2016年に発売されたユピテルの駐車監視ユニット「OP-VMU01」を使って実際にいくつかのドライブレコーダーで駐車監視を行ってみました。

このケーブルはタイマーの刻み方と本体スイッチの装備により、他社のケーブルよりも便利だと感じたので色々試した結果を報告します。

「OP-VMU01」の仕様

なお、「OP-VMU01」については対応機種が限定されており、2017年5月現在では以下の通りとなっています。

・ DRY-WiFiV3c/WiFiV5d
・ DRY-ST1500c/ST3000c/ST3000d/ST6000d/ST7000c/ST7000d
・ DRY-SV50c/SV45GS/V2
・ DRY-FH96WG/FH97WGc/FH97WGd/S100d/mini2WGX
・ DRY-AS350GS/AS370WGd/AS400WGd/AS380M/AS375WGd/AS410WGd
・ Q-01/ZD600WF/ZD600

なお「OP-VMU01」はドライブレコーダ側が変圧していない状態で12V/24V出力のキボシ処理となっており、「OP-VMU01」を使用する為には「OP-VMU01」とドライブレコーダーとの間に、別売の専用ケーブルが必要となります。

ドライブレコーダーによって本体の電源コネクタの形状がminiUSBであったり、microUSBであったり、それ以外の物であったり様々ですが、「OP-VMU01」にドラレコ側のケーブルが付属していないのはユピテルのドライブレコーダーにも「miniUSB」「microUSB」など、複数の形状の物があるからだと思います。

なお、ユピテルから発売されている「OP-VMU01」とドライブレコーダー本体を接続する専用ケーブルはminiUSBタイプの「OP-E755」と「OP-E487」の2種類です。(多分現行品では)

…で、この二つは何が違うのかと言うと、L字コネクタ部分の向きです。

上の写真の「DRY-ST6000d」のように液晶画面側から見て向かって左側に電源コネクタがあるモデル用は「OP-E487」、右側の場合には「OP-E755」というあんばいです。

 

なお、対応外のドライブレコーダーでも起動できること確認していますが、詳細は記事後半で説明します。

「DRY-ST1500/3000/6000/7000系」の場合

「DRY-ST6000d」については、本体に「OP-VMU01」との接続ケーブル「E975」が同梱されています。(その代わりシガープラグはなし)

それ以外の「DRY-ST1500c/3000c/7000c」に関しては右側タイプの「OP-E755」が別途必要になります。

「OP-VMU01」との接続方法はプラスとマイナスのケーブルを(同じ色どうし)をキボシ接続するだけです。

ただ、見ての通り「OP-E755」側はキボシ処理されていないはずなので、取り付けには電工ペンチが必要です。(実際には「OP-E755」を使ったわけではなく、「DRY-ST6000d」付属の「E975」及び後述の汎用品のソケットと純正プラグを使用しました)

従って電工ペンチがない人は手配しましょう。

私はこちらを使っています。

キボシ端子のかしめ方はこちらの動画を参考にして下さい。

「OP-VMU01」の取付方法

車両側との接続は、ACCと常時系統のヒューズから電源を取ります。

ヒューズ電源の取り出し方法は以下の通りです。

本体やケーブルの他に「ヒューズ電源取り出しケーブル」が二つ(ACCと常時)必要となります。

こんなやつですね。

この「ヒューズ電源取り出しケーブル」の種類は、車種や取り出す電源の位置によって変わってきます。

「ヒューズボックス?何それ?」って人の為に、一応説明しておきますが、車はルームランプやワイパー、その他様々な電子装備を駆動させるための電流の流れを、いくつかに分岐させて管理しています。

※そんなの知ってるよって人は、この項目は読み飛ばしてください。

何かの拍子で想定外の大電流が流れた際に、ドライバーも含めて全てが「南無阿弥陀仏」にならないように危険な時はヒューズがとんで電流を遮断するようになっている訳ですね。

