ドライブレコーダーを選ぶ上で押さえておきたい7つのポイント

※2019年3月15日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で一部メーカーのデバッガーもやっている 鈴木 朝臣です。

ここ2~3年で星の数ほどのドライブレコーターが発売されていますが、初めてドライブレコーダーを選ぶ方にとっては何を選んで良いか全く分からない状況かと思います。

ドライブレコーダーを選びの7つのポイント

ドライブレコーダーを選ぶ前に考えておきたいのは、以下の7つの機能や性能についてどのように考えているかです。

これらが決まっていないと、ドライブレコーダーを選ぶのが難しくなります。(車と同じくらい、色々な目的に合わせてモデルがありますので)

①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか?

②駐車監視を行う予定はあるか?

③夜間に運転する事が多いか?

④車内で地デジテレビを見るか?

⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か?

⑥電子機器の扱いは苦手か?

⑦GPSを必要と感じるか?

ドライブレコーターを購入する際の予算について

最近のドライブレコーダーには1万円未満から3万円台までと、価格帯に大きな幅があります。

ある程度安心して使える、最も安い価格帯のドライブレコーダーは、7,000円台くらいからかと思います。

なぜかというと、現在主流になっているフルハイビジョンクラスのドライブレコーダーの原価(工場を出る段階)が概ね4,000~5,000円程度からとなっており、それを日本に輸入して利益を出そうと思っても最低でも7,000円以上の価格にしないと利益が出ないからです。

それ以下の価格のものに関しては、かなり品質の悪い部品を使ってたり、工場の管理体制が悪かったり、メーカーのサポート以前にハードウェアが粗悪である可能性が非常に高くなります。

従って低コストでドライブレコーダーを購入しようと思っても、7,000円以下で売られているようなものは避けた方が無難です。

なお、ケンウッドやユピテル、コムテックなどの国内有名メーカーの製品だと、最低クラスでも1万円前後となります。

ドライブレコーダーに単純な性能だけを求めるのであれば、同価格帯の中国メーカーのモデルを選ぶのも手ですが、操作性や使い勝手では劣る部分がありますし、基本的には中国から日本のamazonなどで直接販売する形態が多く、日本に営業所もなく、中国人の方とのメールでのやり取りがメインとなりますので、ガジェット(機械)系が苦手な方はなるべく日本のメーカーの製品を選んだ方が良いように思います。

予算が1.7~8円くらいあれば、日本メーカーでもかなりハイクラスのモデルが買えますよ。

駐車監視を行う予定はあるか?

ドライブレコーダーが一般に普及し始めたのはこの1~2年の事で、それ以前には車の買い替えの際などに当て逃げ対策としてドライブレコーダーを購入する方が多かったのですが、最近では高解像度モデルの他に駐車監視の際の操作や利便性、アナウンス機能、夜間の暗視機能、クラウド通信で異常を告知する機能、などを搭載したモデルが増えつつあります。

多機能で高性能なモデルは価格もそれなりに高くなりますが、「駐車監視」という機能自体はほぼ全てのドライブレコーダーにも標準搭載となっており、価格の差は使い勝手やナンバーなどの認識能力の差、またはメーカーのブランド力の差だと解釈してください。

なお、当たり前の話ですが、録画解像度が高ければ高いほど、ナンバーの認識精度も上がります。(普通は)

夜間に運転する事が多いか?

ドライブレコーダーは、レンズを経由してCMOSと呼ばれるイメージセンサーで映像を取り込み、misroSDカードなどのメモリに動画を記録しています。

人間の目で言うと水晶体がレンズ、CMOSが網膜に当たります。

上の画像のレンズの付け根にこのようなCMOSセンサーが内蔵されている訳です。

…で、ドライブレコーダーの明るさについてですが、基本的にはレンズとCMOSセンサーの組み合わせと性能で決まります。

ドライブレコーダーの画素数と解像度の目安について
...

