※2018年8月8日更新~一通りテストが終了したので諸々追記しました。

セルスターから初の2カメラドライブレコーダー「CSD-790FHG」が発表されています。

6月はパパゴの2カメラモデル、「GoSafe S36GS1」が発表されたばかりですが、7月のボーナス商戦に向けて各社ともに気合を入れてきているところなのでしょうか。(笑)

最近のセルスターのドライブレコーダーは、夜間特化型の裏面照射型のSTRAVIS対応のCMOSセンサーを搭載したモデルが増えていますが、予想通り「CSD-790FHG」もSTRAVISモデルのようです。(フロントのみ)

「CSD-790FHG」のスペック

「CSD-790FHG」のスペックは以下の表の通りです。

セルスター
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店
CSD-790FHG
18.06発売
Amazon
楽天市場
Yahoo!
Amazonを頻繁に使うなら、是非とも作っておくべきカード
フロント:1920×1080/30fps
リア:1280×720/30fps
全国LED信号(フロントのみ)
フロント:水平116°(実測)
リア:水平105°(実測)
HDR
付属16GB
最大64GB
64GB~128GBのmicroSDカードを使用する裏技
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画のみ
常時録画+衝撃検知
動体検知+衝撃検知
自動起動
専用ケーブル
GDO-10
モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。

フロントカメラはフルハイビジョンでSTRAVIS対応の200万画素CMOSセンサー(おそらくIMX290か291)、リアカメラは100万画素という事なので出力解像度はHDかと思います。

なお、リアカメラのCMOSセンサーはPIXEL PLUS社の「HD CMOS」と書かれていますね。

初めて耳にするブランドですが、どうやら韓国の会社のようです。

CMOSセンサーの型番までは分かりませんが、Youtubeで同社のCMOSセンサーの動画を探した限り、なかなか画質が良さそうな感触です。

フロントカメラは「CSD-750FHG」がベース

「CSD-790FHG」のフロントカメラ筐体は、先に発売されている「CSD-750FHG」がベースになっているようで、見た目はほとんど区別がつきません。

レンズもCMOSセンサーも同様かと思いますし、細かい機能の面でも2カメラ対応である点以外は違いが見つけられません。

取締り情報や事故多発ポイントGPSデータの搭載や、動体検知+衝撃検知による駐車監視の仕様も同様ですね。

■  「CSD-750FHG」取扱説明書

駐車監視中の解像度も30万画素に落ちる部分も共通ですので、純粋に「CSD-750FHG」の2カメラバージョンと見て良いでしょう。

リアカメラは小型で角度の調整も幅広い

この点に関しては現状はともかく、将来的には可能性を感じる部分ではありますが、リアカメラの取り付け位置と角度の調整範囲が広い為、既に取り付けてあるドライブレコーダーを活かしての3カメラ構成などが組み易くなっています。

物凄く極端な組み合わせだと、「CSD-790FHG」を2セット購入してフロント筐体を前後のガラスに設置し、リアカメラを左右のクオーターガラスに設置する方法なども考えられますね。

ただし、リアカメラのダイナミックレンジが広くないと白つぶれすると思いますが、場合によっては夜間特化型の4カメラ構成が最安値で組める可能性もあります。

■ 全天球ドライブレコーダーとマルチカメラはどちらが良いのか?

他社の2カメラモデルとの差別化ポイントは3つ

最近は市場に2カメラドラレコが続々と出て来ていますが、「CSD-790FHG」の他社モデルとの差別化ポイントは以下の3点かと思います。

  • フロントのみだが夜間特化型のCMOSセンサー搭載
  • タッチパネル液晶で簡単操作が可能
  • microSDカードのメンテナンスフリーで運用が楽チン

主要な競合モデルは、スマートレコ「WHSR-510」、コムテック「ZDR-015」、パパゴ「GoSafe S36GS1」辺りになって来るでしょう。

この4モデルは似ているようで意外と特性が異なるので、走行中の証拠能力・駐車監視の利便性・駐車監視の証拠能力・全体的な運用面での親切さなど、何を優先したいのかを良く考えてから購入した方が良さそうです。

セット内容とデザイン

「CSD-790FHG」のセット内容は以下の通りです。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル

④シガープラグ電源ケーブル

⑤マウント2種×2個

⑥16GBのmicroSDカード

⑦その他両面テープ類

 

フロント筐体部分は横長で、2カメラモデルとしてはそれほど大きくはない印象です。

液晶は2.4インチとドライブレコーダー全般の中ではやや大き目ではありますが、最近の2カメラモデルはWiFi対応か大型液晶を売りにしているものが増えており、3.5インチモデルなどと比べるとかなり小さく感じます。

ボタンがちっこくて押しにくいかも…。

また、タッチパネルについては感圧式の為、ボタンが小さい事も相まって操作性は思ったほど良くはありませんでした。

しかも、個体の問題なのか分からないですが、マウントのボールジョイントの部分を奥までしっかり閉めても固定が甘く、液晶の操作の際にカメラの角度が変わってしまいます。

静電式のように軽く触れただけでは反応せず、かと言って少し強めに押すとカメラの角度が変わってしまうので、ちょっと面倒くさいです。

※他の同一マウントを使用しているモデルのものはしっかり固定されているので、個体の精度の問題かと思います。

 