住宅にもブレーカーや分電盤があると思いますが、その分電盤的な役割を果たしているのがヒューズボックスです。

ヒューズボックスはその系統ごとにエンジンルーム内や運転席・助手席の下に設置されていますが、車内の装備に関しては助手席下が多いと思います。

車の取扱説明書に記載がある事が多いので、説明書を用意するか「車種名+取扱説明書」で検索してみてください。

ほとんどの車でグローブボックスやアンダーカバーなどを外す必要があります。

グローブボックスやアンダーカバーを外すと、ヒューズボックスが見つかると思います。

車種によってはこのようなカバーがついていたり、剝き出しの場合もあります。

ヒューズボックスが見つかったら、どのヒューズから電源を取るか決めます。

特別な事情がなければ、車のキーをオンにした時に通電する「ACC」や「シガーソケット」などのヒューズと「OP-VMU01」の赤いACCケーブル、常時通電しているルームランプなどのヒューズと「OP-VMU01」の黄色いケーブルを接続します。

ですから、ここを制御しているヒューズを探します。

 

ここでもう一度説明書、もしくはヒューズボックスカバーを見てみましょう。

説明書にこのような記載があると思います。

説明書にない場合にはヒューズボックスカバーに書いてある事もあります。(最近のトヨタ車はこのパターンが多い)

ACCについては、車種によってシガーソケットだったりCIGなど、表現が統一されていません。

また、同様にルームランプなども「DOOM」などと書かれている事もあります。

ここで確認しておきたいのがまず該当するヒューズのアンペア数です。

上の図、下の図ともに赤のACCの方は15Aと記載してありますね。

両方とも15Aなので同じヒューズだと思うかも知れませんが、実はヒューズには「ミニ平型」「平型」「低背」の3種類あり、同じアンペア数でも車種によって違う物が使用されている事があります。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形

目当てのヒューズを引き抜いてみて下さい。

因みにヒューズ取り出しクリップという便利な物がエンジンルーム内のヒューズカバーなどに収納されているかと思います。

ただし、このエンジンルーム内のヒューズボックスのカバーを外すのが意外と面倒なこともありますので、私の場合はラジオペンチを使っています。

単にめんどくさいから…です。

これで目当てのヒューズの形が、「ミニ平型」「平型」「低背」のいずれかが分かったと思います。

この場合は「ミニ平型」ですね。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形

該当するアンペア数とヒューズの形の組み合わせは、おそらく以下の表のどれかだと思います。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形
ヒューズ電源10A
ミニ平型ヒューズ電源 10A平型ヒューズ電源 10A
低背ヒューズ電源 10A
ヒューズ電源15A
ミニ平型ヒューズ電源 15A平型ヒューズ電源 15A低背ヒューズ電源15A
ヒューズ電源20A
ミニ平型ヒューズ電源 20A平型ヒューズ電源 20A低背ヒューズ電源 20A

常時電源取り出しの方のヒューズもアンペア数と形を調べておきましょう。

必要なものが揃ったらヒューズを抜き取って、電源取り出しケーブルと挿し変えます。

この場合は・・・

こんな感じです。

ヒューズにはケーブルがついている方、ついていない方に「プラス」「マイナス」の向きがありますが、実際に起動しなければ反対向きに挿し直すと良いと思います。

 

次に取り出しケーブルと「OP-VMU01」の各ケーブルを接続します。

上の写真の赤が「常時」なので「OP-VMU01」の黄色と接続、青が「ACC」なので「OP-VMU01」の赤と接続です。

こんな感じです。

「OP-VMU01」の黒いケーブルは車体のボルトに固定します。

この状態でドライブレコーダーと接続してエンジンをオンにします。

なお、「OP-VMU01」の初期設定は、全てのディップスイッチがONの状態だと思います。

これは「タイマー12時間、11.6V以下で電源オフ」となります。

また、左側のスイッチが「オン」になっているか確認しましょう。

この状態でエンジンをオンにして、ドライブレコーダーの起動を確認し、オフの状態で電源が落ちないかを確認します。

左下の「POWER」のインジケーターも赤く点灯する筈です。

・エンジンオンで通電しない場合→ヒューズ電源の向きが逆の可能性あり→引き抜いて反対向きに挿す→それでも通電しない場合は他のエンジンオンで作動するワイパーなどのヒューズで試す

