※2019年6月7日更新~実機レビューを追記しました。

VANTRUEと言えば、AUTO VOXなどと同様に星の数ほどある中華企画のドライブレコーダーメーカーの中でも安定性・信頼性が高いブランドですが、昨年末に4K対応のドライブレコーダーが発売されていました。

4Kのドラレコに関しては定期的に中国の工場ベースの情報をチェックしていますが、本来必要な800万画素のイメージセンサーの条件を満たしていなかったり、録画解像度も「2880×2160/24fps」の似非4Kが多く、本物の4Kモデルは見つからなかったのですが「X4」については正真正銘の4Kモデルのようです。

※韓国系のメーカーでは以前から4Kモデルはありましたが、価格がべらぼうに高いのでテストはしてませんした。

本物の4Kドライブレコーダー3選!

VANTRUE「X4」のスペック

「X4」のスペックは以下の表の通りです。

VANTRUE X4
18.??発売
3840×2160/30fps/WDR
2560X1440/60fps/WDR
2560X1440P/30fps/WDR
1920X1080P/60fps/WDR
1920X1080P/30fps/WDR
レンズ視野角 対角160°
LED信号対応
microSD付属なし
microSD最大256GB
GPSはマウントOP
駐車監視モード
動体検知/自動起動
タイムラプス/手動起動
専用ケーブルはOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

デザイン的にはスタンダードな横長タイプのモデルですが、液晶はかなり大き目の3.0型、イメージセンサー1/2.5型で800万画素のSONY Exmor IMX317…、レンズは対角160°でF値1.8、チップセットは不明ですが、ハードウェア構成だけ見るとかなり気合いが入っている感じがしますね。

STARVIS対応のセンサーではありませんが、HDR補正にも対応してるようですし、調整次第では夜間もかなり明るくなる可能性がありますね。

録画モードは「3840×2160/30fps」、「2560×1440/60fps」など、今まであまり見掛けなかった数値が並んでいます。

録画のコーデックがスタンダードなH.264なのか、圧縮効率の高いH.265なのかが気になるところではありますが、最近はmicroSDカードの価格が2~3年前の半額以下に下がっていますので256GBのmicroSDカードを使用すれば12時間程度は録画できるかな?と考えています。