昼間はそれほどの差は出ないのですが、夜間の光が少ない状況下になると、受光能力の高い低照度対応のCMOSセンサーが搭載されたドライブレコーダーの方が、圧倒的に明るく映ります。

ある程度明るい場所や、ヘッドライトが当たってる場所ではそれほどの差は出ない事もありますが、ヘッドライトの外側や、街灯が少ない駐車場などでは、圧倒的な差が出ますので、夜間の運転が多い方、夜間の駐車監視を行う方の場合には、SONYの夜間特化型のCMOSセンサーで、星空撮影用のSTARVIS技術に対応したドライブレコーダーを選んだ方が良いでしょう。

2018年上半期から、このSTARVIS対応モデルが急速に普及し始め、そろそろ廉価モデルも発売されようか、という流れになっています。

今から買うならSTARVISでしょ!と個人的には感じますね(笑)

車内で地デジテレビを見るか?

ドライブレコーダーを含む、全ての電子製品は少ながらず電磁波(ノイズ)を発生させます。

この電磁波が悪さをして、地デジの感度を落としてしまう事があるのですが、ドライブレコーダー内部に金属の仕切り版を入れたり、基盤内の半導体の位置を見直したり、ケーブル類に工夫をしたりなど、各社それぞれに電磁波漏れの対策を行っていたり、いなかったりしますが、過去の経験上中国メーカーのモデルはのノイズが大きく、日本と韓国のメーカーはノイズが少ないという印象を持っています。

日本のメーカーのケンウッド・ユピテル・コムテック・セルスターなどのモデルに関しては比較的安定的にノイズ対策が施されており、韓国メーカーも同じようなところが多いですが、中国メーカーに関してはモデルよってバラツキがみられるのが現状です。

特にワンセグよりもフルセグの方がノイズの影響を受け易いので、車内でテレビを見る方は日本・韓国メーカーの製品を選ぶことをおすすめします。

後付けでノイズ対策が出来るケースもありますが、これは100%有効であるとは言えません。

ドライブレコーダーのノイズ対策と、ノイズが少ないであろうドライブレコーダー
...

車を使用するエリアは東日本か西日本か?

かつてドライブレコーダーを含む動画撮影機能を持つガジェットは、1秒間に30/60回のシャッターをきるものが主流でした。

1秒間に30回シャッターを切るものはフレームレートが30、または30fpsなどと表現されています。

このシャッターのタイミングと信号の種類によっては、信号が数秒間真っ暗に消えて映ってしまう事があります。

下の動画を見て頂くとお分かり頂けるかと思います。

なぜこんな事が起きているのかというと、この動画を撮影したエリアは西日本で、ここではLED信号が1秒間に120回点灯・消灯を繰り返しています。(点灯120回、消灯120回)

この撮影に使用したドライブレコーダーは、1秒間に30回(30fps)シャッターを切るタイプのものですので、LED信号の消灯のタイミングとドライブレコーダーのシャッタータイミングがバッチリ合ってしまう時間帯が発生すると、このような現象が起きます。

古いタイプの信号であれば、電球はずっと点灯しっ放しなので消えて映る事はないのですが、新しく普及が進んでいるLEDタイプの信号は高速で点滅を繰り返していますでの、シャッタータイミングがバッチリ合ってしまうとこのように見える訳です。

…で、このLED信号なのですが、厄介なことに東日本と西日本では点滅回数が違います。

東日本では100回点灯/消灯、西日本では120回点灯/消灯となっているのですが、この原因は東日本がドイツの発電技術、西日本はアメリカの発電技術を元にして発展して来た事になります。

電力周波数は、東日本が50Hzで西日本が60Hzなのですが、LED信号は周波数×2回の点灯・消灯があります。

© 一般財団法人 日本原子力文化財団より 引用
日本の電気の周波数は、静岡県の富士川あたりを境に、東日本が50Hz(ヘルツ)、西日本が60Hzと異なっています。
電力周波数

従ってドライブレコーダーのフレームレート(1秒間当たりのシャッター回数)が、100の約数(25、50など)であれば、東日本でもLED信号の消灯が起こり得ます。

ただし、基本的にはドライブレコーダーのフレームレートは30fpsが基準となり、西日本LED信号との同期を防ぐために、27~29.5fpsの間でフレームレートを変更しているものが多いので、ごく一部のモデルを除いては東日本のLED信号に同期する事はありません。