年配者向けかな~と思ってはいるのですが、アイコンが小さくて押しにくいところもあります。

リアカメラは通常の2カメラモデルとは異なる正方形タイプで、マウントも含めると縦長になります。

マウントの可動範囲が広い為、リアガラス以外の場所にも設置が可能なのがセールスポイントの一つになっていますね。

 

なお、マウントについてはボールジョイントの大小2つのタイプが2個ずつ同梱されていますが、小さい方は稼働範囲が狭くフロントカメラ向き、大きい方は稼働範囲が広い比べると垂直面にも設置が可能となっていますので、こちらはリア向きと言えるでしょう。

起動時間がかなり長いのが気になる

これは想定外でしたが、「CSD-750FHG」はACCオンから録画開始までの時間が30秒程度掛かります。

10~15秒くらいなら他にも結構あると思うのですが、30秒となるとなかなかありませんね。

 

従ってエンジンを掛けてすぐ発車したい、せっかちな人には向いてないかも知れないです。

録画視野角とナンバー認識精度について

フロントカメラの録画視野角は、スペック表記と全く同じ116°程度コムテックの「ZDR-015」と全く同じ程度です。

リアカメラについては105°程度といったところでした。

録画視野角はスペック表記とほぼ同等ですね。

 

ナンバー認識精度については、このモデルはビックリするぐらいフロントカメラの動画にモザイク状のブロックノイズが出ており、フルハイビジョンクラスとしては最低ランクかと思います。

かつてコムテックの「HDR-352GH」がトンネル抜けの逆光補正時にこのようにブロックノイズが出ていましたが(ファーム修正済み)、「CSD-790FHG」のフロントカメラは常にこのような状態になっていますので、ファームウェアでの修正が必要だと感じます。(スマホで見ても分からないと思います)

 

 

おそらく2カメラと言うことで、かなりファイルサイズを圧縮した事でこのような影響が出ているものと考えられます。

リアカメラは100万画素のHD画質なのでこんなもんかなと思います。

やはり性能と言う観点で考えると、中国系のメーカーが強いですね。(機能面は微妙ですが)

逆光時の白潰れ耐性について

「CSD-790FHG」はHDRモデルですが、テストについてはデフォルトのHDRナイトビジョン1にて実施しました。

白潰れ耐性についてはWDRモデルよりは上ですが、HDRモデルの中では下の方かと思います。

 

リアカメラについてはどのモデルも同じような感じですね。

夜間の明るさについて

夜間の明るさについては砂嵐のような高感度ノイズが多い点は気になりますが、明るさの部分ではSTARVISらしく、より暗い場所で威力を発揮します。

今回合わせてテストしているのは、どれも夜間が明るめのモデルである為、一定以上の光があれば充分な明るさになります。

極限状態に近くなるとその差が顕著に現れますね。

 

リアカメラは解像度は低いものの、明るさについては他社のスタンダードなモデルよりも大分良いです。

因みに今回からテスト車両をリアスモークが薄いリーフに変更していますので、スモーク濃い目の車の場合はもっと暗く映ります。

暗い場所では前後ともに他社モデルよりも明かに明るくなりますので、バランス的にはなかなか良いのではないかと感じます。

なお、先行車のナンバーににヘッドライドがガッツリ当たっている状態だと、結構真っ白になりますね。

【CSD-790FHR】

【ZDR-015】

【DR02D】

【DR03】

駐車監視の仕様について

駐車監視については解像度が「720×480」の30万画素に落とされ、録画視野角も大幅に狭くなります。

【通常モード】

【駐車監視モード】

水平で大体100°くらいかと思います。

 

ナンバー認識については、フロントリアともに正面から当てられれば問題ないかと思いますが、角度微妙だったり、ノーズやトランク部分が長い車の場合には厳しい事もあるかも知れません。

※以下、初期型リーフ搭載下でのテスト(ノーズもトランク部分も短め…と言うかハッチバック!)

【フロントカメラ】

【リアカメラ】

リーフの場合、リアガラスからバンパーまでの距離はかなり短いので、リアに関してはかなり鮮明です。

因みに他のモデルと比較するとこんな感じです。

【CSD-790FHG】

【ZDR-015】

【DR02D】

【DR03】

【CSD-790FHG】

【ZDR-015】

【DR02D】

【DR03】

駐車監視の録画方式は、「常時録画のみ」、「常時録画+衝撃検知」、「動体検知+衝撃検知」の中から選ぶ事が出来ますので、通常は「動体検知+衝撃検知」がおすすめです。

衝撃感度については、最高設定でドアの通常の開閉には反応しますが、検知させないように気を付けて閉めると反応しませんでした。

駐車監視からの復帰時にはイベントアナウンスがありますが、乗車・降車時のイベントキャンセルタイマーはありませんので、ドアの開閉の衝撃検知分はイベントにカウントされます。

