ユピテルのドライブレコーダー駐車監視用のマルチバッテリー「OP-MB4000」は、同社のドライブレコーダーで車のバッテリーを使用せずに12時間までの駐車監視を行う為のバッテリーです。

2017年5月現在の対応機種は以下の通りとなっています。

・ DRY-WiFiV3c/WiFiV5d
・ DRY-ST1500c/ST3000c/ST3000d/ST6000d/ST7000c/ST7000d
・ DRY-SV50c/SV45GS/V2
・ DRY-FH96WG/FH97WGc/FH97WGd/S100d/mini2WGX
・ DRY-AS350GS/AS370WGd/AS400WGd/AS380M/AS375WGd/AS410WGd
・ Q-01/ZD600WF/ZD600

因みに他社のドライブレコーダーでも使用出来ました。(これはメーカーサポート外なので、何があっても自己責任でお願いします)

■ ユピテル「OP-MB4000」は上手に使うと面白い

「OP-MB4000」はパススルーマルチバッテリー

「OP-MB4000」の機能を簡単に表現すると、パススルー(バッテリーに充電しながら機器に給電)機能が付いたマルチバッテリーと言ったところです。

ユピテル OP-MB4000

ただし、機器への給電だけでなく機器との通信機能も搭載している為、通信対応モデル~例えば2017年の最新モデル「DRY-ST6000d」ではドライブレコーダー本体からのタイマー設定などの制御が可能となっています。

全てのドライブレコーダーでの使い方を確認した訳ではないのですが、今回は「DRY-ST3000c」「DRY-ST7000c」「DRY-ST6000d」の3機種を「OP-MB4000」を使用して駆動させてみました。

更に対応外のドライブレコーダー22機種でも起動を確認出来ました。

「OP-MB4000」のセット内容

「OP-MB4000」は以下の写真の通り、①バッテリー本体と②ドライブレコーダー給電側の2芯ケーブル、③バッテリー充電側の2芯ケーブル、④固定用マジックテープの4点がセットになっています。

本体手前側を横から見るとこのような感じになっており、向かって左側が内部に存在するコネクタのカバーになっています。

まずはこの左側のカバーを開けると、コネクタが接続されていない為、コネクタを接続します。

「OP-MB4000」の取り付け

「OP-MB4000」の取り付け難易度は、ドライブレコーダーの取付に毛が生えた程度ですのでドライブレコーダーやレーダー探知機などを車に取り付けた事がある方には問題なく実施できるかと思います。

取付前に準備するもの

「DRY-ST6000d」の場合と、それ以外のユピテルの対応機種、また他社も含めた対応外の製品では使用するケーブルと取付工程がやや異なりますので、「DRY-ST6000d」と「それ以外のユピテル対応機種」、「他社も含めた対応外の製品ケース」の3通りに分けて説明します。

いずれのケースでも「ヒューズ電源取り出しケーブル」が必要となります。

こんなやつですね。

エーモン ミニ平型ヒューズ電源 15Aヒューズ差替用 E512

この「ヒューズ電源取り出しケーブル」の種類は、車種や取り出す電源の位置によって変わってきます。

「ヒューズボックス?何それ?」って人の為に、一応説明しておきますが、車はルームランプやワイパー、その他様々な電子装備を駆動させるための電流の流れを、いくつかに分岐させて管理しています。

※そんなの知ってるよって人は、この項目は読み飛ばしてください。

何かの拍子で想定外の大電流が流れた際に、ドライバーも含めて全てが「南無阿弥陀仏」にならないように危険な時はヒューズがとんで電流を遮断するようになっている訳ですね。

住宅にもブレーカーや分電盤があると思いますが、その分電盤的な役割を果たしているのがヒューズボックスです。

ヒューズボックスはその系統ごとにエンジンルーム内や運転席・助手席の下に設置されていますが、車内の装備に関しては助手席下が多いと思います。

車の取扱説明書に記載がある事が多いので、説明書を用意するか「車種名+取扱説明書」で検索してみてください。

ほとんどの車でグローブボックスやアンダーカバーなどを外す必要があります。

 

グローブボックスやアンダーカバーを外すと、ヒューズボックスが見つかると思います。

車種によってはこのようなカバーがついていたり、剝き出しの場合もあります。

ヒューズボックスが見つかったら、どのヒューズから電源を取るか決めます。

「OP-MB4000」の場合は特別な事情がなければ、車のキーをオンにした時に通電する「ACC」「シガーソケット」などのヒューズに接続します。

 