また、フレームレートを29fpsなどにずらしている場合には、西日本であっても以下のようにコンマ数秒単位での点滅を繰り返します。

従って西日本でドライブレコーダーを使用するなら、30fps以外のフレームレートのモデルを選べば良い事になります。

なお、30fpsのモデルの中でも撮影は29fpsで行い、出力の際に1fps分の静止画を挟んで対策をしているものや、シャッタースピードを調整して同期を防いでいるものもありますので、30fpsだからと言って西日本LEDに対応していないという訳ではありません。

また、30fpsとメーカースペック表に書かれているものでも、実際は29fpsで撮影、出力を行っているものもありますので、ちょっとややこしい部分でもあります。

27~29.5fpsと表記されているドライブレコーダーであれば、まず間違いはないかと思いますが(笑)

因みに勘の良い方であれば、LED信号とシャッタータイミングが完全に同期した場合、信号は永遠に消えるんじゃね?と気が付くかもしれませんが、この辺りの仕組みはやや複雑ですので、個別に以下の記事で説明しています。

ドライブレコーダーで信号は点滅して映った方が良い?
...

電子機器の扱いは苦手か

女性や年配の方の中には、電子機器の扱いが苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、ドライブレコーダーの中には操作・使用方法が説明書を良く見ないと分かりにくいものも多く存在します。

特に中国メーカーのドライブレコーダーは、ほぼ100%が分かりにくく、説明書にも最低限の事しか書かれていません。

日本のメーカーであれば、一定上の分かり易さは期待出来ますが、それでも普通のモデルだと女性や年配の方だと扱いにくいかと思います。

また、ドライブレコーダーはmicroSDカードというメモリーに録画データを書き込みますが、このmicroSDカードは消耗品ですので、何度も上書きしているといつかは必ず壊れます。

ただし、2週間に一度程度のフォーマット(道路でいう整地のようなもの)を行う事で、ファイルの断片化を防ぎ、寿命が延びると言われていますし、メーカーもこれを推奨しています。

従ってmicroSDを壊したくなければ定期的なフォーマットが必要になるのですが、電子機器の扱いが苦手な方にはかなりの負担になると思います。

そう言った方向けには録画方式が特殊で、定期的なフォーマットを必要としないドライブレコーダーも増えていますので、そのようなモデルを選ぶ事をおすすめします。

GPS機能を必要と感じるか?

ドライブレコーダーのGPS機能には以下の3つの役割があります。

①専用のPCビュワーで走行中の大雑把な速度と、加速・減速具合を表示

②専用のPCビュワーでGoogle mapなど連動して走行軌跡を表示

③自動でカレンダー機能を設定

 

走行中の大雑把な速度と、加速・減速具合を表示

事故の際の状況証拠としては記録動画速度などが表示されていると、過失割合の決定の際に自車が違反をしていないようであれば有利に有利になる場合があります。(逆にスピード違反をしれてれば、もちろん不利になります)

個人的には情報量が多い方が良いとは思いますが、情報の扱い方を間違えると自分が不利になる可能性もあります。

※GPSによる速度や加減速度の割り出しはそれほど正確ではないですし、こう言った部分について自分に不利になる様なデータに対してはしっかり反論できるかどうかというもの重要です。

Google mapなど連動して走行軌跡を表示

概ねGPS機能に対応しているは、専用ビュワーでGoogle Mapによる走行軌跡を表示する事が可能です。

まぁ、事故の際には大抵録画ファイルが専用のフォルダに落としまれますので、探すのが困難になるという事はないと思いますので、この走行軌跡の表示はどちらかというと趣味的な機能であろうかと思います。

自動でカレンダー機能を設定

ドライブレコーダーの設定等を保存する電源は、リチウムなどの内蔵バッテリーやキャパシタと呼ばれる蓄電コンデンサーから供給されています。

大雑把な傾向だと、中国系のメーカーはバッテリーが主流、日本・韓国メーカーはコンデンサーが主流となっています。(ケンウッドなどは内蔵バッテリータイプが多い)

