※2020年2月28日更新~実機レビューを追記しました。

こんにちは!Omiです。

「IMX327」は、SONYの200万画素STARVISセンサーの最新モデルです。

ドライブレコーダーに搭載されているSONYのイメージセンサーごとの特徴

セルスターが「業界初!」として「IMX327」を搭載したドライブレコーダー「CS-91FH」を11月に発表しており、私もそれまで「IMX327」を搭載したドライブレコーダーを見かけた事がなかったのでそれを信じていましたが嘘でした。(笑)

既にVANTRUEが9月ごろに「IMX327」をフロントに搭載した「S1」と言う製品を発売済みと言う事が分かりましたので、実機レビューを前提に製品概要をご紹介します。

「S1」のスペック

「S1」のスペックは以下の表の通りです。

S1
19.??発売
フロント:1920×1080/30fps
リア:1920×1080/30fps
LED信号対応不明
レンズ視野角
フロント:対角170°
リア:対角160°
リアカメラケーブル6m
microSD付属なし/最大256GB
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知/自動起動
タイムラプス/手動起動
専用ケーブルはOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

レンズのF値はフロント:F1.47、リア:F1.8で、イメージセンサーはフロント「IMX327」、リア「IMX323」と記載されています。

スペックだけ見るとかなり明るい特性となりそうです。

セット内容とデザイン

なお、こちらの動画でも概要をレビューしています。

セット内容については以下の通りとなります。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル(デジタルminiUSB端子 6m)

④miniUSB電源ケーブル

⑤USBケーブル(短)

⑥取扱説明書

⑦その他取付用品

フロント筐体

フロント筐体のデザインは最近の2カメラドラレコとしては大振りで、手のひらには収まらないラージサイズです。

液晶は2.0型、正面には5つの操作ボタンが配置されています。

 

左側面にはminiUSB電源ポートとリアカメラ端子、電源ボタン

上部にはmicroSDカードスロット

右側面はフラットでボタン類はありません。

マウントはスライド脱着式となります。

リアカメラ

リアカメラはよくあるデザインの箱型でレンズ部分は前後に180°回転させる事が出来ますが、映像の上下反転機能はありません。(正像・鏡像の切り替えはあり)

リアカメラ接続ケーブルは太く硬めですので、リア周りの配線処理はやや難しい部類に入ります。

また、ケーブルの長さは6mですので、ミニバンなどでは配線を上から這わせる必要があります。

電源ケーブル

シガー電源ケーブルはminiUSBタイプで、根元のカバーをスライドさせるとUSBポートが顔を出します。

こちらのポートからスマホの充電などが可能です。

 

なお、このケーブルにはドラレコ側から10cm程度の位置にフェライトコアがついてますが…。

リーフでは問題なくルーフパネルに押し込めました。

「S1」の取付状況について

今回は初期型のリーフに「S1」の取り付けを行いました。

ど真ん中だとルームミラーの台座の出っ張りがある為、下の部分がミラーからはみ出でしまいますので少し右側にずらしてミラー裏に設置しました。

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は8~9秒と2カメラドライブレコーダーとしては標準的な部類に入ります。

インターフェイスはスタンダードなツリー型で比較的分かり易い仕様で、メニューを抜けた後には自動で録画が再開されますので、中華ドラレコにありがちな設定後の録画忘れもないでしょう。

GPSについては速度や走行軌跡を保存する機能はあるものの、初期状態では時刻は同期されませんでした。

なお、納品時のファームウェアはV1でしたが、公式サイトからV2にアップデートしてテストを行いましたが改善されず…。

実は日本専用のV2が存在したらしく、後で送ってもらったファイルでアップデートしたところ、しっかり時刻が同期されるようになりました。(製品同梱の説明書等にサポートのアドレスが記載されています)