ここでもう一度説明書、もしくはヒューズボックスカバーを見てみましょう。

説明書にこのような記載があると思います。

説明書にない場合にはヒューズボックスカバーに書いてある事もあります。(最近のトヨタ車はこのパターンが多い)

車種によってシガーソケットだったりCIGなど、表現が統一されていません。

ここで確認しておきたいのがまず該当するヒューズのアンペア数です。

上の図、下の図ともに15Aと記載してありますね。

両方とも15Aなので同じヒューズだと思うかも知れませんが、実はヒューズには「ミニ平型」「平型」「低背」の3種類あり、同じアンペア数でも車種によって違う物が使用されている事があります。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形

目当てのヒューズを引き抜いてみて下さい。

因みにヒューズ取り出しクリップという便利な物がエンジンルーム内のヒューズカバーなどに収納されているかと思います。

ただし、このエンジンルーム内のヒューズボックスのカバーを外すのが意外と面倒なこともありますので、私の場合はラジオペンチを使っています。

単にめんどくさいから…です。

iHelp(アイヘルプ) 万能ラジオペンチ 150mm IH-62

これで目当てのヒューズの形が、「ミニ平型」「平型」「低背」のいずれかが分かったと思います。

この場合は「ミニ平型」ですね。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形

該当するアンペア数とヒューズの形の組み合わせは、おそらく以下の表のどれかだと思います。

 ミニ平型平型低背
ヒューズの形
ヒューズ電源10A
ミニ平型ヒューズ電源 10A平型ヒューズ電源 10A
低背ヒューズ電源 10A
ヒューズ電源15A
ミニ平型ヒューズ電源 15A平型ヒューズ電源 15A低背ヒューズ電源15A
ヒューズ電源20A
ミニ平型ヒューズ電源 20A平型ヒューズ電源 20A低背ヒューズ電源 20A

「DRY-ST6000d」の場合の取付方法

「DRY-ST6000d」の場合は取付が最も簡単ですが、別途通信ケーブル「OP-CB5R」が必要になります。(「DRY-ST6000d」と「OP-MB4000」に付属の直接電源様の2芯ケーブルは通信機能がない為、使用しません)

ユピテル マルチバッテリー接続ケーブル OP-CB5R

「OP-CB5R」は電源用の+-の2芯と通信用の2芯で、合わせて4芯構造になっているようです。

 

本体との接続イメージは以下のようになります。

取付の手順ですが、まずは「OP-MB4000」に付属のケーブルをヒューズ電源と接続し、車両の金属部分にマイナスアースします。

「DRY-ST6000d」以外の「ユピテル対応機種」の場合の取付方法

「DRY-ST3000c」「DRY-ST7000c」、その他のユピテル対応機種の場合には「OP-MB4000」との通信機能はなく、「OP-MB4000」からタイマーの設定に応じてドライブレコーダーへの給電のオン・オフのみ管理します。

従って下の写真の部品は全て使用します。

ただし、②のケーブルに接続する専用の直接電源ケーブル「OP-E755」が別途必要になります。

ユピテル ドライブレコーダー用 USB電源直結コード(約4m) OP-E755

また、上の写真を見てわかる通り「OP-MB4000」との接続側はキボシ処理されていません。

従って電工ペンチがない人は手配しましょう。

私はこちらを使っています。

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

キボシ端子のかしめ方はこちらの動画を参考にして下さい。

 

「OP-MB4000」と接続するとこんな具合になりますね。

他社も含めた対応外の製品ケース

他社の製品を購入しようか検討している、もしくは現在他社のドライブレコーダーを使用している場合でもほとんどのケースで「OP-MB4000」を使用可能だと推察されます。(これはメーカーサポート外なので、何があっても自己責任でお願いします)

22機種で実験しましたが、結果は以下の記事で説明しています。

■ ユピテル「OP-MB4000」は上手に使うと面白い

取付に必要な部材は、「OP-MB4000」に付属しているものは全て使用します。

上の写真の②のケーブルにドライブレコーダーと接続するプラスとマイナスのケーブルを接続しますが、普通はシガープラグですので、シガーソケットに変換するケーブルを手配します。