内蔵バッテリーとキャパシタのメリットデメリットは、以下の通りです。

・内蔵バッテリーは蓄電量が多く、設定の保持期間が長い、キャパシタはその逆

・内蔵バッテリーは熱に弱く、品質が悪い電池を使用しすると液漏れや破裂、発火する可能性がある、キャパシタは安全性が高い

 

過去にユピテルがドライブレコーダーでリコールを行っていますが、これも内蔵バッテリー絡みのトラブルです。

ただし、ドライブレコーダーの内蔵バッテリーでの事故については他の事例を見た事がないので、すぐさま内蔵バッテリー=危険と判断するのもいかがなものかと思います。

キャパシタの場合には1~2週間電源を入れないと、カレンダー機能の設定項目が飛んでしまう事がありますので、キャパシタモデルであればGPSに対応してるものが使い勝手が良いでしょう。

なお、中国メーカーの製品には内蔵バッテリータイプが多いですが、バッテリーの接触不良などですぐにカレンダー機能が飛んでしまうものもあります。(過去に安物で2モデル程あった)

ドライブレコーダーのGPSは必要か?
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録画視野角と逆光補正にも注目したい

ここまでで説明した7項目以外には、録画視野角の広さと逆光補正の能力について注目したいところです。

録画視野角の広さ

ドライブレコーダーの事故の際の証拠能力は高い方が良いに決まっていますね。

より広い範囲の状況を記録する事が出来れば、事故の間接的な要因も抑える事が出来ますので、録画視野角は広ければ広いほど良いです。

108°以上、120°以上が良いだとか、適当で根拠の示されていない基準を示しているサイトもありますが、ドライブレコーダーの録画視野角は、広ければ広いほど事故の際の状況証拠としては有利に働きます。

ただし、軽自動車などの車幅の狭い車の場合には、あまり広角なモデルを設置しても左右のピラーが映りこんでしまい、外側が見えない事もありますので、超広角モデルのメリットを活かせない事もあり得ます。(これはフロンドガラスの奥行きなどの条件も絡みますので、設置してみないと分かりません)

※録画視野角が広ければ広いほど、ナンバー認識精度は落ちますので、超広角・超高解像度が理想ではありますが、価格帯も録画視野角とナンバー認識精度に比例して上がっていきます。

逆光補正による白飛び耐性

ドライブレコーダーを始め全てのカメラ類には、一つの画面の中で再現できる「明るさと暗さの幅」に限界があります。

この1画面内で再現可能な「明るさと暗さの幅」の事を「ダイナミックレンジ」と読んでいます。

■ HDRとWDRの違いは?

カメラの明るさを表現する機能は、人間の目よりも性能が低く、風景であれば肉眼で感知できる明るい部分と暗い部分の光の量の差(コントラスト比)に100,000:1くらいの差があるにも関わらず、32,000:1くらいの差までしが表現出来ません。

モニターに関してはコントラスト比が1000:1程度しかない為、撮影対象にこの値を超えるような明るい部分と暗い部分が存在する場合、明るい部分が真っ白になったり、暗い部分が真っ黒になってしまいます。(いわゆる白飛びと黒つぶれ)

人間の眼でも、極端に暗い場所から極端に明るい場所、例えばトンネル内からトンネル出口を凝視した場合、トンネル出口は最初は眩しく感じるものの、次第に眼が明るさに慣れて景色が見えてくるかと思います。

ただし、その状態で視界の端っこのトンネル内部に視線を動かさずに意識だけ集中させてみると、周囲は真っ暗に感じられるでしょう。

ドライブレコーダーの場合には、更に明るい部分・暗い部分の混在する状況に弱く、トンネルに入ると出口が真っ白に映ってしまったり、出口以外の部分が真っ暗になってしまう事があります。

例えば、以下の画像では右側の明るい部分が白くなって、景色が判別しにくい状態になっている事が分かると思います。

なお、カメラやドライブレコーダーの「ダイナミックレンジ」の広さは、製品によって異なり、レンズやイメージセンサーの特性と、それに対するソフトウェアでの補正方法で決まります。