・エンジンオフでタイマーが働かない場合→ヒューズ電源の向きが逆の可能性あり→引き抜いて反対向きに挿す→それでもタイマーが働かない場合は、ブレーキランプなどの他のヒューズで試す→ダメな場合は車のバッテリーの出力不足もあり得ますので、しばらくエンジンを掛けてから停止する

それでも通電、またはタイマーが働かないのであればキボシ接続の不備、もしくはバッテリーの劣化、本体の固定不良のいずれかだと思います。

「OP-VMU01」対応外の機種の場合

これはメーカーサポートの範囲外なので何が起きても自己責任でお願いします。

「OP-VMU01」の出力側は12Vのプラスとマイナス2芯構造なので、シガーソケットタイプの電源取り出しケーブルを使用すれば、個体やモデルの相性の問題を除いて基本的には全てのシガーソケットから給電するタイプのカーアクセサリーは動作する筈です。(ダメなのもあったけど)

取り付け方法は基本的には対応機種と同じですが、ドライブレコーダー側に次のようなシガーソケットを使用し、個別のドライブレコーダーの純正ケーブルを挿し込むだけです。

こんな感じで接続し、ソケットに純正のプラグを挿します。

これで対応機種と同様に起動とエンジンオフ後のタイマー動作が可能になります。

「OP-VMU01」での動作が確認出来たドライブレコーダー

動作が確認を確認してみたドライブレコーダーは以下の通りになります。

  • ユピテル「DRY-WiFiV5c」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • ・パパゴ「GoSafe 520」~エンジンオンでは起動せず、手動で電源ボタンを押す必要あり、エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • パパゴ「GoSafe S30」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • パパゴ「GoSafe 388mini」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • オウルテック「OWL-DR04」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • ヒューレットパッカード「f520g/f530g」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • パイオニア「ND-DVR10」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • ケンウッド「DRV-610」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • ケンウッド「DRV-320/325」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず
  • ケンウッド「KNA-DR350」~起動・エンジンオフ後の継続動作・録画ファイルの電子ノイズともに問題は確認出来ず

なお、コムテックの場合は同社に同じような機種専用ケーブルがある為、試していません。(このケーブルは電源端子まで一体化している為、他社モデルは起動できないと思います)

上記で試したモデルのうち、ケンウッドの3モデル以外はタイマー管理が可能なケーブルがありませんので「OP-VMU01」を使用するメリットがあると思います。

また、自宅で駐車監視を行わない人は手動でドライブレコーダーの電源をオフにする必要がありますが、「OP-VMU01」を使用した場合、スイッチで電源を落とすことが出来るので操作が楽です。

タイマー設定時間を普段使いの30分~2時間等に設定しておけば、スイッチを切り忘れてもバッテリーへの負担を最小限に抑えられますし、バッテリーへの多少の負担を割り切って、タイマー1時間固定の放置も出来なくはありません。

 

なお、ケンウッド専用常時ケーブル「CA-DR150」はタイマー設定が6・12・24時間と長い時間の使用を前提としていますが、「OP-VMU01」については、30分/1時間/2時間/3時間/4時間/6時間/12時間と短い時間帯の刻みが多いのがポイントです。

24時間連続動作とかがやりたい人は長い方が良いですが、自宅の駐車場で駐車監視をしない人は短い時間帯の刻みがあった方が便利でしょう。

また、ケンウッドの「CA-DR150」には電源オフのスイッチがついておらず、本体もかなり大きめですが、ユピテルの「OP-VMU01」についてはかなりコンパクトですので、あまり長時間の駐車監視を前提としないのであれば「OP-VMU01」の方が使いやすいと思います。(見た目も)