なお、駐車監視モードの起動にはこちらの専用ケーブルが必要です。

外部電源を使用した駐車監視のテスト

「CSD-790FHG」はモバイルバッテリーからの給電は原則不可となっていますので、「UPS300」での駐車監視テストを行いましたが、連続駆動時間は6時間10分となり、2カメラドラレコの中でも比較的使用電力は大き目であると言えます。

ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」が便利過ぎて泣けた

地デジへのノイズ干渉について

地デジへのノイズ干渉については、ギリギリフルセグが受信できる場所ではワンセグに切り替わる事がありますが、電波が強い場所ではアンテナが3/3立っている状態でした。

電波干渉はゼロではないと思いますが、それほど強くはない印象です。

※地デジノイズについては判定が難しく、車種や設置位置、カーナビの種類、受信場所などによって大きく左右されます。

使用可能なmicroSDカードの最大容量

mircroSDカードについては仕様上は64GBまでとなっていますが、ドライブレコーダーのフォーマット機能で以下200GBまでのmicroSDカードで1時間の正常な録画が確認出来ました。

セルスター
128GBTOSHIBA 128GBTranscend 128GB
SanDisk 128GB
使用フォーマッタードラレコ○ドラレコ○ドラレコ○
200GB--SanDisk 200GB
使用フォーマッター--ドラレコ○

専用ビュワーについて

専用ビュワーは再生画面と地図画面が別ウィンドウになっており、速度調整、映像のダブルクリックでの拡大機能などが付帯しており、比較的使い易い部類かと思います。

完全な全画面再生は不可ですが、そこそこ大き目のウィンドウで再生も可能です。

なお、ファイル形式は1つのAVIコンテナに前後のMP4ファイルが格納されている形になっていますので、汎用の動画再生ソフトではフロントの動画のみしか再生出来ません。

パソコンでリアの動画を再生したいなら、こちらのMPC-HCと言うフリーソフトを使用します。

再生したいファイルを開いてから「再生」→「映像トラック」→前後の選択でフロント、リアの動画をフルスクリーンで再生可能です。

リアの動画を編集したい場合には動画を分割する必要がありますが、こちらはコムテックの「ZDR-015」と同様に「X Media Recode」と言うフリーソフトを使用します。

■ 「ZDR-015」リア動画のファイル分割と汎用ビュワーでの再生

スマホとタブレットでの再生について

※仕様上は禁止ですので、自己責任でお願いします。(androidでカードを認識させるとカードにandroid用の管理ファイルが作成されますが、そのファイルが不具合を引き起こす可能性があるのかも知れません)

スマホでの再生は、Anodroid端末の場合はmicroSD内蔵スロット、または外部ストレージ用のUSBリーダーを使用する事で可能となります。

iOS端末の場合には、以下のストレージ管理モバイルバッテリーを使用する事で可能でした。

ドライブレコーダーの動画をスマホで再生 Remax RePower 10000mAh

ただし、何れの場合にもリアの動画は再生出来ません。

カーナビ、テレビへの外部出力について

カーナビ、テレビでの再生に関しては以下のビデオコードを使用します。

セルスターのAVケーブルはドラレコ側のピンジャックが2.5mmなので、手持ちの3.5mmでは口径が合わず未テストです。

因みにフルハイビジョン以上の動画再生が可能なカーナビではmicroSDカードをUSBやSDカードリーダー経由でカーナビに認識させれば動画再生が可能な場合があります。

今のところ、フルハイビジョン以上の動画の再生が可能なのは、パイオニアのサイバーナビとケンウッドの彩速ナビの一部くらいしかないかと思います。

2016年モデルのサイバーナビではフロント分のみの動画再生が可能でしたが、音声コーデックが非対応のようで音が出ませんでした。

「CSD-790FHG」の総評

「CSD-790FHG」はナンバー認識を目的とした「高画質」を追求したモデルではなく、走行中の状況証拠を幅広い状況下で記録する事に特化したモデルであり、性格的にはコムテックの「ZDR-015」と非常によく似ています。

何れも駐車監視の利便性はそこそこ高いものの、精細感については敢えて捨てていると感じる部分がありますので、駐車監視が第一の目的であればおすすめしません。

一方で走行中の状況証拠と言う1点においては、「ZDR-015」よりも白潰れに弱い部分はあるものの、前後ともに「ZDR-015」よりも暗い場所での限界値が高く、優れていると感じました。

また、操作性については感圧式のタッチパネルで液晶がそれほど大きくない為、思ったほど操作性は良くはありませんが、microSDカードのフォーマットフリー機能など、ガジェット系に詳しくない人の為の便利機能なども搭載されており、全体的にはなかなか高いレベルでバランスの取れたモデルであると思います。

問題点としては、常にブロックノイズを吐く状態で、折角の高性能イメージセンサーの性能を殺している部分が見受けられますので、今後のファームアップデートでの修正を期待します。

コスト度外視で、駐車監視はしない前提での2カメラモデルと言う事でしたら、「ZDR-015」よりも「CSD-790FHG」をおすすめしますね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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