※2019年7月25日更新~実機レビューを追記しました。

ユピテルから異色のリア専用のWiF・STARVIS対応ドラレコ「SN-R10」が発表されています。

2017年末以降はドラレコの2カメラ化が急速に進んでおり、それに伴い個別のモデルを前後に設置するケースも増えているように感じますが、リアにもおすすめ出来るドライブレコーダーは今までにも存在していましたが、「専用」と謳われている機種が「SN-R10」が初めてとなります。

デザインやスペックは同社の「SN-SV70c」と良く似たものとなっていますが、大雑把な特徴は以下の通りとなります。

スペックと特徴

「SN-R10」のスペックは以下の表の通りとなります。

SN-R10

19.04?発売
1920×1080/30fps/HDR
西日本LED信号は同期の可能性あり
録画視野角 水平136°
microSD付属8GB
microSD最大32GB
GPS内蔵
駐車監視非対応
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

同社他製品と比較した場合、リア専用としての固有のポイントは以下の通りです。

・シガーケーブルが7m(通常4m)

・液晶非搭載のWiFiモデル

・西日本LED信号に対応の記述がない

・駐車監視に関する記述、及びOPケーブル類の対応がない

一方で筐体自体は「SN-SV70c」から液晶を外した構成となっており、基本となるチップセットなどは同様の物が採用されているのではないかと考えられます。

競合モデルは「SN-SV40c」と「SN-SV70c」

LaBoon!!でリア用におすすめしているドライブレコーダーとして代表的な機種は「SN-SV40c」と「SN-SV70c」の2機種となりますが、おそらくこれらの2機種は同じSTRAVIS対応のイメージセンサーでも型番が異なり、ハイエンドの「SN-SV70c」の方がよりグレードの高いセンサーが使われているのではないかと考えています。

画質の特徴としては「SN-SV70c」は明るさ全開の超夜間特化型ですが白潰れに弱く、「SN-SV40c」は明るさを抑えて白潰れ耐性を上げている点が挙げられます。

私の評価としてはリアは多少白潰れが強くても明るい方が好ましく、視野角も広ければ広い方が良い、と言う事から、コスト的な面を考えなければ、①「SN-SV70c」>②「SN-SV40c」の優先順位でおすすめしています。

リアカメラの特性はMAXWINの「MDR-C003」のリアカメラような「防眩効果が高く暗い場所でも明るい場所でも一定以上の明るさを確保する」と言うものが理想ではありますが、「SN-SV40c」はやや明るさ不足、「SN-SV70c」は防眩不足と言った印象です。

おそらく現状の技術やイメージセンサーの価格などを考慮すると200万画素でこれらのバランスをクリアするのは難しいと考えられますが、この辺りは後日実機テストにて検証する予定です。

デザインとセット内容

「SN-R10」を購入しましたのでレビューを追記します。

概要については以下の動画でも解説しています。

セット内容は超シンプルな以下の構成です。

①ドラレコ本体

②7mのminiUSBシガーケーブル

③マウント+両面テープ

④8GBのmicroSD

⑤取扱説明書

本体デザインはベースは「SN-SV70c」です。正面からだと判別不能ですね。

正面には液晶とボタン類はありません。

向かって右側にはWiFiと手動ロック兼用のボタンとカードスロット

右側にはminiUSBポートと言う構成です。

7mのシガーケーブルはユピテルとしては珍しいストレートタイプ(他はほぼ全てL字です)

液晶が無いので動作状態はインジケーターの点灯状況で判断します。(動画の中で解説)

取付け状況について

録画テストに関しては初期型リーフで実施しましたが、せっかくなので7mのロングケーブルがどの程度のものか、30系アルファードのリアガラス最上部に設置し、マット下を這わせてケーブルを助手席まで這わせてみました。

助手席付近で1m以上の余裕がありますので、グローブボックス裏などに引き上げてもまだ少しケーブル長は余りますね。

因みに…本機を購入されるユーザーは、既にフロントにドラレコが1台設置されている筈ですので、車載のシガーソケットに「SN-R10」のプラグを挿し込むケースはまず考えにくいです。

これはあんまりやらないんじゃないかな?

