※2019年8月12日更新~UPS400/500について家庭用コンセントで充電する為に車内から持ち出す際の便利な接続方法を追記しました。

ドライブレコーダーの駐車監視機能には、バッテリー上がりを防ぐ目的で一定値以下の電圧値で給電をカットオフするような仕組みがあります。

確かにこの機能を使用すればバッテリー上がりは防げますが、バッテリーに全くダメージがないか?と言うと実はそうではなく放電と充電を繰り返す事で確実にダメージが蓄積します。

最近LaBoon!!の読者の方からご報告頂いた事例だと、購入から半年の新車で週に数回長時間の駐車監視を行い、駐車監視からの復帰後には必ず充電器でリカバリーを行っていたにも関わらず、半年後に警告灯が点灯してバッテリー交換の憂き目を見た…と言うものがあります。

私自身は数年前は毎日の走行距離が多い車においては、車のバッテリーからの駐車監視を行っていましたが、ここ3年位は走行距離が激減している為、以下の「UPS300」などの外部バッテリーからの給電しか行っていません。

ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

この製品はシガープラグタイプのドライブレコーダーで駐車監視を行う目的で作られている為、コムテックや韓国系のメーカーの3芯接続を行うドライブレコーダーでの使用の際には、追加でプラグタイプの配線取り出しケーブルや、キボシ処理などが必要になるなど、取付難易度がやや高いものでした。

この件については随分前から開発元の「MEDIK」(旧ベセトジャパン)さんに改良版の発売をご提案していたのですが、ようやく5月に3芯ケーブル接続用の「UPS400」「UPS500」が発売されています。

■ MEDIK「UPS400/500」

「UPS300」「UPS400」「UPS500」のスペック

ざっくりとこれらのモデルの違いを説明すると、「UPS300」はシガーソケットタイプ、「UPS400」は「UPS300」の3芯ケーブル版、「UPS500」は「UPS400」4倍の容量を持つ大容量版となります。

 UPS300UPS400UPS500
容量28.8Wh28.8Wh115.4Wh
ドラレコ接続シガー3芯
スイッチ背面前面
ドラレコ駆動時間7~12時間22~37時間
充電時間3時間4時間
本機への充電流1A2A
バックアップ電流1A
動作温度0~50℃
サイズ(mm)W123*D82*H39W134*D102*H27W183*D102*H45

「UPS400」「UPS500」のデザイン

「UPS300」については別途説明ページを設けていますので割愛しますが、「UPS400」は「UPS300」やや薄型で奥行きのあるタイプ、4倍の容量を持つ「UPS500」は幅と厚みが大きく、奥行きは「UPS400」と同程度になります。

なお、使用方法や設置方法等の概要は以下の動画でも解説しています。

バッテリー出力のスイッチは正面に配置され、USBポートからもバックアップ給電が可能です。

背面には①バッテリー、②GND(アース)、③PASS ACC(パススルーアクセサリー)の3種類の端子が各2つずつ装備されています。

「UPS400」「UPS500」の接続方法について

「UPS400」「UPS500」はサイズと容量が違うだけで、ドラレコとの接続方法は全く同様となります。

①ドラレコの駐車監視用専用3芯ケーブルの銅線を電工ペンチなど使用して剥き出しの状態にします。

②黄線を「BAT」、黒線を「GND」、赤線を「PASS ACC」に接続します。(ドライバーでネジ留め)

「UPS400」「UPS500」の操作と運用方法について

「UPS400」「UPS500」で駐車監視を行う際の操作手順は以下の通りです。

①前面のスイッチがOFFの状態であれば、ドラレコの駐車監視の設定に関わらず、エンジンをOFFにすると常時録画状態からドラレコの電源が落ちます。

②前面のスイッチがON、ドラレコの駐車監視の設定がONであれば、エンジンOFFで常時録画状態から駐車監視モードに入り、駐車監視の設定がOFFであればドラレコの電源が落ちます。

コムテックのドラレコに限っては、ドラレコ側で「ワンタイム駐車監視」や、「ワンタイム駐車監視キャンセル」の機能がありますので、UPSのスイッチは常にONの方が使い易いかも知れません。

この場合の運用の流れは以下の通りです。

①「UPS400」「UPS500」のスイッチは常時ON、ドラレコ側の駐車監視設定はOFF、駐車監視をする時だけ「ワンタイム駐車監視」を使う

②「UPS400」「UPS500」のスイッチは常時ON、自宅駐車場などの駐車監視をしない時だけ「ワンタイム駐車監視キャンセル」を使う

コムテック以外のドラレコの場合にはワンタイム機能がないものが多いので以下の運用方法となります。

①「UPS400」「UPS500」のスイッチは車に乗る時にON、ドラレコ側の駐車監視設定はON、駐車監視をする時は操作を行わない

②自宅駐車場などの駐車監視をしない時は、「UPS400」「UPS500」のスイッチをOFF、またはドラレコのボタンで電源をOFF

ドライブレコーダーの駐車監視駆動時間テスト

今回は2カメラドラレコで最も累計販売台数が多いであろう、コムテック「ZDR-015」を用いて駐車監視の連続駆動時間の計測を行いました。

駐車監視の録画モードは「常時録画+衝撃検知」で、結果は以下の通りとなりました。(通常の1カメラモデルだと1.5~2倍の録画時間になります)

