ドアパンチ対策におすすめのドライブレコーダーのまとめ

※2021年12月27日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

外出先の駐車場で車に戻ったらドアに傷が付いていた!皆さんはそんな経験はありませんか?

私は8年くらい前にランエボ号で一度経験していますが、その時はドラレコで駐車監視をしていなかったのでタッチペンで軽く誤魔化して何も起きなかった事にしました。

ドラレコの普及に伴って、最近では2カメラドラレコでガッツリ駐車監視をしている方も多いと思いますが、実は普通の2カメラドラレコではドアパンチの証拠を確実に押さえるのは難しく、気合を入れて駐車監視をしていてもドアパンチの証拠を残せない可能性があります。

通常の2カメラドラレコではドアパンチ対策には不充分である理由

ドアパンチの衝撃は軽微ですので、衝撃検知タイプの駐車監視のモデルではイベント録画が発生しない可能性が高くなりますし、常時録画タイプでの駐車監視モデルであれば前後の状況からある程度は犯人の目星は付けられる可能性があるものの、サイドのドアパンチの映像が映っていない場合には警察が捜査してくれるとは限りません。

仮にその間に隣の駐車スペースに1台しか車が停まっていなくても、ドアパンチの瞬間が映っていなければ第三者から見てその傷がいつ付いたかも分かりませんし、こちら側が難癖を付けていると見られる恐れもあります。

従って2カメラドラレコで自衛していても、ドアパンチからの逃亡には手が打てない可能性が高いと言えますね…残念ながら。

ドアパンチの瞬間を映せるドラレコのタイプ

ドアパンチの瞬間をバッチリ映したいのであれば、横方向が撮影できるドライブレコーダーが必要になります。

横方向が撮影できるドライブレコーダーと言えば

・360°ドラレコ
・3~4カメラドラレコ

などが挙げられますが、それぞれの製品にはメリット・デメリットがありますので自分の使い方、目的に合った製品を選ぶ必要があります。

360°ドラレコ

従来の360°ドラレコはその撮影範囲の広さと貧弱な解像度の関係で、相手の車のナンバーを映す事が出来ませんでしたが、2021年に発売されたコムテックの「ZDR037」は、800万画素4K相当の高解像度での録画を行う事で、ナンバーの認識精度が大幅に向上しています。

車内側はピラーや座席で遮られない限り全方位が映りますので、横方向の認識能力も抜群に高いのが特徴です。

また駐車監視の録画方式は次の3つから選択する事が可能です。

・衝撃クイック録画
・常時録画+衝撃録画
・タイムラプス(1fps)

ドアパンチの瞬間を確実に捉えたいのであれば「常時録画+衝撃録画」での運用がおすすめです。

ただし、本機は夜間の撮影能力がそれほど高くはなく、暗い場所では真っ暗に近い状態になってしまいます。

また、夜間は高感度ノイズが増える為、ナンバーも読み取れません。

従って夜間のドアパンチ対策としては期待出来ませんので、昼間のドアパンチ対策限定と考えた方が良いでしょう。

実機レビュー「ZDR037」4K相当の360°+リアカメラドラレコの評価!
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3~4カメラドラレコ

最近は前後と車内の横方向が撮影できる3~4カメラドラレコも増えつつあり、このタイプは通常の前後2カメラと室内向けに設置するインナーカメラを装備しており、このインナーカメラによって横方向の状況が把握できるようになっています。

フロント・リアカメラのナンバー認識精度も充分高く、コスト対効果を考えるとこのタイプが最も現実的な選択肢になろうかと思います。

カーメイト ダクション360D「DC4000R」

カーメイトのダクション360D「DC4000R」は、今私が一番気なっているドライブレコーダーです。(発表間もないので未テスト)

この製品は過去の同社の360°ドラレコのダクションシリーズから、アクションカメラの要素を排除してドラレコの実用性に全振りした特性となっている為、もはや「ダクション」=「ドライブ+アクション」を名乗るには相応しくない製品だと思いますが、ドラレコとしての機能は超優秀で、おそらく総合力では史上最強の製品になるのではないかと予測しています。

基本仕様は400万画素の360°カメラ+200万画素のフロントカメラ+200万画素のリアカメラという構成となっており、360°カメラと合わせるフロントカメラという前提のもとに、視野角を狭めてナンバーの認識精度を向上させようという工夫が見られます。

駐車監視の録画方式は以下の2通りの組みわせとなります。

・3カメラで5.2fps録画:「動体検知」+「衝撃検知」(検知前10秒間+検知後30秒間)
・360°カメラのみで5.2fps録画:「動体検知」+「衝撃検知」(検知の2秒後から30秒間)

3カメラでの録画仕様は、現行ドラレコとしてはほぼ最強と言えます。

ただし、タイマー設定時間に制約があり、この3カメラでの録画は最大で12時間までしか継続出来ません。

・前後録画+後録画でのタイマー設定①:前後録画3時間+後録画24時間
・前後録画+後録画でのタイマー設定②:前後録画12時間+後録画6時間

また、駐車監視モードを使わずに走行中の常時録画モードを継続させた場合には、サポートされている最大容量のmicroSDカード、128GBでも354分(6時間弱)のデータしか保存する事が出来ません。

従って12時間を超えるような長時間の駐車監視には向いていないと言えます。

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ユピテル「Y-3000」

ユピテルの「Y-3000」は、スタンダードな箱型のフロント筐体+円筒型のリア筐体の前後にカメラの搭載する、珍しい1+2タイプの3カメラドラレコです。

従来型の3カメラドラレコは、3ピースのセパレート、またはフロントカメラ筐体の前後にカメラを搭載した2+1タイプが主流でした。

「Y-3000」ではリア筐体に2つのレンズを搭載する事で、運転の邪魔にならない位置にフロントカメラ筐体を取り付けられる上、取付の手間も通常の2カメラドラレコと変わらないというメリットも備えています。