 

そうなるとヒューズボックスから電源を引いて以下のようなシガー電源ケーブル、または分配器などを使用する前提となります。

シガープラグのメリットはユーザーが簡単に電源を取れる点しかありませんが、本機の場合には2台目以降の設置と言う前提なので、配線を隠しやすい7m直結ケーブルが欲しくなりますが、残念ながらOPでも直結ケーブルはありません。

従ってグローブボックス裏などにシガープラグの接続部分を隠す必要が出てきますね。

インターフェイスについて

本機は液晶なしのWiFiモデルですので、WiFi接続・手動ロック以外の操作は全てスマホアプリから行います。

WiFiをアクティブにする為にはボタン長押しの操作が必要なので、操作系がフロントに集約されている2カメラモデルと比べると利便性は低いです。

※以下動画内で使用感、使用方法を解説

なお、本機の後継モデルである「SN-R11」では別売のスイッチを使用する事で短押しでマニュアルロック、長押しでWiFiをアクティブにする操作が可能です。(その他の点はR10と同等)

画質についての評価

画質については以下の6モデルとの比較を行いました。

◆ 非STARVISモデルとの比較

①コムテック HDR-751G

②コムテック ZDR-022

③ケンウッド DRV-340

◆ STARVISモデルとの比較

①ユピテル SN-SV70c

②ユピテル SN-SV40c

③ユピテル DRY-TW9100d(2chのリアカメラ)

比較項目は以下の5つです。

①録画視野角

②ナンバーの読み取り精度

③トンネル出口での白飛び耐性

④夜間のナンバー認識

⑤夜間の明るさ

非STARVISモデルとの比較

非STARVISモデルとの比較で選んだモデルの特性は以下の通りです。

①コムテック「HDR-751G」~リア向けに性能で選ぶならコムテックではNo.1

②コムテック「ZDR-022」~エントリークラスだが、一応リアへの設置も意識して開発されたらしい

③ケンウッド「DRV-340」~ケンウッドのエントリースタンダードモデルでそこそこ人気があるが、中身は旧世代の設計(2016年相当)

録画視野角について

「SN-R10」の録画視野角はメーカー仕様表では水平138°と記載されていますが、実測値も概ね同様となりました。

ナンバーの読み取り精度ついて

ナンバー読みより精度については視野角が広いなりの低下は認められますが、標準レベルは維持しているようです。

この視野角でこの精度は非常に良いですね。

トンネル内での白飛び耐性ついて

トンネル内での逆光補正能力はSTARVISらしく低めではありますが、リアに設置する場合にはあまり気にしなくても良いでしょう。

夜間のナンバー認識ついて

後続車両のナンバー認識については、ヘッドライトの絞りがそこそこ効いている上、全体的に明る目ですので、他のモデルと同等以上となっています。

夜間の明るさついて

夜間の明るさについてはそれぞれ以下のような特性となっています。

①「SN-R10」~あらゆるシチュエーション、オールレンジで明るい

②「HDR-751G」~明るい場所ではやや明るさが抑えられ、暗い場所ではそこそこ明るい

③「ZDR-022」~明るい場所では非常に明るいが、暗い場所ではそれなりの明るさ

④「DRV-340」~あらゆるシチュエーション、オールレンジで暗い

この4モデルでは夜間の明るさに明確な差が出ていますので、単純に夜間の撮影能力、事故の際の状況証拠能力で選ぶなら、明るく視野角が広い「SN-R10」の一択と言っても良い結果かと思います。

STARVISモデルとの比較

STARVISモデルとは次の3モデルと比較を行っています。

①ユピテル「SN-SV70c」

②ユピテル 「SN-SV40c」

③ユピテル 「DRY-TW9100d」(2chのリアカメラ)

録画視野角について

録画視野角については「SN-R10」がこれらのモデルのうち最も広く、次点で「SN-SV70c」が続きます。

ナンバーの読み取り精度ついて

2018年に発売された、、ユピテルの1カメラSTARVIS最上位機種である「SN-SV70c」はややにじみが強い画質でナンバー認識が苦手でしたが、「SN-R10」は視野角、ナンバー認識能力ともに明らかに「SN-SV70c」を上回っています。