セット内容とデザイン

今回はVANTRUEさんに「X4」のサンプルをご提供頂きました。

レビューの概要については以下の動画でも解説しています。

「X4」のセット内容は以下の通りとなります。

①3.0型液晶のドラレコ筐体

②マウント

③miniUSBシガーケーブル

④PC接続用miniUSBケーブル

⑤取扱説明書

ドラレコ本体は最近のコンパクトモデルと比べるとやや大き目で、日本メーカーのハイエンドクラスとほぼ同サイズです。

本体上部にはminiUSB電源ポート、電源ボタン

向かって左側面にはmicroSDカードスロット、右側面には映像出力用のminiHDMIポートが装備されています。

マウントに関しては、今回はGPS内蔵のOPのマウントもご提供頂きました。

ノーマルに比べると上部の出っ張りが大きくなりますね。

なお、どちらのマウントにもminiUSB電源ポートが装備されていますので、電源ケーブルはドラレコ本体・マウントのどちらの方にも挿し込み可能です。

取扱説明書については多国語版になりますが、こちらにもウェブ版が掲載されています。

■ VANTRUE「X4」取扱説明書

取付けについて

「X4」はマウントの高さがそこそこある為、ミラー裏に隠すのはちょっとしんどい感じですね。

本体の下部がミラーからはみ出でしまう事が多いでしょう。

インターフェイスについて

インターフェイスについてはやや地味ですが、操作系は比較的分かり易い為、中国系のメーカーの中では扱いやすい製品だと思います。

以下の3つのアイコンから、①システム、②録画、③再生の各ツリーに入って行く形になります。

なお、エンジンONから録画の開始までの時間はおよそ15秒程度になります。

画質について

「X4」の画質に関しては以下の日本メーカーの高解像度モデルと比較を行いました。

①ユピテル「DRY-ST7000c」~2560×1440/HDR

②コムテック「HDR852G」~2560×1440/WDR

③ケンウッド「DRV-830」~2560×1440/HDR

 録画視野角について

「X4」のレンズ視野角は対角160°との事ですが、録画視野角については思ったよりも狭く、水平105°程度でした。

最近はスタンダードモデルでも水平110°くらいが平均的になってきていますので、「X4」の視野角は狭いですね。

 ナンバー認識精度について

ナンバー認識精度はこんな感じです。

視野角が狭いだけ有利にはなるものの、これは圧倒的な差と言っても良いでしょう。

フルハイビジョンのモニターで再生していても、クッキリ感は他のモデルとは全然違いますね。

 逆光時の白潰れ耐性について

本機は販売ページにHDR対応との記載がありますが、メニューでON/OFFが可能なのはHDRではなくWDRとなります。

とは言え、WDRモデルとしてはなかなか逆光には強く、ユピテルのHDRモデルである「DRY-ST7000c」よりも白飛びしていません。

夜間のナンバー認識精度について

夜間のヘッドライトが反射している状態でのナンバー認識精度は通常のドラレコと同様に低く、読み取り不可です。

※この状態で読み取れるのはコムテックとケンウッドの強HDRの一部のモデルだけです。

夜間の明るさごとの見え方

夜間の見え方については基本は明るくクリアで素晴らしいのですが…多分下の画像だけ見るとSTATVISと変わらないので。

ただ、街灯がなくなり、ヘッドライトのみでの走行時には普通のドラレコと変わらない明るさになってしまいます。

因みに暗視能力はほとんどありません。

西日本LED信号の見え方について

信号周波数については50Hz/60Hz/自動のうち、「50Hz」「60Hz」「自動」をそれぞれ選択してテストしたところ、録画ファイルのフレームレートは全て29.97fpsとなっていました。

このフレームレートだと西日本では同期する可能性がありますね。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視の仕様と運用について

「X4」の駐車監視モードは動体検知が基本となりますが、別途タイムラプスモードと言うものも存在していますので、こちらを駐車監視に使用しても良いでしょう。

①駐車モード→動体検知による録画

②タイムラプス→フレームレートを落とした常時録画

駐車監視の際には以下の専用ケーブルを使用し、駐車中も車のバッテリーから電力を供給します。

駐車(動体検知)モード

本機で言うところの「駐車モード」とは動体検知モードの事を指します。

「駐車モード」を使用する為には、ドラレコの設定で「駐車モード」をONにしておきます。

この設定で5分間何も動きを検知しない状態が続いた後に、自動で動体検知モードに切り替わり、動体を検知した後に10秒間の録画を行います。

また、以下の様にボタンの長押しで手動で動体検知を起動させる事も可能です。

駐車監視からの復帰時にはボタンを長押しするか、何も操作を行わずに車を動かす事で走行時の常時録画に戻ります。

※駐車モード中には衝撃検知録画は行われません。

タイムラプスモード

タイムラプスモードは1秒/5秒/10秒のいずれかに1コマの撮影を行うモードです。

メニューからタイムラプスモードモード、撮影タイミングを選択します。

駐車モードがONの状態であっても、タイムラプスモードをONにすると駐車モードには入りません。

※タイムラプスモード中には衝撃検知録画は行われません。

「UPS300」を使用した駐車監視の運用

「UPS300」を使用しての駐車監視については、動体検知モードで8.5時間の録画&待機が可能でした。

ハイスペックなのでやはり燃費は悪い感じですね。

■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間8.5時間34時間22.5時間45時間
満充電180分240分50分100分

