※2020年3月13日更新~実機レビューを追記しました。

こんにちは!Omiです。

ケンウッドの2カメラドライブレコーダーは、2018年10月に前後フルハイビジョンの「DRV-MR740」が発売されていますが、2019年11月にはこちらの上位モデルの「DRV-MR745」が発売されています。

ベースは下位グレードの「DRV-MR740」のようですが特徴として「リアカメラのスモークシースルー」と言う機能が謳われていますので、リアカメラの撮影能力が強化されている製品のようです。

「DRV-MR745」の市場での評判はなかなか良いと言う話ですが、今回は「スモークシースルー」機能の実力がどれほどのものなのか、3つのドライブレコーダーとの比較を元に検証してみました。

「DRV-MR745」のスペック

「DRV-MR745」のスペックは以下の表の通りです。

DRV-MR745
19.11発売
フロント:1920×1080/27.5fps/HDR
リア:1920×1080/27.5fps
LED信号対応
フロント録画視野角:水平122°
リア録画視野角:水平100°
microSD付属32GB/最大32GB
リアカメラケーブル8m
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知/自動起動
専用ケーブル
CA-DR350
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ベースはあくまでも「DRV-MR740」ですので、録画方式や駐車監視などの仕様は共通となります。

おそらく、フロント・リアともにイメージセンサーが異なり、フロントはレンズも広角なものに変更されているようですが、夜間特化型のSTARVISセンサーを採用しているのかどうかは不明であり、「スモークスルー」をどのように実現しているのかも分かりません。

セット内容とデザイン

なお、こちらの動画でも概要をレビューしています。

セット内容については以下の通りとなります。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル(デジタルminiUSB端子 8m)

④miniUSB電源ケーブル

⑤32GBのmicroSD

⑥取扱説明書

フロント筐体

フロント筐体のデザインは先代の「DRV-MR740」とほとんど同じで、レンズ部分だけが大きくなっています。

最近の2カメラドラレコとしてはスタンダードな大きさです。

液晶は2.7型、正面はフラットでボタン類はありません。

筐体右側には4つの操作ボタンが配置されています。

左側面にはminiUSB電源ポートとリアカメラ端子、電源ボタン

下部にはmicroSDカードスロットが装備されています。

リアカメラ

リアカメラは「DRV-MR740」と全く同じデザインの縦長タイプ

カメラ部分は前後にしか動きません。

リアカメラ接続ケーブルは太く硬めですので、リア周りの配線処理はやや難しい部類に入ります。

また、ケーブルの長さは8mですので、ミニバンなどでもどうにか配線をマット下から引き込む事が出来るかと思います。

電源ケーブル

シガー電源ケーブルはminiUSBタイプで、こちらもノイズ対策のシールドケーブルなのか、かなりの極太タイプとなっています。

「DRV-MR745」の取付状況について

今回は初期型のリーフに「DRV-MR745」の取り付けを行いました。

フロントガラスのど真ん中に取り付けるとルームミラーの台座の出っ張りの影響で下の部分がミラーからはみ出でしまいますので、少し右側にずらしてミラー裏に設置しました。

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は18秒と2カメラドライブレコーダーとしては遅い部類に入ります。

インターフェイスはスタンダードなツリー型で比較的分かり易い仕様となっています。

ただし、操作ボタンが右側面にあり、液晶にはそれぞれの役割が表示されているものの、ボタンの凹凸が小さいので指でどのボタンを操作しているのかが掴みにくく、ボタンを横から覗き込みながらの操作となりますので、操作性は良くありません。

※実際の操作の様子は動画で解説しています。

ドライブレコーダーとしての画質について

画質については次の3つの2カメラドライブレコーダーと前後の映像を比較しました。

①ケンウッド「DRV-MR740」

②コムテック「ZDR-015」

③VIOFO「A129  Duo」

「DRV-MR745」はリアスモークの影響を受けにくい事を最大のセールスポイントとして謳っていますので、リアスモークについては次の3つのパターンで比較しました。

①リーフの純正フィルム(透過率不明だがそれほど濃くない)