※実際の操作の様子は動画で解説しています。

ドライブレコーダーとしての画質について

画質については次の3つの2カメラドライブレコーダーと前後の映像を比較しました。

①コムテック「ZDR026」~前後「2560×1440」、IMX335(予測)/STARVIS

②VIOFO「A129 Duo」~前後「1920×1080」、IMX291/STARVIS

③YAZACO「YA-670」~前後「1920×1080」、前:IMX307/STARVIS、後:IMX323

比較ポイントは以下の通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

フロントカメラの録画視野角はドライブレコーダーとしてはやや広い水平116°程度でした。

リアカメラも同様にやや広めの水平116°程度です。

これら4つのモデルの前後合わせた録画視野角を広い順番に並べると次のようになります。

①「S1」~前:水平116°+後:116°=232°

②「ZDR026」~前:水平113°+後:113°=226°

③「YA-670」~前:水平116°+後:97°=213°

④「A129 Duo」~前:水平107°+後:101°=208°

「S1」は、2カメラドラレコ全体としてはそこそこ広めの視野角と言えます。

ナンバー読み取り精度について

「S1」はフロント・リアともにこの中では視野角が最も広くナンバー認識精度では不利になりますが、他のモデルとの差はほとんどなく、フルハイビジョンモデルとしてはナンバー認識精度が最も高い部類となります。

※コムテックの「ZDR026」は「2560×1440」だが、このクラスのフルハイビジョンSTARVIS機と比べて劇的な差はありません。

【フロント】

【リア】

逆光補正能力について

STARVIS対応のイメージセンサーは全般的に白飛びに弱いと言う特徴がありますが、トンネル出口での逆光補正能力についてはそれほど高い方ではなく、スタンダードな中国メーカーのWDRモデルより少しは良いと感じる程度になります。

【フロント】

リアについてはSTASRVISセンサーではありませんが、それほど白飛びしていませんのであまり気にしなくても良いでしょう。

【リア】

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートの読み取りは、昼間の白飛び同様にSTARVISセンサーが苦手としている項目ですが、「S1」は明るさ全開の特性となっており、最も白飛びし易くなっています。

ユピテルの「SN-SV70c」のような感じですね。

【フロント】

リアカメラについては後続車のヘッドライトが点灯した状態でも、ナンバーの読み取り精度はそこそこ高めとなっています。

【リア】

夜間の明るさについて

夜の明るさについては市街地ではフロントはドライブレコーダーとしては最高クラスではあるものの、他のSTARVIS機と似たような見え方です。

※ZDR026はかなり明るさを絞る調整が入っている。

 

リアについては「S1」はSTARVISではないIMX323センサーを使用していますが、明るさは「IMX291」を搭載した「A129 Duo」とほとんど変わらないレベルです。

同じ「IMX323」でも「YA-670」は暗め、「S1」は明るさが目立ちます。

 

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にはヘッドライトの照射範囲はどれも充分な明るさですが、ヘッドライトの端っこや外側については、「S1」がダントツに明るくなっており、新型センサーの限界能力を体感する事が出来ました。

ヘッドライトを消した状態での暗視能力では現行STARVIS機としては最高クラスの明るさである「YA-670」よりほんの少し落ちますが、「S1」の方は砂嵐のような高感度ノイズをほとんど出していませんので、調整次第ではまだまだ明るく出来そうな余力を感じます。

従来型の標準的なSTARVIS機と比べると「A129 Duo」もかなり明るい部類に入るモデルですので「S1」のフロントカメラは現行機としてはトップクラスに入ると言えます。(センサー自体にまだ余力があるので、今後はさらに明るいもの出てくるかも)

リアについてはSTARVISではありませんので、暗視能力はほとんど期待できません。

西日本LED信号の見え方について

最新の日本向けファームウェアでは「S1」の出力ファイルは28fpsとなっていますので、全国のLED信号で高速点滅して映ると思います。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視について

駐車監視については2芯の専用ケーブルを使用して駐車中も常時電力を供給する事で使用が可能になります。

①動体検知(自動でON/OFF)

②タイムラプス1fps(手動でその都度切り替え)

動体検知モードについて設定をONにしておく事で一定時間(5~10分くらい?)経過すると自動で液晶表示がOFFになり、動体検知の待機状態になります。

車が動き出すと振動を検知して30秒程度で液晶がONになり、常時録画モードに戻りました。(車が動いている間はずっと動体検知により録画が継続)

ただし、動体の検知はフロントカメラのみで行い、リアカメラはフロントの検知が働いた時に同時に録画を行う為、通常はタイムラプスモード、または常時録画モードでの監視をおすすめします。

外部電源を使用した駐車監視について

外部電源を使用した駐車監視のテストは、「UPS300」「MIGHTYCEL」と「S1」に付属のシガーケーブルを組み合わせて常時録画モードで行い、正常な動作を確認しました。

