※2019年3月4日更新~偏光シート装着時の撮影テストを行いました。

最近のドライブレコーダーは光を取り込む性能が向上し、夜間特化型の少ない光の量でも明るく映るモデルも出てきています。

ただし、小さな光でも拾い易くなった事で夜間はダッシュボードに光が当たってフロントガラスに反射したものがかなり強めに映像に映り込んでしまう事もあります。

また、昼間でもダッシュボードの色や素材が反射し易い車などは、前方上から陽射しが入るとかなり強めに映り込みが発生し、前方の視認性が極端に悪化する場合もありますね。

特に夜間が明るめのモデルと淡色系のダッシュボードの組み合わせは最悪だと思うのですが、以下の画像では夜間特化型のSTRAVIS対応モデルである、ユピテルの「SN-SV40c」が最も映り込みが強く出ているのがお分かり頂けるかと思います。

ダッシュボードの映り込みに関しては工夫次第でどうにか出来るケースと、どうにもならないケースがありますが、条件さえ揃えば映り込みを軽減させる事が可能になります。(方法的にはあんまりスマートではないですが…)

…という訳で、この記事ではかなり泥臭い作業も含みますが、ドライブレコーダーへのダッシュボードの映り込みを軽減できるかも知れない方法についてご紹介します。

フロントガラスにダッシュボードが映り込む仕組み

これは知っていても知らなくでもあまり問題はないように思います。

ただ、最近ケンウッドからフロントガラスの映り込みを軽減する事が最大のセールスポイントである、「DRV-240」「DRV-340」が発売されており、私自身はこの効果には懐疑的な見方をしている事から、フロントガラスの映り込みの仕組みについてシミュレーションしてみました。

フロントガラスとレンズの距離が近付くほど映り込みは軽減される筈だが?

まず、この「DRV-240/340」はマウントやレンズ位置の改善により、ガラス面にレンズが近付く事でフロントガラスのダッシュボードの映り込みが軽減出来ると謳われています。

確かにフロントガラスとレンズの距離が近くなれば映り込みの軽減は可能である筈ですが、ユピテルの円筒型のモデルは現状のドラレコの中では最もガラス・レンズ間の距離が短くなります。

では、フロントガラスとレンズの距離が遠い場合と近い場合の映り込み方を見てみましょう。

フロントガラスとレンズの距離が遠い場合

例えばミニバンなどのフロントガラスの傾斜がきつい車の場合、スタンダードなマウントで標準的な視野角のドラレコの録画範囲内に入るフロントカラスは以下の図のような形となります。

この範囲のガラスに反射する部分は以下の図の通りです。

【元画像はトヨタ より】

この状態だとダッシュボードの大部分がかなりガッツリと映り込むことが分かります。

映り込みダッシュボードの面積が広いという事は、ドラレコのレンズがフロントガラスに反射したダッシュボードからより多くの光を取り込み、動画が見にくくなると言う事です。

フロントガラスとレンズの距離が近い場合

これがマウントが短く、レンズが前方に付きだすタイプであれば以下のような形になります。

ダッシュボードが映らない訳ではないのですが、受光(と言うか発光?)面積が減って受ける光の総量は減る為、映り込みが軽減されると言う塩梅かと思います…たぶん。

なのですが…、何故私がケンウッドの新モデルのダッシュボードの映り込み軽減の効果に対して懐疑的な見方をしているかと言うと、ユピテルの円筒型のモデルでの映り込み軽減効果がほとんど体感出来ていないからです。(LaBoon!!読者の方にも同様の意見を頂いた事もあります)

まぁ、これはしっかり比較はした事がないので効果はあるかも知れないけれど、体感出来るほどではないだろうと言う予測ではあるのですが。

フロントガラスの角度による映り込み範囲の違い

それよりも映り込みに大きな影響を及ぼすのは、フロントガラスの傾斜角です。

例えばバスなどのようにフロントガラスが完全に垂直であるか、それに近い角度の場合にはダッシュボードは映り込みません。

【元画像は三菱ふそう より】

逆光になると座席やドラレコ筐体が映り込む可能性はありますが、ドラレコは黒ですし座席などもダッシュボードほどのきつい映り込みににはならないかと思います。

 

逆にフロントガラスが水平に近いような車の場合には、昼間のダッシュボードからの反射以外にも夜間にカーナビの液晶画面などが映り込み易くなります。

特にフロントガラスの上の方にドラレコを設置するとカーナビの液晶が映り易くなりますね。

こんな感じに…。

ダッシュボードの映り込みはともかく、カーナビの液晶が映り込まないようにするにはドラレコを少しガラスの下側にずらすと良いかと思います。

ダッシュボードの映り込みを軽減する方法

さて、ドラレコのレンズとフロントガラスの距離を縮める事でダッシュボードの映り込みを軽減出来る可能性があるが、私は体感できる程の効果は得られていないと先程述べました。

