JADO「T860」、Changer「T826」が駐車監視モードに移行しない場合の原因と対策

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

最近、iCELLのサポート問い合わせ案件で、以下のような内容のものが増えています。

・JADO「T860」、Changer「T826」と組み合わせて使用すると、エンジン停止後にも走行中の録画モードを継続し、駐車監視モードに移行しないのだが、iCELLの不良ではないか?

結論を先に申し上げますと、これはiCELL側の問題ではなく、ドライブレコーダー側の問題です。

JADO「T860」、Changer「T826」の駐車監視の仕組み

JADO、Changer、PORMIDOの中華悪徳三大ブランドは、過去にLaBoon!!の調査で法令違反に当たる可能性が極めて高い、イメージセンサーの偽装表記が確認された為、以降はレビュー&サポートの対象外としています。

従って実機での検証はしておりませんが、販売ページの表記とiCELLユーザー様の確認により、JADO「T860」では、ファームウェア、またはケーブル側の不具合により、エンジンOFF後も駐車監視モードに移行しないケースがあると判明しています。

※JADOとChangerは、同じ業者が運営するブランドであり、「T860」と「T826」は同じソフトウェアを共有する兄弟機と見られる。

「T860」、「T826」はOPの駐車監視用3芯ケーブルを使って車両の常時電源・ACC電源・GNDと接続し、ACC電源の有無によってタイムラプスによる駐車監視モードの出入りを制御する、MAXWINやNEOTOKYOなどと同じ仕様となっています。(おそらく同じ工場生産品です)

これらの機種では、以下の図のように黄線(常時電源)、赤線(ACC電源)からドライブレコーダーに電流が流れます。

①エンジンON時:黄線・赤線の両方から電流が流れる
②エンジンOFF時:①の状態から、赤線の電流が遮断されると、駐車監視モードに移行する

エンジンをOFFにしても、ドライブレコーダーが駐車監視モードに移行しない場合には、ドラレコ側の設定・ファームウェア・ケーブル・ヒューズの接続方法のいずれかに問題があるという事になります。

iCELL使用時の電流の流れ

iCELLを使用している場合には、電流は以下の図のように流れます。

iCELLの動作のポイントは以下の通り。

・iCELLのOUT側の赤線は、ACCヒューズから電気信号を貰っているものであって、ドラレコに信号は送っていない。
・iCELLのOUT側の黄線は、ACCがONの場合には車両からのパススルー出力、ACCがOFFになると内蔵電池からのバックアップ出力を行う。(常に電圧を供給できる状態)

従って、「T860」と「T826」とiCELLを組み合わせて使用し、エンジンをOFFにしても駐車監視に入らないケースでは、iCELLは正常動作していると判断でき、問題はドラレコ側、または接続方法にある事が分かります。

※過去の複数の事例では、ドラレコ側の問題であったと結論が出ています。

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