録画視野角が前:水平138°、中:水平138°、後:水平128°と、特にインナーカメラの視野角を従来モデルよりも広げた事で、ドアパンチの撮影能力も高くなっている点が最大の特徴です。

駐車監視モードは手動切り替えの1fpsタイムラプス、動体検知モードに対応していますので証拠能力の面では有効ではあるものの、毎回駐車監視の度にボタン長押しでモードを切り替えなければならないという、運用の利便性の面で難があります。

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VANTRUEの「N4」

VANTRUE「N4」はフロント筐体の前後にそれぞれ車外・車内側撮影に対応したカメラを搭載し、更にリアガラスに貼り付けるタイプのセパレートリアカメラが付属する2ピースセパレートタイプの3カメラドライブレコーダーです。

フロントカメラは2.5Kの高解像度録画を行いますので、ナンバー認識精度が非常に高い上、動画の明るさを自在に調整できるPCのVANTRUEビュワーを使って再生する事で、従来のドラレコの明るさの限界値を余裕で振り切る明るさを実現しています。

駐車監視の録画方式は次の3つから選択する事が可能です。

自動切り替えの動体検知(リアカメラを除く2カメラで検知/3カメラで録画)
自動切り替えの動体検知+衝撃検知(衝撃はフロント筐体のみで検知)
自動切り替えの1fps/5fpsのタイムラプスによる常時録画

なお、ドアパンチ対策が目的であれば、動体検知では小さい動きに反応しなかったり、反応が遅れてしまう事がありますので、5fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。

また、駐車監視の際の消費電力が3カメラモデルとしては圧倒的に小さい4.5W程度になりますので、他の製品を使うよりもバッテリーへの負荷が小さくなりますが、ドラレコ全体の一般論として、長時間の監視は外部バッテリーと合わせて運用しなければ、バッテリーの寿命を極端に縮める恐れがあります。

VANTRUE「N4」の駐車監視の使い方とおすすめ設定について解説
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VIOFO「A139 3CH」

VIOFOの「A139 3CH」はVANTRUEの「N4」とは異なり、3つのカメラが独立した3ピースセパレートタイプの3カメラモデルで、WiFi対応の液晶なしという構成となっています。

「N4」に比べると若干夜間の暗視が落ちる面もあるのですが、それでも他のドラレコと比べると群を抜いた明るさです。

駐車監視の録画方式は次の3つから選択する事が可能です。

・動体検知+衝撃検知
・タイムラプス(1/3/5/10fps)+衝撃検知
・低ビットレートの常時録画+衝撃検知

ドアパンチ対策であれば10fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。

なお、本製品は駐車監視の際の消費電力が8.5Wとかなり大きく、「N4」の2倍近くとなっていますので、カーバッテリーへの負担が大きく、外部バッテリーもより大きな容量が求められるのが難点です。

実機レビュー「A139 3CH」 VIOFO3カメラドラレコの評価
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AKEEYO「AKY-Z3GT」

こちらの製品は前後カメラの他に2つのサイドカメラを車外に設置するタイプですので、ドアパンチ対策としては最強のポテンシャルを秘めています。

ただし、駐車監視は衝撃を検知した後の録画モードしかありませんので、このモードは使えず、外部バッテリーと合わせて使用し、走行中の常時録画モードを継続させる必要があります。

取り付けやコストの面で何かとユーザーの負担が大きい製品ですが、証拠能力の面では最強と言えるでしょう。

実機レビュー 最大4カメラ対応のドライブレコーダー AKEEYO「AKY-Z3GT」の評価
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まとめ

以上、ドアパンチ対策に有効であろう3タイプのドライブレコーダーについてご紹介しました。

最近はこのカテゴリーの選択肢が増えていますが、証拠能力では強力なダクション360Dでは、前後の状況が撮影可能な「前後録画」のタイマー制限が12時間までとなっているなどの問題があります。

また、ユピテルの「Y-3000」は手動での駐車監視モードへの切り替えが必要となっており、全体のバランスではVANTRUEの「N4」が優れているとも言えますね。

VANTRUE「N4」の駐車監視の使い方とおすすめ設定について解説
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コメント

  1. しゅうさん より:

    初めてコメントします。いつも魅力的なレビューありがとうございます。

    当方「720°カメラを常時駐車監視したい」という思いの元
    「AKY-720S」を昨日購入しましたが、AKY-720sの駐車録画は
    「衝撃感知時」のみですので、外部バッテリーと合わせて使用し、
    走行中の常時録画モードを継続させたいと思いますが、

    >>「外部バッテリーと合わせて使用し、走行中の常時録画モードを継続させる必要があります。」
    この具体的な取付方法をご教示、もしくは情報が載ったリンクなどご存じないでしょうか。
    できれば併せて必要な別売り部品などもしりたいのですが、可能な範囲で情報があればと思います。
    当方メカに詳しくなく担当ディーラーに取付依頼するも、ディーラーもいまいち詳しくないようで、
    「多分無理ですね」等と返され、困っております。

    個別の相談で大変恐縮なのですが、どこに頼ればよいかわからず。。
    できればディーラーに具体的な方法を示してあげたいと思っています。
    よろしければご返信お待ちしております。

  2. より:

    映像を見てるとユピテルのY-3000は、フロントの真横がほとんど写らずドアパンチには弱そうな気がします

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