こんにちは!Omiです。

最近のドライブレコーダー市場の傾向は、2018年から始まった夜間特化のSTARVISの流れを引き継ぎながら、これと組み合わせる形で高解像度化・マルチカメラ化・360°カメラ化が進んでいます。

ここ1年位で500~800万画素の高解像度STARVISのセンサーを搭載したハイエンドなモデルも出てきていますが、ドラレコに関しては高解像度化デメリットが大きいので「高解像度」=「必ずしも正義ではない」と言う事を押さえておきましょう。

「IMX335」はSONY推奨センサーだが高解像度=高評価ではない

最近は日本メーカー、中国メーカーとも500万画素の「IMX335」を採用した製品が増えており、私が独自に得た情報ではどうもSONYもアッパーのドラレコ用センサーとして「IMX335」を自信を持って推奨しているようです。

でも私から見るとこのセンサーをドラレコ用に上手く使えている製品は今のところないです…残念ですが。

そもそも…なのですが、200万画素のフルハイビジョンと言う解像度は、事故の際の状況の認識には必要充分な解像度です。

もちろん、解像度が上がればナンバー認識精度も上がりますので、駐車監視や煽り運転の証拠確保には強くなるのですが、解像度を上げる事のデメリットも発生します。これが結構バカにできない。

ドライブレコーダーに搭載されているSONYのイメージセンサーごとの特徴

高解像度のデメリット

理由は後で述べますが、高解像度のデメリットは主にこちらの3つのポイントになります。

①夜間が暗くなる
②白飛び・黒潰れし易くなる
③大容量のmicroSDカードが必要になる

高解像度は夜間が暗くなる

まず初めに高解像度センサーの最大の弱点ですが、低解像度に比べると光を取り込む能力が落ちる為に夜間の映像が暗くなります。

カメラを分解してみると分かりますが、イメージセンサーはレンズの根本ににある板状のパーツです。

分かり易い例え方をすると、イメージセンサーは人間の目で言うところの水晶体から入った映像を映し出す「網膜」の役割を果たしています。

このイメージセンサーのサイズが大きければ大きいほど、光をたくさん受け取る事が出来るようになりますので、画質の面においては「デカさは正義」になり易い訳ですが、ドラレコに巨大なセンサーを搭載すると、筐体も巨大サイズになってしまいます(笑)

なのでドラレコに搭載されているセンサーサイズは1/2.5インチ~1/3.0インチくらいの幅に収まっている訳です。

…、でこの限られた面積の全てが受光面積になるのか?と言うとそうではなく、画素(ピクセル)ごとに仕切りがあり、この仕切りの部分は光を受け取る事が出来ません。

仮に上の9画素と同じサイズで4倍の解像度の36画素のセンサーを作った場合、この様に受光面積が減ってしまいます。

なので、同じ条件で画素数だけを増やすと映像は暗くなってしまいます。

これを解決する為にはハイスペックなレンズを採用し、高度なソフトウェア補正処理を行う方法などが考えられますが、そこまでしている製品はほとんどなく、500万画素「IMX335搭載!」「IMX335搭載!」「IMX335搭載!」とひたすらセンサーの種類だけを誇示するようなメーカーが多いのが現実です。

これは中国メーカーで顕著で、中にはセンサー型番を偽装しているような悪徳メーカーも存在していますが、日本の大手メーカーも500万画素「IMX335搭載!」「IMX335搭載!」「IMX335搭載!」と言う手法を使います。

高解像度は白飛び・黒潰れし易くなる

カメラの光を取り込んで映像化する能力は人間の目ほど高性能ではない部分があり、特に画面内に極端に明るい部分と極端に暗い部分が存在する場合…

この様に明るい部分は白く飛び、暗い部分は黒く潰れてしまいます。

それをこのようにHDR・WDR補正のようにソフトウェアで補正をかけて見やすく調整している訳です。

高解像度のセンサーは暗くなりがちなので露出を上げたりなどの調整が入る事が多いですが、そうすと明るい部分が白飛びし易くなり、これを修正する為に精度の高いチューニングが要求されるだけでなく、解像度が上がる事でそのチューニングに必要なチップセットのスペックも上がります。

現状ではチップセットやチューニングを変えないでセンサーだけを変えた製品が多いので、高解像度のセンサーはその実力を発揮出来ていないという事になります。

大容量のmicroSDカードが必要になる

フルハイビジョン200万画素の1カメラドライブレコーダーの録画データサイズは、6GB程度が一般的ですが、解像度が上がると必要な容量も比例して上がります。

400万画素であれば12GB、800万画素になると24GBと言う具合ですね。

まだ200万画素の優良チューニングモデルがおすすめ

このような理由からドラレコの一般的な使用目的である事故の際の状況証拠を記録する、という面ではまだまだ200万画素モデルがおすすめですし、その200万画素モデルですら夜間の明るさ・白飛び・黒潰れ対策は改善の余地ありです。

なので、メーカーさんには高解像度モデルでベース要求スペックを上げるよりも、「200万画素でマシンスペックをフルに使って精度の高い補正を行った方が売れますよ!」と言いたいですね。

また、いまのところ500万画素以上のセンサーを採用した製品で、解像度以外の面で200万画素の上位モデルに肉薄した製品はありませんので、駐車監視や景色撮影などの限られた目的以外では200万画素モデルがおすすめです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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