こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
「MDR-A002」のテスト中に「A001」のフロントカメラが故障して、比較が継続できなくなった旨の報告を「MDR-A002」のレビュー記事内で行っていますが、なんと簡単に故障を直す方法が分かりましたので公開します。
なお、この情報は怪しい装置を研究・開発している本職のエンジニアのmeitanteiさんからご提供頂いたものです。
元情報こちらです。
「MDR-A001」のカメラの故障の大部分を占めると考えられるマイグレーション
今回の故障の原因は、本来の基板の絶縁部分が通電しまった事によるものです。
はんだの周辺部分が溶け出して、隣のはんだとくっ付いてしまってますね。
これを専門用語でマイグレーションと言うらしいです。(2年でこのような状態になってしまうには、それなりの原因があるそうですが、そこはこちらからメーカーにフィードバックしておきます)
この溶けだした物質は電気を通す導体ではありますが、はんだなどと違ってそれほど抵抗が低い訳ではないので、すぐにショートしてカメラがお釈迦になるようなものでもないようです。
ただし、放置しておくとカメラが映らなくなったり、運が悪いといきなりショートする可能性もあるかも知れません。
怪しい物質を除去すればカメラが直る事が多い
この状態に陥った場合、この怪しい物質をエタノールやピンセットなどを使って除去する事で各ケーブルの絶縁状態が復活し、カメラが映るようになる事が多いようです。
私も同じ方法でカメラが復活しました。
修理手順はこちらの通りです。
まずはカメラのカバーを内張剥がしなどでこじって外します。
基板のカバーを固定している4つのネジを外します。
これでカバーが外れます。
綿棒などにエタノールを付けてこの部分を洗浄します。
かなりパーツごとの隙間が小さいので、このようなピンセットを使って怪しい物質を除去しても良いでしょう。
これで私のカメラも復活しました。
「MDR-A001」のカメラが壊れた方は、まずマイグレーションを疑ってみて下さい。
基板を防湿コーティングすると良いらしい
meitanteiさんから、基板に防湿コーティングするとマイグレーション予防になるとの追加情報を頂きました。
全面コーティングすると良いそうです。
「MDR-A002」では対策されているっぽい
試しに「MDR-A002」のカメラも分解してみたのですが、こちらははんだの部分が絶縁体で保護されていました。
「MDR-A001」と「MDR-A002」のフロントカメラは同じ物で、「MDR-A001」は途中で改良が加えられているそうなので、「MDR-A001」の後半のロットは対策済みである可能性が高いと考えらえます。
コメント
OMI様
いつも有益な情報を公開していただき、ありがとうございます。
私のMDR-A001Bは、フロントカメラはの8ヶ月、リヤカメラは14ヶ月程度で映らなくなりましたが、配線の差し直しやコネクタ直後の配線の曲がりを緩やかにするなどで復活し、15ヶ月経過した今でも正常に映るという、謎の故障を経験してます。
今度映らなくなった際は、今回教えていただいた方法を試してみたいと思います。
でもどり様
実際のところ、寿命は2年+-1年くらいなのかも知れないですね。
今回の原因が故障の大半であれば、基幹部品は生きているので一気に寿命が延びるかも知れません。
MAXWIN MDR-A002も防湿対策はしておいた方がいいですね。(^ ^)
そうですね。
私はフルコートしました。
有益な情報ありがとうございます。自分のMDR-A001Bは、フロント2年弱、リア2年強で故障しました。確認したところ、明らかにマイグレーションらしき状態になっていましたが、助教授によって回復はしませんでした。
サポートに連絡をして、修理か保守部品購入かを相談したところ、見積もり依頼の為にカメラを送付せよとの指示で送ったら、日本ではエンジニアがおらず詳細な原因確認は生産工場に送る必要があって高額になるとの回答でした。始めから修理する対応ができないのに、物を送らせて無駄な送料を負担させられて非常に腹立たしくおもっています。
製品自体は良い製品だと思いますが、カメラの品質とサポートにはがっかりです。
みやむー様
対応する方によってなのか、原因は良く分からないですが同社のサポート対応にはかなりバラツキがあるようですね。
高評価される方もいるのですが、30点と70点の対応があると市場的には30点の評価をされてしまいますので、そういう評価になってると思います。