質や遊びの要素については、後日評価を追記していきます。

DRY-WiFiV5cの画質

DRY-WiFiV5cを何日か使ってみて、やっぱり画質が凄く良いというのが一番強く感じている事です。

基本的にはYoutubeへの動画のアップを考えていますので、フルハイビジョン画質での撮影がメインになるのですが、今まで使っていたCOWON AW1も同じくフルハイビジョン画質対応です。

ただし、DRY-WiFiV5cは撮影素子が400万画素で逆光を高いレベルで処理してくれる、HDR(ハイダイナミックレンジ)を搭載していますので、その差がもの凄いです。

 

逆光になりがちな駐車場内や雨の夜の走行だけでなく、西日がまぶしく感じるような時でも、DRY-WiFiV5cはしっかりと鮮明な映像を記録しています。

マイクの感度が高すぎて、窓を開けると音割れするのは、遊び要素を追求しているユピテル様としてはちょっと頂けない部分だと思いますので、次期モデルで改善して欲しい部分です。

付属の再生ソフトがしょぼい

付属というか、メーカーサイトからダウンロードする動画再生ソフトは、やや動画のカクツキが気になります。

私の使っているパソコンは5年前に自作したものですが、初期のCore i7でメモリは16G積んでいますし、しょぼいLenovoのノートで再生した場合も全く同様ですので、PCよりもソフトの問題だと思います。

せっかく高画質でGoogle mapと連動しているのですから、パッチなり何なりでソフト側の改善を望みます。

高画質になればなるほど、プレイヤー側の能力も関係してくるので、PCで3~4種類のプレイヤーで試してみましたが、どれも少しづつ画質に特徴が出てきていますので、プレイヤーは大事です。

本体はかなり小型化されている

前から使っているCOWON AW1も小型で高画質だったので選んだのですが、DRY-WiFiV5cはCOWON AW1と比較してもかなり小ぶりでGoodです。

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液晶がついているので、ルームミラーで隠すわけにはいきませんが、フロントガラスの上の方に付けておけば全然目立ちません。

前提的には、やっぱり画質が素晴らしいので、秋のドライブシーズンにはかなり役になってくれそうなので満足ではあります。

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