一般的には、レンズやイメージセンサーが高性能でこれらの持つ素のスペックが高ければ、ダイナミックレンジは広くなる傾向が強く、ショボいハードウェアであれば狭くなると言われています。

このうち、ハードウェアの性能が高く広いダイナミックレンジを確保できるドライブレコーダーには「WDR(ワイドダイナミックレンジ」という表記がなされており、「WDR」というのは本来ハードウェアのダイナミックレンジが広いという状態を指す用語です。

ところが、ドライブレコーダー業界ではこの「WDR」という言葉の使い方が統一されておらず、ソフトウェアで画面内のコントラスト(明暗差)を落とす事で白飛びを防いでいるものを「WDR」と読んでいたり、そもそもダイナミックレンジが広いとは感じられないようなものでも、「WDR」と表記されています。

従って、ドライブレコーダーの「WDR」という表記は、最近では何の意味もなさないメーカーの勝手なセールス文句であると理解して下さい。(そもそも「WDR」の明確な定義はないので、嘘をついている訳じゃないです)

 

一方でスマホなどの撮影機能に「HDR」のオン/オフなどの項目があるのをご存知でしょうか?

これは「ハイダイナミックレンジ」という処理機能の略語で、本来であれば1回のシャッターで2枚の画像を撮影して組み合わせて出力する機能です。

明るさの焦点を画面内で最も明るい部分に合わせた画像と、最も暗い部分に合わせた画像を合成して、白飛びや黒潰れを防いでいます。

【HDRなし】

【HDRあり】

上の2枚の画像をご覧頂くと、「HDRあり」の方が白飛びが少ない事がお分かりいただけるかと思います。

 

ただし…、HDR処理というのはカメラの撮影回数が2倍になりますし、ハードウェアに掛かる負荷も同様に2倍になり、そのまま映像として出力するとデータの容量も2倍になります。

そこでデータ容量があまり大きくなりすぎないように、データの圧縮率を上げる処理が掛かったりしますので、動画の品質が低下し、にじみやぼやけが目立つ映像になる傾向が強くなります。

要はナンバー認識精度が落ちちゃう可能性が高いという事です。

 

また、「HDR」機能と謳われていても、2枚の動画を合成せず、コントラストを調整しただけのように見受けられるモデルもありますし、「非HDR」のモデルよりも白飛びし易い「HDR」モデルもありますので、この辺りは実際に実機で撮影した動画を見比べてみなければ分かりません。

以下、全てHDR表記のモデルです。

これまでテストしてきたモデルでは、コムテックの最新モデルはかなり白飛びに強く、次いでケンウッドのハイエンドモデルなどが続きます。

ユピテルについては補正が強いものと、弱いものが混在しています。

それ以外のメーカーで強めの「HDR」補正が入っているのは少なく、TA-Creativeの「TA-011c」程度かと思います。

ただし、白飛びに関しは少なければ少ない方が良いですが、その弊害としてナンバー認識精度が落ちるものが多いので、ここは白飛びの度合いとナンバー認識精度や、夜間の明るさなどのバランスで考えたいところです。

ドライブレコーダー選びのポイントのまとめ

以上をまとめると、以下の7つのポイントについて自分がどう考えているのか?

①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか?

②駐車監視を行う予定はあるか?

③夜間に運転する事が多いか?

④車内で地デジテレビを見るか?

⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か?

⑥電子機器の扱いは苦手か?

⑦GPSを必要と感じるか?