※「OP-MB4000」の出力側は12Vですので、普通のソケットでOKです。

エーモン 電源ソケット DC12V80W以下 ロック機構付 1548

今回はこのロック機構付きのソケットを使用しました。(オートバックスで買ったので専売品なのか形が微妙に違う)

手前のリングでソケットが抜けないように固定する便利なものです。

写真ではキボシ端子がついてますが、購入時には切りっぱなしですので、電工ペンチでキボシ処理が必要です。

従って電工ペンチがない人は手配しましょう。

私はこちらを使っています。

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

キボシ端子のかしめ方はこちらの動画を参考にして下さい。

 

下の写真のように「グレー/黒」のケーブルを「赤」に、「黒」のケーブルを「黒」に接続します。

このソケットにドラレコに付属するプラグを挿せば「OP-MB4000」との接続はOKです。

ここからは共通の取付事項です

必要な部材が揃ったら、始めの方で説明した「ヒューズ取り出し電源」を目当てのヒューズと交換しましょう。

次に「OP-MB4000」の赤い方のケーブルとヒューズ電源をキボシ接続します。(「OP-MB4000」側のコネクタは外しておいた方が良い)

次にそこらへんのボルトに「OP-MB4000」のマイナス側のケーブルをアースします。

「OP-MB4000」側のコネクタを「OP-MB4000」挿してエンジンを掛けた時に、右側のインジケーターの「ACC」と「CHG」が点灯すればヒューズの向きは合っています。

点灯しなければヒューズ電源を反対向きにして挿しなおしてみましょう。

ディップスイッチの設定を確認してドライブレコーダーと接続

ディップスイッチの設定は、説明書にあるように「DRY-ST6000d」などの通信ケーブルを使用するモデルとそれ以外では異なります。

「DRY-ST6000d」の場合は④のスイッチをオフ(下)にします。(タイマーは本体から設定)

それ以外のモデルの場合には④をオン(上)にして、任意の時間にタイマーを設定します。

この状態でドライブレコーダーと接続して、ACCをオンにすると起動が確認出来ると思います。

起動しない場合はエンジンをオンにしたり、再度本体側、「OP-MB4000」側のコネクタを挿しなおしてみましょう。

※このディップスイッチ、かなり小さく立体感がない為、爪楊枝などがないと操作が困難で頻繁に変更するのはしんどいです。これは改善できるものならして欲しいですね。

 「OP-MB4000」の設置場所を決める

「OP-MB4000」の蓄電量は「DRY-ST6000d」であれば本体側から確認出来ますので、助手席下に設置するのがおすすめですが、それ以外の場合は「OP-MB4000」のインジケーターでの確認になりますので、運転席からインジケーターが視認し易い場所に設置した方が便利だと思います。

※蓄電量のインジケーターはエンジン停止後5秒間点灯する仕様ですので、これだと助手席下には設置できませんよね。なぜこの仕様なのか疑問。

 

「OP-MB4000」とドライブレコーダーの配線を埋め込む

「OP-MB4000」の設置場所が決まったら、配線の埋め込みです。

これは車種によって異なりますが、助手席のサイド足元のパネルを外します。

内側のクリップなどで引っかかっているだけなので、ほとんどの車では手前に引っ張れば簡単に外せます。

フロント側のパネルはボルトなどで固定されていないか確認し、ボルトがあれば外します。

下の写真は運転席側ですが、助手席側ももこんな感じです。

配線はパネルの中に隠してしまって、ドライブレコーダーへの通信ケーブルを引き上げます。

配線、汚いですけど常に色々なガジェットを付けたり外したりしてるので、まとめてません。(ええ、言い訳ですとも!)

タイラップなどで固定しないと超絶ビビり音が発生しますので、ちゃんとやりたい人は固定してください。

ELPA 耐候性結束バンド

ドライブレコーダーへの通信ケーブルはピラー横のゴムなどを通してフロントガラス上部に引き込みます。

ドライブレコーダーまではルーフパネルの中に配線を押し込みます。

以上で取り付けは終了です。

簡単ですよね?

因みに「OP-MB4000」ではドライブレコーダー以外のレーダー探知機やスマホ充電用のチャージャーも使用出来ました。

このチャージャーがカッコいいと思った人はこちら

■ スマホやiPhone、アイコスの車のシガーソケットからの充電が遅い、充電できない時の対策

エンジンオフでも結構電圧出てるんですね。

 

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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