※「S1」の動体検知は使用するケーブルに関わらず、一定時間電源の供給中に振動を検知しない事で切り替わります。

駐車監視の駆動時間の計測は「UPS300」のみで「常時録画モード」で実施しましたが、それぞれのバッテリーでの駆動時間の予測はこちらの表の通りとなります。

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300/400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間7.5時間30時間19.8時間39.5時間
満充電180分240分50分100分

ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL「EN6000」「EN12000」

動画ファイルの再生方法について

動画の再生については以下の4つの方法をテストしました。

①ドラレコ本体での再生

②スマホでの再生

③PC専用ビュワーでの再生

④PC汎用ビュワーでの再生

ドラレコ液晶での再生について

ドラレコ本体での動画の再生は、液晶サイズが2.0型で液晶部分がフロントガラスの角度とほぼ平行になる為、スタンダードの箱型ドラレコと比べると画面がやや見にくくなります。

ミラー裏に設置した場合にはミラーを跳ね上げて下から覗き込む形になるので、視認性は良くありません。

スマホでの再生について

スマホでの再生については、iPhone 7では以下の「Tube Reader」、Androidスマホではカードリーダー経由でXPlayerでの再生が可能でした。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」

スマホで再生するとカード内に余分なフォルダが作成されますが、そのままカードを戻してもフォーマットなどは要求されず、通常通りに録画が開始されました。

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード出来ました。

■ S1 GPSビュワー

機能的にはこちらの通りで比較的充実しています。

①前後同期再生

②映像の拡大縮小

③地図への走行軌跡の表示

④速度の表示

⑤方位計の表示

⑥Gセンサーグラフの表示

⑦再生速度調整~不可

⑧明るさの調整~不可

※実際の再生の様子は動画で解説しています。

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でした。

microSDでの録画時間について

「S1」の録画データサイズは以下の通りです。

・常時録画~1分当たりフロント80MB+リア80MB=160MB、一時間当たり10GB

microSDカードの容量は256GBまでサポートされており、以下のカードは問題なく使用が可能でした。

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

 地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響については、似たようなminiUSBのカメラ接続ケーブルを使用したVIOFO「A129 Duo」、パパゴ「S36GS1」「M790」辺りと全く同様で以下のような結果となりました。

①初期型リーフ+純正EVナビ~フルセグ全く映らず

②ランエボ10+2015彩速ナビ~フルセグ映るが場所によってはアンテナ1本減

③30系アルファード+2016サイバーナビ~フルセグ映るが場所によってはアンテナ1本減

リーフに関してはドラレコのノイズで地デジが映らなくなり易いのですが、2カメラモデルでもコムテック・ユピテル・ケンウッド・セルスター・韓国系メーカーの製品では影響は見られません。

※リーフでは中国系のデジタル接続2カメラはかなりの確率でフルセグが映らなくなります。

「S1」の総評

「S1」の各比較項目の評価をまとめると以下の通りとなります。(5段階評価)

①録画視野角:2カメラモデルとしてはやや広めの水平116°+116°~★★★★

②ナンバー認識精度:フロント・リアともに非常に高く、フルハイビジョンクラスとしては最高~★★★★★

③逆光補正:逆光補正能力はSTARVISモデルとしてはフロントが低い~★★

④夜間のナンバー認識精度:STARVISモデルとしてはフロントが低い~

⑤夜間の明るさ:フロントはあらゆるシチュエーションで最高クラスに属し、リアは市街地では非常に明るい~★★★★

全体としては録画視野角とナンバー読み取り精度の面ではいずれも非常に高く、暗視能力についても通常のSTARVISセンサーと比べるとトップクラスとなっていますが、センサー内部のHDR機能はアクティブになっていない模様で、白飛びに弱い特性が見られます。

前後のバランスを考えた時には、今回比較した中では「ZDR026」は明るさを絞った全く異なるコンセプトと言えますが、対「YA-670」で考えた時にはリアの明るさが「S1」の方が大幅にアップしている為、「S1」をおすすめします。

対「A129 Duo」であれば、白飛びなどのバランスを考えると「A129 Duo」の方がソフトウェアの調整の面で洗練されている感じですが、暗い場所での駐車監視などを行う場合には「S1」を選ぶのもアリかと思います。

暗視能力は軽くユピテルを超えた!?前後STARVIS2カメラドラレコ VIOFO「A129 Duo」のレビュー、評価

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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