①「UPS300」~過去のテストでは6.5時間

②「UPS400」~6.25時間

③「UPS500」~24時間

おそらく、気温などの条件で駆動時間は変動するものと見られ、同容量の「UPS300」「UPS400」は6時間程度、「UPS500」は24時間程度と見て良いと思います。

これらの製品への充電についてですが、バッテリーを完全に使い切った状態から満充電までは「UPS300」「UPS400」は3時間程度、「UPS500」は4時間程度と聞いていますが、車両のバッテリーの状態や発電機の駆動状況などの条件に左右されます。

※バッテリーの充電率が少ない状態の方が充電は速いとの事

こちらのテスト環境では30系アルファードハイブリッドでバッテリーを使い切った状態から、走行時を想定してHVシステムをONにし、「ZDR-015」を30分間駆動させつつ充電を行ったところ、その後の駐車監視時間は以下の通りとなりました。

①「UPS400」~1.5時間(1/4の充電率)

②「UPS500」~2.5時間(1/10の充電率)

MEDIKさんのお話では「UPS500」の方は車両の電圧が高ければもっと充電は早くなる筈との事です。

厳密には走行状態ではない為、発電機はほとんど回さずに駆動用のバッテリーと補器バッテリーが繋がっている状態での充電でしたので、HV車でも走行時であったり、アイドリングストップ車ではないガソリン車の場合にはまた違った結果になるかも知れません。(ガソリン車については後日検証予定)

バッテリーの2台連結について

「UPS300/400/500」は背面に連結ポートが装備されており、以下の組み合わせでの2台連結が可能です。

①「UPS300」+「UPS300」

②「UPS400」+「UPS400」

③「UPS500」+「UPS500」

④「UPS300」+「UPS400」

「UPS300/400」は容量が同一ですので連結可能ですが、容量が異なる「UPS500」は他品番との連結は出来ません。

なお、連結時には時間当たりの充電力は1台使用の場合と変わりませんので、2台連結時には満充電にするのに2倍の時間が掛かります。

家庭用のACコンセントからの充電について

走行距離が少なく、駐車監視時間が多い場合には充分な充電量が確保できない可能性があります。

このようなケースではOPの家庭用のACアダプターを使用してコンセントからの充電も可能です。

■ UPS300/400/500家庭用充電器販売ページ

 

ただし、「UPS300」とは異なりこのようにドラレコの駐車監視ケーブルと端子を直接に接続する方式の為、車内から持ち出す際のケーブルの脱着が色々面倒だったりします。

PCファン用の延長ケーブルを使う

UPS側の端子の脱着をしない前提で考えると、ドラレコUPSの間にカプラーを噛ませる方法が最も簡単に思い浮かびます。

最もお金を掛けないでカプラーを挟むなら、このようなカプラーのみを使用する方法が考えられますが、もう少し簡単に出来ないか?という事で、使えそうなものを探した結果、以下のPCのファン用の延長ケーブルが見つかりました。

このケーブルは本来であれば延長用に使うものですが、カプラーのオス側とメス側の接続も可能です。

ケーブルを真ん中でぶった切る

ここまで来れば細かい説明は不要かと思いますが念の為。

まずはこのケーブルを真ん中あたりで2つにぶった切ります。

電工ペンチなどを使用してUPS側は皮を剥いて芯を出して端子に接続、ドラレコ側はキボシ処理を行います

ドラレコの駐車監視ケーブルも同様にキボシ処理を行い、こちらのケーブルと接続します。

この接続方法とする事で「UPS300」と同様に、充電・給電側の接点を簡単に分離し、バッテリーを車外に持ち出す事が出来るようになります。

車への設置方法

もともと製品のコンセプト自体が電源をシガーソケットから取る前提の為、配線などの見た目の問題を気にしなければ取り付けは簡単です。

設置場所に関しては直射日光が当たらず、スイッチが操作し易い位置…、例えばコンソール横などが好ましく思います。

設置場所の素材に合わせて市販の両面テープ、マジックテープで固定する形になります。(「UPS500」はかなり重量があるので、フェルト素材にマジックテープでくっつける形でないと難しそうです)

設置場所を床に近くすると操作はしにくくなるものの、配線はマット裏に隠しやすくなりますね。

なお、今回は30系アルファードハイブリッドでセンターコンソール内にシガーソケットが配置されている車に設置してみたのですが、シガーケーブルは内張を剥がずなどしない限り、完全に隠す事は出来ません。

なら、内張を剥がせば良いじゃん!と言われそうですが、そんな事をするくらいなら以下のOPの直結ケーブルでヒューズボックスから電源を引いた方が楽ですし、配線も隠し易いです。(笑)

■UPS300/400/500直結ケーブル販売ページ

もちろん、座席下に設置する事も可能ですが、この場合には操作がしにくくなりそうですし、運転席側に設置するならドラレコの駐車監視ケーブルを継ぎ足して延長する可能性が出てきますね。

「UPS400」の販売店舗について

「UPS300」「UPS400」については、LaBoon!!も卸売りに入っていますので、以下の提携店舗様からご購入頂けると幸いです。

■ 「UPS300」販売ページ

■ 「UPS400」販売ページ

■ 直結ケーブル「UPS300/400/500用」販売ページ

■  家庭用充電器「UPS300/400/500用」販売ページ

UPS500についてはこちらからお買い求め頂けると幸いです。

■ 「UPS500」販売ページ(生産元MEDIK直販)

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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