次に以下のポイントに対して何を重視するのか?という点を考えていく事になりますね。

①録画視野角の広さ

②ナンバー認識精度

③白飛び耐性

 

因みに駐車監視を行わない前提であるなら「ナンバー認識精度」はあまり重要ではないので、「録画視野角の広さ」と「白飛び耐性」の高いものをおすすめします。

なお、個別のユーザーの目的に合ったドライブレコーダーについては、以下のメニューにメーカー別・用途別の記事一覧を置いてますので、そちらをご確認頂けると目的に合ったモデルが見つかり易くなると思います。

■ 完全版!ドライブレコーダー メニュー入口

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. 長嶋 より:

    ドライブレコーダーを購入するために探していたらたまたまこのサイトが目につき見させていただきました。
    ①購入価格 2.5万位
    ②駐車監視 必要
    ③夜間運転 多い
    ④地デジ 見る
    ⑤西日本
    ⑥苦手 でも取説読むのは好き 主人がソコソコ出来る
    ⑦GPS 必要
    ⑧~⑩ 必要 となるとどんな機種がいいですか?
    ついでにレーダー探知機も買う予定なんですが。ミラー、置き型どちらでも。
    コムテックのドライブレコーダーとレーダー探知機が連動している機種がありますが前方のカメラしかありません。後方のカメラのみ買った方がいいでしょうか?どちらがお得でしょう。見ず知らずの方にお聞きしてすみません⤵⤵

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      長嶋様

      前後録画を行う前提で手元に流用可能なガジェットがない場合には、レーダー探知機とドラレコは連動や一体型ではなく、個別に買い合わせる事をおすすめします。

      ・レーダー探知機とドライブレコーダーの一体化モデルのまとめ
      ・ドライブレコーダーとレーダー探知機の連動モデルのまとめ

      地デジの面を考えると、安心できるのは①コムテック、②ユピテル、③ケンウッド、④セルスター、⑤パイオニア、⑥セイワ(PDR800FRのみ)辺りになります。

      駐車監視を考慮するなら、①コムテック「ZDR026」、②セイワ「PDR800FR」がおすすめですが、予算オーバーしますね。

      日本メーカーの場合、2.5万円だとエントリーからスダンダードの中間のグレードになります。

      中華メーカーであればこれくらいで高性能モデルが買えますが、2カメラになると地デジに関してはかなりの高確率で影響が出ます。(台湾メーカーのパパゴも同様、韓国メーカーは出ない)

      予算を優先に考えるとコムテックの「ZDR-015」が無難な選択かとも思います。

  2. 山本博 より:

    突然のコメント失礼します。
    ディーラで「ワーテックスドライブレコーダー 360°超広角視野 リアカメラ付属DVR-360-2」を勧められました。工賃込みで5万円くらいだそうです。ネットで調べてもレビューが1件も見つからないのですが、この機種のメリット、デメリットをご存知でしたらお教えください。
    よろしくお願いします。

  3. 和田雄志 より:

    客観的な記述が大変参考になります。
    日本語音声コントロールなど、最新の情報に更新していただくと助かります。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      和田様、ありがとうございます。
      次回の更新の際に検討いたします。

  4. 超素人 より:

    ドラレコ使用したことがなく、困っていたらこちらのサイトに到着できました!
    新型ハリアー購入検討中(デジタルインナーミラー(録画付)付)です。
    ドアパンチ対策でサブとして取り付けるとすれば、どのような機種がおすすめでしょうか?
    機械が苦手なので国産がいいです。

    ①予算→すいません未定です
    ②駐車監視→はい
    ③夜間→少ない
    ④車内で地デジ→みない
    ⑤エリア→西日本
    ⑥電子機器の扱い→超苦手
    ⑦GPS→不要
    よろしくお願いいたします。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      超素人様
      デジタルインナーミラー(録画付)付というのは、リアの録画を行うものでしょうか?

      • 超素人 より:

        言葉足らずですいません。
        トヨタ車初搭載だそうです。
        走行中の前後方カメラ映像をデジタルインナーミラー(前後方録画機能付)に挿入したSDカードへ録画する機能のようです。

  5. あんころもち より:

    初めまして。ドラレコ選択で御社サイト辿り当該記事拝見しました。
    ドラレコ選びの要点を複数列挙されておられますが、ドラレコやその周辺機器の耐熱・放熱性に関しての記述や内容はございませんでしょうか。

