※2019年2月3日更新~偽物のmicroSDカードの事例について追記しました。

ドライブレコーダーを購入した際にはmicroSDカードもセットになっている事も多いですが、容量が8~16GBであったり、microSDカードは付属しないモデルもあります。

相変わらず偽物のmicroSDカードを掴まされたと言う事例も多そうなので、この記事ではドライブレコーダーに使用するmicroSDカードの選び方とおすすめカード、購入の際の注意点などについてご説明します。

ドライブレコーダーに使用できるmicroSDカードとは?

ドライブレコーダーには前述の通り、メーカー指定の銘柄のmicroSDカードが付属しているケース、指定はされているが付属はされないケース、または指定のないケースもあります。

指定銘柄がある場合にはその製品を購入するのが最も無難でありますが、指定品は汎用品の2~3倍の価格となりますのでコストの面を考えると必ずしも指定品を使用するのが最善の方法であるとは言い切れません…と、よほどの事がない限り指定品を使わない私が言ってみます。(笑)

そもそもmicroSDの指定銘柄が存在する理由は?

ドライブレコーダーに使用するmicroSDカードは、指定銘柄が存在しない場合もありますので(しない方が多い)、指定銘柄が存在する理由が必要ですよね。

その理由は「microSDカードに相性の問題が付きまとうから」と言う事になります。

microSDカードの相性って何?

microSDカードはある一定の規格で生産されたカードメディアですが、汎用性は高いもののカードとドライブレコーダーのメーカーは異なりますので、全てのガジェット類で使えると言う保証はありません。(保証してるのもあるが、返品対応を受けると言う形です)

ここ20年くらいでパソコンやスマホなどの機能が物凄い勢いで便利になっていますので、同じ規格のメディアなら全て使えて当たり前と感じるかも知れませんが、昔のパソコンなどは規格は合っているのにパーツ類が認識されない事も良くありました。(各パーツ類のメーカーが全て別々だったりすので)

最近ではWindowsも優秀になっているので、パーツ類の相性問題はあまり耳にしなくなりましたが、ドライブレコーダーに関してはドラレコ本体とmicroSDカードの相性問題はそれなりに発生しているようです。

メーカーの指定銘柄のカードは、事前にドラレコのメーカーが充分にテストを行い、安定性が担保出来ているものになります。

大抵の場合、耐久性が高く原価も高いmicroSDカードが指定銘柄とされている事が多く、それと合わせてテストの際の手間賃もカードの価格に乗っかっていると見て良いでしょう。

ドライブレコーダーのmicroSDカードの種類

ドライブレコーダーのmicroSDカードを選ぶ上でのポイントとして、前述の指定銘柄か否か?と言う点も重要ではありますが、指定銘柄がない場合には以下の項目が条件としてモデルごとに提示されています。

①容量の大きさ~記録できる時間の多さ

②書き込み速度~1秒間にカードに保存できるデータの大きさ

 

この説明だと抽象的過ぎて分かりにくいかと思いますので、具体例を挙げます。

メーカーの仕様表を見ると、容量以外にもmicroSDカードの項目に「microSDHC」「microSDXC」、Class6以上などと記載されていますね。

例えばケンウッドの「DRV-610」の場合は以下の通りとなっています。

microSDHCとXCの違い(容量の大きさ)

慣れない人には意味不明なアルファベットの連続に見えるかも知れませんが、このモデルでは「microSDHCカード」と「microSDXCカード」の両方が使えると書かれていますね。

HCとXCの違いは規格の違いで、内部の処理構造が異なります。

HCが古い規格でXCが新しい規格にとなるのですが、このHC・XC規格の違いは分かり易く言うと容量の違いで、従来は32GBまでしか扱えなかったHC規格では容量が足りなくなるような、高画質でデータ量の多い動画などを扱うビデオカメラ向けに開発されたのが、XC規格です。