②リーフの純正フィルム+透過率26%のフィルム

③リーフの純正フィルム+透過率5%のフィルム

因みにケンウッドのプロモーション動画では、撮影車両のスモークの具体的な透過率については明言を避け、「ダークスモークガラス」としています。

プロモーション動画ではもともと明るい場所で撮影していますのでそれなりに明るく映っていますが、ノーマルガラスに比べると明らかに暗めです。

 

比較ポイントは以下の通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

なお、リアカメラの明るさに関わる設定はこちらの通りに固定しています。

①「DRV-MR745」~リアカメラスモーク濃いめ(最高)

②「DRV-MR740」~設定項目なし

③「ZDR-015」~リアカメラ輝度+3(最高)

④「A129 Duo」~リアカメラ露出+1/3(+2.0まであり)

録画視野角について

フロントカメラの録画視野角はドライブレコーダーとしては充分広めの水平122°程度でした。

リアカメラは狭めの水平100°程度です。

これら4つのモデルの前後合わせた録画視野角を広い順番に並べると次のようになります。

①「ZDR-015」~前:水平116°+後:119°=235°

②「DRV-MR745」~前:水平122°+後:100°=222°

③「A129 Duo」~前:水平107°+後:101°=208°

④「DRV-MR740」~前:水平100°+後:100°=200°

「DRV-MR745」は、2カメラドラレコ全体の中ではやや広めの視野角と言えます。

ナンバー読み取り精度について

「DRV-MR745」はフロントカメラがこの中では視野角が最も広くナンバー認識精度では不利になりますが、やはり狭角モデルと比べるとややナンバー認識精度が下がります。

【フロント】

リアカメラについては視野角が狭めなのでフルハイビジョンモデルの中でもナンバー認識精度は高い部類に含まれます。

【リア】

逆光補正能力について

ケンウッドの中堅以上のドライブレコーダーは比較的強めのHDR補正が掛かっている製品が多いのですが、「DRV-MR745」も同様に白飛びに対する耐性は高めとなっていますが、周囲が黒つぶれする傾向が出ています。

【フロント】

リアについても白飛び耐性は高めですが、黒つぶれが出ています。

【リア】

なお、昼間の見え方については先代の「DRV-MR740」よりもフロントカメラの録画視野角が広いと言う違いはあるものの、概ね同じ見え方です。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートの読み取りについては、全てのドラレコの中で「ZDR-015」が最高クラスですが、次点で「A129 Duo」、「DRV-MR740/745」は3番手のクラスとなります。(これでもドラレコ全体の中では良い方)

【フロント】

リアカメラについては後続車のヘッドライトが点灯した状態でも、ナンバーの読み取り精度はそこそこ高めとなっていますが、この中では「A129 Duo」が最もはっきり映っています。

【リア】

夜間の明るさについて

夜間の明るさについては、フロントカメラは「DRV-MR740」と全く同じ見え方で市街地ではドラレコ全体の中では暗めです。

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時には明るく映っていますが、暗視能力にはほとんど期待できません。

フロントカメラの見え方は2018年以降に主流となってるSTARVISセンサーを搭載した製品と比べると明らかに見劣りするレベルです。

 

また、「リアガラススモークの影響を受けずに明るく映る」と言うのが「DRV-MR745」の最大のセールスポイントですが、リーフのそれほど濃くない純正フィルムでのテスト結果は先代の「DRV-MR740」とほとんど同じ見え方でドラレコ全体の中では暗め、と言う残念な結果になりました。