    昨今外気温の高温化が進み、直射日光がドラレコへ与える熱害とそれに繋がる故障率を懸念しています。
    機器への熱害故障リスク等、メーカー様は製造設計段階で織り込みかとは私個人勝手に思い込んでいますが、omi様の幅広い知識見識でそこら辺の事情伺えれば幸いです。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      あんころもち様
      放熱・耐熱・耐久性については、検証にメーカーの通常の開発工程以上の時間とコストが掛かるので実施してません。

      テストを実施していないものに対して予測で個別製品について評価はできませんが、車と同じ様に日本の気候をよく知っている日本の大手メーカーの製品の方がアドバンテージはあると思います。日本メーカーの車が日本の気候に合っているのと同じ理由で(笑)
      ただし、ケンウッドの主力モデルは台湾企画なのでこの限りではありません…といったように色々な要素があるのでやはり一概には言えないですね。

  6. bon より:

    いつもomiさんのレビュー見せて頂いております。
    あえてお聞きします、私3月で新車を購入するのですが
    omiさんのドライブレコーダー7つのポイントのうち1番4番を外したらどこのドライブレコーダーが一番ベストですか教えてください。
    何卒よろしくお願いいたします

  7. ROBA より:

    はじめまして。ジープラングラーJKを購入したのですが、車体後部スペアタイアに被せる形で自転車ラックを搭載し、またソフトトップ故に後方視界がかなり制限され、思案していた時にNeoTokyoさんのインスタ広告を見て検討を開始しました。自動車のレーシングドライバーでもあるので近年のGT3系などルームミラーがカメラ+モニターになっており、視界確保に優れている認識が有りますが、レースで使うものは軽くて瞬時のメンテナンス性を優先して、ヘッドライト眩しさ調整など全く無いので、自動車につけるとなると全く分からずメッセージさせていただきました。以下前提条件ですが、基本はルームミラーの視認性向上最優先で、ジープ真っ直ぐ駐車何故か非常に目を錯覚させて難しいので横が見えたら嬉しいけど、それによって配線がごちゃごちゃ見えたりするなら、線がたくさん露出しない方が優先度高いです。
    ①価格:安い方が嬉しいがそこまで気にしない
    ②駐車監視:あれば使うが程度
    ③夜間に運転:多いです
    ④車内で地デジテレビ::プライオリティ低いです
    ⑤車を使用するエリア:アウトドア系全国です
    ⑥電子機器の扱いは:苦手です。。。
    ⑦GPSを必要と感じるか?不要です。

    とは言え、有れば便利な機能も色々付いているのでしょうし、邪魔にはならないかと考えてます。

    優先順位は
    ①リア視界確保かつ見えやすい画面
    ②線がごちゃごちゃしない
    ③サイドが駐車時に見れればなお嬉しい
    と言う感じなのですが、ズバリおすすめ機種を教えていただければとお願い申し上げます。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      ROBA様
      価格面が最優先でなければMAXWINのMDR-A001が一番良いですよ。
      私はこの系統の製品を4台中2台の車に付けてます。
      https://car-accessory-news.com/mdr-a001/

      >GT3系などルームミラーがカメラ+モニター
      スマートミラーは距離感と速度差が掴みにくいのでレース向きではないような?気がしますが、これもセンスなんですかね(笑)
      GT3などは普通のルームミラーでも後方視界が悪そうなイメージですけど。

      • ROBA より:

        上記アドバイスありがとうございました
        コメントバックがうまく出来ず多分新たなスレッドかもですが申し訳ありません。
        早速取り付けてみます!
        レーシングカー、特にGT系はリアウィング、ロールバーなどが大きくて元々のルームミラーが使われてた時代は殆ど見えず、車影あるな程度でむしろ左右に来られるとオーバーテイク体制に入ってくるのでその角度が見える事が大切なのですがこれまたロールバーで殆ど見えずサイドミラーしか実際は使えないに等しかったんです。デジタルミラーになって劇的に視界が開けたのでどのチームも二度と元には戻らないかと。距離感など確かに違和感はありますが、そんな事は慣れたら大丈夫。見えないより100倍いいと言うのがドライバーの意見ですね!
        と言う事で今のジープも自転車ラックで後ろがほぼ見えないので。。。同じ感覚ですね。兎に角試してみます。ありがとうございました!

        • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

          ROBA様
          やはりレースされるような方だと、一般人とは感覚が全然違うんですね。
          MDR-A001は視野角を段階的に調整出来るので便利ですよ。

  8. さーすー より:

    はじめまして。
    ドラレコの購入を検討している中で、こちらのサイトに辿り着きました。
    初めて車(オデッセイ)を購入し、今までドラレコを付けたことがありません。
    どうぞご教授願います。

    ①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか?→2万円前後

    ②駐車監視を行う予定はあるか?→あれば使う

    ③夜間に運転する事が多いか?→多い

    ④車内で地デジテレビを見るか?→たまに見る程度

    ⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か?→西日本

    ⑥電子機器の扱いは苦手か?→苦手だが、説明書があればなんとかできる

    ⑦GPSを必要と感じるか?→必要なし

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      さーすー様
      駐車監視はあれば使う、程度でしたらユピテルの最新STARVISモデルが良いのではないかと思います。
      https://car-accessory-news.com/sn-tw9900d/

      ・「SN-TW9900d」:一般店向け(直結ケーブル・安全運転支援)
      ・「WDT700c」:WEB専売(シガーケーブル・安全運転支援)
      ・「Y-300C」:ユピテルダイレクト専売(シガーケーブル・安全運転支援)
      ・「Y-300R」:特定量販店向け(直結ケーブル・安全運転支援)
      ・「Y-210R」:特定量販店向け(直結ケーブル)

      この5機種はカメラ性能は同等ですが今テストしている「Y-300R」はかなり好感触です。型番が多すぎて実勢価格が掴めないですが、「Y-210R」辺りなら2万円台前半位じゃないですかね?

  9. さーすー より:

    お礼が遅くなり大変申し訳ありません…。

    今回おすすめして頂いた商品は全く知らなかったので、とても参考になりました。
    記事の通りZDR025と悩むところですが、Y-300Rに使用と思います。
    ありがとうございました。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      さーすー様
      Y-300Rの方が満足度が高い様に思いますよ。
      また何かありましたらご質問下さい。

  10. 緑のかいじゅう より:

    はじめまして。
    ドラレコの買換え検討している中で、こちらのサイトで色々見させていただいております。
    ハイエースバンに乗っており、ゲレンデでの車中泊の為にリアウインドが塞がっている状態が多く後方視界は悪い状態です。
    フロントの視野を確保するためにルームミラーは角度を調整しており、ルームミラー自体の変更は避けたいので、ミラー型のカメラ分離式ドラレコを検討しております。
    以前は「Vikyfly」のドラレコを付けていましたが、不具合が多いのと後方状況をルームミラーで見れるようにしたく
    Omi様の知見をお借りできればと思い、コメントさせていただきました。
    ■希望内容
    ・ミラー型のフロント・リアカメラ分離
    ・青空駐車の為、対熱性に信頼があればうれしい
    ・オールシーズンでサンシェードを付ける為、カメラ干渉を避けたい
    ・MaxWin「MDR-A001」:ミラー自体に変更・価格帯でNG
    ・リアカメラは車内ガラス上部付近に設置
    ・録画状況と後方視界を確認したい為、液晶無しは避けたい

    ■検討商品
    RROOT「HYM-GS350」
    MaxWin「MDR-C010」「MDR-A001」
    AUTO-VOX「X6」
    検討商品以外でも希望に近しいのがあれば、どうかご教授お願いいたします。

    ①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか? →2~3万円程度
    ②駐車監視を行う予定はあるか? →あれば使う
    ③夜間に運転する事が多いか? →多い
    ④車内で地デジテレビを見るか? →見ない
    ⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か? →西日本
    ⑥電子機器の扱いは苦手か? →苦手意識はない。DIYでサブウーファー設置経験あり
    ⑦GPSを必要と感じるか? →あれば嬉しい

    長文のコメント失礼いたしました。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      緑のかいじゅう様
      前後セパレートだと、やはりMaxWin「MDR-C010」AUTO-VOX「X6」辺りが良いと思います。
      カメラは車外取り付けがおすすめです。

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