32GBを超える容量のmicroSDカードは全てXC規格と言う事になりますね。

①「microSDHCカード」~8GB/16GB/32GB

②「microSDXCカード」~64GB/128GB/256GB/512GB/1TB

 

ドライブレコーダーの録画・記録時間・保存期間について

HCとXCではデフォルト(初期状態)のフォーマット形式が異なり、HCはFAT32・XCはexFATとなっていますが、この点は全く気にせず、容量の違いとだけ認識しておけば問題ありません。

XC規格は理論上は2TBまでのサポートが可能なそうですが、一般向けに販売されているmicroSDカードでは512GBまでしかありません…と思ったら1TBの怪しげな製品も最近は出回ってますね。

ただ、ドライブレコーダーで正式で動作が保証されているのは現時点では256GBが最大かと思います。

スピードクラスの違い(データ読み書きの最低速度)

上述の「DRV-610」には容量以外にも「Class 6」以上との表記がありますよね?

このClassとは厳密には「SDスピードクラス」と呼ばれており、「Class 6」であれば1秒間の6MB以上、「Class 10」であれば10MB以上のデータの読み書きが可能である事を示しています。(最低保証速度ですね)

なお、スピードクラスはカードを選ぶ際には表面に⑩などとプリントされていますので、そちらで確認が可能です。

まぁ、最近のドライブレコーダーの場合には「Class 10」以上とされているものが主流となっており、あんまり気にしなくても良いかなぁ~とも感じますが。

因みにこのスピードクラスを満たしていないと絶対に使えないか?と言うとそうでもなく、普通のドラレコであれば1秒に1~2MB、2カメラでも2~4MB程度の書き込みしかされていないので「Class 10」が指定だけど、「Class 6」でも使える事はあるでしょう。

なお、「Class 10」を超えるような速度のmicroSDカードもありますが、4K全天球モデル以外では見た事はありません。

UHSスピードクラスは考慮しない

UHSスピードクラスとは録画の規格ですが、より高速の書き込み速度に対応しています。4K全天球モデルになるとこのUHSスピードクラスの指定が出てくるモデルもありますね。

これはおそらく普通のドライブレコーダーではUHS方式に対応していないので、ドラレコのスペック表には記載されていませが、SDやmicroSDカードには以下のような記載があります。

 【東芝SDメモリーカードの違い

ドライブレコーダーの場合にはあってもなくてもどちらもでも良い=「気にしない」という形になります。

大抵の場合「Class 10」対応のカードはUHS-Ⅰの1ランク…

に対応しているものが多く、この場合には1秒当たり40MBの読み込み速度を保証しています。

読み込み速度はPCでの読み込み頻度にもよりますが、あまり気にしないで良いと思います。

 

重要なのは書き込み速度ですが、Class 6なら6MB/s、Class10なら10MB/sと数字=MBと分かり易い表記のルールとなっています。

最新の超高解像度のドライブレコーダーの場合、2560×1440/30fpsだと1分当たり140MB程度の記録容量になります。

1秒当たりで考えると、最高スペックのドライブレコーダーでも2.3MB/s程度なので、ケンウッドの「DRV-610」の例を見てもかなり安全マージンを取っている事が分かりますね。

まぁ、Class 6と10の価格差はなく、Class 10の方が種類が豊富なのでClass 10を選んだ方が良いでしょう。

なお、出来るだけマージンを取る為にドライブレコーダーメーカーによってはClass 10を条件にしているところも多いです。

耐久性を気にするならば高耐久microSDカード

microSDカードの中には「High Endurance」であるとか、「MLC NAND」などの高耐久で高性能なmicroSDも存在します。

そもそも私自身がmicroSDカードの耐久性について問題を感じたことがないので、タクシードライバーなどの四六時中録画を行うような業務使用でない限り、この点はあまり気にする必要はないと私は感じています。

過去に通常のmicroSDカードを2台のタクシーのドライブレコーダーで使用してもらった事があり、週40時間×24カ月程度経過した時点では特に異常は出ていないというご報告を頂きました。

