「HDR362GW」の駐車監視の仕組みと使い方について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

コムテックの「HDR362GW」は2023年時点での360°ドライブレコーダーとしては非常に夜間の明るさに優れた製品です。

一方で録画解像度が低い事から駐車監視には向いているとは言えませんが、バランスに優れている事からこの製品で駐車監視を検討されている方も多いと考えられます。

そこで今回は「HDR362GW」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

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「HDR362GW」の駐車監視モードの仕組み

の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。

・常時録画+衝撃録画
・衝撃録画(衝撃の前後の時間帯を録画)
・タイムラプス(1秒1コマ)

「常時録画+衝撃録画」モードは、走行中と同様に常時録画を行いながら、衝撃を検知した時だけその前後の映像を切り取って保護する録画方式で、当て逃げの際の詳細な証拠が最も残り易いモードです。

従ってLaBoon!!では「HDR362GW」で駐車監視を行う際には、この「常時録画+衝撃録画」モードをおすすめしています。

「HDR362GW」の駐車監視モードを使う為に必要な手順

「HDR362GW」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

※「HDROP-14」とはコネクタ形状が違うので互換性はありません。

 

このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

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・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

駐車監視の設定項目

「HDR362GW」には、録画方式以外にも駐車監視に関する細かい設定項目があります。

・駐車監視モード:ON/OFF/エリアON

ONに設定しておくとエンジンがOFFになると自動で駐車監視モードに移行し、エンジンがONになると駐車監視を終了し、走行時の録画モードに戻ります。

エリアONを選択した場合には、本機のGPSデータに収録された盗難多発エリアのみで駐車監視を行います。

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前にこちらの「かんたんスイッチ』を長押しする事で、1度だけ駐車監視をキャンセルする事が出来ます。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

この操作を忘れてしまいそうな方は、駐車監視の設定をOFFにしておき、外出先で駐車監視が必要な時に先ほどの『かんたんスイッチ』を長押しする事で一度だけ駐車監視を行う事が出来る状態になります。

その都度『かんたんスイッチ』での操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「HDR362GW」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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・ナイトビジョン:ON/OFF

ナイトビジョンをONにすると、夜間の駐車監視中に明るさが向上します。推奨はONです。

・駐車監視衝撃感度:低・中・高

「HDR362GW」では駐車監視の際の衝撃感度を3段階で調整する事が出来ます。

感度を高に設定した状態でドアの開閉を行ったところ、衝撃は検知されませんでしたのでドアパンチなどの小さい衝撃は検知されないでしょう。

ドアパンチ対策におすすめの駐車監視ドライブレコーダー
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・駐車監視録画時間:30分~24時間/常時ON

こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要な場所では常時ONが理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。

・駐車監視録画停止電圧:11.7V~12.2V

こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。

通常の場合には11.7V設定でもそうそうバッテリーが上がる事はないですが、車種や環境次第では11.7Vのカットオフ電圧でバッテリーが上がったとの報告もぼちぼちあります。

バッテリーの寿命が気になる方は、12.2Vに設定した方が良いでしょう。

高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

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・駐車監視衝撃お知らせ:ON/OFF

こちらは駐車監視の際に衝撃を検知した後に、エンジンをONにしたタイミングで衝撃検知のお知らせをするかどうかの設定項目です。

こちらはONがおすすめですが、衝撃検知を行った後にエンジンを掛けるとこのようなメッセージが表示されます。

この場合、「いいえ」か「はい」を押さないと常時録画には戻りません。(ZDR系では何も操作しなくても一定時間で常時録画に戻る)

・駐車監視降車キャンセル:1分/3分/5分
・駐車監視乗車キャンセル:1分/3分/5分

こちらの2つは車を降りる際、乗る際のドアの開閉の衝撃をカウントしない為の設定です。

普段のエンジンOFFから車を降りるまでの時間、車に乗ってからエンジンをONにするまでの時間に合わせて設定しましょう。(私はどちらも1分です)

・衝撃録画停止設定:ON/OFF

こちらは一度衝撃録画を行うと、その後の監視を終了する設定ですが、OFFが推奨です。

・盗難多発警報:ON/OFF

盗難多発エリア内でエンジンをOFFにした際にお知らせを行うかどうかを選択する項目です。

駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視

次に「HDR362GW」の消費電力ですが、おすすめの駐車監視モード設定である「常時録画+衝撃検知」モードでは4.5W程度でした。

ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。

型番B6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間15.3時間30時間84時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

iCELLと「HDR362GW」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。

まとめ

以上、「HDR362GW」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「HDR362GW」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

実機レビュー「HDR362GW」コムテック360°ドラレコの評価
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