【リーフ純正フィルム】

純正フィルム+フィルムの組み合わせでも結果は芳しくありません。

【リーフの純正フィルム+透過率26%のフィルム】

昼間に関してはどれも問題のない見え方ですが、夜間は「A129 Duo」以外は後方の視認性が非常に悪くなっています。

【リーフの純正フィルム+透過率5%のフィルム】

リーフの純正フィルムに透過率5%のフィルムを貼った状態では、昼間に関してはどれもそれなりに明るく映っていますが…

夜間は明るい市街地でも「A129 Duo」以外は真っ暗です。

「DRV-MR745」はもともと暗視能力は全然ないので、明るい市街地だけでの見え方をまとめると・・・

【リーフ純正フィルム】

【リーフの純正フィルム+透過率26%のフィルム】

【リーフの純正フィルム+透過率5%のフィルム】

 

因みにケンウッドはプロモーション動画の中で、「ダークスモークガラス」と「ノーマルガラス」での見え方の比較を行っていますが、どれくらいの透過率を「ダーク」と呼んでいるのか甚だ疑問です。

また、「ダークスモークガラス」と「ノーマルガラス」の比較は行っていますが、今回のLaBoon!!でのテストのように、リアカメラについては従来機と「DRV-MR745」の画質の比較がありません。

フロントは従来機と並べて映像を比較した上で視野角の広さをアピールしていますが、リアカメラの見え方は微妙な違いなので敢えて伏せているようにも思えます。

いずれにしてもドラレコとしての画質は、前後とも他社の最新モデルと比べると1~2ランク落ちると言えるでしょう。(今後、コムテック、ユピテル、セルスターの最新モデルとの比較も実施予定)

西日本LED信号の見え方について

「DRV-MR745」の出力ファイルは27.5fpsとなっていますので、以下の「DRV-MR740」と同様に全国のLED信号で高速点滅して映ると思います。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

安全運転支援機能について

「DRV-MR745」の安全運転支援機能はこちらの3種類となっています。

①前方衝突警報

②車線逸脱警報

③発進遅延警報

安全運転支援機能を正確に動作させるにはキャリブレーションが必要で、車両のセンター、地平線、ボンネットの先端を画面案内に従って指定のラインに合わせます。

それぞれの機能の評価は次の通りです。

①前方衝突警報~先行車との距離感だけで警報を鳴らしているイメージで、低速時に無駄に鳴りまくる上に、高速道路で車間距離を詰めても鳴らない。うるさいのでOFFが推奨

②車線逸脱警報~時速60Km以上で動作。この機能に関しては白線を踏む、車線変更をするなどでほぼ100%反応し、誤報は確認出来なかったのでそこそこ実用的

③発進遅延警報~必要なシーンで鳴ったり鳴らなかったりだが、それほどうるさくないのでONにしても良い

この機能にはあまり期待し過ぎず、オマケ程度に考えておいた方が良いでしょう。

駐車監視について

駐車監視については専用の常時電源ケーブルを使用して駐車中も常時電力を供給する事で運用が可能になります。

ドライブレコーダーの駐車監視用3芯直結ケーブルの接続方法のまとめ

録画方式は「動体検知+衝撃検知」となり、駐車監視の設定をONにしておく事でエンジンOFF後に5分間振動を検知しない状態が続くと駐車監視モードに入ります。

エンジンをONにして車が動き出すとその継続的な振動を検知して常時録画モードに戻ります。

外部電源を使用した駐車監視について

外部電源を使用した駐車監視のテストは、「UPS300」「MIGHTYCELL」と「DRV-MR745」に付属のシガーケーブルを組み合わせて常時録画モードで行い、正常な動作を確認しました。

※「DRV-MR745」の駐車監視は付属のシガーケーブルを使用した場合でも、電源の供給中に一定時間振動を検知しない事がトリガーになってモードが切り替わります。

駐車監視の駆動時間の計測は「UPS300」のみで「動体検知+衝撃検知」モードで実施しましたが、それぞれのバッテリーでの駆動時間の予測はこちらの表の通りとなります。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300/UPS400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間6時間24時間15.8時間32時間
満充電180分240分50分100分

ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL「EN6000」「EN12000」

動画ファイルの再生方法について

「DRV-MR745」の動画の再生についてはこちらの3つの方法をテストしました。

①ドラレコ本体での再生

②PC専用ビュワーでの再生

③PC汎用ビュワーでの再生

ドラレコ液晶での再生について

ドライブレコーダー液晶での再生に関しては液晶が2.7型と比較的大き目な事から、視認性は良い部類に入ります。

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード出来ます。

■ KENWOOD ROUTE WATCHER II

ビュワーとしてはスタンダードな機能、操作性で主な機能の有無はこちらの通りです。

①前後同期再生~〇

②映像の拡大縮小~×

③地図への走行軌跡の表示~〇

④速度の表示~〇

⑤方位計の表示~×

⑥Gセンサーグラフの表示~〇

⑦再生速度調整~〇(1/4~2.0倍)

⑧明るさの調整~不可

なお、こちらの環境ではハイスペックな2台のデスクトップパソコンで不具合が発生し、前後同期再生が出来ない状態です。(原因不明)

低スペックなタブレットパソコンでは問題なく同期再生が可能でした。

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でしたが、音声コーデックの問題か音声は出力されませんでした。

microSDでの録画時間について

「DRV-MR745」の録画データサイズは以下の通りです。

・常時録画~1分当たりフロント116MB+リア116MB=232MB、一時間当たり14GB

microSDカードの容量は32GBまでサポートされていますが、以下のサポート外の大容量のカードは問題なく使用が可能でした。

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

 地デジへのノイズの影響について

「DRV-MR745」の単体使用では、初期型リーフ+純正ナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでした。

ラジオへのノイズの影響も確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置で状況は変わる事がありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「DRV-MR745」の総評

「DRV-MR745」の各比較項目の評価をまとめると以下の通りとなります。

①録画視野角:2カメラモデルとしてはやや広めの水平122°+100°~★★★

②昼間のナンバー認識精度:フロントはやや低めだが、リアは非常に高くフルハイビジョンクラスとしては最高~★★★

③夜間のナンバー認識精度:HDRモデルだがドラレコ全体としたは標準+αでそれほど高くはない~★★★

④逆光補正:逆光補正能力は前後とも高め~★★★★

⑤夜間の明るさ:フロント・リアともに暗い~★☆

⑥暗視能力:フロント・リアともほぼ無し~

「DRV-MR740」と比べるとフロントカメラの視野角が大幅に広がった点は評価出来ますが、夜間は前後ともに暗めで2018年以降のSTARVISモデルと比べると一昔前のスタンダードモデルと言った印象を受けます。

2020年基準では2カメラドラレコの主要モデルの中では「中の下」と言った性能ランクかと思います。

2020年点数視野角ナンバー昼ナンバー夜逆光明るさ暗視
ZDR02522.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
CS-91FH22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 IR Duo22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Duo21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR963GW21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
PDR800FR21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
VREC-DZ700DLC19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW80d19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR02619.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRY-TW9100d19.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW9500dp18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DR750S-2CH18.0点★★★★★★★★★★★★★★★
S117.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
46Z17.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Pro Duo17.0点★★★★★★★★★★★★★★★
GoSafe S70GS117.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR-01515.5点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74514.0点★★★★★★★★★★★
YA-67014.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74012.5点★★★★★★★★
CSD-790FHG11.5点★★★★★★★★
=2pt、=1pt、☆=0.5pt

全体的な特徴が薄く「夜間が暗い」と言う悪い点だけが突出していますので、ネットでわざわざ特徴を調べているリテラシーの高い方にはこの製品はおすすめしません。

画質はさておき、ケンウッドブランドで安心して使用できる、無難なモノを選びたいと言う事なら「DRV-MR745」もアリかとは思いますが、それならこの記事を見ない方が満足して使う事が出来たかもしれません。(笑)

因みに近所のオートバックスでは店員さんが熱心に接客しながら「DRV-MR745」をすすめてましたし、無難なモデルではあると思います。

暗視能力は軽くユピテルを超えた!?前後STARVIS2カメラドラレコ VIOFO「A129 Duo」のレビュー、評価

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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