私自身の経験上はmicroSDカードが壊れて録画に支障が出たことはありませんが、実際に壊れて10分しか録画できな状態で使い続けていたという方からコメントを頂きました。

使用後3年経って、中身を見たら、過去1・2年のゴミデータが削除されておらず、実際に使用できる容量が100MB(10分くらい?)しかありませんでした。

「こう言った事例もありますよ」という事で、高耐久のmicroSDカードの中で比較的信頼性の高そうなメーカーの製品をいくつか紹介しますので、少しでお信頼性の高いものをとお考えの方は検討してみて下さい。

因みに…ドラレコメーカーの指定カードは専用品が多いのでカードの銘柄は伏せられているのが一般的ですが、こっそり高耐久カードが選択されている事もあります。

おすすめのmicroSDカード

最初にmicroSDカードの相性問題についてご説明していますが、これはドライブレコーダーに限った事ではなく、他のガジェットにおいてもメーカー指定の仕様を満たしているmicroSDカードであっても正常に動作しない事があります。

私が今まで使用してきたカーナビやドライブレコーダーなどのカーエレクトロニクスについては、相性問題で正常な動作が不能だったのは400通りくらいの組み合わせで僅かに2回だったので、確率的には1%以下です。(メーカー指定の条件はクリアしていると言う前提)

アサヒリサーチなど、中にはmicroSDカードの推奨銘柄以外の物を使用すると問題が出易いモデルもありますが、そのようなドライブレコーダーはごく一部のように感じられます。

従って結論としてはドライブレコーダー側が指定する条件を満たした上で「出来るだけ容量が大きく、安いものを信用できるお店から買う」と言うのがドライブレコーダー用のmicroSDカードを選ぶポイントではないかと思います。

なお、ドライブレコーダーが指定する条件から外れる場合…、例えば32GBまでがサポート範囲なのに128GBや200GBを使いたいと言ったケースでは、過去の経験上トランセンドやサンディスクの製品が問題なく使えるケースが多く、東芝の場合には問題が出易いと感じています。(統計を取ってないので感覚ですが)

相性問題であっても返品可能なmicroSDカードもある

私も1枚ここのカードは使用していますが、BTOパソコンメーカーの老舗であるドスパラが運営している「上海問屋」という通販サイトでは、相性問題で使用不能な場合は返品が可能なmicroSDカードを販売しています。

保証も5年と謳われていますので、相性問題が心配な方はこちらの相性保証のmicroSDカードをおすすめします。

なお、あくまでもこれはドライブレコーダーの仕様内での話ですので、それを超える容量のmicroSDカードに関しては当然保証外になりますので、その点につきましてはご留意下さい。

■ 32GB上海問屋「相性保証のmicroSDカード」

■ 64GB上海問屋「相性保証のmicroSDカード」

■ 128GB上海問屋「相性保証のmicroSDカード」

偽物のmicroSDカードには注意!!

最近が流通がグローバル化しており、中国人セラーが中国から日本の通販サイトを使用して物を販売するケースが増えており、microSDに関しても出所不明のカードに有名メーカーの製品のプリントが施されていたり、64GBと記載されているのに2GBしか使えないなどの偽物のmicroSDカードが出回っています。

私の場合には詐欺などに遭う確率よりも、テストのスケジュールを重視するので価格と納期を最優先していますが、microSDカードを購入する際に失敗しない為のポイントは、通販で買う際にも販売者の評判をしっかり確認するという事です。

ご存知ない方もいると思いますが、Amazonで販売されている商品は①Amazonが直接仕入れて販売しているもの、②Amazonとは無関係のセラーがAmazonのサイトシステムを利用して販売・発送しているもの、③Amazonの倉庫に商品の納品して発送だけはAmazonが行っているものの3通りあります。

