こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
パイオニアの「NP1」は、通信型のドラレコ+音声カーナビの複合ガジェットで、今年一番の斬新なカーアクセサリーとして注目を集めています。
「NP1」のドラレコ機能のうち、駐車監視モードの仕様に問題はあるものの、工夫次第で室内レンズによりサイドのドアパンチも映せますので、駐車監視を目的に購入を検討されているユーザーも多い事と思います。
そこで今回は「NP1」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
「NP1」の駐車監視モードの仕組み
「NP1」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると、自動で次の駐車監視用の録画モードに切り替わるものです。
この録画モードは、微電力でドラレコを待機させ、車のバッテリーへの負荷を最小限に抑えられる点が魅力です。
デメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
ドアの開閉程度の衝撃では検知されませんでしたので、そこそこ大きい衝撃が加わらないと録画されません。
ドアパンチの瞬間を抑えたい場合には、駐車監視モードを使わず、外部バッテリーと組み合わせて走行中の常時録画モードを継続する方法がおすすめです。(この方法も後半で解説)
「NP1」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「NP1」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPの黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モードの制御を行っているという塩梅です。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・青・黒の3色のケーブルに分岐していますが、これをヒューズボックス内のヒューズに接続します。
このケーブルを使うと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
駐車監視中に電源を落としたい場合には、このボタンを2秒長押しします。
駐車監視の設定項目
「NP1」の駐車監視の設定項目はこちらの通りです。
外部バッテリーと組み合わせた駐車監視
「NP1」でドアパンチやイタズラ対策を想定した駐車監視を行う場合には、OPの3芯ケーブルではなく、製品付属のシガー電源ケーブルを使い、駐車中も走行中の常時録画を継続させます。
※これはメーカーが想定した運用方法ではないですし、「NP1」は特殊な複合ガジェットなので、夏場の炎天下で熱による不具合が出易いかも知れません。
駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」と接続する際には、エーモンなどの汎用のシガーソケットをiCELLの⑯⑰を接続します。
「iCELL」を使い、このように接続した場合、エンジンをOFFにしても走行中の常時録画モードが継続されます。
次に「NP1」の消費電力ですが、常時録画モードでは5.3W程度でした。
「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。
型番 | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 12.9時間 | 26時間 | 71時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
なお、「NP1」の常時録画モードではボタン操作で電源を落とす事が出来ませんので、駐車監視をしない場合にはシガープラグを抜き、次回の起動時にもシガープラグを挿して起動させる必要がありますので、この操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
まとめ
以上、「NP1」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「NP1」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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