※2021年5月28日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
車を購入した際にまず取り付けを検討したいのが
・ドライブレコーダー
・レーダー探知機
の3つのガジェットですが、ドライブレコーダーの一般化に伴い、「カーナビ+ドラレコ」や「レーダー探知機+ドラレコ」などの複合ガジェット類も増えています。
数年前にこんなのあったら良いな~と思っていたものはほとんど製品化されており、その中には周辺のガジェット類の進化によって既に過去の遺物になりそうなものもあるのですが、この記事ではレーダー探知機機能の全部、または一部を搭載したドライブレコーダーについて、次のカテゴリー別にご紹介します。
ドライブレコーダー+GPS警報のみ
このカテゴリーの製品は、簡単に言うとドライブレコーダーにGPSデータを内蔵し、登録地点付近ではGPSレーダー探知機のように警報や注意喚起のアナウンスを行うものです。
レーダー波を受信するアンテナがありませんので厳密にはレーダー探知機ではありませんが、この中にはオービス警報だけでなく、事故多発地点、ヒヤリハット地点などの警報も合わせて行いますので、比較的実用性は高いと感じています。
※取締りポイントは警報しません。
現時点ではコムテックとセルスターがこのカテゴリーの製品を販売していますが、警報内容はほぼ同様…というか、各社のレーダー探知機のオービスポイントと事故多発地点などをそのまま乗っけてきたようなものです。
コムテック「HDR963GW」
コムテックの「HDR963GW」は2カメラドラレコとしては同社の最上位の位置付けとなっており、前後の視野角がいずれも水平136°と極めて広く、強烈なHDR補正によって逆光時にも良好な視界を確保できる点がセールスポイントです。
最上位モデルとの位置付けだけあって、同社のドラレコの中では最も多機能で、以下のGPS警報が搭載されています。
・事故ポイント
・ヒヤリハット地点
・オービス警報
ドラレコとしての画質や駐車監視などの利便性に関する評価も高い製品で、トヨタの純正ドラレコのベースモデルにもなっていますので、極めて安定した動作も期待できます。

セルスター「CS-32FH」「CS-91FH」
セルスターの「CS-32FH」「CS-91FH」は、いずれもSONYのイメージセンサーを前後カメラの搭載したスタンダードな箱型ドライブレコーダーです。
「CS-32FH」「CS-91FH」は純粋な上下関係のある同系統の製品で、イメージセンサーのグレードが2ランク程度異なります。
上位モデルの「CS-91FH」に搭載されているSONY「IMX327」というセンサーは、同社の夜間特化型STARVIS対応センサーの中でも最高の夜間撮影能力を誇りますので、「CS-91FH」のドラレコとしての夜間撮影能力は業界1~2位を争うハイレベルとなっています。
GPS警報についてはコムテックと似たような構成で、以下の通りとなっています。
・ゾーン30
・事故多発エリア
・事故多発路線
・スクールエリア
・オービス警報
セルスターのドラレコ、レーダー探知機はトヨタ系のディーラ向けのOEMベースとしての側面が年々強まっており、年配者向けの操作感やメンテナンス性に特化しています。
これらの製品はmicroSDカードのフォーマット不要機能やタッチパネル操作にも対応していますので、ガジェットの操作が苦手な方でも安心して扱える点がおすすめポイントになります。

ドライブレコーダーとレーダー探知機機能の全部が一体化したモデル
こちらは前述のドライブレコーダーベースのモデルとは異なり、内部にレーダー探知機用のアンテナを搭載し、他の警報なども完全にレーダー探知機のものをそのままドライブレコーダーに乗っけた完全一体化モデルとなります。
コムテック「CB-R02」
コムテックの「CB-R02」は2019年に発売された1カメラドライブレコーダーとレーダー探知機の一体化モデルです。
これを2019年向けにブラッシュアップした最新版となり、録画解像度はいずれもフルハイビジョンで以下のポイントが異なっています。
ドライブレコーダーの画質は1カメラモデルとしては優れたものになりますが、レーダー探知機の方は2018年モデルベースとなっている為、最近主流となりつつあるレーザー式の取締を受信する事が出来ません。
従って2021年現在ではやや中途半端な機能と言えますので、購入は避けた方が良い様に思います。

まとめ
以上、ドラレコ+レーダー探知機の複合ガジェットについてタイプ別にご紹介しました。
なお、個別の性能や機能を突き詰めるとドラレコとレーダー探知機は別々に購入した方が良いという結論に落ち着きますが、その折衷案としては一体化モデルではなく連動モデルを選択するというものもありますので、気になる方は以下の記事もどうぞ。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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