楽天市場やYahoo!ショッピングの場合には全てセラーが販売しているものとなります。

安全性から考えると、Amazonが直接販売しているものが最もおすすめです。

商品の価格などの下に「この商品はAmazon.co.jpが販売、発送します。」と書かれているものです。

この場合には販売者がAmazonなので、偽物をつかまされると言うトラブルは極めて低くなると思います。

 

Amazon以外の出品者から購入する場合には、その出品者の評価を見ましょう。

否定的な評価が多い出品者からは、出来るだけ購入しない方がトラブルに遭遇する確率は低くなるでしょう。

 

楽天の場合にはセラーの審査が厳し目なので詐欺はあんまりないんじゃないかなぁ~と思うのですが、Yahoo!は詐欺られた人がいるようですので注意が必要かも知れませんね。確か楽天は日本法人以外は出店不可だったかと記憶しています。

最近とは言えませんが、以前から容量偽装メモリが怪しいサイトから販売されていましたが、最近は偽装技術が高度化され、酷い状況になっています。

この件についても、記事にしていただきたいと思います。

私もつい先日ですが、ヤフーショップから購入したパッケージ版で騙されました。注意喚起をお願いいたします。64GB以上で通常価格の半分以下は偽物でしょう。ご検討ください。

同じ銘柄のmicroSDカードで極端に価格が安いセラーには注意した方が良さそうですよ。

microSDカードが使えなかった場合

仮に購入したmicroSDカードをドライブレコーダーに挿入して正常に動作しない場合、①ドライブレコーダーの不良、②microSDカードの不良、③どちらも正常品だが相性の問題で動かないの3つの原因が考えられます。

普段、このような機器を使い慣れてたり、複数の機器やmicroSDカードを所有いれば原因の切り分けは可能ですが、初めてドライブレコーダーとmicroSDカードを購入する場合、原因の切り分けは極めて困難です。

ドライブレコーダーメーカーもmicroSDカードの相性問題についてはほとんどが免責事項としていますし、逆もまた然りです。

相性問題である場合、不良品ではないので返品は不可というのが基本です。(ドラレコもカードも)

 

メーカーさんとお話していると、microSDカードの相性問題による不具合のクレームがかなり多いそうです。

ユーザー側から見ると理不尽にも思えますが、パソコンやメディアなどのハードウェアの相性問題はビルゲイツぐらいの人がとてつもないお金を寄付して規格を厳密に統一しなければ根本的には解決されないでしょう。

従って今の時点ではこれはどうにもならない事で、ある程度ユーザー側が考える必要がある部分です。

microSDカードの不良を見分ける方法

もし仮に…、購入したmicroSDカードがドライブレコーダーで使用できなかった場合、以下の方法でmicroSDカードの良・不良を見分ける事が可能です。

①他のガジェットで記載されているカードの容量を使い切る事が出来るが確認する(正常品なら表記の90%程度が使用領域です)

②パソコンの専用ソフトでカードの書き込みテストを行う

 

手順の詳細に関しては以下の記事で説明しています。

■ 専用ソフトでのmicroSDの書き込みチェック

ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDのまとめ

私の場合にはドライブレコーダーの指定基準を守った上での不具合はほとんど発生していないので、耐久性については気にしていませんし、速度もある程度余裕を持った指定となっている為、ほとんど価格で選んでいます。

ただし、価格に走り過ぎると偽物を掴まされるリスクもある為、同一製品を他のセラーと比較したり、セラーの評価を確認する事もあります。

また、最近の国内メーカーのドライブレコーダーは32GBまでがサポート範囲とされているものが多く、長時間録画を行う為に仕様外のmicroSDを使用する事の方が多い為、一番気にしているのはサポート外の機器でも動いてしまう汎用性だったりします。(笑)

この辺りは考え方にもよると思いますので、確実性を重視したい方は高耐久カードを選ばれるとよろしいかと思います。

ドライブレコーダーで大容量のmicroSDカードを使用する方法

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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