「OP-VMU01」の運用面

「OP-VMU01」の場合、車両側は3芯ですがドライブレコーダー側は2芯です。

+と-の信号しか送られていないようなので、エンジンがオフで「駐車監視モードスタート!」にはなりません。

ケンウッドの「CA-DR150」についても、ケンウッドのドライブレコーダー本体側で「駐車監視モード」を制御してるので(一定の時間衝撃を感知しないと「駐車監視モード」が起動)、タイマー&電圧監視ユニットの役割としては同じですね。

 

ユピテルの対応機種で「OP-VMU01」を使用して駐車監視を運用した場合、「DRY-ST7000c」などの動体検知モードを搭載しているモデルは車を降りる前に「動体検知モード」のオン、車に戻ったら「動体検知」のオフを行います。(この場合衝撃検知は働かない)

動体検知モードがないユピテルの対応モデル「DRY-ST1500/3000/6000系」などに関しては降車・乗車時に操作を行わず、走行時と同じ状態のまま「常時録画」+「衝撃検知録画」による駐車監視を行います。(動体検知を使わないなら「DRY-ST7000c」も操作不要)

 

対応機種以外の場合は、以下の通りです。

パパゴ「GoSafe S30/388mini」

「DRY-ST7000c」と同じく手動で「動体検知モード」のオンオフを行います。(この場合衝撃検知は働かない)

「動体検知モード」を使わなければ、ユピテルの「DRY-ST1500/3000/6000系」などと同様に走行時と同じ状態のまま「常時録画」+「衝撃検知録画」による駐車監視を行います。

オウルテック「OWL-DR04」

「DRY-ST7000c」と同じく手動で「動体検知モード」のオンオフを行います。(衝撃検知も働く

「動体検知モード」を使わなければ、ユピテルの「DRY-ST1500/3000/6000系」などと同様に走行時と同じ状態のまま「常時録画」+「衝撃検知録画」による駐車監視を行います。

ヒューレットパッカード「f520g/f530g」

「DRY-ST1500/3000/6000系」などの動体検知を搭載しないモデルと同様で以下の通りとなります。

給電されっ放しだと「f520g/f530g」の動体検知は使えません。

降車・乗車時に操作を行わず、走行時と同じ状態のまま「常時録画」+「衝撃検知録画」による駐車監視を行います。

ケンウッド「KNA-DR350」「DRV-320/325」「DRV-610」

専用の「CA-DR150」を使用した際と同様に、エンジンオフで一定時間衝撃を検知しないと「動体検知+衝撃検知」による駐車監視を行います。

パイオニア「ND-DVR10」

ケンウッドのモデルと同様にエンジンオフで一定時間衝撃を検知しないと「動体検知+衝撃検知」による駐車監視を行います。

対応モデル・非対応モデル共通事項

「OP-VMU01」して自宅駐車場などでドライブレコーダーの電源を切る場合、「OP-VMU01」のスイッチをオフにするのが便利ですが、このままだと次回駐車監視を行う際にスイッチをオンにするのを忘れてしまうかも知れません。

それでは元も子もないので、エンジンオフ→「OP-VMU01」のスイッチオフ→「OP-VMU01」のスイッチオンの操作をすると良いと思います。

説明書には詳しく書いていないのですが、実際に試してみるとエンジンオフの状態で「OP-VMU01」のスイッチをオンにしても給電はされません。

あくまでもACCがオンの状態から常時電源からの給電に切り替わった時にタイマーカウントが始まり、設定時間の間給電を行う仕様のように見受けられます。

従ってACCがオフの状態で「OP-VMU01」のスイッチをオンにしても、タイマーのカウントも給電もされないという事の様です。(詳しい仕様についてはユピテルさんに確認します)

今まで使用してきた他社の常時電源ケーブルの中で、運用面が一番便利に感じましたので、他社のドライブレコーダーを使用している方でタイマー未対応のモデルを使っている方、これからドライブレコーダーの購入を検討している方でタイマー未対応のモデルでもタイマーを使いたい方は、「OP-VMU01」も検討してみては如何でしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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