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

ファイルの録画形式について

録画ファイルの拡張子はMP4、映像の圧縮コーデックはH.264、4K録画モードでのビットレートは45000kbs、ビット÷(ピクセル×フレーム)=0.181となっており、他のモデルと1ピクセル当たりのデータの大きさを比べると以下の通りとなります。

①VANTRUE X4~0.181

②Yupiteru DRY-ST7000c~0.181

③KENWOOD DRV-830~0.194

④COMTEC HDR852G~0.187

データの圧縮率はどれもさほど変わらないですね。

「X4」の1分あたりの使用データ量は348MB、1時間では21GBと通常のフルハイビジョンのドラレコのおよそ4倍となります。

動画の再生方法について

録画ファイルの再生に関しては、ドラレコ本体・PC・スマホでテストを行いました。

ドラレコ本体での再生について

ドラレコ本体での再生については、画面が大きい為に見易くはあるものの、動画を選ぶ際にサムネイルなどは表示されませんので動画の中身が分かりにくくなっています。

再生画面では速度の変更、動画の送りのみの操作が可能です。

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のVANTRUE公式サイトで配布しているソフトウェアを使用します。

■ VANTRUE Dashcam GPS Player

このソフトは地図やGPS、速度、方位などの表示のみが可能となり、拡大・縮小、再生速度の変更、動画枠のサイズの変更などの操作は出来ません。

また、フォルダをまるごとソフトに認識させる事が出来ず、ファイルを1個ずつ選択して読み込む必要がありますので使い勝手は悪いです。(Gセンサーの数値も、ところどころ3Gを超えていたりと怪しい動きをする)

PC汎用ビュワーでの再生について

PCの汎用ビュワーでの再生については、Windows 7から10にアップグレードしたPCでメディアプレイヤー12を使用し、問題は確認出来ませんでした。

スマホでの再生について

iPhoneでの再生については「Tube Reader」と言うガジェットを使用する事で問題なく可能でした。

android端末については、XPlayerでカードリーダー経由での再生が可能でした。

ドライブレコーダーの動画の見方、ソフトや8つの再生方法のまとめ

GPSアンテナでは時刻は同期ができない

通常のドラレコの場合にはGPS対応の製品であれば、自動的に時刻を同期させる機能がある為、手動で設定する必要がありませんが、「X4」の場合には一向に同期される気配がなかった為、VANTRUEさんに問い合わせてみたところ、これは仕様との事です。

従って本機は手動で時刻を設定する必要があります。

仕様外のmicroSDでの録画・再生状況

「X4」は256GBまでのmicroSDカードがサポートされていますが、通常のドラレコよりも書き込み速度が速くなる為、U3のクラスに対応したものが推奨されています。

こちらでテストした限りでは通常のスピードクラス10、U1の以下のカードでも1時間程度の録画、再生に問題は見られませんでした。(「X4」のメニューでフォーマット)

1時間で21GBですので、128GBでは6時間弱、256GBだと12時間弱の録画時間になりますね。

偽物に注意!!ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDカードは?

地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響は、ギリギリでフルセグが映る場所での「X4」の電源のON/OFFの操作で、アンテナの数に変化はありませんでした。

※地デジへの影響は車種やカーナビの種類、アンテナの位置で異なる場合があります。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「X4」の総評

「X4」の総評としては、全体的なバランスはさておき、とにかく正真正銘の4Kと言う事で常にパキッとしたクリアな画質でナンバー認識精度は他の2.5Kクラスの2~3ランク上となっています。

夜間の明るさも全体的には標準以上ですし、色目の問題もありますがやはり見た目が綺麗です。

事故の際の状況証拠を重視と言う事であれば、超広角のユピテルのSTARVISモデル、コムテックの強HDRモデルなどの選択肢の方が有力ですが、走行中・駐車監視中のナンバー認識精度を重視する場合には「X4」はある意味最強であると言えますね。

なお、本機には「2560×1440/60fps」の撮影モードもありますので、景色を綺麗に撮影したいと言う方にもなかなか良さそうですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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