では、効果的な方法はないのか?と言うとそうでもなく、偏光フィルターの類を使うと体感出来るような効果が得られます。

偏光フィルターを使う場合

偏光フィルターやレンズは、サングラスやカメラのレンズ用になどに使用されるのが一般的ですが、表面に特殊な加工を行い、反射よる光の波長だけをカットする効果があります。

過去に無理矢理スマホ用の偏光フィルターを装着した事がありますが、ちゃんと体感出来るような効果は得られました。

【装着前】
2015-09-26 20.00.44

【装着後】
2015-09-26 19.59.32

少し映像が暗くはなりますが、映り込みはかなり軽減されていると体感出来ました。

もう4年前の話なのでどうやって取り付けたかは忘れましたが、多分テープ類で無理矢理固定したように思います。

ちょうど良い大きさのフィルターがあれば良いですが、おそらく探すのは至難の業かと思いますので、現時点ではもう少し難易度の低い偏光フィルムを使用するのがおすすめです。

偏光フィルムを使う場合

偏光フィルムを使った場合の設置難易度は急激に下がります。

10センチ程度のフィルムを好きな大きさに切ってドライブレコーダーのレンズ周りに貼り付けるだけです。

2015-10-03 13.19.51

円形に切り取っても貼り付けが困難なことは分かったので、長方形に切り取って上下を両面テープで固定しました。

2015-09-27 15.28.04

見た目がどうなの?というのもありますが、ドライブレコーダーの機能面を考えるとこの方が良いのではないか?と言う気がします。

この場合はおそらく使用するテープの種類やドラレコのレンズ周りの形状で難易度が大きく変わると思いますが、最近のドラレコはレンズの中央がせり出した魚眼っぽいものも多いので、以下のように筐体からレンズが飛び出している場合には偏光フィルターの装着が困難です。

この仕様だともう諦めるしかなさそうですね…。

 

一方で以下のようにレンズ部分が筐体から飛び出していない場合には、フィルムの貼り付けは比較的容易ですので試してみる価値はあるかと思います。

実はこの記事はあまり読まれていない気がしたので4年くらい放置していましたが、意外とダッシュボードの映り込みをどうにかしたいと考えている方は増えているみたいなので、後日改めて使用するテープ類なども再考した上で再度実験を行う予定です。

コムテックのドライブレコーダーに偏光フィルターを装着

今回は動画の比較が行い易いように画質が全く同じコムテックの「HDR-352GH」、「HDR-751G」のうち、「HDR-352GH」の方に偏光フィルターを装着してみました。

見た目はかなりカッコ悪くなりましたが、フロントガラスへの映り込みはしっかりと体感できるほどの軽減効果が得られました。(反射があまりにも酷い時には映り込みますが、確実に軽減はされています)

作業手順とフィルターの有無の比較については以下の動画でも解説しています。

使用した部材

今回使用した部材は以下の通りとなります。

偏光シートの貼り付け手順

手順は改めて説明するほどの事もないのですが、偏光シートをハサミで切って両面テープで張貼り付けただけです。(笑)

レンズ周りのサイズに合わせて大体の大きさにシートをハサミで切ります。

偏光シートには両面に透明のフィルムが貼られていますので、両面テープを貼る側だけフィルムを剥がします。

レンズ部分が隠れない程度に四辺に両面テープを切り貼りします。

偏光シートには縦横の向きがありますので、下方向から反射してくる光に対して反射が軽減されるように貼り付ける必要があります。

液晶などの反射がキツイ鏡面仕上げの物を下において、スマホのカメラで反射具合を確認しましょう。

シートを縦、または横に被せた状態で反射が軽減される向きを正とします。

【誤】

【正】

シートの向きが決まったら両面テープでレンズに貼り付け、表面のフィルムを剥がします。

以上で完成です。

なお、ドラレコのレンズ形状によっては偏光シートの貼り付けが困難なケースもありますが、厚みのある両面テープなどを使用すれば大抵の場合は対処出来そうです。

こんな感じで…以下はユピテル「SN-SV70c」です。

これは簡単でした。

夏場の両面テープの剥がれなどが気になるところですが、しっかり接着されているように感じますので多分問題ないでしょう。

市販の変更フィルターを使える場合もある

偏光シートを切り貼りする以外にも以下のような市販の変更フィルターを両面テープでどうにか接着可能なケースもあります。

正面から見るとまるで純正OPのようですね。

横から見ると両面テープが重ねてあるのが丸見えですが、一応本体の重みで落ちない程度の強度は出ています。

このフィルターに関しては撮影テストが未実施ですので、後日状況を追記します。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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