トンネル内での白飛び耐性ついて

全てのモデルがトンネル内での逆光を苦手としていますが、この中では「SN-SV40c」がやや明るさを抑えてる分、白飛びを抑えられており、その他は同レベルです。

夜間のナンバー認識ついて

夜間のナンバー認識についても昼間と同様にフルハイビジョンの標準レベル以上の精度は確保しています。

夜間の明るさついて

夜間の明るさについては全てSTARVISモデルですので、大体似たような感じになりますが、より細かく見て行くと以下の特性となります。

①明るい場所~SN-SV70c>DRY-TW9100d>SN-R10>SN-SV40c

②暗い場所~DRY-TW9100d>SN-SV40c>SN-R10=SN-SV70c

廉価モデルの「SN-SV40c」だけがやや異なる補正が入っていますが、「SN-SV70c」、「DRY-TW9100d」、「SN-R10」の3つは大体同じような見え方と言っても良いでしょう。

動画の再生方法について

動画の再生方法については、スマホアプリ、PCの専用ビュワー、PCの汎用ビュワーのいずれかを使用します。

それぞれの使用感、操作方法は以下の動画の中でも解説しています。

スマホアプリでの再生

スマホアプリでの再生はmicroSDカード内のデータをストリーミング再生、スマホにデータをダウンロードしてから再生する方法の2種類があります。

データのダウンロードには1分の動画あたり、30秒程度の時間が掛かります。

PCの専用ビュワー

PCの専用ビュワーはこちらからダウンロード、インストールします。

■ 「SN-R10」PCビュワー

このビュワーは機能的には必要最小限で、再生速度のの変更、拡大縮小などの操作は出来ません。

地図上への走行軌跡、速度、Gセンサーグラフの表示などが可能です。

駐車監視の仕様について

本機は駐車監視モードを搭載せず、駐車監視用の直結ケーブルもOPで用意されていません。

しかもユピテルの直結ケーブルは、指定の型番以外のモデルに使用すると微妙な電圧差でシャットダウンする事があるので、指定外はご法度です。

従って駐車監視を行うには、付属のシガーケーブル経由での給電が必須になりますので、市販のシガーソケットとユピテルのタイマーケーブル「OP-VMU01」などを組み合わせて使用する必要があります。

この接続方法であれば、エンジンOFF後も「SN-R10」電力が供給され、走行時の録画モードを継続します。

※1時間の録画で5.7GBの容量

外部電源を使用した駐車監視について

外部電源を使用した駐車監視については、28.8Whの「UPS300」では13時間の駆動が可能でしたので、他のバッテリーでは以下の時間が目安となります。

型番UPS300/UPS400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間13時間52時間34時間68時間
満充電180分240分50分100分

「UPS400」「UPS500」「EN6000」では以下の接続方法で駐車監視の運用が可能でした。

外部バッテリー>市販のソケットを常時・アース線に接続>純正ケーブル>「SN-R10」

■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

使用可能なmicroSDカードの最大容量について

「SN-R10」のmicroSDカードのサポート範囲は32GBまでとなっていますが、以下の大容量のカードで1時間以上の録画・再生に問題は見られませんでした。(スマホアプリのメニューからフォーマット)

■ トランセンド128GB Class10

■ 東芝128GB Class10

■ サンディスク200GB Class10

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

1時間で使用する録画容量は5.7GBですので、32GBであれば5時間強、256GBなら40時間程度の動画の保存が可能です。

西日本エリアでのLED信号の映り方について

ユピテルの30fpsモデルは電力周波数60Hzの西日本エリアでのLED信号の同期問題への対策がイマイチ良く分からず、「SN-SV40c」「SN-SV70c」などでは数秒以上の同期消灯が確認されていますが、「SN-R10」についてはリア専用ですので、同期しても問題はないでしょう。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

地デジへのノイズの影響について

地デジノイズ干渉に関しては、ノイズに弱い初期型リーフでギリギリフルセグが映る場所において電源のオン・オフを行っても変化は見られませんでしたので、ノイズはかなり抑えられているかと思います。

※車種やカーナビの種類、アンテナの位置などによって変わります。

「SN-R10」の総評

「SN-R10」の総評としてはリアに設置する前提で考えると、画質面ではほぼ完璧で穴がありません。

操作系の部分が気に入らない場合にはスイッチ対応の「SN-R11」をおすすめします。

なお、どうにもならない問題点としては

①対応する直結ケーブルがなく

②原則としては駐車監視には非対応である

の2点が挙げられますので、配線を綺麗に処理したい、駐車監視をしたいなどの場合には取り付けのハードルが上がります。

この2点を除いては非常に優秀ですので、予算に余裕があるなら「SN-SV40c」ではなく「SN-R10」または「SN-R11」を選びたいところです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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