innowa 「Journey Plus R」の駐車監視の仕組みと使い方について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

今回はinnowa「Journey Plus R」の駐車監視モードについてご質問を頂いたので解説します。

innowaの駐車監視モードは、機種によって仕様が異なり、説明書の記述に少々問題がある為、非常に難解になっていますので注意が必要です。

「Journey Plus R」の駐車監視モードの仕組み

「Journey Plus R」の駐車監視モードはこちらの2種類からの選択式です。

■「Journey Plus R」取説説明書

・衝撃検知(衝突の5秒後に起動)
・動体検知(動体検知の5秒前から録画)

駐車監視モードへの移行については、手動・自動の2種類からの選択式になります。

・自動:オート(動体検知)

オートを選択した場合、エンジンOFFから10分間、振動を検知しない状態が続くとに自動で動体検知モードに切り替わり、エンジンをONにした時の振動を検知して走行中の常時録画モードに戻ります。

「動体検知」モードは、動体を検知した時だけ、前の5秒間+後の1分間の映像を録画する方式で、当て逃げの際の証拠が残り易いモードです。

従ってLaBoon!!では「Journey Plus R」で駐車監視を行う際には、この「動体検知」モードをおすすめしています。

「Journey Plus R」の駐車監視モードを使う為に必要な手順

「Journey Plus R」で駐車監視モードを使用する為には、付属のの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。(説明書には2Balance電源直結コードと記述)

なお、上図のイラストではこのケーブルは+-の2芯構造となっていますが、実際にはこのような3芯構造です。

■2Balance電源直結コード取説説明書

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、タイマーやカットオフ電圧の制御を行っているという塩梅です。

※おそらくACC信号はドラレコには届いておらず、タイマーやカットオフ制御のみに使われています。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

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・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。(振動の有無で判断)

駐車監視の設定項目

「Journey Plus R」の駐車監視に関する設定項目はこちらの通りです。

・オート(動体検知):ON/OFF

ONに設定しておくとエンジンがOFFになると、10分後に自動で動体検知モードに移行し、エンジンがONになると動体検知モードを終了し、走行時の録画モードに戻ります。

なお、2Balance電源直結コードを使用している場合、駐車監視をせずにドラレコの電源を落とす為には手動で電源ボタンを長押ししてシャットダウンさせる必要があります。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

この操作を忘れてしまいそうな方は、駐車監視の設定をOFFにしておき、外出先で駐車監視が必要な時に先ほどの『かんたんスイッチ』を長押しする事で一度だけ駐車監視を行う事が出来る状態になります。

その都度『かんたんスイッチ』での操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「Journey Plus R」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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・タイマー設定:12時間/24時間/48時間

こちらは駐車監視のタイマー設定は、ケーブルのスイッチボックスで設定します。

・駐車監視録画停止電圧:11.5V/12.0V/13.2V/13.8V

こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。こちらも同様にケーブルのスイッチボックスで設定します。

※推奨は12.0Vです。

高い電圧でカットオフするとバッテリーの保護は可能ですが、駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

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駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視

次に「Journey Plus R」の動体検知モードの消費電力ですが、こちらは実機テストをしていませんので未計測です。

消費電力が最大10Wと表記されていますが、このクラスの平均的なドラレコの消費電力は4~5Wですので5W程度と仮定します。

 

この場合、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。

型番B6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間16.4時間32.8時間90時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

※タイマー設定は最大で48時間

iCELLと「Journey Plus R」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。

まとめ

以上、「Journey Plus R」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

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